ゲーマー

登録日:2012/02/24 Fri 01:53:24
更新日:2024/04/03 Wed 16:31:55
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ゲーム】とは一定のルールに基づいて勝敗を決める競技や遊戯全般を示す言葉であり、【ゲーマー】というのはそういった物を嗜む人のことを意味する。

一口に“ゲーム”と言ってもボードゲームやカードゲームにダイスゲーム、果てはスポーツまで広義では含まれてしまうので、
当項目においては一般的に「ゲーム」という単語を耳にした時イメージされやすいコンピューターゲーム*1の愛好家に絞って解説を行いたい。


【分類】

  • ヘビーゲーマー
ゲームに対して時間や費用をかけることを惜しまない、ゲームに良くも悪くも深く傾倒する人達。
中には食事や睡眠時間を削ってでもゲームをする者も居る。
普通の人からは病気だ等と言わてしまうことも。
企業からすれば「多大な費用を注ぎ込んでくれるありがたいお客」。

  • ライトゲーマー
ゲームは好きだがやり込む程ではない人達。
ゲーム以外にも趣味がありあくまで娯楽の一つと考えている場合が多い。
話題になっているゲームを好む傾向があり、最近はゲーム業界もライトゲーマーを標的にしたゲームを開発することが多い。

  • ミドルゲーマー
ヘビーゲーマーほどやり込まないが、ライトゲーマーよりはやり込む、という非常に曖昧な分類。

  • コアゲーマー
これには様々な系統が存在し、ゲーマーの中でも少数派かと思われる。
ネットや雑誌で情報収集し、積極的にメーカーに意見を述べる人達。
特定のジャンル、ゲームのみをプレイする人達。
珍しい・古い・マイナーなゲームに関する深い知識を持つ人達。

  • その他
◆プロゲーマー
職業としてゲームをプレイし収入を得ている人達。
特に『e-Sports』と呼ばれる競技化されたゲームの大会では、海外において高額の賞金付き大会などが開かれることも多い。
日本では少しずつ注目され始めてはいるもののまだあまり認知度は高くなく、法律で色々とグレーな関係で賞金付きの大会が開きづらいという側面もある。

◆ストリーマー
プロゲーマーの亜種的な存在。
生放送配信サービスでのゲーム実況に対する投げ銭および定期購買などの機能を使って収入を得ている人達。
上記のプロゲーマーと兼任している人も多い。

◆RMTer
RMT、所謂トレードでゲーム内のアイテムや通貨を現金と交換して収入を得ている。
プロゲーマーには含まれない。
RMTという言葉は「Real Money Trade」の頭文字に由来する。

◆バカゲーマー、クソゲーマー
バカゲー、クソゲーを好んでプレイする変態。
コアゲーマーの一種とも言えるだろう。

◆コレクター
ゲームを遊ぶ目的ではなく、コレクション対象として考えている人達。
コンシューマゲームをコレクションするのが殆どだが、中にはアーケードゲームの基板や筐体そのものを集める人も居る。



【プレイスタイル】

  • 張り付き型
特定のジャンルやシリーズ作品に強い思い入れがある人達。
多少評判が悪くても気にせず買うことが多い。
コアゲーマーの代表。

  • やり込み型
俗に言う廃人。
高難易度クリア・スコア(タイム)アタック・アイテムコレクション等マゾい行為を好む。
プレイ時間カンストは当たり前。
ヘビーゲーマーに多い。

  • 雑食型
広いジャンルに手を出し、流行っているゲーム等も好む。
途中で張り付き型、やり込み型に変わっていくこともある。
広く手を出す故に積みゲーが多くなってしまう傾向がある。



【フィクション作品におけるゲーマーキャラの傾向】


気付かなかったの!?

「てきを たおした!」じゃなくて

「しかし かわされてしまった!」だよ!


