Mesa Chicken(MtG)

登録日:2009/06/16 Tue 21:36:58
更新日:2024/01/09 Tue 19:31:03
所要時間:約 2 分で読めます





《Mesa Chicken》とは、TCG『Magic the Gathering』に収録されているカードのひとつ。
登場したのはジョーク・セットの『アングルード』で、銀色の枠が特徴。


解説

Mesa Chicken (白)(白)
クリーチャー - ニワトリ
立ち上がり、羽ばたき、鶏のように鳴く:Mesa Chickenはターン終了時まで飛行を得る。
2/2

まず目につくのは、イラストの枠からはみ出した鶏のイラスト。
鶏のクセに威厳がある。すげぇ。

能力は、自分が「立ち上がり、羽ばたき、鶏のように鳴く」ことで、Mesa Chickenに飛行を持たせるというもの。
驚くべきことにネタではなく実在するカードである。

ジョーク・セット内のカードなので、公式大会では使えない(緊迫した公式大会で唐突に立ち上がり「コケーッ!コッコッコッコ!」とか叫ばれても困るし)。

恥さえ捨てれば、デメリット(?)無しの2マナ2/2飛行クリーチャー。
レオニンの空狩人(白白、2/2常時飛行持ち)が出るまではそこそこ強かった。

恥さえ捨てれば。

今となっては恥の捨て損。空しいものである。
しかし考え方によっては、普段はハリケーンが効かず、地震に対応して飛行を持たせられる、などの長所もある…ような気がする。

起動型能力にコストを必要としないため、なにげに飛行を失わせる効果に対しては強い(恥は捨てる必要があるが)。
この能力はインスタントを使えるタイミングならいつでも使えるため、基本的にいつでも「立ち上がり、羽ばたき、鶏のように鳴く」のコストを払うことができる。

対戦が長引くのと、恥を捨てられる以上の意味はないが…

残念ながらキッカーつきの《溶鉄の災難》のような刹那を持つカードからは、起動型能力の起動も封じられるため逃れられない。

まあ、このようなカードに実用性を求めるのがそもそもの間違いなのかもしれない。
エンターテイメントの一環として使ってあげましょう。

またMTGにおいて、鳥のクリーチャーには基本的に「鳥/Bird」のクリーチャー・タイプが与えられるため、「ニワトリ/Chicken」は4種類しかいない絶滅危惧種……だった。

しかし、ジョークカードで構成された構築済みデッキ『Unsanctioned』の発売時に、再録に合わせて黒枠同様ニワトリが鳥に統合されることが決定。
このカードは再録されなかったがエラッタは同様に行われ、かくして「ニワトリ/Chicken」は絶滅してしまった…



フレーバー・テキスト

"Lo! lord of layers proudly comb-crested
Hero to hens father to feathers
Crowing sun-caller weaver of wattle
Elder to eggs.
― Rooster Saga

  • 日本語訳
“おお! 卵鶏の王よ、堂々とした素晴らしきトサカよ
英雄はめんどりに 父は羽根に
太陽を呼ぶそのときの声 震えるのど肉
卵の前よ”
― 雄鶏のサーガ

韻を踏んでいたりと芸が細かい。

ニワトリなのにプレイヤーが頑張ればほぼ飛びっぱなしな凄いヤツ。

……しかし、ターン終了時には地上に戻ってくる訳だし、「飛ぶ」ではなく「跳ぶ」なのだろうか…?



余談

メサ/mesaとは米国南西部の台地。頂上が平らで周囲は絶壁の地形。スペイン語で「テーブル」を意味する。
このカードをそのまんま約すと、「台地の鶏」とかだろうか。

ちなみに当カードは、MtG黎明期のバンド・飛行持ち白クリーチャー《メサ・ペガサス/Mesa Pegasus》のパロディではないかと思われる。




追記・編集は立ち上がり、羽ばたき、鶏のように鳴きながらお願いします。

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最終更新:2024年01月09日 19:31