コクワガタ

登録日:2010/09/26(日) 01:32:46
更新日:2024/03/28 Thu 23:00:02
所要時間:約 6 分で読めます




昆虫綱 コウチュウ目 クワガタムシ科 オオクワガタ
学名:Dorcus rectus rectus(仮名転写:ドルクス・レクトゥス・レクトゥス)rectusとはラテン語で「まっすぐ」という意味。

全長:♂16〜53o ♀17〜30o

日本全域(沖縄をのぞく)に生息する。


【概要】

活動期間もとい採集期間は4月〜10月と、長い。
夏というイメージがあるが、春や秋にも採れる。また材割採集により冬にも採ることができるが、これをやるとクワガタの住家を壊すことになるのでやらないことをオススメする。

主食は樹液で、クヌギ・コナラ・ヤナギなどの樹液によく集まるが、他にもクリ・アベマキ・ポプラ・カシなどにも集まる。
主に夜活動し、樹液に集まる。また街灯にも飛来する。
昼は木の洞や隙間に潜んでいることが多いが、曇りの日などは活動していることもある。
臆病な性格で気配や音を感じるとすぐに逃げてしまう。採集時には注意が必要である。

寿命は長く1〜2年。飼育下で大切にすれば、もっと長生きしてくれるだろう。



幼虫は上記の木の朽ち木の中で生活するが、更にサクラ・マツなどにもいることがある。というか防虫作用のあるクスノキ以外はほとんどいける。

故にクワガタがいそうな環境があれば適応力の高いコクワガタがいるというわけである。
クワガタと言えば昔からノコギリクワガタのことを一般的に指すが、馴染みのあるのはコクワガタの方ではないだろうか。


しかし、馴染みはあっても世間的には優遇されていないのが現実。



以下皆の少年時代




――


――――

「おい、クワガタがいるぞ!」

「捕まえろ捕まえろぉぉぉぁ!!」

「何だよ…コクワかよ…」

「ハズレだな」


――――


――



こんな有様である。コクワガタ可哀想である。
細いアゴ・平べったい体・臆病な性格と少年達からすれば外れ要素満載なのだから仕方がないといえば仕方がないのだが・・・



しかし、良くコクワガタを見てほしい。
自然界で見つかるのはだいたい2〜4p。

カワイイ。

必死にアゴで威嚇するところや、そそくさと逃げていくところなど挙げるとキリがない。

更に、稀に発育が良い5pクラスの個体が見つかることがある。
この5pクラスのものとなるとなかなか立派である。最大クラスにもなると「コ」を付けるのは間違いなのでは?と思いたくなるほどの迫力がある。

長い大アゴ、細身な躯、愛嬌のある顔。



カッコよさとカワイらしさを兼ね備えているのである。


決して黒いアイツとは違うのである。


【見分け方】

サイズ的にスジクワガタと混同することが多い。
まず小型の個体の場合。大アゴも発達せず、スジクワガタとほとんど同じなのだが、上翅(甲羅のところ)を見ればわかる。コクワガタには縦筋がないが、スジクワガタにはハッキリとした縦筋がある。

次に中〜大型の個体の場合。共に縦筋はないが、大アゴで判別できる。スジの方がコクワに比べてサイズの割に顎の発達が良い。

コクワ
 ↓




スジ
 ↓

D

少しわかりにくいが、コクワガタはアゴの内歯が鋭利なのに対し、スジクワガタは平らのようになっている。

スジクワガタの♀には縦筋が必ずあるので判別できるが、問題はヒラタクワガタである。
この小型のヒラタクワガタ♀と大型のコクワガタ♀との区別が非常に難しい。しかしこれは脚で判別できる。

コクワ
 ↓
 /゛


ヒラタ
 ↓
 /゛


ヒラタクワガタは前脚の第一節のところが微かに曲がっているのに対し、コクワガタは真っ直ぐなのである。
しかし、曲がっていると言っても図ほど曲がっていないので見極めるには慣れが必要である。
以下余談


実はこのコクワガタ、世界的には珍しい部類に入る。
日本では屋久島やトカラ列島などに亜種が存在するが、世界では近縁種はあまり見つかっていないのである。実は解明されていないことが多いのである。


また有名なオオクワガタととても近縁な部類に入るので稀に交雑し、自然界でオオクワガタとコクワガタの中間体のような個体が見つかることがある。
それを「ナカクワガタ」や「オオコクワガタ」と呼んだりする。不思議とオスしか羽化しないらしく、そして不稔性(子孫を残せない)である。



