SDザ・グレイトバトル 新たなる挑戦

登録日:2011/11/07 Mon 02:28:08
更新日:2023/03/20 Mon 01:46:22
所要時間:約 4 分で読めます





1990年12月29日にバンプレストから発売されたSFC用ソフト。全7ステージ。

ウルトラマン、仮面ライダー、ガンダムの三大ヒーローを駆使して戦うアクションゲーム。
完全一人用で、好きなタイミングで使用キャラクターを変更できる。


一応はFCソフト『SDヒーロー総決戦 倒せ!悪の軍団』の続編。
ゲームジャンルを変えながらシリーズ化もされ、Ⅵまで発売された。






《あらすじ》

数多のSDヒーローが暮らすSDネイション。
凶悪な怪人や怪獣たちを封印する環境管理装置も完成してSDネイションは平和を維持していたが、突如装置が暴走。
ヒーロー達を苦しめた悪者たちが復活し、原因究明に乗り出したタロウV3騎士ガンダムが行方不明になってしまう。

新たに初代ウルトラマンライダー1号ファーストガンダムが第二次調査隊として編成され、原因の捜査と仲間救出のために出撃する。




《ゲーム内容》


画面は旧ゼル伝のようなトップビュー(見下ろし)方式になっている。ジャンプも可能。

体力が0になると残機が減り、死んだ直前からやり直す。残機が無くなるとゲームオーバー

また通常攻撃とは別に、エネルギーを消費する特殊攻撃として各キャラ固有の技が使える。

さらに条件を満たせば、援護攻撃してくれるオプションキャラを召喚できるようになる。オプションキャラ召喚にはエネルギーを消費し、召喚後20秒で消える。


本作はバンプレストのオリジナルキャラ『ロア』が初登場した作品でもある。




《味方キャラクター》

(主人公たち)

ウルトラ系、ライダー系、ガンダム系から各2人ずつが参戦。
ウルトラ系は怪獣や宇宙人相手に攻撃力が増加、ライダー系は怪人に……といった具合に同作品出身の敵に対して強い。
原作を持たないオリジナルの敵に対しては変化なし。

各キャラの通常攻撃のうち、ウルトラ系は体の正面から発射されるのに対しライダー系とガンダム系は右手(右足)側から発射されるという違いがある。
このためライダー系とガンダム系は敵への射線を合わせるのがやや面倒。

特殊攻撃にも作品ごとの傾向があり、ウルトラ系は火力重視、ライダー系は攻撃以外の用途がある、ガンダム系は威力控えめだが当てやすく低燃費……といった具合。

ウルトラマン
元祖ウルトラマン。
通常攻撃のスペシウム光線は線状に伸びるため地味にダメージ有効時間が長い。
特殊攻撃は、スピードは遅いが強力な八つ裂き光輪。
なお、続編ではまたも暴走した環境管理装置の影響で
特殊能力が弱まり、スペシウム光線がまともに使えなくなって雑魚敵から逃げ惑うだけの出番という前作主人公にあるまじき扱いの悪さである。

仮面ライダー1号
初代ライダー。
通常攻撃は連射の効くライダーキック。ただしその場から右足のブーツだけを飛ばす飛び道具。
特殊攻撃は変身ポーズと共に画面内の敵の動きを5秒間止めるタイムストップ。
原典に存在しない技だが、元ネタがあるとすれば、原典第97話での絶対零度あたりだが、原作者繋がりまで広げれば加速装置かもしれない。*2
あるいは変身ポーズ中は何故か攻撃されないという特撮モノのお約束を再現したメタ技

ガンダム
ファーストガンダム。時代を感じるポッチャリSD。
通常攻撃は右手に構えたビームライフル。なぜか光線ではなく光弾。
特殊攻撃は広範囲に爆風を及ぼすハイパーバズーカ。

仮面ライダーV3
行方不明になった一人。
通常攻撃は1号と同じくブーツを飛ばすV3キック。
特殊攻撃は愛車ハリケーン号での高速体当たり。乗車中は無敵なので、ダメージ地帯の強行突破もできたりと超便利。
続編では進行次第で登場するがフルボッコにされていた。…共闘していたタロウも酷い目に合ってるがその分より目立っているのでどっちがマシかは不明。

ウルトラマンタロウ
行方不明になった一人。
通常攻撃はウルトラマンと同性能のストリウム光線。
特殊攻撃ウルトラダイナマイトは炎を放って画面内の敵全体に大ダメージを与える強力技。
続編では進行次第で「月面基地でV3と共闘していたがまたも捕まる」or「両親が結ばれた過去が改変されそうになり、消滅の危機に陥る」のどちらかの展開になる。
…なんかウルトラマン系だけ続編で酷い目に遭ってるヤツ多くね?

