ゴスペル(ロックマンエグゼ)

登録日:2011/10/03 (月) 01:40:39
更新日:2023/04/24 Mon 14:14:30
所要時間:約 5 分で読めます





……グ ゴガギギ……。


ギグ・ガゲゴ・・ゴ



ロックマンエグゼ2のラスボス。

出現エリア:ゴスペルサーバーの電脳
無属性
HP:2000

概要

ゴスペル首領・帯広シュンが“結果的に”生み出してしまった『究極のバグ融合体』
飛行機事故によって両親を失くしたシュンは、引き取られた親戚に虐待され孤独な生活を送っていた。
彼は自分を決して裏切らないコンピューターへ次第に傾倒していった。

その後、自分と同じように社会に恨みを持つ人間を、素性を隠した上で纏めあげ、ネットマフィア『ゴスペル』を結成した。

シュンの最終目標は、最強のナビと語り継がれるフォルテを量産し、世界の全てを支配下に置くことだった。
その手段は、アジトにしていたコトブキ町のインターネットスクエアでバグのかけら(ロックマンエグゼ)を収集し、それを融合させることだった。


第一段階として形だけのフォルテの製造には成功。
いくらかばら撒いた後、ロックマンによってサーバーに置いていた一体がデリートされる。


それを「サーバーの出力不足」と考えたシュンは、電磁波による負担も無視し出力を200%まで引き上げる。

結果、フォルテになるはずだった“それ”は、巨大な獣を模したバグの集合体へと変貌。
オペレーターであるシュンの命令すら受け付けないバグ融合体『ゴスペル』はこうして誕生した。
ちなみに話の流れ的にバグ融合体に『ゴスペル』と名付けたのは熱斗になる。


なお、その姿形はエグゼ6のラスボスの片割れであるグレイガに似ているが、グレイガも全く同じバグ融合体だからである。
ロックマンエグゼシリーズには「バグは獣の性質を持つ」という設定があり、
ゴスペルやグレイガのほかにも3のバグピーストレーダーに300個のバグを突っ込むと獣の雄たけびが聞こえる(イベントフラグが立ったことを示すイベント)、
フォルテGSがバグのかけらで傷を埋めた結果、ゴスペルの究極技「ブレスオブゴスペル」を模した「ゴスペルキャノン」や「バニシングワールド」を使うようになるなど、バグと獣が非常に密接に結びついている。
そういった設定を利用して作られたラスボスがグレイガである。

違いはゴスペルが人為的な操作によって作られたのに対し、グレイガは自然発生した大量のバグが集まって誕生したこと。
そのため姿以外にも、ブレス攻撃や頭だけ飛ばす攻撃など似通った能力を持つ。

ちなみにエグゼ2本編では祐一朗から「バグ融合」から生まれるのはバグ融合体だと告げられるが、
彼が調べた内容がグレイガのことだったのかは不明(グレイガとゴスペルの関係が明かされるのはエグゼ6の終盤である)。



【戦闘スペック】

実は野生種に相当するグレイガより図体がデカく、画面に収まりきらないので位置固定で動かない。
一応胴体にも当たり判定はあるが、ダメージを与えるには攻撃などで口を開いている時、
もしくはブレイク性能のあるチップで敵エリア中央の頭を狙わなければならない。
エリアスチールを3枚所持しているが、使用しない。


・ダイナウェーブ(80)
必ず最初に使う技。
バトルチップのものと性能は同じ。HPに余裕がある時に多用する。


・ジャンクフライヤー(50)
最初のダイナウェーブ使用後、大技を使ってない時に横一列に飛んでくる。
遅いし直線的でしかも耐久も高くないので同じオプションでもナパームマンやカーネルほどではないが、やはりウザい。


・ゴスペルショックパワー(80)
パネルにヒビを入れる衝撃波攻撃。追尾機能あり。
2では穴の上に立つことがほぼできないので上下に寄せてかわすべき。
二発目はゴスペルの目の前に出来たヒビパネルを穴にするだけなので、実質不発。


