プロヴィデンスガンダム

登録日:2010/01/06(水) 08:21:26
更新日:2024/03/16 Sat 19:44:03
所要時間:約 17 分で読めます






これが運命(さだめ)さ!知りながらも突き進んだ道だろう!?

正義と信じ、解らぬと逃げ!知らず!聞かず!

その果ての終局だ!もはや止める術などない!

そして滅ぶ

ヒトは……滅ぶべくしてな!!


機動戦士ガンダムSEED』に登場するモビルスーツ(MS)。


目次





プロヴィデンス
PROVIDENCE

基礎データ


型式番号:ZGMF-X13A
所属:ザフト
設計:アシモフ、ハインライン、クラーク設計局
建造:プラント・マイウス市

全高:18.16m
重量:90.68t
装甲材質:フェイズシフト(PS)装甲
動力:核エンジン

武装:
MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御用機関砲×4
MA-M221 ユーディキウム・ビームライフル
MA-V05A 複合兵装防盾システム
ドラグーン・システム(ビーム砲×43)




概要


C.E.71の大戦終盤、ザフトが投入した試作機
先発機であるX09A ジャスティスX10A フリーダム同様、プラントのクラーク、アシモフ、ハインラインの各設計局が合同で設計・開発にあたった。

ジャスティス、フリーダムなどに続いて建造された決戦機兼次世代MSのプロトタイプであり、
NJCによって使用可能となった核エンジンを採用することで、バッテリー稼働だった従来機を凌駕する出力と継戦能力を獲得。
その従来機とは一線を画すエネルギー供給量により、多数の小型ビーム兵器とPS装甲の両立が実現。
これにより、単機で敵部隊を壊滅させ、包囲攻撃も可能という、他のMSとは比べ物にならない攻撃力を有するだけでなく、
出力・運動性・防御力・稼働時間など、他のあらゆる面でも従来機を凌駕する性能を誇るMSとなった。


機体の色は暗い銀色をベースとしたトリコロール。
どことなく往年のガンダムを連想させるカラーリングだが、実は配色だけ見ると1stのラスボス・ジオングとほぼ同じカラーリングでもあり、
「物語終盤に仮面の男が乗る」などの最終機体に通底する意匠も取り入れられている。
ちなみに、額のV字アンテナの形状はRX-78とほぼ同じだったりする。
額にはイタリア語で「11」を意味する「UNDICI(ウンディッチ)」の文字がある*1*2
兄弟機同様に、ツインアイに二本角の所謂「ガンダムフェイス」だが、クルーゼの仮面に似たパーツが装着されているのが特徴的。


機体名の「プロヴィデンス(Providence)」とは神学における「摂理」「神の意思」「天帝」などを意味する用語。
ラウが言うところの「己の死すら金で買えると思い込んだ男」のエゴによって生み出されながらも、「失敗作」の烙印を押されたことで歪み、
二陣営の間で暗躍し、人類に自滅の道を歩ませようとした男が最後に乗る機体の名前として、とんでもなく皮肉が効いたネーミングと言えよう。
ガンプラなどの商品展開では「天帝」と称されることも多く、名前のカッコよさからファンの間でも愛称として親しまれている。

だが一部の視聴者からは「さいたま」「埼玉」の愛称で呼ばれる事もある。この由来は「さいたま」というAA。
さいたまは自民党のポスターをモチーフとしたAAであるが、そこに描かれている太陽が本機のドラグーンプラットフォームと似たシルエットをしているため、
両者の間に関連性を見出したネットユーザーがプロヴィデンスをそう呼んでいるうちに、本機の愛称となったという訳である。


機体解説


本機最大の特徴は主兵装として無線式全周囲攻防システム「ドラグーン・システムを装備したことである。
これはNジャマーに阻害されない量子通信によって、MS本体から分離した複数のビーム砲端末を同時に無線誘導。
複数の攻撃目標に対し全周囲からの多重的砲撃をかけるもので、戦闘区域を単機で完全制圧するオールレンジ攻撃を可能としている。
背中には巨大な円盤状バックパックを備え、この円周上にドラグーンを装着。
バックパック下部には大型のスラスターが内蔵されており、装備量の関係で低下しがちな機動力を補っている。