まず上記の一例文のようにゲームを意識したような言い回しを好むケースが散見される。
他にも卑近な例として「バグ」「アイテム」「ゲームオーバー」「リセット」「クソゲー」「ラスボス」「〇〇属性」などのようなワードが台詞の中で使われやすい。
ゲームマニアという個性を分かりやすく強調することが出来るという演出的な事情が一因だと思われる。

次いで、その人物がどれだけゲームを得意としているのかをアピールするための武勇伝も一つのお約束であろう。
連勝しただのトップの順位に輝いただの、こんな感じの情報が作中で提示されることでゲームにあまり詳しくない人でも凄さをそれとなく実感出来るというわけだ。
ただ、そうやって持ち上げられていたキャラクターがあっさり他の者にゲームで敗北して、ライバル関係になるパターンも。

ゲーマーキャラの人格に関しては、生意気で嫌味だったり、内気で社会性が低いタイプが数多く見られる。周囲と交わらずに携帯型ゲームを常にプレイしていたりするのがよくあるパターン。
彼らが自分の好きなことを貫きながらも周りと打ち解けて仲間の大切さを知っていく展開はもはや王道と言っても良い。

何もかもがゲーム感覚であるため、悪役として描かれた際には「倫理観が甚だしく欠如している」というキャラ付けがされている事も少なくない。
敵対者はおろか他人や部下、仲間であろうと駒として扱ったり、場合によっては自分自身の命すら軽んじるなど情の薄い冷酷非道なキャラという扱いを受けがちである。

その他、仮にゲーム以外のことでも何かしら得意分野があったとしても、大抵そこでの技能や思考力はゲームのプレイングに対しても何らかの形で活かされていることが多いのも特徴。
能力バトルが主題の作品ならば、思想・嗜好を反映してゲームに関係する能力を体得する事例も少なからず存在する。

該当する登場人物の年齢層としてはおおよそ10代~20代の子供や若者が中心である。これはやはりゲームというのが、若年層がメインの趣味だからだろうか?



【主なゲーマーキャラ】

天沼月人

登場作品:幽☆遊☆白書

人間界と魔界を繋ぐために暗躍する元霊界探偵の仙水忍に手を貸す少年。
天才であるが故に家族やクラスメートなど周りの人間を見下し、毎日をつまらなく感じていた中、ゲームセンターで自分と互角のゲーム勝負を繰り広げた仙水と意気投合して、彼の目的に賛同するようになる。
もっとも実の所は年相応にわがままで視野が狭かっただけで、友達が出来ないことに思い悩むごく普通の子供でもあった。

仙水の一味はそれぞれが「領域(テリトリー)」と呼ばれる一定の範囲に効果を及ぼす霊能力を持っており、彼は「遊熟者(ゲームマスター)」という能力に目覚めた。
この力によって天沼は自分の好きなゲームの世界を実体化させた上で誰にも邪魔されることなくプレイを楽しむことが出来る。

仙水の目的を阻止するためアジトに侵入した浦飯幽助達の前に立ちはだかり、ゲームバトラーというゲームを具現化して、一時は対戦で彼らを圧倒するものの、
蔵馬に精神的な揺さぶりをかけられた末、天沼は動揺のあまり操作ミスを連発して敗北。
恐怖と絶望に苛まれながら能力の副作用*2で命を落とす。

こうして救いの無い結末を迎えたかのように思われたが、その後……。


キリト/桐ヶ谷和人


埼玉県川越市に暮らす少年。西暦2008年10月7日生まれ。
幼い頃から自宅のジャンクパーツを使ってPCを自作したり、ゲームに関しては最強だと作中で敵から賞賛されたり、マルチな才能を持ってはいるのだが、
対人能力が低くて腕力も妹に負けるレベルというだけあって、人として生きていく上で若干不器用な所が目立つ。ただ基本的には家族想いの善良な人間である。*3
10歳の時に偶然、自分と今の家族の間には血縁関係が無いこと、更に本当の両親は自分が物心付く前に亡くなっていることを知ってしまい、家族への接し方に悩む内いつしかネットゲームに没頭するようになっていった。

そんなある日、最新鋭のVRMMORPG「ソードアート・オンライン(SAO)」をプレイしていた彼は、そこで他の1万人のプレイヤーと共に仮想世界の中でのデスゲームを強いられることになってしまった。
ログアウトは出来ず、しかも現実で無理矢理ゲーム用の機械を外したり、ゲーム中にプレイヤーのHPがゼロになってしまった場合、機械から放出された高出力マイクロ波が彼らの脳を破壊して、本当に死んでしまうというのだ。
生きて現実世界へ帰るにはSAOの舞台となる城の第100層に鎮座するボスを倒してゲームをクリアするしかない。

