ゴールデン降格

登録日:2010/03/27 Sat 20:58:06
更新日:2024/03/03 Sun 22:27:05
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ゴールデン降格とは、深夜や夕方に放送していたテレビ番組がゴールデンタイム(19・20時台)に移動したことに対する落胆や蔑称を表した言葉である。

元々ゴールデンから移動するのは別。

概要

視聴率が最も高まり注目も浴びやすいこの時間帯の番組は言うなればテレビ局の主力番組であり、ここに移動するということは局側からそれにふさわしい番組であると判断されたということになる。
それ自体は喜ばしいことなのだが、後述の理由から落胆の色を隠せない状態に陥るファンも少ない。
というのも、ゴールデンに放送時間を移した番組の多くは短期で終了してしまうのである。
たとえ、生き残ったとしてもテコ入れなどでその番組が元の時間で人気を得ていた物とは全くの別物になっていることもある。

なぜ、そうなるのか?
そこには

  • 人気だからゴールデンに移すというテレビ局側の安直な発想
  • スタッフの変更
  • 視聴層の違い
  • 強力な裏番組の存在
  • ネタの枯渇速度が早まる
  • 映画やドラマの宣伝(主演俳優・タレントのゲスト)が増える
  • 人気コーナーをレギュラー化し他のコーナーが放送されなくなる
  • ゴールデンに移転したことで規制が強化され、内容に制約が増える

等があるが、一番大きいのは


時間帯が違う


事だろう。

深夜番組と言うのは、
◇その時間だから見る
◇その時間だから人気になる
◇その時間だから面白い
◇その時間だから過激なネタを使える(主に下ネタや残虐描写など)
という、ゴールデンとは全く違う作風と価値を持っているのだ。
いくら、朝のニュースが人気だからって夜に移す局はないでしょう?(TBS除く)

更に生活習慣が夜型へシフトした人々が多いこともあり、「ゴールデンタイム」にはもうそんなに価値は無いのかもしれない。
もちろん、『ザ!鉄腕!DASH!!』や『家事ヤロウ!!!』のようにゴールデン移動後も順当に続いている番組も存在することは忘れてはならない。

モヤモヤさまぁ〜ず2』で知られるテレビ東京の伊藤隆行氏は、「ゴールデンだけを目指すのはおかしいし、ゴールデンを否定するのもおかしい」という持論をインタビューで語っている。
だがその伊藤Pも、社長命令でモヤさまがゴールデンに移動するときは大いに心配していた。
一応、番宣ゲストを極力呼ばず、増えた予算もさまぁ~ずへのギャラアップで消費するなど、雰囲気を変えないよう努力はしている。
なお、モヤさまは約10年半ゴールデンで放送された末に2021年10月よりまさかの土曜深夜帯、更にその半年後には火曜23時台へ移動する事になった。尤もこの番組に関しては異常なくらい枠移動が多いので詳細は当該項目参照。

わずか半年でゴールデン行きになった「しくじり先生 俺みたいになるな!!」(テレビ朝日)では深夜枠最終回にてオリラジ中田が登壇し、
「ゴールデン移動に関してネガティブな意見が出ている」と、番組内でゴールデン降格についてほのめかすという異例の事態になった。

一方、2010年代以降は経費削減の観点から深夜時代に比べて放送回数が大幅に減らされ(同じ曜日に放送される番組同士で2時間スペシャルを編成するなど)、下手をすると1~2か月ぐらい放送間隔が空いてしまうなど、近年は内容の変更よりそちらの方を懸念する声が多い。
かつてはプロ野球シーズン中によく見られたことだが、プロ野球中継がほぼなくなった現在では通年でそうした編成を組むようになり、番組によってはゴールデンから再度深夜に戻って放送されるものもある。

テレビアニメがゴールデン帯から消滅したのは、毎週放送されないことで視聴習慣やスポンサーの定着が難しくなってしまうことが理由のひとつである。



追記・修正は安易な番組改編を避けてお願いします。

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最終更新:2024年03月03日 22:27