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地獄大使／ガラガランダ

登録日：2011/11/05　Sat 02:10:19
更新日：2023/05/12 Fri 05:39:44
所要時間：約 6 分で読めます



首領、東南アジアで暴れまわったこの地獄大使、選ばれてこの日本に来た以上、必ず仮面ライダーを倒しますぞ……！

出典：仮面ライダー/東映/第60話「 怪奇フクロウ男の殺人レントゲン」/1972年5月20日放送
出典：仮面ライダー/東映/第72話「 吸血モスキラス対二人ライダー」/1972年8月12日放送

所属組織:ショッカー
モチーフ:ファラオ、ビッグマシン
登場作品:『仮面ライダー』
登場話数:第53～62.64～67.69～79話.劇場版『仮面ライダー対じごく大使』
演：潮健児

目次

【能力解説】

TV第53話の新1号編から登場。死神博士に代わりわざわざ東南アジアから渡ってきたショッカー日本支部三代目大幹部で、本人曰く「死神博士と並んで、ショッカーの最高幹部と言われている」。
これまでの幹部と比べて非常に派手な格好をしており、顔にはメイクが施され頭にはファラオを思わせる被り物、
黒と緑の鮮やかなマントと腰には特別な金のショッカーベルトを巻いている。
手に持つ電磁鞭と左手のアイアンクローを武器とし本郷や滝和也に傷を負わせた。
指揮能力は他の幹部を上回り、時には自ら前線に赴きライダー等を何度も窮地に陥れた。
歴代幹部の中でも特に首領への忠誠心が高く作戦に失敗した怪人に死刑宣告を告げるなどの激情な部分もあるが、作戦開始前には気さくに声をかけるなどの人間性も見られる。
ライダー打倒に燃えて感情が高ぶることが多いが同時に冷静さと残酷さも併せ持つ。
死神博士とは犬猿の仲だが第61話で共闘作戦を行いナマズギラーに横柄な態度をとられても怒る素振りを見せなかった。
ライダーに作戦を全て阻止され日本での失敗が続き、第78話で自分が知らない謎の怪人ガニコウモルが登場したことでショッカー最後の怪人として自らライダーに戦いを挑んだ。

劇中では語られていないが本名はダモンという名で従兄弟であるガモンと共にサンフランシスコのスラムで生まれ育った。
その後、ゲリラ軍の大佐となり死の直前にショッカーに導かれ組織の幹部となった。
ちなみに従弟であるガモン大佐は後に『仮面ライダーZX』の暗闇大使として登場した。


◆正体

鳩が一番怖がる蛇…それもただの蛇でなくガラガラヘビの音……！

女共が言っていた…！ショッカーの大幹部は常に正体は改造人間だと……！

ショッカー最高幹部、地獄大使……して、その実体は！

出典：仮面ライダー/東映/第79話「地獄大使！！恐怖の正体？」/1972年9月30日放送

ガラガランダ！

出典：同上


モチーフ:ガラガラヘビ
話数題名:第79話「地獄大使！！恐怖の正体？」


【能力解説】
地獄大使の正体であるガラガラヘビの改造人間。顔の前で両腕を交差させ変身する。
変身前と同じくベルトには特別な金のショッカーエンブレムが付いていて、暗闇の中で光る眼とガラガラヘビの改造人間らしくガラガラと不気味な音を立てて行動する。
鞭状の右手は伸縮自在で振り回し相手の首を締め上げる。
また砂漠での戦闘を得意とし地中に潜んで相手に気づかれず奇襲を行う。
鳴き声は「ガァーラァー！」と発し戦意を表す。
原典での声は峰恵研、2000年代以降の映画では鈴村健一が声を当てている。


【登場作品】



【仮面ライダー】

第79話にて配下の怪人達も全て倒された地獄大使は自らライダーを倒すために最後の作戦を企てる。
ガラガラヘビの猛毒を貯水湖に流しそれを放流させる、「毒水道作戦」の情報をわざとライダーに漏らしてショッカーを裏切ったフリをし、
自身の死刑執行の見届け人として本郷猛をアジトにおびき寄せる。
敵とはいえ命を見過ごせない本郷と滝に地獄大使は救出され少年仮面ライダー隊の本部へ連れて来られるが、
ガラガランダの居場所は浜松の砂丘だという情報を本郷と滝和也に伝えて2人が出て行ったのを見計らい作戦の最終段階に移る。
浜松へやって来た本郷と滝の前に姿を現し自身の正体が怪人ガラガランダであることや
本部で立花藤兵衛、ライダーガールズを捕らえて人質にし全てはライダーを倒すための作戦であったことを教えて
戦闘員が2人を取り囲む。

