メガシルバー/早川裕作

登録日:2012/03/17(土) 20:07:04
更新日:2023/05/21 Sun 13:28:27
所要時間:約 10 分で読めます





※推奨BGM:「電磁戦隊メガレンジャー(インスト)」



次のお話は―――

俺が大活躍!

ちょっと、あんた誰だよ!?

見ればわかるって!




バッファローネジレに攻撃パワーを分析されて、大ピンチの俺達!

そこで、俺の出番なワケよ!

……って、あんたいったい何者なんだよ?


インストール!




電磁戦隊メガレンジャー!


独走!         
銀色のニューフェイス


見ろよっ!








ネジレジア! 今日から俺様が、お前達の最強の敵だ!!


早川裕作とは、スーパー戦隊シリーズ第21作『電磁戦隊メガレンジャー』の登場人物。
今作における追加戦士・メガシルバーに変身する。

演:金井茂(現・金井シゲル)


【概要】

初登場は第23話「なんでだ!? オレのたまごはネジレ獣」の予告パートにて。
何の前触れもなく伊達健太の前にいきなり割り込んできたため、視聴者も「あんた誰だよ!?」と思った事であろう。
本格的な登場は翌話の第24話「独走!銀色のニューフェイス」から。
ユガンデの作戦により、ダミーを介してメガレンジャーの戦闘データを得たバリアーを得て、いかなる攻撃も効かなくなった邪電王国ネジレジアのネジレ獣・バッファローネジレを前に、項目冒頭の台詞で変身し戦った。
年齢は25歳。まだまだ現役バリバリな年頃。


【人物】

I.N.E.T『スペースメガプロジェクト』特別開発班チーフであり、天才エンジニアと呼ばれる青年。
久保田博士からは「早川」、健太たちからは「裕作さん」と呼ばれる。
性格はお気楽なほど明るく豪快で、自転車を滑らせて野菜を落としてしまった健太を手伝ったり、訓練に励む耕一郎にアドバイスしたり、全員集合時のミーティングに割り込んだり、色々とおせっかい焼きな面が強い。
高校生である五人の前で「何が起ころうと心配することはない」と兄貴風を吹かせており、当初健太らは自分たちの正体を知っている彼をネジレジアではないのか?と疑ったが、最終的に頼れる兄貴分として認めている。
料理が得意で実はカナヅチという意外な一面もある。

本来の仕事を抜け出しては自宅でバイクを磨いたり、メガレンジャーの本拠地たるデジ研部室を覗いたり、ピンチに欠かさず駆け付けては共にネジレジアと戦う頼りになる存在なのだが、久保田博士には頭が上がらず、勝手に抜け出すとメガレンジャーの戦力低下につながるとクギをさされるわ、転送システムを遮断されるわ、担当しているプロジェクトの都合上来られないわ、と出撃できない場合もある。
お節介焼きで職場を放棄するほどの奔放な態度は堅物な耕一郎とソリが合わないこともあり、かっこよくキメる姿は健太も自分が目立てなくと焦るほどだった。



【メガシルバー】



ケイタイザー!

M・E・G・A…MEGA!

インストール!

M E G A

MEGASILVER
READY

OK


メガシルバー!!


……決まったぁ~……!


スーツアクター:日下秀昭

テーマソング:「Don't stop! メガシルバー」

裕作が携帯電話型変身アイテム『ケイタイザー』のカバーを開き、2→5→8→0とコードを入力すると『2=M、5=E、8=G、0=A』と刻まれたコードに対応した音声が発せられ、Enterキーを押した際に『MEGA』と発声。
変身待機音と共にケイタイザーを構え上記の掛け声で変身する。
ケイタイザーは健太ら5人の変身ブレスであるデジタイザーにもアクセス可能で、通信もできる。

裕作の変身するメガシルバーはICチップの力を持つ戦士で、メガレンジャー5人の能力すべてを併せ持つ。
銀のスーツに金のラインが目を引き、胸部に施された五つのパネルにはワイヤーフレームにもにた緑のラインが走る。
当初は強力すぎるが故に、第25話サブタイトルのごとく2分30秒しか変身を維持できなかったが後に再調整され、変身を維持できるようになった。
ちなみに再調整後は性能が落ちているとよく誤解されるが、そんな事実は一切ない
また、再調整前後で微妙にスーツの生地の質感や銀の色合いが異なる。

メガシルバーはもともとメガスーツのプロトタイプで、その開発には裕作も関わっていた。
その性能は本人も「あのまま眠らせるには勿体ない」と評するほどのものだった。
転送システムを遮断され、月面基地に強制送還される前に、ウツボネジレによりメガレンジャーが窮地に陥った際、裕作はプロトタイプを改造した理由を語る。

博士!俺がメガスーツのプロトタイプを引っ張り出したのは……
スーツが叫んでたからです。
『戦いたい』、って…!
『戦うために生まれたのに、じっとなんかしてられない』って叫んでたんです!
俺も同じです。
誰かが戦わなきゃいけないなら、俺は自分が戦いたいんです!!
『スペースメガプロジェクト』だって、必ず完成させます。
だから俺にも……メガシルバーにも戦わせてください!!

