ベルド(FE)

登録日:2011/12/21(水) 09:25:43
更新日:2024/02/28 Wed 09:55:10
所要時間:約 3 分で読めます




くっくっくっ……何も知らずわしに逆らうか……。

ならばわが力を思い知れ!





出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS



CV:ふくまつ進紗(FEヒーローズ)


○ステータス
ダークビショップLV20
HP-80
力-5
魔力-20
技-19
速さ-20
幸運-12
守備-15
体格-11
移動-6
指揮-5
行動-2
武器レベル-杖A炎A雷A風A闇A

○概要
本ゲームのラスボスであり、トラキア半島の影で暗躍し、戦乱の種を撒き散らしてきた存在。
トラバントを唆してリーフの肉親でありシグルドの増援に向かっていたキュアンエスリン達を虐殺させたり、
マリータの義母でありリーフ達の恩人であるエーヴェルを石にした張本人で、リーフ達の因縁の相手である。


○人物
ロプト教団マンフロイからトラキア地方の制圧を任されている。

ゲイボルグの扱えないリーフを侮っていたが、彼が反乱軍を率いて以来、トラキア地方の侵略が遅々として進まず、マンフロイからもせっつかれていた。
なおレンスターが落城した際にリーフを暗殺しようと思えばできていた。
しかしベルドは、いずれリーフが反乱分子を一つにまとめた際にそこを叩く事で一網打尽にし、なおかつ希望を完全に叩き折ろうという策のために生かす事にしたらしい。

魔戦士(死人を魔法で強化して作った、操り人形のようなもの)を自力で作れるあたり、彼の能力もなかなか高かったことが分かる。

ちなみに、一部のキャラが死んだり捕虜になったまま終章に行くと魔戦士として改造された状態で出てくるため「この外道野郎!」と思うかもしれないが、
ベルドが魔戦士に改造したのはレイドリック一人であり、あとは全部マンフロイ製である。


○総評
雑魚である。
他の作品にも特効持ちとかであっけなく倒せるラスボスはいるが、こいつは適当な汎用武器で真っ向から戦ってもなお微妙な強さで、FE史上最弱のラスボスの名前を欲しいままにしている。

そもそもFEシリーズのラスボスといえばとかとか魔王とか人間離れしたものが多く、
人間のラスボスにしたって大陸屈指の大国の王だの暗黒神の再来とされる闇の皇子だの相応に高い「格」を持つが、こいつは単なる闇魔法使いのオッサン。キャラ設定的にも「邪教組織の幹部のひとり」に過ぎないのだ。
作中でさえ王女の懐刀であるラインハルトと比べて格落ちする。
しかも終章のOPでは上司のマンフロイに叱責されて頭を下げる。ああ中間管理職…
ダークビショップも敵専用でこそあるが同じクラスのモブがぞろぞろでてくる汎用職なのでラスボスとしての威厳は皆無。
まぁ『トラキア776』自体が『聖戦の系譜』の中間一部分でしかなく、邪教に支配されてる一部分を解放するまでのストーリーなので下手に壮大なキャラを出せないというのはあるだろうが……


一応ステータスは高く、HPや魔力、素早さはカンストしている。
だが正直、そこらのダークビショップに毛が生えた程度の存在であり、最終章まで到達したリーフ強盗団の面々からすれば、なんてことない相手である。
カンストが一律20の本作では能力値のカンストなどそもそも大した価値を持たないのもやや厳しいところ。今作随一を誇るHP80も必殺の仕様によってあまり意味を成していない。
挙げ句にリーフ強盗団の伝家の宝刀「シーフの杖」によって身ぐるみを剥がされる*1
魔力カンストなので本来は通らないのだが、このマップには多数の魔力床(立ってるだけで魔力にブーストのかかる地形)があり、まさに盗んでくださいと言わんばかりの布陣である。
まさかの無抵抗のラスボス…!

更に酷いのが、体格は普通レベルであるため、ちょっとガタイのいい兄貴の手にかかれば捕獲できる事である。
主人公にとっ捕まるラスボスの人って…。

ちなみに、解放すると「マンフロイ様、お許しを…グフッ」と言って死ぬ
これには思わずリーフも「…勝った…のか…」と、驚きを隠せないようだった。
※普通に倒せばそれなりに長くて悪役っぽいセリフを吐いて死にます。リーフのセリフも変わらず。