仮想世界で様々な出会いと別れ、戦いを経験していくに連れて、自分と周りの人達の在り方について見つめ直すようになっていく。


七海千秋


「超高校級の『ゲーマー』」の肩書きにより希望ヶ峰学園に入学してきた高校生。
当初は会話のレスポンスが遅く、「特に初対面の相手について、頭の中でテキストが固まらないとうまく話せないイメージ」と説明していた。
言葉通り少し経つと会話については改善され、ちゃんと話せるようになる。
普段は眠そうにするなどズボラなところを見せるが、一方で慌てたり大声を上げるなどを一切しない冷静な一面があり、裁判でも高い推理力で活躍する。

「難易度が高い」などのゲーム的表現をよく用いる他、非常にゲームについての知識が豊富で、状況を具体的なゲーム名でたとえることも多い。
どちらかと言うとレトロゲームの方に造詣が深く、『トリオ・ザ・パンチ』や『暴れん坊天狗』まで知っていたりする。絶対ライターの趣味だこれ

自己紹介の際にホテルのロビーでレトロアーケードゲームを遊んでいるのに始まり、自室にも大量のゲームを持ち込んでいる。
頭に付いているヘアピンもレトロゲーム『ギャラオメガ』(ギャラクシアン+オメガファイター)の自機を模したもの。
プレゼントの際も、「超技林」「ハンドパワーグローブ」などのゲーム関連グッズをあげると喜ぶ。

作中でゲームの腕が見られるシーンはあまりないが、とりあえず超高校級のメカニックこと左右田和一はコテンパンにのされた模様。
ただ、恋愛シミュレーションゲームだけは「人間の感情」を題材にしたゲームだけに苦手意識があるらしい。


ジョディ・スターリング

登場作品:名探偵コナン

FBI捜査官を務めるアメリカ人女性。黒の組織と呼ばれる犯罪組織を日本で追っている。
当初は帝丹高校に英語教師として、ジョディ・サンテミリオンという偽名で潜入していた。

真面目過ぎてつまらない先生だと劇中でちょうど話題に挙がっていた中、ゲームセンターのガンシューティングゲームで見事パーフェクトを叩き出し、ギャラリーを驚嘆させるという衝撃の初登場を果たす。
このゲームセンターは勤務先の高校から遠く離れた場所にあり、学校での仕事が終わった後、彼女がここに毎日のようにこっそりと通っていたのは、
外国人が日本で就職するのは色々と難しいので、もしゲームセンターで頻繁に遊んでいる所を学校の関係者に見られてしまったら困るからという何とも切実な理由による行動だった。

ゲーム好きなのは本当のようで*4、偶然その場に居合わせていた江戸川コナン毛利蘭鈴木園子とはすぐに打ち解け、今度はレースゲームでハイスコアを塗り替えて「この先生は本物のゲーマーだ」とコナンを唸らせる。
(素性を隠すための方便とはいえ)日本に来たのは本場のゲームをエンジョイするためだと豪語し、更にとある事件で被害者が残した「◯×△」のダイイング・メッセージを目の当たりにした時には、真っ先にゲームのコントローラーを思い浮かべていた。

アーケードゲームで発揮した射撃スキルは職業柄実戦で培われた物らしく、家族の仇であるベルモットとの因縁の対決でも拳銃による早撃ち勝負に打ち勝って、一時は優位に立った。


ミルキ=ゾルディック

登場作品:HUNTER×HUNTER

暗殺を代々生業とする名家ゾルディック家の次男。キルア=ゾルディックの兄に当たる。
何年も家に引きこもってネットやゲームばかりしているため見事なメタボ体型になってしまっている。
大量のレアゲームや美少女フィギュアをコレクションしているなど良く言えば趣味に熱心、悪く言えば世間のイメージするキモオタそのものの青年。

ただし伊達に引きこもっているわけでもないらしく、様々な分野において卓越した技術を持つ。
作中ではゲームのメモリーカードからプログラムを解析してゲームソフトを再現するという離れ業までやってのけた。

しかし流石に幻のゲーム「グリードアイランド*5はセキュリティ面も生半可な物ではなく、不正コピー品を作っても起動しなかったことから、本物を手に入れるべく外出することに。
彼が自宅を出たのは何と10歳の時以来だという。
燃え滾るような情熱を胸に辿り着いたヨークシンシティでオークションに挑戦したものの目当てのゲームソフトを落札することは出来ず、仕方なく食べ歩きを楽しみながら帰宅した様子。