しかし、本郷と滝は既に想定内だったため、仕掛けておいた爆弾で取り囲んだ戦闘員を蹴散らす。
自棄になった地獄大使はガラガランダの姿を現して本郷に襲いかかり変身したライダーとの決戦を開始する。
滝が藤兵衛等を救出している間にライダーとの激しい攻防を繰り広げてライダー返しを受けるが耐えきり地中に潜む。
しかし、ライダーに技を見破られて地上に引きずり出されてしまい必殺のライダーキックを受けて遂に敗れる。

おのれライダーめ…！きっと蘇って必ず貴様を倒してやる……！

ショッカー軍団、万歳！

出典：同上

その最期は地獄大使に一旦戻り、ショッカーを称えて爆発し散っていった。
そして彼の死と同時に首領の手により、ショッカー日本支部は爆発して壊滅することになった。
だが、翌週からより強力なゲルショッカーが登場するのだった…。

断末魔の名セリフは台本に無く、潮氏のアドリブだったそうな。

……まあ、本当に甦るんだが…。


【仮面ライダーV3】

第27話で復活。他の4幹部と共にデストロン科学陣が新開発した毒ガス「ギラードガンマー」で「日本全滅作戦」を実行しようとする。ドクトルGが東京地区を全滅させたその後、九州方面を担当する予定だった。ショッカー大幹部としての誇りから死神博士同様、ドクトルGに対して反抗的な態度を取っていた。

ゾル大佐の話では「我々とは違って、そそっかしい所がある」ようで、第28話では独断で地下室に捕らえた志郎を一目見ようと近づくが逆に人質にされてしまうお茶目な部分を見せた。
最期は脱出できなくなりアジトの爆発に巻き込まれて他のショッカー・ゲルショッカー幹部と共に死亡した。


【劇場版 仮面ライダーディケイド オールライダー対大ショッカー】

時を渡りスクリーンにて復活。演者は大杉漣。
大ショッカーの幹部として登場し、姿は黒のカラーリングが目立ちメカニックな部分が特徴。
こちらでは死神博士との仲は良好である。
最終決戦では1号、2号の元祖コンビと太陽の子、天の道を行き総てを司る男の太陽昆虫コンビという死刑宣告に近いチートカルテットの、
リボルクラッシュ、アバランチスラッシュ、ライダーダブルキックという前代未聞の鬼畜コンボの前に敗れ去った。合掌……

ガラガランダへの変身はうがいをして行った。
「が～らがらがらがらがらがら…そぉ～れ、ガラガランダ！」


観客(」゜□゜)」




【オーズ・電王・オールライダー レッツゴー仮面ライダー】

ガラガランダの姿でのみ登場。ショッカー首領の発言が正しければ、すでにライダーに倒された再生怪人らしい*1。
再生怪人として復活し、過去では宿敵1号ライダーと対決するが、ライダーパンチを受けて壁をぶち抜きながら吹っ飛ばされた。
現代ではライダー達が復活し、最期は仮面ライダー電王 クライマックスフォームと仮面ライダーNEW電王の「俺達の必殺技・ベスト3」を受けてイカデビル、ガニコウモル共々倒された。


【仮面ライダー1号】


「我は地獄大使！文字通り地獄の使者として…蘇ったのだ！」

ショッカーの大幹部として登場。演者は『ディケイド』と同じ大杉氏で、やはり同じくブラックカラーの鎧を着ているが、一部がシルバーに塗られている。
こちらではガラガランダには変身しないが、ガラガランダを思わせる蛇の仮面を着用し戦う。

