東方求聞口授

登録日:2012/05/05 Sat 22:40:12
更新日:2022/08/02 Tue 03:07:15
所要時間:約 3 分で読めます




知、仁、勇は天下の達徳である。
ならば、三者をここに集えよう。



東方求聞史紀の続編にあたる東方公式資料集。

この作品では
東方風神録
東方地霊殿
東方星蓮船
東方神霊廟
について扱っている。

また、文々。新聞や花果子念報も掲載されていて、読んでみるとなかなか面白いことが書いてある。もっとも、著者が文とはたてなので事実と違う可能性もある。

形式としては、
霧雨 魔理沙を司会
稗田 阿求を書記に

幻想郷の新勢力である
八坂 神奈子
聖 白蓮
豊聡耳 神子
がこれからの幻想郷についての話し合いをするというもの。

全六部あり、間々でキャラクターの紹介をしていく。

但しあくまで神奈子・白蓮・神子視点なため、彼女たちとこの時点で接点がない天人組やはたて、茨歌仙等に関する情報は新聞パートで断片的に触れられるのみ。

原作未プレイな方でも楽しめるが、勿論ネタバレを含むので注意しよう。

第一部【新勢力は幻想郷に何をもたらすのか】


この部では主に彼女ら3人が、
『それぞれから見た幻想郷』
『どうして幻想郷に来たのか』という内容に触れている。

神道の神様、仏教の僧侶、道教の仙人と言うことでちょっとヒヤヒヤする展開が……(主に南無三と太子)。


第二部【幻想郷の外の世界の現状とは】


やはり最近まで外の世界にいた神奈子の話がメイン。

『外の妖怪の扱い』
『外の世界と幻想郷の関係』が詳しく解説される。

外の世界についてなので、我々にも思い当たる事があるかもしれない。

また比較的真面目な白蓮が他二人におちょくられたりする。


第三部【妖怪の今と昔、本当に新しい妖怪とは】


とにかく『妖怪について』
天狗の今昔や、妖怪リモコン隠し、命蓮寺の妖怪について記されている。

命蓮寺の連中はかなりフリーダムである。
『ネタに困らない紅魔館』に成り代わる日も近いかもしれない。


第四部【嫌われ物の現状と行く末】


『地底の妖怪』『幻想郷のエネルギー問題』など、原作の東方地霊殿にあたる出来事について話し合う。

怨霊の危険や地底妖怪の事を議論する真面目な部であるが、挿絵のお空はマヌケ面である。


第五部【宗教と信仰は幻想郷に必要なのか】


これは『妖怪が信仰するのは如何なものか』『妖怪と神』と言う内容である。

宗教家である3人の考えがよくわかる部となっている。

なんと秋姉妹が挿絵になるという予想外な事態がおきているのもこの部である。
だが、3人には『神社もない、信仰も少ない野良神』とか言われている。


第六部【これからの妖怪退治の話をしよう】


妖怪を正当化しているような話を聞いた霊夢が突如乱入。
新聞をたたき付けてくる。

だがこの新聞、微笑まし過ぎる。
文々。新聞と花果子念報なので仕方がないがいろいろと笑える記事ばかりである。

響子ミスティアのパンクライブや、アホの子全開の小傘の記事もある。

本編が終わった後も文々。新聞と花果子念報の記事が掲載されており

白蓮の般若心経を妖怪達が『傑作の怪談だ』と評価したり
天子の押し売り天気予報など、読んでいて楽しい記事ばかりである。




追記、修正は稗田家にお願いします

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最終更新:2022年08月02日 03:07