なお弟のキルアもそれなりにテレビゲームを嗜んではいるようだが、この兄弟が仲良くゲームで遊んだことがあるとは到底思えない。


鬼童丸

登場作品:NARUTO‐ナルト‐

音隠れの里という隠れ里に身を置く忍者であり、首魁たる大蛇丸直属の護衛部隊「音の四人衆」の一員。
六本もの腕を持つ他、粘着性の糸を吐くなど、まるで蜘蛛のような特徴を持つ怪人。

大蛇丸が新たな手駒として欲するうちはサスケを護送している最中、木ノ葉隠れの里から派遣された日向ネジと交戦する。
「ゲームは攻略法が分かると途端に面白くなくなるので、ゆっくり楽しまなければ勿体無い」という考えの下、ネジの能力の弱点を少しずつ看破して追い詰めていく。
バトルの後半に差し掛かるまでネジのことを「雑魚キャラ」「クソゲー」と嘲笑していたにも関わらず、彼の捨て身の策により思わぬ反撃を許してしまう。

アニメではオリジナル回で再登場したが、曰くシューティングより格ゲーの方が得意とのこと。


雪緒・ハンス・フォラルルベルナ

登場作品:BLEACH

物質に宿る魂を使役することによって様々な超常現象を引き起こす「完現術(フルブリング)」なる能力を扱う少年。
完現術者(フルブリンガー)の集う組織「XCUTION(エクスキューション)」に所属している。

任意の対象を特殊な異空間に閉じ込め、ゲーム画面を通して様々な形で干渉することを可能とする完現術「インヴェイダーズ・マスト・ダイ」の使い手。
また、紆余曲折を経て力が増大したことで「画面外の侵略者(デジタル・ラジアル・インヴェイダーズ)」という派生能力を会得した。

XCUTIONのリーダー銀城空吾と出会う前の彼は両親と上手くいっておらず、代わりにゲームのキャラを家族のように愛でる子供だった。両親はそんな自分達の息子に冷たい言葉を浴びせていたようだ。
長いこと親に放置されている間に知識を得た雪緒は父親の資産を自分の名義に不正に書き換えて、経営していた会社を乗っ取ることに成功。何も知らず絶望した両親は自ら命を絶った。
だが、今でも内心は自身の過去に苦悩しているのか戦闘中に家族のことを言及されて取り乱した結果、皮肉にも自分が能力で生み出したゲームモンスター達に襲われて敗北を喫する。*6

以降は黒崎一護の協力者となり、小説『BLEACH Can't Fear Your Own World』で登場した際には、
浦原喜助との会話にて互いに「バフ」「DPS」「タンク」などといったマニアックなゲーム用語を口にして、一部読者を混乱させた。


ゲーマー星人

登場作品:銀魂

その名の通りゲーム好きの天人(あまんと)(異星人)。見た目は黄色いタイツに身を包んだ触覚付きのおっさん二人組。

壊れたゲーム機を直したいけどメーカーに修理を依頼したら金が勿体無いからという何ともケチ臭いというか意味不明な動機によって、
一旦ゲーム機を分解するために坂田銀時や仲間達の体の一部あるいは全身をドライバーに変えてしまったらしい…。

当然納得がいかない銀時達は体を勝手に改造したまま放置したゲーマー星人を探し出すため、志村新八の情報を頼りに大人気オンラインゲームのモンスターハンター「モンキーハンター」をプレイする。
この回はしびれ肉や落とし穴など様々なモンハンネタが散りばめられているので、モンハンファンの方はより一層楽しめることだろう。

残念ながらこのゲームの中でゲーマー星人を捕まえるには至らなかったが、その後地球から逃亡しようとしていた彼らを現実世界で無事見つけ出したことで、銀時達の快進撃が始まる。


桂木桂馬


主人公。私立舞島学園高校2年B組に在籍する自称ゲーム世界の神。
他の追随を許さないギャルゲ―の攻略速度を誇り、自身が運営する攻略サイトでは「落とし神」と崇められている。クリアしたソフトの数は5000を超え、攻略したヒロインの数は10000人以上だという。