生き返ったのには謎の眼魔という正体不明の怪人が絡んでいる。

劇中では原典と同じ末路を辿っているためにすでに死んでいるが、生き残ったショッカー怪人の夢に現れ、復活を宣言した。
本郷の師である立花藤兵衛の孫娘・立花麻由の体内に宿っているアレクサンダー眼魔眼魂の力を狙っており、彼女を生贄にしようとする。
中盤で復活し、ノバショッカーを倒すために本郷＝1号と一時共闘し、ウルガアレクサンダーを葬り去った。
最後は「こんなものに頼っても、自分を失うのでは意味がない…！」として残された眼魂を握り潰し、自身の限界が近付きつつある中でも本郷に「俺と戦ってくれ！」と懇願するが、
「助かった命を大切にして生きるんだ」「体を労れ、地獄大使」と断られ、その場に置き去りにされたまま力尽きたのだった。

ちなみに、マスク装着後のアクションも大杉氏本人が担当している。


【仮面ライダーSPIRITS】

本編にて暗闇大使の力で最初に復活するが、銀の髑髏を使用しているためかゾンビのような姿で登場した。
東京では1号とZXを相手にショッカーライダーを差し向けるがライダー車輪で全滅してしまい失敗。
その後は暗闇大使にコケにされながらもダブルライダーを相手に関東征服を急ぐ。
ショッカー怪人軍団による総攻撃で東京の首都機能を完全に破壊すると、1号との決着をつけるため、東京湾のショッカー最終基地に移動。
時空魔法陣で飛ばされてきた1号＆ZXと共に戦うが、その体は限界を超えており、最早敵味方の区別すらできなかった。
暗闇大使は地獄大使はもう使えんと見限り、再生怪人を用いてライダーもろとも殺してしまおうと目論んだが
それが裏目に出てしまう結果となった。
最期は1号との壮絶な戦いの果てに「ショッカー軍団万歳!!」と叫び、二度目の死を迎えた。あ、三度目か。


また、『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』には地獄大使亡き後に新型のガラガランダが生産されていた。
漫画『仮面ライダーZX』（テレビマガジン版）ではイカデビルや狼男などと共に「プロトタイプ」のガラガランダが登場している。
（ショッカー幹部が改造手術を受ける前の実験台としてサイボーグ化したショッカーの科学者）


【ゲーム】


◆FC『仮面ライダー倶楽部 激突ショッカーランド』

ショッカーマウンテンとショッカータワーで登場。


◆格闘ゲーム『仮面ライダー(PS)』

最初からプレイキャラクターとして使用可能。
接近戦に特化したパワーキャラで、地中移動や地獄振り向き（相手に背中を向ける。追加入力で派生）などの特殊な技も持つ。
地獄大使は特殊なライダーカードを手に入れた後にキャラ選択画面でガラガランダにカーソルを合わせ、追加入力で選択可能になる。


◆PS2『仮面ライダー 正義の系譜』

アギト編にて敵キャラクターとして登場する。
2004年の時代に復活、「日本列島沈没作戦計画」とその拠点となる海底基地建設の完成を目前に控えアギトと対峙する
計画を阻止されてアギトと戦うが倒されてしまった。
まだ道中でアギトとギルスの２人と対峙しており、「２人の仮面ライダー」「海底基地破壊」という生前どこかで見た状況をほぼ完全再現されてしまい「この時代にも２人の仮面ライダー！くそおっ！」と大激怒しながら猛ダッシュで逃げ出した


『オール仮面ライダー　ライダージェネレーション』や『ロストヒーローズ』にも敵キャラクターとして登場。
『チャリンコヒーロー』にも操作キャラクターとしてガラガランダの姿で登場した。


◆SFC『SDザ・グレイトバトル 新たなる挑戦』

地獄大使として登場。
ガラガランダには変身せず、ショッカー壊滅の責任を取らされて処刑されそうになっていた所をヒーローたちに救われアシストキャラになる。
この展開はおそらくすがやみつる氏の漫画『新・仮面ライダー』の「TV版とは違い本当に処刑命令が下り、処刑されそうになったのをライダーに助けられて共闘する」という展開の再現と思われる。


◆DC『特撮冒険活劇 スーパーヒーロー烈伝』

ガラガランダとして登場。
TV版通り処刑されそうになる演技を打つのだが、条件を満たすとすがや版の展開へ移行して本当に処刑されそうになり、ヒーロー達に助けられて仲間になる。

地獄大使
「ライダーに追記・修正したことを気づかれるとは愚か者め！貴様は死刑だ！」


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最終更新：2023年05月12日 05:39

*1 実際は1971年11月時点では地獄大使は存命である。というより原典ではまだゾル大佐編あたりである。