OSの他、全天周囲モニターやコンソールなどのコクピットの内装はX09A・X10Aと同タイプのものを使用。
FCSとしてマルチロックオンシステムも実装されており、パイロットの技量次第ではあるものの、
このシステムとドラグーン・システムを用いることで、同時に多数の目標を殲滅できるようになっている。
一方、ドラグーン・システム搭載の都合上内部機器の配置も二機とはかなり異なり、
コクピットは腹部に配置され、コクピットハッチも旧来のザフトMSに近い構造となっている。
開発時期の近さか試作機故にか、胴体部の造形はゲイツに近い*3


ちなみに、本来は核エネルギーを利用した、ビームサーベル4本装備した近接戦用の機体だった。
その後、「プロト・ザフト・ガンダム」ことドレッドノートによるドラグーン・システムの実証を経て、
そのシステムを十全に扱える、超人的な空間認識力を持つクルーゼの専用機として仕様変更された結果、
プロヴィデンスは元々の近接戦用のMSから、現在のドラグーン・システムを主武装とする仕様となった*4
しかし急拵えのためシステムを全てボディに納めることが出来ず、胴体部にはドラグーン・システム通信用の量子通信ケーブルが計6本露出した状態となった。
ただし、ケーブルはPS装甲材のカバーで覆われているため、見た目はともかく実際の防御面ではさほど問題はない。

機体性能だけ見れば、現状でもジャスティスやフリーダムと比べても遜色ないものとなっているが、
元々違うコンセプトのものを急遽ドラグーン対応の機体に作り直した関係上、各種調整も改善の余地があるなど、
MSの完成度という面では上述の二機には劣る、言ってみれば「未完成機」であったともいわれる。
専用機として仕様変更されてはいるがクルーゼ当人のセリフにもある通り、本編での出撃時が初めての搭乗でありドラグーンの試用すら行っていない。
ここら辺もジオングのオマージュだろうか。


武装


  • MMI-GAU2 ピクウス76mm近接防御用機関砲
対空迎撃用機関砲。
ゲイツやフリーダムなど後期のザフトMSと同型のもので、頭部及び肩部に計4門装備されている。

大型ビームライフル。
ジャスティスやフリーダムのビームライフル「ルプス」より2世代、ゲイツのMA-M21Gより1世代新型である。
そのルプスを上回る出力を誇るが、ストック部がかなり大型化して肩掛け式になっており、その重量とサイズゆえやや扱い辛い。
一応フォアグリップも付いているが、後述の複合防盾で左手が塞がっているため使われる場面は無かった。
「ユーディキウム(Iudicium)」とはラテン語で「判断・判決」といった意味。

対ビームコーティングシールドに、大型ビームサーベルと2門の小型ビーム砲*5を内蔵した複合兵装
フリーダムやジャスティスのシールドが手持ち式なのに対し、本兵装はプロヴィデンスの左前腕をはめ込む形で装備する。
シグーの複合防盾に、連合から強奪したブリッツのトリケロスの技術を加えて発展したものと思われ、同期開発のザフトの新型量産機・ゲイツにも同じコンセプトの武器が搭載されている。
中距離・近接戦闘に即座に対応できる極めて強力な武装であるが、武器としての能力に重点を置いた影響でサイズは肘から先と同じくらいの大きさしかない。
さらに手持ち式ではなく左腕に固定されていることもあり防御範囲はかなり狭く、「盾」としては微妙。
また、近接戦に対応できる武装がこれしかなく、フリーダムとの一騎打ちにおいて当装備の喪失が致命打となった節がある。

  • 無線式全周囲攻防システム ドラグーン・システム
理論はお分かりと思いますが…

ああ。……使ってみせるさ
ムウ・ラ・フラガ(あの男)に出来て、私に出来ない筈はない!

本機の主力兵装にして目玉装備。
量子通信で計11基、総砲門数43門のビーム砲ポッドを無線制御する最新鋭兵器。つまりはSEED版ファンネル
端末は9門のビーム砲を備えた「円錐形大型タイプ」3基が背面プラットフォームの上部と左右に搭載。
2門のビーム砲を装備した「スクエア形小型タイプ」が背面プラットフォームに2基、腰部左右後部に6基、計8基搭載されている。

量子通信による無線式になったことで、有線式のガンバレル以上の攻撃範囲と精密かつ自由度に富んだ遠隔操作が可能となっている。
発射されるビームもMSを撃墜するのに十分な威力を持っており、一基一基の機動性も極めて高い。
搭載された『マルチロックオンシステム』と合わせて並のMSとパイロットでは迎撃・防御するどころか、場合によってはどこから攻撃されているかすら分からないままに撃墜されてしまう。

