マグマ団三頭火(ポケットモンスターSPECIAL)

登録日:2011/08/26(金) 16:14:43
更新日:2024/01/27 Sat 08:24:45
所要時間:約 5 分で読めます




ポケットモンスターSPECIAL第4章に登場したマグマ団幹部、ホムラ、ホカゲ、カガリ三人の通称。
3人は全員が炎使いだが得意とする戦法がそれぞれ違う。

三頭火は「さんとうか」と読む。

グラードンを目覚めさせて大地を増やすためにホウエン各地で活動し、目的の為なら拉致、拷問も辞さないなど、
情報操作によって周囲を味方につけるアクア団幹部SSS(スリーエス)とは対極的な行動をとる。

マグマ団全体の目的は「大地を増やす」ことなのだが、カガリはただ暴れたかっただけ、ホカゲは不明(後に「クソ世界を焼き尽くす」ことが目的だと判明している)、
頭領のマツブサに至っては最終的に「自分とアオギリ以外の全ての生物を滅ぼして、自分達だけになった世界でグラードンとカイオーガを戦わせる」(本人曰く、究極の結論らしいが…)と、無茶苦茶な理想を掲げてしまうなど、全体的に意思統一が甘い*1。 
縦社会がしっかりしており、意思統一も行き届いたアクア団とは真逆というべきだろう。
マグマ団の活動理念を純粋に守っているのはホムラだけで、そのホムラも脱退・更生し堂々と温泉へ…という始末。


13章にて、3人の名前はいずれもコードネームであることが判明した。
脱退した旧ホムラと旧カガリに代わり、ORAS準拠のデザインである新たなホムラとカガリが登場。
こちらはゲームにかなり忠実なキャラとなっている。

以下ではひとまず4章に登場した「初代」三頭火について解説する。


■ホムラ

「このホウエンに必要なのは大地!」

名前こそ原作のマグマ団幹部と同じだが、キャラクター造形は本作独自のもの。
筋肉質で、立派なケツアゴの持ち主。

その体格とは裏腹に、コータスの煙幕を使って相手を眠らせる戦法を得意とする。
人間がこの煙を吸うと、肺炎的な後遺症を受ける。
元から体力のあるルビーは何ともなかったが、だいすきクラブ会長らは終盤まで苦しんでいた。

初登場はすてられ船。カガリと共に「たんちき」の回収に来ていた。
煙による撹乱でルビーとサファイアを追い詰めるが、2人と野生のプラスル&マイナンの連携により返り討ちに遭う。

その後、アクア団の実験によって火山活動が停止したえんとつ山に姿を現す。
同じく火山を復活させようとするアスナと連携して、巨大火球を火口に撃ち込んだ。
結局火山は復活せず、落ち込むアスナに対して「アクア団の好きにはさせねぇ」と主人公みたいなセリフを残して去る。
これによってアスナはマグマ団支持に傾いた。
ちなみに、火山が一瞬だけ活動したとき、アスナは嬉しさのあまり、ホムラに抱きついた。…羨ましい


根は良い人のようで、アオギリの策略によって壊れゆく潜水艇にアクア団幹部シズクと共に閉じ込められた時は、気を失ったシズクも見捨てず助け出した。
最終的にこの事は、シズクが多少ではあるが改心するフラグとなる。

グラードンが目覚め、ゴーストタウンになったミナモシティでのジムリーダーとの決戦ではミナモデパートでミクリと戦う。
……が、相手が悪すぎて次の登場では既に負けていた上、紅色の珠に精神を乗っ取られた。
言語能力すらも失い、狂気のままにミクリにリアルファイトを仕掛けようとしたが、駆けつけたダイゴメタグロスに登場と同時に吹っ飛ばされK.O。


その後の出番はないが、何とか正気を取り戻せた彼がエピローグでフエン温泉に通っている所をアスナが目撃した。



■ホカゲ

「オレのことをこう呼ぶ。火の影…、火影、とな…」

長い前髪で片目が隠れているイケメン。第4章では右目が隠れていたが、第13章では左目が隠れてる。さらには、メガメガネ装着時は両目が出ている姿も披露した。
上記のセリフは後にアクア団のSSS共々両組織の幹部の名前は通り名やコードネームだという後付け設定を補強する材料となった。

マグマッグが発生させる炎の熱を利用して、相手に幻覚を見せる戦法を得意としている。
本人曰く「タイプ相性すら覆す炎の幻影」
カガリ達が捨てられ船から持ってきた探知機を修理するなど、手先も器用。


カイナシティの造船所でクスノキ館長らを拷問し、潜水艇を強奪した。潜水艇の中でルビーと交戦に入り、熱による幻覚の精神攻撃でルビーを追い詰めるも、幻覚によって見せられた記憶がルビーに取っては特別な記憶であったことで効果が無く、ルビーの自爆に近い攻撃によってルビーを逃してしまう。

探知機の修理を終えると、二つの宝珠がおくりびやまにあることを突き止めて自ら襲撃。
おくりびやまでジムリーダーのフウとランに足止めされるも、上述の幻覚で二人を撹乱して易々と宝珠を奪って行った。
ちなみに、この幻と戦い続けていると生命力を蝕まれるようで、フウとランの二人を助けたアダンが言うには絶命寸前だったらしい。