・ドリリングヘッド(100)
頭をドリルに変形させてまっすぐ飛ばす。HPがある程度減少すると使いはじめる。こうなるとダメージを与えられないので連発されるとかなり鬱陶しい。
突然ドリルに変形するのでかなり肝を冷やす。


・ダークネスクリエイター(80)
エアーマン(倒せる方)に変身してエアシュート、クイックマンに変身して斜めに跳ぶクイックブーメラン、
カットマンに変身してロックマンの前に移動しサプライズチョッキンのどれか。HP半分以下で使いだす。
変身中はダメージが通る。


・ブレスオブゴスペル(100※)
三マス前まで届く放射ブレス。最後の切り札。
ロックマンを吸い寄せた後、放射状に広がるブレスを3連発で吐く。
ロックマンの苦手な属性に自動で切り替わるので実質200ダメージ。ハードモードでは全攻撃力1.5倍のため300ダメージに到達。ノーマルorサイトだと意味はないが毎回ランダム。
最後列が安地。ただし同時にスイコミが発生するのでタイミングよく下がらないと当たる。
エリアスチール系を使って敵エリアの上下に行くだけで簡単にかわせるのはナイショだ。


見ればわかるが使用する攻撃の威力が全体的に低く、「ドリームオーラ2」以上を使うだけで完封が可能。
ただしシナリオにおいては別にラスボスを複数回倒す必要はないし、チップ増殖を狙った周回プレイをするにしてもプリズムコンボで片付けた方が圧倒的に楽など、
あまり問題にはならない。


【その後】

ロックマンにデリートされ、消滅したかと思われたが、いつの間にか残骸データが「3」ラスボスのプロト内部に存在。
デリート寸前のフォルテと融合し、フォルテGSへと進化するが、その際にフォルテの記憶の殆どが無くなり、「4」以降では強さを追い求め破壊のみを目的とするようになる。

ゴスペルキャノンやシューティングクロー、バニシングワールドなどの技でその姿を垣間見ることが出来る。


【その他】

前作の『フォルテ』に引き続きイベントでチップとして配信された。
貰えるのは四属性ランダムにどれか一つで、威力は600。コードはX。
当時はウッドゴスペルをもらってがっかりする小学生が多かったという。

フォルテV3(X)とWWWエリア最奥に鍵ミステリーデータで置かれているナビスカウト(X)を組み合わせると、プログラムアドバンス『ダークメシア』を発動できる。

威力は歴代最高、空前絶後の……3000×2

まあ、そもそもゴスペル単体で600ダメージ(弱点なら1200)、フォルテV3も70ダメージを30発ランダム(=ナビ+40などと非常に相性が良い)とぶっ壊れている。
つまりいざ使ってみると「ラスボスと隠しボス」という小学生心をくすぐる以外は組み合わせて使う意味がほとんどなく、完全にクリア後のオマケ扱いとして作ってる感がある。

なおゴスペルに対しても当然プリズムコンボは有効。ただし口を閉じている状態だと攻撃を全部防がれてしまう。
また、口を開けている時はラビリングで麻痺させられるので、エレキスタイルならチャージショットがかなり有効。

決して弱くはないラスボスなのだが、エグゼ2はシリーズで最もチップ・PA共に火力がインフレしているうえに、
「ナビチップ」かそれ以外の制限は同チップ5枚までしか存在していない為、火力にHPが付いていけないと言われることも多々ある。
ただしこういった手段を縛ると途端にめんどくさい(強いとは言ってない)ボスに早変わりである。


ちなみにゴスペル誕生の切っ掛けとなった『フォルテ量産計画』は、シュンが独自に思いついたわけではない。
伝説の怪物バグ『プロト』を復活させるため、封印の最終プロテクト『ガーディアン』を破壊する力のあるナビを用意しようとしたDr.ワイリーがそれとなく導いたもの
……というのが真相だった。

