あばれる(FF6)

登録日:2012/07/12(木) 15:07:23
更新日:2024/02/17 Sat 17:57:00
所要時間:約 4 分で読めます




「あばれる」とは、ファイナルファンタジー6に登場するキャラクター、野生児ガウの専用コマンド。
と言うより、彼のコマンド欄には「たたかう」は存在しないので、基本的にこれで戦う事となる。
使い方がとても特殊である事から、これを教えてくれるチュートリアルは絶対に飛ばせないようになっている。


■覚え方
まず、彼が育ってきた「獣ヶ原」(これまでパーティが会ってきた全てのモンスターが出現するフィールド)にガウを連れていく。
すると、獣ヶ原でのみ出現する彼の専用コマンド、「とびこむ」が現れるので実行する(ガウ一人だとゲーム続行不可となるので「飛び込めない!」と出てくる)
そして残ったパーティで獣ヶ原で戦っていると、突然ガウが出戻ってくる(うっかり攻撃すると逃げ出すので注意。あと四人パーティだと絶対に出戻ってこなくなる)。
すると、「飛び込んだ際のモンスター」と「出戻った際のモンスター」の名前があばれるコマンドのリストに追加される。そのモンスターと行動を共にして覚えたと言う事らしい。

そしていざ、実践へ。


■あばれるコマンド実行
戦闘になったら、リストからモンスターの名前を選ぶと、ガウがそのモンスターの行動を真似た攻撃を実行して闘い始める。
ただし、こちらからのコマンドは一切受け付けずに勝手に動くので、「そのモンスターが一匹勝手に暴れ回っている状況で仲間になってる」とでも思えば良い。
一見、使いにくいようだが通常は使えないモンスター技を使えたり、そのモンスター技が存外強力だったりするので使いこなせれば強いぞ。

なお、そのモンスターの「浮遊」などの特性やST異常耐性や属性の弱点、無効、吸収などまで受け継いでくれ、自動でかかっているモンスターならばプロテスやシェルやリフレクまでかかる仕様である。芸が細かい。
上手く使いこなすことでアクセサリ欄の節約をしたり、ボス戦で安定した自動攻撃/回復役として働かせることもできる。
暴れている最中ならバーサク状態でも特殊行動を行ってくれるため、実質ノーリスクで攻撃力を上げることも可能。

弱点は、「一定確率*1で「たたかう」(通常攻撃)を行う」という点。
せっかく敵と相性を合わせて暴れたのにただ殴るだけ…という事は珍しくない。
全体で見れば特技を行動する事の方が多いので、長丁場な強敵やボス戦で暴れれば期待どおりの動きになりやすい。
また前述のように耐性を受け継ぐが、これは元々の装備の耐性が反映されないという欠点にもなっている。
更に属性弱点までなりきってしまうため、アンデッドモンスターを選択して暴れると本当にアンデッドになりきってしまい回復呪文でダメージを受ける
本作のケアル系列の数値的にほぼ即死するので、そこを使う時は注意されたし。

…余談だが、「獣ヶ原」と銘打っているが、機械文明も発達し、対人戦闘も割りとあるFF6世界なので、
魔導アーマーだとかのメカや兵隊さんなんかの人間ユニットも闊歩してたりする。お前らこんなとこで何やってんだ?
もちろんそれらの技も引き継ぐので、ガウはレーザー等も放つ。恐るべき野生児…


【注意】
ガウが戻ってきたときは、魔法習得値やギル、アイテムはおろか、ストラゴスがせっかく苦労してラーニングした青魔法も覚えられなくなるので注意が必要。
作業に関しては別々に行った方がいいだろう。

「あばれる」リストはカスタマイズが利かず、使用できる特殊能力の表示などもない。そのため、使うつもりのないモンスターをリストに入れてしまうとどんどん使いにくくなっていくので、不要なモンスターがいる時にガウが戻ってきたら殴って追い返すなどの工夫が必要になる。
間違いなく強力なアビリティだが、こういうシステム面での使いにくさでバランスが取られているという不思議な仕様。

コンプリートしても3つの空欄ができる。
この3つは、本来はジークフリード、デュポーン、デスペナルティーであった。
ただしGBA版では、空欄のひとつであるデスペナルティーを魂の祠で遭遇後に登録できる。
トンベリーズは登録できるが、戦闘時は一覧に表示されず使用もできない。
逆に、プロトアーマーは獣ヶ原に出現するが、あばれるには登録されない。

■有用なモンスター
特に有用と有名なものを記す。

◆ガード
ゲーム最序盤、ナルシェをガードして魔導アーマーに蹂躙された人々。こんなとこいないでナルシェ守れよ。
最序盤の雑魚と侮るなかれ、攻撃は「クリティカル」で、一定間隔でなかなか強力な攻撃を繰り出せる。
もっと凄い選択候補も沢山あるが、コマンドの一番最初の位置に置かれている為、とりあえず適当に攻撃させるだけなら問題なく選んでいい。