【幼虫】

サイズは成虫のサイズ同様に、ノコギリ、ミヤマより小さく、アカアシと同じくらい。期間は1~2年。飼育下だと環境が良いので基本的に1年以内で羽化する。
オオクワガタ属なので菌糸ビンでの飼育もいける。費用を気にしないのであればオオヒラタケ菌糸などで飼えば40mm後半は比較的簡単に羽化する。


◆ムシキングでの活躍

  • コクワガタ 強さ100 必殺技グー ディフィンスタイプ
お馴染みのクワガタで日本の甲虫と共に初期から登場。「みんなのアイドル」という肩書きを持つ。
なお初期の頃はオオクワガタと並び数少ない国産ダゲキ甲虫で、他はアダー完結編でルイスツノヒョウタンクワガタの追加、新甲虫王者ムシキングでスジブトヒラタクワガタがダゲキへと変更されたのみ。
強さはコクワガタとほぼ同じ。
アカアシクワガタとタッグを組むと「ジャパニーズスーパージュニア」というタッグ名が追加され、特別な合体技が使えるようになる。

超必殺技 「ローリングスマッシュ」
相手を左右のダゲキでふらつかせた後、回転打撃でトドメをさす。

究極必殺技「スーパーローリングスマッシュ」
相手を左右の連続コンビネーションでふらつかせ、その隙に相手の目の前で高速回転しつつ、力を溜めて回転ダゲキで一気に弾き飛ばす。

合体わざ 「シシオドシ」
相手の腹の上でシーソーの如く交互にダゲキを加え、とどめに2匹同時に打ち付ける。

合体超必殺わざ「ローリング・キリガクレ」
アカアシクワガタが姿を消して相手の攻撃を避けた後、戸惑う相手をコクワガタがローリングスマッシュでふっ飛ばし、直後に姿を現したアカアシクワガタが相手の背をへし折る。


◆アダー完結編

昔のカードとは違い強さではなく虫ごとにそれぞれ能力が決まっている。インフレが激しくなり日本のは能力が控えめであり外国のは主に必殺技が高く設定してある。そのため旧カードの小型甲虫(ディフィンスタイプ等)が旧カードの大型甲虫に匹敵する攻撃力(主に必殺技)を持っており、甲虫王者であるムシキングも大抵の甲虫に負けているという…
決して日本の甲虫が弱いのではなく前回より強化しているのだが外国の甲虫が強いだけである。
いわゆる井の中の蛙大海を知らずと言うべきか…
必殺技を出すときはセリフが追加されるがそれぞれ甲虫によって異なる。

第一弾ノーマル
ダゲキ50 ハサミ24 ナゲ29 体力127 防御88

第二段ノーマル
ダゲキ47 ハサミ26 ナゲ30 体力127 防御88

第二段EXノーマル
ダゲキ53 ハサミ26 ナゲ28 体力125 防御84

小さいながらも防御は体型に似合わず硬いが体力が低いのでカスタマイズあるいは愛情でカバー。
旧カードと比べ本人は少し強くなっている…が周りの小型甲虫のインフレを見るとどうも霞んでしまう。
総じて日本甲虫の能力の配分は環境とは言えどうも物足りないと思うが相性の良い甲虫を何回もカスタマイズすれば外国甲虫に近い数値に化けるので決して残念扱いしないように。
最後までムシキングと共にいてくれた小さなアイドルに感謝を。


◆新甲虫王者ムシキング

旧作と異なりロケテストバージョンから早々に登場し、2015ファーストで正式に参戦。階級はN。
ファーストに登場するNの中では比較的好戦的なためか、スペキオシスシカクワガタと共にバランスタイプへと変更された。

必殺技「ローリングスマッシュ」は相手を壁に叩きつける豪快な技になった一方で回転打撃の前にお尻を振る仕草が追加され、何とも愛らしい技に。
実況のモニ太氏による「みんなのアイドル♡ コクワガタ♡」は必見…ならぬ必聞。




こ…ここまで読んでいただいてありがとうございます…



へ…?い、嫌ですよ、私は外に出ませんよ…



ぜ、ゼリー見せたって出ませんからね!



え?追記、修正してくれるんですか?



そ、それなら……でも…



わかりました。その代わり……あの…













私とずっと一緒にいてくださいね?




――HAPPY END――


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最終更新:2024年03月28日 23:00