劇中ではオールレンジ攻撃だけでなく、全砲門を前方に向けた上での一斉射の他、多角的にドラグーンを配置し網の目のようにビームを張り巡らせる等の応用も見せ、敵を圧倒した。
また、その豊富な展開数を活かし自機の前面にビームの射線で壁を作り防御に使うことも出来るなど、自由度はかなり高い。
実際この攻撃に初見で対応出来たのは、
の2人くらいであり、その二人もガンバレルを遥かに凌駕する攻撃速度・密度に完全に対処することが出来ず、
撃墜こそ免れたが、機体がボロボロになる程の大ダメージを負わされている。
エネルギーは接続時に機体本体から供給・充電されるようになっており、展開後一定間隔での再接続が必要となるのが欠点。
流石に大気圏内では展開できないものの、背面プラットフォームに装備されている小型ドラグーン二基は装着状態のまま前方に向け固定ビーム砲とすることが可能。

ドラグーンシステム自体は、ガンバレルという前身やドレッドノートという試作機などはあったものの、
事実上のぶっつけ本番で導入された、戦場での試験運用すらされていない新型兵器という、ジオングを彷彿とさせる新機軸の兵器だったが、
クルーゼは持ち前の才覚の賜物か、本編中では本兵装を十全に使いこなしていた。


劇中での活躍


□C.E.71(『SEED』)

物語終盤の第二次ヤキン・ドゥーエ攻防戦の後半にラウ・ル・クルーゼの機体として登場。
決戦兵器「ジェネシス」防衛のため、第二射の直前にヤキン・ドゥーエから出撃。

その性能とクルーゼの高い能力が合わさり、雲霞のように迫るストライクダガーを瞬時になぎ払い圧倒的な能力を見せつけた。
途中には因縁の相手であるムウの乗るストライクとも交戦するが、ドラグーンによる一方的な攻撃で中破に追い込んでいる。

その後遭遇したディアッカバスターを瞬く間に戦闘不能に追い込み、
再び眼前に現れたキラ・ヤマトの駆るフリーダムと壮絶な死闘を繰り広げる。
この時フリーダムはミーティアを装備しており、火力・機動力共に向上していたが、
クルーゼはドラグーンと近接攻撃を織り交ぜた苛烈な攻撃で追い詰め、フリーダムは撃墜出来なかったが、ミーティアを破壊している。
さらに、ミーティアをパージしたフリーダムとの戦闘中、フレイ・アルスターの乗るドミニオンの脱出艇を、
救援に向かったキラの眼前で、今度こそフレイを保護できたと彼が安堵した瞬間に死角からのドラグーンで撃墜し、
目前でフレイが死亡したショックにより、キラと彼が駆るフリーダムを一時戦意喪失に追い込んだ。

これでクルーゼは最早キラは再起不能と判断したのか、敢えてフリーダムに追撃を掛けずに宙域を離脱し、
今度はエターナルクサナギに迫り、周囲にいたM1部隊を殲滅していった。

が、フレイの死から立ち直り、SEEDを発現したフリーダムの追撃を受ける。
途中までは変わらずブロヴィデンス優勢だったが、キラは徐々にドラグーンに慣れて端末を逆に撃ち落としていき、僅かずつ条件イーブンに持ち込んでいく。

激闘の末、フリーダムの右脚と左レールガンを破壊するも、返すライフルで左腕を損壊させられる。
お返しとばかりに右腕も破壊するが、フリーダムの連結させたビームサーベルによる攻撃でプロヴィデンスは右腕も捥がれて遂に両腕を破損。
ビームサーベルを構えて特攻してくるフリーダムのメインカメラと胸部を残った2基のドラグーンで破壊するが、
フリーダムの勢いは止まらず、直後にコクピット付近からバックパックまでをサーベルで貫かれたプロヴィデンスは完全に機動力を喪失。

辛うじてサーベルが直接当たっていなかったため、この時点ではクルーゼは即死してはいなかった*7ようだが、
プロヴィデンスが機能停止した場所が発射寸前のジェネシスの発射口目前であったため、
発射されたレーザーが直撃した本機は核エンジンの誘爆による核爆発を起こして跡形もなく吹き飛んだ。
なお、このジェネシスの事実上最後の一射は、プロヴィデンスとその誘爆が障害となってミラーブロックにレーザーが届かず、不発に終わっている。
世界を終末に導くべく暗躍した男が、結果的に世界の終末を導きかねなかった一撃を防ぎ、
さらに終末そのものも回避させることになったとは、なんとも皮肉な結末と言えるかもしれない。