実際、一度失速し下がるだけかと思われたギャルゲー界を(間接的に)その熱意と愛で立て直した、界隈では神のような存在……なのだが、
本人はその扱いを耳にしても「現実がそんなわけないだろ」とにべもないため、“ただひたすら膨大な攻略を載せ続けリクエストに答える”謎めいた存在になっている。

「ギャルゲーとは何か?」「その定義とは?」と常に問い続けているため、“女の子が出てきて目標スコアを達成すると褒めてくれるバッティングセンター”すら攻略対象とみなし、足しげく通う筋金入り。
女の子がいて、エンディングがあれば、僕にとっては全てギャルゲーなんだよ!
そのようなもはや求道とも言えるスタンス、更には普通に別ゲー要素が混ざるギャルゲーは珍しくないことも相まって、全く関係無いジャンルのゲームも基本的にハイレベルな水準で卒なくこなす。
ギャルゲーと判断すればどんなクソゲーであれ攻略する修羅なだけあって、理不尽な域の難易度や仕様、バグすら使命感で突破する腕前と執念の持ち主。

ギャルゲ―を愛するあまり学校にPSP「PFP」を持ち込んで、授業中にまでプレイする猛者でもある。その癖テストでは毎回全科目で満点を取るので先生も注意することを諦めている。
外見通り腕っ節は弱く、運動神経もあまり良くない一方で、体育の授業中には水泳でPFPを水面上に掲げてプレイしながら泳ぎ切るという信じられない芸当を披露していた。

現実(リアル)なんてクソゲーだ!!」などと口癖のように嘯くほど現実の物事(特に女性関係)には興味が無かったが、ある日ひょんなことからゲームではなく現実で指定された女性を次々に口説き落としていかねばならない状況に陥ってしまい、渋々攻略に乗り出す羽目に。

現実が辛いからゲームに逃げているとの誤解を受けた折には、現実に絶望しても自分には絶望していないこと、そして自分の人生が今楽しいのかどうか決めているのは現実ではなく自分自身なのだと断言した。
そしてゲームでも現実でも人が死ぬ展開は嫌いという心根が、なんやかんや人を惹きつける彼の優しさなのかもしれない。


孤爪研磨

登場作品:ハイキュー!!

音駒高校バレー部で活動する二年生。ポジションはセッター。

空き時間にいつもゲーム機やスマホを手にしてゲームに興じている。
それに加えて、小説版では初めてプレイした格ゲーで対戦相手を20人抜きしたり、作中で超大作扱いされているRPGを一晩で全クリするなど、エピソードは枚挙に暇がない。
夜更かししてまでゲームで遊んでいたことを親に叱られて、午前2時に早起き(?)してゲームをしたことも。

また、孤爪の観察眼と勝利への執念はゲームのみならずバレーの試合でも遺憾なく発揮されており、「最初クリアできそうにないゲームでも繰り返すうちに慣れるんだよ」とは彼の弁。
他人と交わるのが苦手なのに自分が他人からどう思われているのかを人一倍気にするタイプだった彼にとって、ゲームこそが幼馴染の親友と並んで幼少期の心の支えだった。


コタロー


クロの大ファンの少年で、彼に憧れるあまりクロそっくりの着ぐるみスーツまで自作したほど。様々な防御機能を備えていることもあって、年中着込んでいる。

ゲーム以外に楽しみの無い退屈な毎日を嫌うあまり、原子力空母をジャックして日本にぶつけることで自分の名を轟かそうという暴挙に出た所でクロとミーに出会う。
最初コタローはは二人(二匹?)のことを歓迎して自分のお気に入りのゲームで遊んでもらおうとしていた。だが、コタローの能力が単なる子供の遊びに留まらないレベルの物であると知ったクロとミーは彼と対立する道を選ぶ。

「僕のクソゲー人生を歴史に残る傑作RPGに変えるんだ!」というただそれだけの理由で大勢の人々に迷惑をかけた上、一時は人命すらも軽視して笑うような冷酷さを見せていたコタローだったが、
窮地をクロに救われ、更に誰一人として死なせることなく騒動を解決へと導いてもらったことで考えを改めていくのだった。

「本当に困った時はオイラを召喚しな。道なんかいくらでもこじあけてやらァ」とクロがコタローに宣言するシーンは結構熱い。


坂本竜太

登場作品:BTOOOM!