武器はそこらへんの闇魔法使いからトップのマンフロイまで幅広く使われているヨツムンガンド。
散々トロンだのブリザードだのトルネードだのリザイアだの極悪魔法を放ってくるボスが出てきたのに今更武器レベルCの汎用装備如きがなんだと言うのか。
だが、これに加えて専用魔法としてストーリー上で見せた『ストーン』も持っており、これは遠距離から飛んできて、食らったら石化して永久行動不能(解除せずに終了すると死亡扱い)というFE史上屈指の凶悪攻撃である。
……もっとも、シーフの杖で無力化した場合は関係ない話となるし、
サラを仲間にできてさえいればキアの杖で簡単に解除できてしまう。ストーンは最大5回でキアの杖はエーヴェルを見殺しにしてなければ1回使って残り4回のはずなので何も考えず全部撃たせて全部食らって乙らないよう注意。
一応、初見だとシーフの杖の活用に気づくのは容易ではないし、サラの加入は簡単な手順だが自動ではないのでスルーしたり死なせてしまう可能性もあるので、犠牲前提プレイを強いられた人もいるとは思われるが……

とどめの大問題として、前作のように敵将の自動武器切り替えがないので
ストーン装備中にワープとかで接近されたら盗むまでもなく無抵抗、しかも攻速ガタ落ち。自慢の専用魔法すら裏目に出てしまうという悲哀。

スキルは連続とライブ(笑)
一応、連続ヨツムンガンドで事故死しないように気を付けよう。

強力な専用武器&凶悪なスキル&高い再行動持ちで、極めつけに高い指揮官補正まで持つラインハルトや、同じ終章で対峙するツヴァイやエルフの方が遥かに強敵なくらい。

後に『if』にも汎用職のラスボスが登場したが、実力や存在感はベルドとは段違いである。

ちなみに性質は大きく異なるが『聖魔の光石』に登場する魔物ゴーゴンもストーンの魔法を使う。
雑魚敵として乱発される分こちらの方が厄介なのは言うまでもない。





このような異世界を根城に、聖戦士の末裔どもが集結していたとはな。

いまは素性を隠しておいたほうが得策よ。




出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

ヒーローズには21年1月に大英雄戦として参加。イラストは種田和宏氏。
赤属性の魔法使い。歩兵ユニット。
上のイラストを見て分かる通り、頭巾の下が丸坊主だと判明。20年越しの真実は多くのトラキア776世代のエムブレマーに衝撃を与えた。
CVのふくまつ進紗氏は、これよりも前に『風花雪月』にてロプト教団的な組織の暗黒魔道士であるソロンを演じている。

マンフロイがまだアスク王国に来ていないので、こそこそ動くばかりでやる気があまりないようだ(上司の前でしか本気を出さない中間管理職)
とりあえずアルフォンスを後ろ盾にして、この世界に牙城を築こうとしている。
それにしてもこの世界、マンフロイどころかロプトに憑依されたユリウスが既に来ているのだが、ロプト教団的に本気にならなくて大丈夫だろうか……。

武器スキルは『ストーン』
魔防+3。1~5ターン目開始時、特定の能力値(後述)が敵軍内で最も低い敵の攻撃、速さ-7、かつ【グラビティ】を付与。
(特定の能力値1ターン目:HP、2ターン目:攻撃、3ターン目:速さ、4ターン目:守備、5ターン目:魔防)
【グラビティ】移動を最大1マスに制限する状態異常する(敵の次回行動終了時まで)

Bスキルはターン開始時、敵軍内で最も魔防が高い敵の魔防を7減らす『魔防の封印3』
Cスキルにはターン開始時、自分を除く最も魔防が高い味方の魔防を6増やす『魔防の開放3』

攻撃と魔防が高く、ストーンで5ターン目まで指定された能力値が最も低い相手に対して強力なデバフとグラビティをかけられる。
かかった相手の進軍を遅め、攻撃能力を削ぐことが可能。
ただ6ターン目以降は効果が無くなってしまうので、5ターン目までに決着が付けられるように運用したい。
速さと守備が低いので追撃を受けやすく、物理攻撃はともかく、苦手な青属性の魔法でも追撃次第で倒されかねないのも難点。

ちなみに、2023年開催の第7回英雄総選挙では得票数3票で第428位を獲得。
烈火の剣のラングレンと並んでドベ2である。*2
仮にも作品のラスボスで、しかも既にヒーローズに参戦しているはずのキャラなのにこの順位というのは異例なことと言えるだろう。
この期に及んでまだやる気を出さないベルドの明日はどっちだ。



追記・修正はベルドの身ぐるみを剥がしてからお願いします。

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最終更新:2024年02月28日 09:55

*1 ただし周囲を多数のダークマージが取り巻いており、ベルドが無手になるとこいつらがヨツムンガンドを「渡す」事で戦闘力を回復するので、無防備ベルドを捕まえたいならシーフした直後に襲うか取り巻きを殲滅する事。さほど難しくはない。

*2 ちなみにこの年の最下位は暁の女神のアルダーで、得票数は1。