◆ムー
サウスフィガロ周辺に登場。「おとしあな」で相手を即死させる。
中身が「デジョン」なので、名前に反して飛んでいるモンスターにも有効。
最も活躍できるのはバニシュ状態で魔法経験値10の眠れる獅子か。もっともスマホ版以降は効かなくなってしまったが。

◆ストレイキャット
ドマ周辺に出現するぬこ。何てこと無さそうなモンスターだが、
一定間隔で放つ「ネコキック」はなんと通常攻撃の四倍のダメージである。9999カンストすら余裕で狙えるだろう。
ちなみに源氏の小手で両手に武器(沙悟浄の槍)を装備していると2回、皆伝の証を装備していると4回、両方装備していると8回「ネコキック」を放つ。
なお、ピクセルリマスター版ではネコキックに二刀流やみだれうちの効果は適応されなくなった。

◆重装兵(じゅうそうへい)・ダークサイド・クラウド
それぞれ帝国軍陣地のイベント戦、ナルシェのガード試験失敗時のペナルティ戦、魔列車内部で戦う。
ラクに出会える(じゅうそうへいはデフォ登録済み)上にファイラ・ブリザラ・サンダラの三属性のラ系魔法をそれぞれ使用できる(特にじゅうそうへいはプロテスがかかる)ので、
すぐ後にくるナルシェ防衛線で非常にお世話になる事だろう。

◆アスピランス
崩壊前の蛇の道に出現するクラゲ。
最序盤で会えるのに、「100万ボルト」はサンダガに近い威力を誇る。この段階では最強クラスの雷属性攻撃で、かつ機械系に放つアテもちゃんとある。あとリフレクの影響も受けない。
ガウをメインにする人は、ナルシェ防衛戦後に訪れて早目に覚えてしまいたい。

◆ピーピングベア
崩壊後のアルブルグ周辺や孤島のフィールドに登場。
特技の「ホワイトウィンド」で味方全体を自分のHP分回復。確実でなくとも消費無しで一定間隔で全体回復は頼もしい。
また、砂漠部分にコイツと一緒に出てくるアースプロテクタは「マイティガード」が使え、ストラゴスにラーニングさせるのにも役立つ。
ただし即座に自滅してしまうため、覚えるのが難しい。

◆マジックポット
狂信者(狂信集団とも)の塔の宝箱部屋にのみ登場するボーナスモンスター。
8属性を吸収し、全状態異常を無効化しつつケアルガを唱え続けるという回復向けの極上の選択肢。

◆ようじんぼう
瓦礫の塔のお侍さん。なんと彼、かのレオ将軍の「ショック」を使える。ただ者ではない…
全体に無属性の高めの攻撃が無消費で繰り出せるのは心強いぞ。

◆アーリマン
ラストダンジョンに登場する、即死攻撃に定評のあるお馴染みのモンスター。
なんと死のルーレットがルーレットをはさまないでターゲットを直接即死させる攻撃に化ける。
看板に偽りありだが味方を巻き込まずアンデッドですら即死させる。ひどい。

◆イオ
カイエンの夢の中に出現する多脚砲台。フチコマとか言うな。
特技「フレアスター」は火属性の魔法系特技で、必中・魔法防御無視で攻撃対象のLvのみを参照する特殊な計算式でダメージを与える。
主にボス戦で有効。本作のボス敵のLvは高いので、高ダメージを安定して与え続ける事ができる。
ガウのパラメータがどれだけ低くても関係ない威力を出すので、低レベルプレイでも有用。エドガーの「ウィークメーカー」と組ませると無茶苦茶できる。

◆ココ
カイエンの夢の中と古代城に出現する女モンスター。最終兵器その壱。
「あいのせんこく」は相手に強制的に死ぬまで「かばう」を実行させる。ラスボスのケフカにさえ直撃する。
物理攻撃系しか対応していないが、モンスターによってはこれだけで完封可能。なお回避率無視で必中。

◆ロフレシュメドウ
アウザーの屋敷のお花。最終兵器その弐。
「ゆうわく」はなんと耐性無視*2で死ぬまで解除不可の「あやつる」に近い混乱と言う恐るべし効果を与える。ラスボスのケフカすら完封する。
ショタの魅力で魅了か? こちらは魔法回避率の影響を受ける。
チャダルヌークを倒してしまうと二度と戦えなくなるので、そこまでに必ず1回は花の絵を調べること。

◆ハイウェイ/バルーン
どちらも選ぶと「自爆」してしまう地雷選択肢。コンプリートの時以外は覚えなくてよい。

◆ムース/ジャンク/ねむれるしし
全部選ぶと「融合」してしまう地雷選択肢。同上。



◆wiki籠り
アニヲタwikiに出現。「追記、修正」により項目の編集をしてくれる。


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最終更新:2024年02月17日 17:57

*1 検証によれば1/4。2021/07/28に配信終了したAndroid版FF6ではこれが1/2に変更され、ガウは大幅に弱体化していた。

*2 厳密には耐性を持つキャラも持たせる手段も全然見当たらない。