ラプンツェル(童話)

登録日:2011/06/03(金) 03:35:53
更新日:2023/09/09 Sat 13:52:43
所要時間:約 5 分で読めます




ラプンツェルとはかの有名なグリム兄弟によって世に送り出された童話のこと。
いわゆるグリム童話の一つに数えられる作品。

囚われのヒロインが素敵な王子様の手によって救い出されるという王道ファンタジーで、
白雪姫灰かぶり(シンデレラ)と並び全世界の少女達に夢を見せてくれた。

近年ではディズニーが塔の上のラプンツェルというタイトルでCGアニメ化し、
『シュレック2』にも髪長姫という名前で登場している。

ラプンツェルは永久に人々の心から忘れ去られることのない、乙女達の幻想の中で輝いている最高のヒロインなのだ。




《おはなし》


昔々、あるところに貧しい夫婦がおりました。


夫婦は長い間子に恵まれませんでしたが、やっとのことでおかみさんのお腹に命が宿りました。


しかしその頃からおかみさんは病で床に伏すようになり、
亭主はおかみさんにみずみずしい葉をつける野ぢしゃ(野萵苣。オミナエシ科の一年草、または越年草)を食べさせてあげようと魔女の畑に忍び込みました。

野菜泥棒、ダメ、ゼッタイ。

亭主はすぐに魔女に見つかってしまい、許しを乞いました(自業自得です)。魔女は夫婦の間に子が生まれたら自分に捧げるように亭主に言い付け、野ぢしゃを採ることを許しました。


それからしばらく経ち、魔女の元へ玉のような女の赤ん坊が捧げられました。


魔女は赤ん坊にラプンツェル(のぢしゃ)と名付け、高い高い塔の上に閉じ込めてしまいました。


ラプンツェルが美しい娘に成長した頃、悪い魔女に民がさらわれたと聞きつけ国の王子が白馬に乗って森へとやって来ました。


小鳥のさえずるような歌声に惹かれ森を抜けた王子が見たものは、金色の髪の美しい娘でした。王子はすぐに娘に恋をしました。


しかし娘は入り口の塞がった高い塔のてっぺんにいるので、王子はどうしたものかと頭を悩ませました。
するとそこに一人の老婆が現れ、娘に向かって言いました。


「ラプンツェルや ラプンツェル お前の髪の毛下げとくれ」


娘は黄金を紡いだような、それはそれは長い髪を編んで窓から地面に垂らしました。老婆は娘の髪を掴みするすると塔を登りました。


あれが娘をさらった魔女かと怒りを燃やした王子はその晩さっそく魔女の真似をして娘の待つ部屋へと辿り着きました。


王子は部屋で待ち伏せして魔女を退治し、見事ラプンツェルを助け出しました。


こうして王子はラプンツェルをお城へと連れ帰り、二人はいつまでも仲良く暮らしましたとさ。



追記・修正は夢見る心を忘れないあなたにお願いします。




子供ができるよ!
やったねラプちゃん


















な わ け ね ー だ ろ ! ! ! !






そろそろ真面目な話しようぜ!!

ああそうさ!!ラストで大嘘つきましたよ!!本当のラストはこうさ!!↓



魔女の真似をしてラプンツェルの元へ辿り着いた王子。


その日から王子とラプンツェルは
夜毎
セクースを繰り返すようになりました。


ラプンツェルは孕みますた。


ラプンツェルを手塩にかけて育ててきた魔女は当然ガチ切れし、ラプンツェルの髪を切って荒野へと追い出してしまいました。


その夜王子はいつものように塔の下からラプンツェルを呼び、金の髪に掴まって塔を登りました。しかし…


魔女「ラプンツェルはどっかの馬鹿にさらわれちまったよプギャー!!(^Д^)9mねぇねぇどんな気持ち?今どんな気持ち?」


それが魔女が垂らしたラプンツェルの髪の束であり、ラプンツェルがもういないことを知った王子はショックを受け髪から手を離してしまいました。


地面に落ちてしまった王子は何とか命を取りとめましたが、
王子の目はもうものを見ることができなくなってしまいました。


絶望に打ちひしがれた王子はそれから何年か世界をさ迷い歩き、あるとき双子の男女を連れたラプンツェルに出会いました。


ラプンツェルは王子に気づくと、王子を抱きしめて涙を流しました。


するとどうでしょう。ラプンツェルの涙で濡れた王子の目にはたちまち光が戻りました。


こうして王子はラプンツェルをお城へと連れ帰り、二人はいつまでも幸せに暮らしましたとさ。











〜真面目な解説〜
時は1812年、その年にグリム童話の初版が出版されました。

その頃グリム童話はグリム兄弟のおにいちゃんの方の
ヤーコブ君が中心になって纏めていましたが、


「こんなの子供に読み聞かせられるわけねーだろ」

という世間様からごもっともなクレームをつけられたりしたことなどを理由に弟のヴィルヘルム君が性的な要素――特に妊娠の要素を抜いて再編しました。野菜泥棒はいいんですか。

それが今世に出ているラプンツェルの物語です。

ラプンツェルがグリム童話の中でも特に性を匂わせる話であることは有名なので、某レディコミ系漫画ではラプンツェルはとっても人気者です。
原作でもエロいラプンツェルですが絵がつくことにより余計際どさを増しました。

また、金成陽一氏『グリム童話のなかの怖い話』にも『グリム童話のなかのセ●クス』というタイトルで取り上げられ、
あのベストセラー桐生操氏著の『本当は恐ろしいグリム童話』の二巻にもラプンツェルは収録されています。

近年ディズニープリンセスの仲間入りをしたラプンツェルですが、原作では世間知らずながらなかなかどうしてやり手なのです。
美しい彼女の本性を覗き見てみたい方は是非森の中の塔にチャレンジして見て下さい。

なおディズニー版ではプロット段階で「ディズニー版ラプンツェルは生まれながらの王女にしたけど、一国の王が野菜泥棒ってどうよ。」と言うことで、ラプンツェルが産まれる前に食べた魔法の花(野ぢしゃの代わり)は兵士が魔女の物だと気づかずに勝手に持ってきてしまった、という話になった。普通に魔女が被害者である。

ちなみにラプンツェルと酷似している民話が島根県で採集されている。
山姥の桃というタイトルが付与されており、登場人物などは日本の物に置き換えられていて、萵苣も桃に変わっている。
詳細は知りたい方は『いまに語りつぐ日本民話集 第1集12 異次元への旅』『ふるさとの民話 第8集(石見編2)』を参照されると良いだろう。




「アニヲタや アニヲタ お前の追記・修正を見せておくれ」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ラプンツェル
  • グリム童話
  • ヒロイン
  • ドリル
  • ヘアマスター
  • 安西信行
  • 塔の上のラプンツェル
  • サラダ菜
  • キャサリン
  • オフィーリア
  • 妊娠
  • エロス
  • 野菜どろぼー
  • ディズニー

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年09月09日 13:52