ナイトガンダム
行方不明になった一人。
通常攻撃では電磁スピアを投げ、特殊攻撃ではナイトソードから敵を追尾する斬撃(ホーミングショット)を放つ。
デブデダビデに取り込まれてしまい、命を落とすが、ロアの力で復活。
最終話しか操作できないので実質的に最終話限定プレイヤーキャラ。


(お助けキャラ)

ステージの道中に隠れており、主人公たちの体力やエネルギーを回復してくれる。
本作では他の回復手段がない*3ので、タイムアタックや縛りプレイでない限りは足を運んだ方がいいだろう。

ピグモン
第一話に登場。体力とエネルギーを半分回復。
ゲーム開始時はエネルギーが0の状態なので、ピグモンに会う事で初めて特殊攻撃が使用可能になる。

モグラ獣人
第二話に登場。エネルギーを1/3回復。
なぜか少年のような姿で描かれており、関西弁も喋らない。ショッカーにいじめられているらしい。

ハロ
第三話に登場。エネルギーを半分回復。
カタコトではなく普通に喋る。
騎士ガンダムとはぐれてしまっており、ステージの冒頭で会えるが、少し先にいる中ボスのガズアル/ガズエルを倒してから来た方がお得。

暗闇大使
第五話に登場。エネルギーを2/3回復。
原作と違って地獄大使との関係は良好であり、主人公たちにも世話を焼いてくる。

●騎士百式(黄金の騎士)
第六話に登場。MS研究所に潜入後、騎士ガンダムが敵に連行されるのを見かけたらしい。
エネルギーを全回復してくれる…が、上位互換のロアが同じステージにいるので無視される事も多い。
ちなみに原点の百式は本作未参戦。

●ロア
赤いローブを纏った謎のキャラクター。第四~六話に登場。
心優しい少年で何かと主人公たちをサポートし、体力とエネルギーを全回復してくれる。
さらに自らの命と引き換えに騎士ガンダムを蘇らせるなどまさに影の尽力者。
続編では何の説明もなく復活してキャラも180度変わってるけどな!


(オプションキャラ)

ステージの中ボスとして登場し、倒すと主人公に味方してくれる。

バルタン星人
最初に仲間にできる。
前後に弾を同時発射するため攻撃範囲が広い。雑魚との乱戦向き。
続編ではただのザコ敵である。もはや何も言うまい。

●騎士サザビー
何故か爆弾作りが得意という謎の個性が付加される。
場合によっては戦闘もなくスルーされる自爆キャラ。
戦闘後に自らの爆弾によってバラバラになってしまい、体の破片を全て拾ってやると仲間になる。
攻撃は少し蛇行したあと爆発する爆弾
火力はバルタンよりもあるが攻撃範囲に劣る。
ちなみに原典のサザビーは本作未参戦。

地獄大使
ショッカー壊滅*4の責任を押し付けられて処刑されそうになっている。
唯一本人とは戦うことなく、かつ必ず味方になってくれる。…すがや版で地獄大使が処刑されそうになったのをライダーに助けられて共闘していたなんて当時のちびっこは絶対知らなかっただろう。
敵を追尾する攻撃を放つ一番使えるキャラ。


《ボス》

(ゲストボス)

奇数面でのボスを務め、最終面では被害者の会ボスラッシュ形式で再度挑んでくる。

ゼットン
電磁バリアで身を守りつつ炎を分散させて攻撃する、ウルトラマン因縁の敵。第一話のボス。
ただしバリアは正面にしか張れず、背後から光線を連発すれば簡単に倒せる。

アポロガイスト
第五話のボス。
でこちらの攻撃を防ぎ、その盾と本体との二点射撃が非常に厄介な強敵。V3で牽きまくれ。

ジオング
何故か両腕が無線で飛んでくる。第三話のボス。
コードレスオールレンジ攻撃を利用した三点射撃が難関だが、両腕を破壊してしまえば一気にザコ化する。
両腕はスピードが速く狙いにくいが、ライダー1号のタイムストップで止めてしまえば簡単。
当然本体は頭。


(オリジナルボス)

●ボーンファイター
緑色の鎧を纏った骨剣士。第二話のボス。
V3を捕らえて縄で拘束している。
骨を投げてはジャンプして、剣から衝撃波を放ってはジャンプする。
後の作品では「スカルナイト」に改名。

●クリスタルドラゴン
全身が青いクリスタルの翼竜。第四話のボス。
タロウを捕らえてクリスタルの結晶に閉じ込めている。
倒しても第二形態として蛇のような姿になり高速で動き回る。頭が弱点。
後に「クリスタルドラグーン」に改名。

●デブデダビデ
第六話のボスを務める、赤い鎧を部分的に着けた赤っ鼻のデブ。続編でも左右非対称の姿で描かれている事が多い。
捕らえた騎士ガンダムの処刑を任されていた。
相撲の四股踏みのような動きをする。
肉体を強化改造するために騎士ガンダムを体内に取り込んでしまい、と盾だけが残った光景はトラウマ
ハイパーバズーカを何発か撃てば終わる。

ダークブレイン
ラスボス。普段の姿は黒いローブを纏ったハゲオヤジであり、年寄りじみた口調で喋る。
『SDヒーロー総決戦』で打ち倒されたが、残っていた細胞が自己繁殖して復活し、環境管理装着を暴走させて悪の軍団を解き放った。
要塞の最奥部までやってきた主人公たちを懐柔しようとするが、断られると漆黒の鎧を纏った戦闘形態に変身して襲い掛かる。
操作を逆にしてくる泡攻撃が厄介だが、これまで温存した特殊攻撃を連発して一気に倒してやろう。



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最終更新:2023年03月20日 01:46

*1 ナレーターのタイトルコールでは、「新たなる挑戦」の読み上げは無し。

*2 知らない人のために解説すると、加速装置を使うと使用者が見る周囲は加速装置に対応できる者以外はスローモーションのように映る。かのサイボーグは一度加速装置が暴走してしまって1か月間静止した時の中で過ごす羽目になって発狂しかけた。

*3 コンティニューすると、エネルギーが0の状態で再開。

*4 ステージ2の出来事。