バリエーション


◆プロヴィデンスガンダム(初期型)

PS2ゲーム『機動戦士ガンダムSEED 終わらない明日へ』に登場。
ドラグーン・システムを搭載する前のプロヴィデンス。背部からビームサーベルと思しき円筒状のものが4本飛び出している。
胸部のパイプと頭部のクルーゼの仮面のような意匠が無い。
ムービーのみで見られる。


◆プロヴィデンスガンダム(再製造機)

外伝『DESTINY ASTRAY B』に登場。
ライブラリアンが再製造したようであるが、原型機のままか、下記のニクスに改修されていったかは不明。
ダンテ・ゴルディジャーニの装備のテストの相手になった。


◆ニクスプロヴィデンス

VS ASTRAY』に登場。
ライブラリアンがプロヴィデンスをベースに改造を施した機体。装甲色は白。機体名にあるニクスは「雪」を意味する。*8
原型機からバックパックを右肩に移動し、複合兵装防盾を左肩固定装備化させ、
さらにビームライフルをドラグーンストライカーとして背中に装着した機体となっている。
個人差も大きいパイロットの空間認識能力に合わせたドラグーンの配置変更の結果、左右非対称のシルエットとなりバランスも大きく変化したが、
これについては、改良後も「機体の歴史的象徴」として残っている胴体部ケーブルも含め、「MS本体では戦わない」という意思表示も含まれている模様。

作中では一応ラスボスポジションとなっているがパイロットに積極的に戦うつもりがなかったため見せ場も無いまま出番を終えている。



関連機体


ドレッドノートガンダム

ザフトが小型化に成功したニュートロンジャマーキャンセラーと、核エンジンを初めて搭載した「プロト・ザフト・ガンダム」。
この機体にはドラグーンの試作兵装である、有線式の「プリスティス」*9も装備されており、その運用データはプロヴィデンスの開発に利用されている。
この他、同時期に開発されたテスタメントリジェネレイトなども、
設計思想は大きく異なるが、プロヴィデンスと同じくニュートロンジャマーキャンセラー搭載の次世代型MSの試作機である。


レジェンドガンダム

C.E.73年代に開発されたザフト製MS。
プロヴィデンスザクを経由したプロヴィデンスの後継機であり、シルエットや装甲色など外観、武装構成などが似通っている。
後継機なだけあって武装など随所にプロヴィデンスの抱えていた問題や欠点が改善されている。


立体化


ガンプラ

1/144コレクションシリーズ、HG GUNDAM SEED、1/100、MGで発売。
HG GUNDAM SEED版はSEED HD REMASTER放映に伴い、成型色を調整したVer.も出た。
いかんせん元が昔のキットなので可動範囲が狭く、部分塗装も必須。
1/100は1/144より分割が細かくなったが造形はあまり変わらない。

上記のニクスも1/100に新規パーツを追加する形で発売。成型色が異なるが、通常のプロヴィデンスとして組むことも可能。

MGはフリーダム Ver.2.0から内部フレームが一部共通し、ビームライフルも芯の部分に用いるとして流用されているが、格段に造形が良くなっている。
また、ドラグーン射出状態を再現するエフェクトパーツもついている。
通常版と、ザフトの紋章を模したディスプレイベースや特製デカールの入った「プレミアムエディション」の2種が発売された。
通常版のパッケージイラストの迫力も話題になった。



ゲームでの活躍


□VSシリーズ

  • 連合vsザフト
コスト560で、無印では唯一のドラ持ち機体。
ドラグーンで相手を封殺しつつ高威力のライフルをぶち込むといった中距離間の射撃戦を得意とする。
主力格闘である飛び蹴りで迎撃もこなせる。

が、無印ではドラグーンの性能が今ひとつ。
しかもドラグーン持ちということもあってか、メイン射撃のリロードや機動力が低めにされていたため、全体としてこれといった強みのない機体という形に。
結果コスト560帯では最低の評価を受けていた。