【ゲーム外での活躍】

●漫画版(鷹岬版)

ロックマンに倒されたゴスペル所属ナビの残骸が合体して誕生し、自らを電脳獣ゴスペルと呼称した。
ゴスペル首領こと帯広シュン*1サイトスタイルのロックマンを吸収するために造り出された存在であり、
サイトスタイルに関心を持っていたフォルテと連携してロックマンを追い詰め吸収しようとしたが、
そのやり方を良しとしなかったフォルテによってデリートされた。


●あさだみほ版

偶然に発生し獣型となったゲーム版や鷹岬漫画版と異なり、
最初からグレイガの形をした究極ナビとしてシュンに創造された。

最初に作られた個体は手始めにニホン各地のコンピューターを強襲し、体のカケラをばら撒き計画への布石を作り、
完全体となった際にカケラを通じ各所のコンピューターからエネルギーを奪い取りパワーを高めようとした。

だが、あまりにエネルギーを吸収しすぎた結果暴走し、シュンにも止められなくなってしまった。

強大な攻撃力を持つほか体を損壊しても瞬時に再生する能力を持ち、撃退するには弱点である、体内を動き回るコアを破壊するしかない。
他にも、ゴスペル幹部のナビのコピーを増産する能力も持つ。

カスタムスタイルとなったロックマンにコアの位置を見抜かれ、
接近したところをブレスオブゴスペルを直撃させるもアンダーシャツで耐えられ、
口を開けて露出したコアをPAストリームアローで撃ち抜かれデリートされた

こちらではシュンの過去に起きたこと、ゴスペルを結社した理由は原作と同じであるが改心するまでの過程が多少異なり、
過去を熱斗に明かしたのは本人の口から、対決中にである。

ゴスペルの暴走に伴い現実世界にもネット世界にも裏切られたと絶望するが、
熱斗に「そうやって逃げようとするな」と諭され、弱点のことを熱斗に伝えた。


●アニメ版

ファラオマンの究極プログラムの一部をワイリーが復元した存在でワイリー曰く破壊と創造を司る「究極プログラム」。
バグやナビを喰らうことで成長する存在で、本質はバグ融合体のため周囲をバグ化させる能力を持つ。
ブルースのプログラムアドバンスすら受け付けない鉄壁の防御力をもち、ダメージを与えられたのはフォルテとロックマンバグスタイルのみである。

ゴスペル首領により、世界中から攫ったナビを与えられ複数の国のネットワークを破壊するほどに成長、
究極プログラムを持つブルースやフォルテをも吸収してしまう。

しかし、ニホンでバグスタイルが発現したロックマンと戦うも圧倒され、隙をついて吸収しようとするも、
バグ化によって暴走しネットワーク全てを取り込み始めたロックマンに逆に吸収されて消滅する。
喰らったナビ達や破壊したネットワークは熱斗の協力により力の制御に成功したロックマンにより全ネットワーク再構築の際に再生された。

これはロックマンの持つ究極プログラムがゴスペルよりも強大であったため、ゴスペルを吸収できたものと思われる。
事実、後の劇場版「光と闇の遺産」ではフォルテがロックマンの究極プログラムを取り込もうとしたものの、ゴスペルの時と同じように逆にフォルテが吸収されてしまいフォルテクロスロックマンが誕生した。

【余談】

モデルは「ロックマン7」でフォルテのサポートロボットだったスペシャルワイリーナンバーズ、SWN.002 ゴスペル 。オオカミの形をしており、ラッシュに比べると獰猛さが強くなっている。
そんな本家要素をうまく拾ったキャラクターなのだが、ラスボスだけに本家と比べるととんでもなくデカくなっている。




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最終更新:2023年04月24日 14:14

*1 この時点では「ケイ・ユウキ」と名乗る