本作の主人公であり、専門学校を中退して以来、定職に就かずバイトも長続きしない廃人ゲーマー。
世界的に人気なオンラインゲーム「BTOOOM!」のプレイヤーとしてトップランカーにまで登り詰めるほどの腕前の持ち主。

しかしながら現実ではニート同然の生活を送り、心配する母親を恫喝することも厭わない荒んだ日常を過ごしている。
そういった普段の行いが災いして、BTOOOM!を運営する大手ゲーム会社から“いなくなって欲しい人間”を指名するための書類が自宅宛てに配送された際には、母親に自分の名前を書かれてしまう。*7
そしてコンビニに立ち寄った帰り道、謎の男達に拉致され、目が覚めたら絶海の孤島に置き去りにされていた。

ハイテク爆弾を使って他のプレイヤー(人間)と殺し合うというBTOOOM!の内容をそのまま現実化したようなサバイバルゲームを強要され、極限状態の中、否応無く凄惨な殺戮の舞台に身を投じることになったのだった。


『 』(くうはく)


280以上のゲームで世界の頂点に立った伝説のゲーマー。
その正体は二人の兄妹、空と白。どちらも主人公である。

兄の空は駆け引きや読み合いといった不確定要素を多分に含む心理戦に優れ、イカサマさえも必ず見破ることが出来る。
妹の白は計算や自然法則のような数学的分野に秀でており、チェスではグランドマスターに圧勝したコンピューターをも容易く完封した。
故にこの二人が組めば必然的にあらゆるゲームにおいて無敵の存在となるのだ。

ただし、リアル人生ゲーム&リアル恋愛ゲーム(早い話が現実での人生設計)に関してはルールすら理解出来ずにずっと目を背けてきたとまで言うだけあって、ゲーム関連を除くとお世辞にもあまり幸せそうには見えない日々を送っている。
そんな兄妹の日常は1通のメールを機に目まぐるしく一変することに。


ゴロー/おかもとみやこ

登場作品:ゆうべはお楽しみでしたね

作品におけるヒロイン。実在するオンラインRPG『ドラゴンクエストX』のプレイヤー。
別段本人に他意は無かったのだが、種族選択の段階で炎の民オーガを選び、性別も男性に設定していたため、同じチームのメンバーは女性だと気付いていなかった。

前衛職、回復職のどちらでも優秀に立ち回るオールラウンダーであり、チームの要として信頼されている。
また、他プレイヤーとの対戦施設であるコロシアムでは常勝無敗を誇り、Sランクの座に君臨していた。

実生活ではネイルサロンに勤務しており、ファッションに気を配ったりと表向きは年頃の女性らしい振る舞いをしているが、ドラクエXにのめり込むあまり彼氏との時間が取れず破局した過去がある。

ちなみに実写ドラマ版でこの役を演じた本田翼も一時期ドラクエXにハマっていたようで、多忙な中でもプレイを始めてからたった三ヶ月程度で当時の最難関バトルコンテンツ『常闇の聖戦』をクリアしてしまったそうな…。


灰島秀樹

登場作品:容疑者 室井慎次

踊る大捜査線』のスピンオフ映画に当たる本作で室井慎次と敵対する弁護士。
東京大学の法学部在学中に司法試験を一発合格したエリートであると共に若くして法律事務所の所長に就任した敏腕法律家でもある。

道徳心や倫理観といった物はほぼ持ち合わせておらず、高額な依頼料を得られるのであれば非情な手段さえも辞さない。それでいて、時として情に訴えるようなやり口で相手を精神的に篭絡していくこともある。人呼んで「訴訟パラノイア」。
裁判を一つのゲームと認識しており、ずば抜けた情報収集力と完璧な理論武装で室井を徹底的に追い詰める。

主に年齢制限付きのゲームを愛好し、平常の業務中はおろかたとえ裁判後の記者会見の最中であろうとも机の下にゲーム機を隠して遊んでいた。更に様々な事情で発売禁止になったゲームを入手するため、秋葉原に足を運ぶ様子も見受けられる。
良くも悪くもゲーム尽くしの灰島を象徴するかの如く彼の登場時には8bit風の専用BGMが使用されることが多い。

