まるで意味がわからんぞ!

登録日:2011/10/10 Mon 00:45:59
更新日:2023/12/29 Fri 18:05:33
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~~無断でミサイルを使用したハラルドが帰還した後~~


上官「ハラルド君、許可もなくミサイルを使用するとはどういうことだ? どんな処罰が下ろうと文句は言えんぞ」

ハラルド「構いません。私も退官しようと思っていましたから」

上官「なんだと? なんのためにだ!?」

ハラルド「世界を守るためです

上官「軍で働くより、人々の平和を守る方法があるというのか!」

ハラルド「我々がこれから戦う脅威は、兵器などでは倒せません」

(ハラルド退出)

上官「待てハラルド!? 何のことだ!」














上官「まるで意味がわからんぞ!」


遊戯王5D's』の登場人物・ハラルドの軍人時代の上官の台詞。

ミサイルの無断使用について問い詰めたら唐突に軍を辞めるだの世界を守る為だの言い出すなどの、
何も知らない身からすれば突拍子もない電波発言(※仮に事情が分かっていたとしても会話のドッジボールであることに変わりはない)に戸惑った上官が言い放った。


【上記の台詞に至るまで】

ハラルドが戦闘機で訓練中、イリアステルによる時空改変の影響で発生した暗雲に巻き込まれる。
 ↓
視界が利かなくなり、そのまま山に正面衝突してしまうところ何とかかわそうとする。
 ↓
だが激突を避けられそうになく…。
 ↓
ハラルド「神よ、力を……」
 ↓
と言いながらミサイルを発射し山頂部を吹き飛ばす。
 ↓
そして危機を脱して、項目冒頭へと続く…


どうみても一般人から見てハラルドは電波です。 本当にry

ただし、上官からすれば本当に意味がわからない台詞だが、これは政治、経済、軍事など世を統べるあらゆるものを支配し、更に歴史改変している脅威(イリアステル)が存在するという背景があり、
これらに対して仮に軍がそれを知っても兵器や軍で到底倒せるものではないのは事実である*1
そしてハラルド自身がシグナーとは違う三極神の使い手に選ばれた異能『ルーンの瞳』の持ち主であり、後の話でイリアステルと戦う使命がある事が明らかにされているため、あまりに唐突&説明不足過ぎるが言ってることの内容そのものは間違っていなかったりする。
この事実を無暗に上官が知ってしまうと最悪の場合、上官含む無関係な軍の人達どころか軍そのものが消される恐れもあるので、巻き込まないために、あえて訳のわからない言い方ではぐらかした可能性も一応ある。

…とはいえ軍である以上、如何なる理由であれハラルドの上官には説明責任があるため、この後いかにして釈明したかを考えると気の毒であることには変わりない。

まさか、上記の内容をそのまま説明するなんて出来ないだろうし、仮に比較的ハラルドと交流の機会が多い「上官」が納得できたところで、「上官の上司」はそれこそ「まるで意味がわからんぞ!」的な反応をされて万事丸く収まるなんてまずあり得ないだろう。*2

最悪責任をとって辞職させられたかどこかに飛ばされたか降格処分になっただろう。
ただしハラルドがミサイルを発射したのは部下との訓練中。
死に一番近い軍人とはいえ命を粗末にして良いわけではない為、「彼は部下を救うためにミサイルを放ちその責任を持って辞任した」と言えば納得させられるだろう。
そして忘れがちだがこの時のハラルドは「大佐」という滅茶苦茶高い地位にいる為、その上官となると最高司令官とも考えられる。
…まぁそういった説明等は全くされていないので、考えれば考えるほどまるで意味がわからなくなる。
遊戯王らしくノリで理解するのが健康的だろう。