ミナモシティの決戦では美術館でトウキと戦う。
初めは幻覚で優勢に立っていたが、トウキが旧友のシバから伝授された「剛の奥義」を繰り出すと形成が逆転。
力ずくで幻影を破られて敗北した。
ただしポケモンバトルとしては敗北したもの、トウキがその場に倒れ込んだことと「グラードンの進撃を邪魔させない」という目的を考えると、事実上の勝ち逃げとも言える。

その後、彼はエピローグでも現れず、行方不明だった。


第13章にて満を持して再登場。
4章の直後に探知機を使い、サカキが宝珠(石)を回収する現場に遭遇していた事が判明した。
その後は一般人(キャンプファイヤー)に扮し、探知機で宝珠の動向を探っていた。
そして4年の時を経て、アクア団アジト跡でシズクの前に姿を現す。

宝珠の反応が4年ぶりにあったことでマツブサとアオギリの帰還、もしくは宝珠がサカキなど第三者に奪われている可能性を考え後者だった場合の不利益が一致するため、シズクと手を組みグラードンとカイオーガそして宝珠を手に入れることを画策。
そんな中目の前に帰還したマツブサアオギリは性格が入れ替やったような言動をしていたために困惑。

最終的に両者から互いに殺し合い、混ざり合い、再構成されて再びこの世界に解き放たれたという真実を聞き、彼らの遺言のような言葉を聞いて星を守る意思ならびにメガメガネとメガバクーダを継承(シズクはメガイカリとメガサメハダーを継承)。
ラストの隕石破壊には旧団服を着て参加していた。


■カガリ

「お前、あたしたちの仲間になんないかい?」

スカートのスリットから覗かせる太ももが素晴らしい三頭火の紅一点。

原作にも同じ名前の幹部がいるが性格は全然違う。
原作が高飛車っぽいのに対し、こちらは姉御な性格。いつも風船ガムを噛んでいる。

煙や熱で翻弄する2人とは対極であり得意とする戦法は本人曰く「焼いて焼いて焼き尽くす」
要するに「フルアタ最強」

実力は三人の中でも極めて高く、ルビーのフルメンバーをキュウコンの火力だけで圧倒するほど。
本気のルビーに「強すぎる」と言わせるのだからトンでもない。

また、彼女が手につけている手袋には様々な木の実の成分が含まれており、目潰しに使ったり 溶解液を撃ったりすることもできる。
どうやらサンやスターといった幻の木の実すら文字通り手中にあるようである。


カナシダトンネルで交戦した際にルビーに興味を持ち、なんとマグマ団に勧誘する。
結局、その場では逃げられてしまい、服も燃やしてしまったが…その後はルビーに興味を持つ様になり任務そっちのけで彼の身の上を調べあげたり、センリ関連でトクサネ宇宙センターを襲撃したりと、「あんた(ルビー)を仲間にしたい一心で」ものスゴい行動力を発揮する。
……女の執念ってすげー

ちなみにこの宇宙センター襲撃が、5章の事件のトリガーとなってしまう訳だが…。


前述の通り単独行動をしていたがグラードン開放後は、2人と合流しグラードンの足止めをしていたジムリーダー達との決戦では、民宿モナミでツツジと戦う。
ユレイドルと畳を活用した戦術に火力が通じず苦戦するも、逃げ遅れた宿泊客を人質に取り、"とおせんぼう"でグラードンの足止めをしていたノズパスを倒してグラードンを再び侵攻させる。
ちなみに、この時人質にされた宿泊客は「おれ○○!」でおなじみのあの人達(ゲームフリーク)である。

最終的にはルビーを追いかけてマボロシ島にまで上陸。
グラードンの復活が達成されたことで目標を失い、ホウエンを滅ぼすつもりはない、と言ってルビーに対して共にグラードンカイオーガを止めないかと共闘を持ちかけていた。

実はカガリ自身、昔はナナミと共にポケモンコンテストに参加していたことがあった。
ルビーに執着していたのは昔の自分と重ねていたかららしい。

そして……
以下衝撃のネタバレ(反転。4章終盤を未読の方注意)↓

ルネシティの最終決戦で奮戦するが、姿を隠していたアオギリのドククラゲの触手によって、崩れる遺跡の中に引きずり込まれてしまい最後に自身の記憶のライダーをフーセンガムでルビーに届けた直後、遺跡の崩落に巻き込まれて死亡する。

一応、ルビーの六匹目の力によって奇跡的に復活するが、この終わり方は未だに賛否両論になっている。

エピローグではホムラ同様にマグマ団を脱退・更生。
何処かの土地で種に水を撒いている姿が描写されている。
原作に登場したフラワーショップ「サン・トウカ」をイメージしての転身だろうか。

ルビーに取ってはサファイアとは別の意味で特別な女性となっており、



追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ポケスペ
  • ポケットモンスターSPECIAL
  • ポケモン登場人物項目
  • マグマ団
  • ホムラ
  • ホカゲ
  • カガリ
  • 炎使い
  • ゾフィーとは関係ない
  • 阿蘇山大噴火←ではない
  • ケツアゴ
  • イケメン
  • 生足
  • 幹部
  • 三頭火
  • ポケモン
  • 三人組

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年01月27日 08:24

*1 後の描写を見るに紅色の珠に精神を乗っ取られ正気を失っていたのが原因ではないかという考察もされている