続くⅡでは一次解禁の隠し機体として登場。
主な変更点はドラグーンと格闘の強化。前作の反動でテコ入れが入った形である。
また、同時にシステム面の調整として一律でステップ性能が下げられたため、ドラグーンが非常に引っ掛けやすい強武装と化した。
ライバル機だったジャスティスの弱体化も重なった結果、解禁直後から不動の最強機体として君臨し続けることになってしまった。
大会出場者にも御用達の機体でああり、特にプロヴィとラゴゥのコンビが非常に流行った。

またではスピード覚醒を使ってドラ射出→キャンセルを繰り返すことで、
機体がフィールド上を猛スピードで動き回る技(通称さいたまっは)が使える。
他の機体でも可能だが、ぜひプロヴィかレジェンドのを観てみることをおすすめしたい。

  • ガンダムVS.ガンダム NEXT
家庭機版に登場。GP2000の中堅機。
所謂"さいたまっは"は消失したが、射撃面での手数が増えより多彩な攻撃方法を繰り出せるようになった。
しかしドラグーン武装の性能はお世辞にも良いとは言えず、リロードが遅くよろけが取れれば万々歳という始末なものが多い。
マルチ射撃CSでは原作ばりのドラグーン飽和射撃を出せるが、やはり見た目に反し性能は低い。
総じて射撃戦のムラを格闘でどう凌ぐかが課題となる微妙な機体といえよう。

コスト2000で中間アップデートで解禁。とはいえSEEDの出撃ムービーで登場していたので予定通りではあった。
ドラグーンは小型が単独射出/一斉展開/周囲展開の三択が選べるうえ、豊富な弾数や覚醒リロードで回転率も劇的に上昇。
大型ドラグーンが敵機を中心にカーテン状に展開するスタン攻撃に変貌。
格闘面では前格闘に"さいたまキック"が復活し、BD格闘も単発だが範囲とダウン値に優れる薙ぎ払いなので隙が無い。
全体的に瞬間火力に劣り、落下テクが無いのが欠点か。

次々回作の『機動戦士ガンダム Extreme vs.MAXI BOOST』では、レジェンドガンダムの参戦やドレッドノートの追加に合わせて、コストが2500へ昇格した。
コスト相応の機動性や耐久値、新規格闘や従来格闘のモーション追加などより接近戦への強化が成されている。
サブ射撃のドラグーンは一基ずつの周囲展開が無くなり、代わりに即時展開と同時に発射する新規射撃が追加。
さり気なくビームのエフェクトも変更されているが、これによるヒット判定の弱体化などは存在しない。

ナンバリング変更の『Extreme VS. 2』では、コマンド変更を主体とした修正が入り、射撃と格闘の両面で強化が入った。
特に特殊射撃の大型ドラグーン展開は周囲展開という選択肢が増え、前方正面左右と上部に広範囲のビーム弾幕を放射する。
更に特殊格闘は飛びかかり攻撃と左右移動の薙ぎ払い攻撃が追加され、近接面でも隙が無く立ち回りができるようになった。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 X BOOST』では、下サブ射撃にドラグーン一斉展開が復活。
また、特殊射撃のゲージが分離し、N特殊射撃のビームカーテンは一定時間後に敵機に追従し再展開する仕様になった一方、レバー入れ特殊射撃は強よろけ属性となった。
N格闘と横格闘に後派生の乱舞が追加などの恩恵も得られたが、やはり上記の一点が決定打となり同コスト帯でも輝ける性能となっている。
SEED20周年を記念したアップデートでグラフィックがかなり変化し、MGとほぼ同等のクオリティレベルへ昇華。
更に勝利ポーズに、ドラグーン一斉発射→MG特別版パッケージのポーズを取る新規モーションが追加された。

機動戦士ガンダム Extreme vs. 2 OVER BOOST』では、下格闘にドラグーン即時展開が配置され、旧下格闘は下特殊格闘へ、旧下サブ射撃は格闘CSへ移行した。
サブ射撃には新規でジン呼出攻撃が追加され、突撃かキャニス短距離誘導弾発射筒を発射する。

Gジェネシリーズ

大抵の場合は地上・宇宙を問わず高機動で動き回れ、攻撃面は広範囲かつ高性能なドラグーンを持ち、
防御面はPS装甲とNJCを有しているためEN切れがほぼ望めないので、敵として出てくる場合はかなり厄介な存在となる。
反面、ドラグーン系武装はMP消費なのでパイロット適性に大きく左右される場合もあるので、
味方ユニットとして扱う場合は覚醒値が低いパイロットは避けておこう。