この言葉を聞いた久保田博士は仕方なく今回だけだぞ、と承諾。
しかし、その後も裕作はメガレンジャーのピンチの際、二度三度もメガシルバーとして駆けつけている。いいのか開発班チーフ…。



装備

  • シルバーブレイザー
メガシルバーの所持武器で、銃のガンモードと剣のソードモードを切り替えられるのが特徴。
必殺技はガンモードで敵に光弾を撃ちながら駆け出し、ソードモードですれ違い様に切り抜ける「ブレイザーインパクト」で、裕作本人も「磨きに磨いた必殺技!」と自負している。
登場当初は上記の時間制限があったため、技が決まったときに変身が解け、そのまま決めポーズをとっていた。

  • オートスライダー
メガシルバー専用のマシン。
サイバースライダーのプロトタイプを元に設計され、サイバースライダーに似た飛行モードとバイクモードを瞬時に切り替えられる。
機首部からはスライダービームという光線を放つ。


【メガウインガー】


「オートスライダー!」

メガウインガー、発進!


全長:38.6m
全高:28.1m
全幅:70m(フライヤーモード)
  :41.3m(ランダーモード)
重量:230,000t
最高速度:マッハ3
地上最高速度:300km/h

第35話「のりきれ! メガシルバー最大の危機」ラストにシルエットで登場、
第36話「はばたけ! 宇宙(そら)に舞う希望の翼」にて電撃デビューしたメガシルバー専用巨大メカ。
メガスーツの装着時間延長から、久保田博士は既に裕作がまたもや「勝手に」開発したことを気付いていたようで、
戦闘終了後、裕作に問い詰めるが「スペースメガプロジェクトにちょっとつけ加えただけ」と言い訳するのに怒っていた。そりゃそうだ。
月面基地にある専用デッキからスペースシャトルに似たフライヤーモードで発進し、大気圏突破すると共に太陽を背に颯爽と登場。
両翼部を真上に折り曲げることで地上を走るランダーモードとなるが、本編ではもっぱら出番がないのが残念。


【メガウインガー(ファイターモード)】


「電撃変形!」

メガウインガー、レディー・ゴー!!


全高:58m
重量:30,000t
最大出力:5500万馬力

同じく、第36話より登場するメガウインガーのロボ形態。メガレンジャーの四号ロボにあたる。
「電撃変形」のコードで、両脚部→両腕部→頭部の順で瞬時に変形。
両手から防御用の電磁バリアーを発生し、両手持ちの四連装ビーム砲ウインガーキャノンを武器に巨大ネジレ獣を迎え撃つ。
背中のメガウイングは任意で分離されメガボイジャーと合体可能、ウイングメガボイジャーとなる。
ファイターモードは翼がなくても戦闘可能で、第43話「負けない! 決戦はクリスマス・イブ」ではメガボイジャーを中心にスーパーギャラクシーメガと共にエネルギーを結集させ合体技・トリプルメガスパルタンを放った。
……一緒に戦いたいからって、ここまでくるとやりすぎだよ裕作さん……。

その後、第50話にて月面基地を襲撃したバーニングユガンデを相手に戦うも、機能停止寸前の状態まで追い詰められてしまう。、
続く最終回では瓦礫の中のボイジャーマシンを見つけ出すも、もはや動かすのがやっとの状態であり、
ボイジャーマシンの発進体制を整えると火花を上げながら倒れ込み、その役目を終えたのだった。

ちなみに、メガウイングは『海賊戦隊ゴーカイジャー』にて、メガレンジャーの大いなる力として登場。
豪獣神の背中に装備される形でインストールされている。



【余談】


  • 初期メンバー5人の姓名=伊達(DATE)、遠藤(ENDOU)、並木(NAMIKI)、城ヶ崎(JOUGAZAKI)、今村(IMAMURA)と裕作の姓名=早川(HAYAKAWA)のイニシャルの出だしを合わせると『電磁波(DENJIHA)』となる。

  • 「スペースメガプロジェクト」とはメガレンジャーが操縦する後半の主役ロボ・メガボイジャーの開発計画である。
    それにしても、計画からどれだけの予算がメガシルバーのスーツ改造やメガウインガーの開発に吸われたんだろうか…久保田博士や石頭なI.N.E.T.の来島副長官でなくてもお冠になるに違いない。

  • メガシルバーはスーパー戦隊初の銀色の戦士であり、初の携帯電話型変身アイテムを使用する戦士でもある。
    腕時計主流の当時としては携帯電話はまだ珍しいものであった。

  • 後半に登場するメガウインガーは、DX玩具「電撃変形 DXメガウインガー」でも劇中同様の変形ギミックを再現。
    フライヤーモード中央部に施されたスイッチ1、その前部に位置するスイッチ2、そして機体下部の[M]マーク型のスイッチ3を順に押すことでメガウインガーに自動変形する。背部のメガウイングはメガボイジャーと合体、劇中同様ウイングメガボイジャーにすることができる。

  • 裕作を演じる金井茂氏は『重甲ビーファイター』でジースタッグ/片霧大作を演じていた。
    本作の役作りには金井氏の憧れであるギャバンこと一条寺烈を参考にしたとか。
    そんな金井氏は現在東京都江戸川区議会議員でもある。

  • 高尾直樹氏が熱唱するテーマソング「Don't stop!メガシルバー」は1番がメガシルバー、2番がメガウインガーの雄姿を歌っているが、実は本編では2番しか流れなかった。
    メガシルバーの雄姿を聞きたいならソングコレクションを購入しなければならない。
    そんなこの歌の作詞はメガシルバーデビュー回の第24話を執筆した靖子にゃんこと小林靖子女史である。





心配ご無用!
メガシルバーは君たちのピンチに必ず駆けつける。
追記・修正コール、待ってるぜ!


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最終更新:2023年05月21日 13:28