【概要】

パッと聞いた限りでは普通の台詞に聞こえる……というより本当にただの普通のセリフである。

しかしナチュラルにシリアスな笑いの超展開を繰り広げることが半ば常識と化している遊戯王だが、それに対して至極普通の反応で返したため、逆に浮いているという有様……。
遊戯王ではよくあることな超展開*3に混乱する視聴者の心境を見事に代弁している上に高い汎用性を誇り、

意味も使用状況のいずれにとっても普通の台詞なのに、いや普通の台詞だからか一気に視聴者を釘付けにした。

そのため上官はモブキャラ中のモブ*4なのにも関わらずファンの中ではかなり知名度が高い。
その少ない出番から考察するに「軍で働くより、人々の平和を守る方法があるというのか!」という台詞から、軍は人々の平和を守る組織ということを認識し、それを誇りとしている節もある。
ミサイルを撃ったハラルドも、この時は何かの核心に至っており時間が惜しい状況の上報告する義理もないはず。
なのにわざわざ上官に報告をし、また上官も言い方は厳しいながらも怒鳴ったりせずどちらかというと心配しているような口調であるからある程度の信頼関係にはあったと推測される。
尤もそんな信頼関係も「まるで意味がわからんぞ!」という言葉と共に崩れ去っただろうが。
ちなみに上官の声を演じたのは死羅やボルガー等を演じている岡部涼音氏である。


こうして監督や脚本家が全く意図していないであろう形で妙に台詞及び上司が有名になってしまった結果、5D's内でも「おい、デュエルしろよ」に次ぐ屈指の迷台詞となっている。



「おい、デュエルしろよ」
 ↓
「まるで意味がわからんぞ!」


【主な活用法】


◆カードの裁定が調整中だったり謎裁定だったりした時

◆部下が世界を守る為に仕事をやめると言い出した時

◆カード化の際に不当な弱体化を受けた時




◆水曜日の6時なのに5D'sが始まらなかった時

◆急に世界中のデュエルディスクが変形した時


【漫画版において】

漫画5D'sの遊星vsゴドウィン戦でも使用されている。
こちらは末尾が!ではなく?となっている。

決闘疾走者達の祈りが力となって決闘竜の魂が呼び覚まされる。

遊星にも決闘疾走者達の祈りが伝わる。

その時、遊星の脳裏に、決闘竜の力を結束させ究極神を封印する神官のビジョンが浮かぶ

スターダスト「オオオオオ…ン」

遊星「スターダスト… …そうか――… わかったぜ!!」

遊星、罠カード《ハーモニック・ジオグリフ》を発動。自分フィールドにチューナーを必要とするカードだが、遊星のフィールドのモンスターは《閃珖竜 スターダスト》のみ。

ゴドウィン「! これは傑作だな 発動条件を満たさぬ罠だと? 貴様の場にはスターダストのみ… チューナーモンスターなどおるまい!!」

遊星「…オレは思い出した――… いや――…皆の祈りが思い出させてくれた」

遊星「スターダストの一万年前の 真の姿を!」

ゴドウィン「一万年前?真の姿?」

ゴドウィン「まるで意味がわからんぞ?」



【類義語】












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最終更新:2023年12月29日 18:05

*1 そもそも、知ったところで一方的に記憶を消されるか、存在そのものが歴史から消されるだけだろうし

*2 というか、ハラルドの上官がミサイルを使った理由を後々に知ったのか不明。仮の仮に上官やその上司がその理由を知り納得したところで「変な雲のせいで山に衝突しそうになったから(神の力に頼りながら)使った」という説明では、傍目から見たら意☆味☆不☆明極まりないとしか言いようがないだろう。

*3 今回の場合はカードゲームアニメにおいての唐突な戦闘機描写、というか空軍の光景全て、そこから傍から見たらうわごとにしか聞こえないセリフを吐きながら唐突なミサイルぶっぱ、いやそもそもハラルドの存在全て

*4 言うまでもないが、上司は本編には全く関わっていない上、後々に当時の状況を察するために再登場なんてこともなく121話のみの登場。出番もごく僅かなモブの中のモブである