  • GジェネSEED
SEEDが本格参戦した初めての作品とあってプロヴィデンスも勿論登場。
なんとミーティア装備フリーダムと戦う専用ムービーも用意されており、ほぼ原作通りに蹂躙している。
余談だが、GジェネSEEDではウッソ・エヴィンにその独特な外見から「ダニもどき」と言われた。

  • GジェネPortable
生産コストがフリーダム/ジャスティスの両機を凌駕しており、同作品内で本機を超すのはミーティア装備のみ。
性能はまさしく優秀で、武装的に没個性気味な上記二機と比べて扱い易い。

  • GジェネWARS
本作品のウォーズブレイクシナリオにおいてはRX-78-2ガンダムを元に開発された機体という設定になっている。
つまりザフト版ガンダム扱い。

ドラグーン無しで全属性に対応でき高火力なストフリに出番を取られがち。因みにストフリもドラグーン持ちである。
明らかに発展機であるレジェンドの方が強いので特に思い入れがなければとっとと開発してしまおう。

クルーゼをパイロットにすると戦闘開始時に専用カットインが流れる。

  • GジェネCROSSRAYS
機動性はフリーダムに劣るものの、攻撃面はやや上という立場。
原作同様にPS装甲とNJCを有するが、
初期ステータスのENではギリギリPS装甲の毎ターン消費量が上回るため、育成する際はENに多少振分を重視するといいだろう。
入手方法は前作以前と比べるとやや難しく、開発系譜ではレジェンドかテスタメントからしか不可能。


□GENERATION OF C.E.

MS単体としては作中最大のHPを誇り、武装面もデスティニーやストライクフリーダムに劣るものの高威力なものばかりと高性能。
SEEDルートでは最終面でクルーゼ搭乗機が敵として登場。このステージをクリアすると手に入る。
DESTINYルートでは分岐ルートによってはレイが敵ユニットとして搭乗したり、NPCが複数機登場するルートがある。


スパロボシリーズ

第3次αJW・X-Ωに参戦。

第3次αではHPが10万を超えるボスユニットとして登場するが、既に戦力がほぼ完全に整っている上に次のステージのインパクトがデカすぎるので残念な印象を受ける。

Jでは中の人ネタで一方的に秋津マサトに絡むクルーゼ共々印象に残るだろう。プロヴィデンスには『帝』の意味があるのも憎い。
Wでは高い指揮と運動性、MAP兵器でプレイヤーを嫌らしく攻撃してくる。


□ガンダム無双シリーズ

  • 真・ガンダム無双
シリーズではクルーゼ共々初参戦。
ドラグーン主体の機体だが、チャージ技で通常攻撃にドラグーン援護が付与されたり、ドラグーンで一定箇所に集中してビームを連続照射するSP攻撃など、
他のファンネル機などとは若干毛色が異なる性能を持つ。
雑魚殲滅力も高く、エース・巨大MA戦でも使い易いが戦艦相手だと攻撃が届きにくいので少々工夫が必要。




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最終更新:2024年03月16日 19:44

*1 兄弟機であるジャスティスは「X-09A NOVE」、フリーダムは「X-10A DIECI」と型番もセットで彫り込まれているが、プロヴィデンスのみ数字だけで型番が書かれていない。

*2 元々、この額のナンバリングはチーフメカ作監である重田智氏が「SEED」に登場するガンダムを登場順で描き込んだお遊び的なものだったのだが、後にプラントの技師がイタリア系であったことから彫り込まれるようになったという設定が付加されている。

*3 現実の試作兵器・実験兵器も予算削減や建造時間の短縮のために既存の兵器を流用する事はままある。米軍の実験機X-29などが好例。

*4 この仕様変更は元々数の利で劣るザフトに内在していた「一対多数の不利を覆せる機体の必要性」といった課題に、本機の出力面などを考慮してより効率的に多数の敵を殲滅する能力を模索した結果とされる。

*5 媒体により実弾の機関砲になっている事もある。

*6 ただし元の状態より小回りはきかない

*7 ビームの光に照らされ、その熱放流で仮面が吹き飛びながらも口元には薄く笑みを浮かべ、感嘆とも取れる声を漏らしていた。

*8 白いカラーリング、後述する右肩に移植された大型バックパックからか

*9 有線式とはいっても量子通信で制御しているため、断線しても問題なく運用できる。