後日談として彼が主人公の特別ドラマ『弁護士 灰島秀樹』も放送されている。そこでは環境保護団体の陰謀を前にダークヒーロー的な活躍を見せた。

余談ではあるが、その縁だったのか灰島役を務めた八嶋智人が当時司会としてレギュラー出演していた伝説の番組『トリビアの泉 ~素晴らしきムダ知識~』のSP回にて、
同じく司会進行役だった高橋克実が主役の公式スピンオフ『警護官 内田晋三』も番組内でショートドラマとしてお披露目された。


グレートマジンガーちゃん

登場作品:ロボットガールズZ

グレートマジンガーの擬人化少女。愛称はグレちゃん。
常に携帯ゲームを持っているガチゲーマーで、壊されるとキレる。
ちなみにDQNネームのZちゃんと違って本名という訳ではない。

サンダーブレーク、グレートハリケーンなどの原作の技はほとんど使えるが、めんどくさがって自分からはあまり戦おうとしない。
ほっとけば1日中ゲームをしているが、Zちゃんに惚れているレズっ子でもあって大抵Zちゃんの隣にゲーム機を持って立っている。
けれど戦わさせるとえげつなく「ぼくは涙を流さない、容赦がないから、非情だから」と機械獣ガールズをフルボッコにする。


武藤遊戯海馬瀬人

登場作品:遊☆戯☆王

初代遊戯王の主人公とその永遠のライバル。
カードゲームやボードゲームなど、アナログゲームの印象が強いが、M&Wが登場する前の連載最初期には電子ゲームをプレイしている様子もあり、二人共カードのみならずゲーム全般を嗜む。

ゲームのエキスパートであるアテム・海馬に対して表遊戯はあくまで“ゲーム好き“の域を出ていなかったが、
後にゲームクリエイターを志すようになり、原作者の高橋先生の描いたイラストでは実際にクリエイターとなった事が示唆されている。


兼志谷シタラ・小芦睦海


メインキャラにして主人公の先輩の一人と、シタラのゲーム仲間。
シタラはFPSを始めとして様々なゲームを好み、仕事場にまでゲーム機を持ち込んでプレイするなどしており、
その勤務態度の不真面目さからまとめ役の同僚・文嘉の手を煩わせている。

睦海も色々とプレイしているが、特にゲーセンの格闘ゲームにハマっている様子で、度々熱中している様子が描かれている。
プロゲーマーを目指しているだけあって腕前は非常に高い。
そもそも名前の由来が「小足見てから~」昇竜拳コマンドであり、
「スキルで発射されるビーム弾の発射位置をテンキーに見立てると格ゲーのコマンドになる」といったコアなネタがあちこちに仕込まれている。


三好紗南


巨大事務所が誇るゲーマーアイドル。14歳。Pa。
ズバリ、ゲーム関係のお仕事がしたくてアイドルになった少女。
シューティングからRPG、格ゲーまで幅広く愛するマルチジャンルな子。本人の意向を反映してか、髪飾りや衣装にもボタンやコントローラー、
超巨大戦艦っぽい何か宇宙からの侵略者パクパクしてそうなサムシングexc...とネタが豊富に盛り込まれている。
デレステ実装のSSRはふんだんにデコられた他、お腰につけた液晶が独立して動くというギミックを搭載。完成度もさることながら、その小粋な遊び心は話題を呼んだ。

デジタルゲームがメインだが「ゲーム」ならだいたい好きらしく、アナログのボードゲームに始まり、ブーメラン等を用いたアウトドアも遊戯(ゲーム)としてむしろ積極的に楽しんでいる。
まだまだ子供らしいあどけなさ、活発に動くゆえの軽装、ときおり見せる甘酸っぱいイベントに照れて赤くなる所作……彼女もまた独自の魅力を持つアイドルなのだ。
伝説のビキニアーマー着用にも意欲的な14歳

約200名が所属するので(プロフ欄になくとも)ゲームが趣味のアイドルも多数いる。ぐーたら生活に相性がいい双葉杏も結構なゲーマーで、紗南とも仲がよく交流があり、同じくプロフィールの趣味欄に「ゲーム」を掲げている橘ありすと三人で「センス・メイカー」というユニットを組んでいる。
ほか、ギザ歯マスクが印象に新しい砂塚あきらもゲーム配信が趣味とあって、コラボ配信を持ちかけられたり(許可取ったあと)実際にやっているようである。
菜々さん! このレトロゲーが難しいんだけど!! 教えてほし……菜々さん!! どうして目を背けるんですか菜々さん!!!

ちなみにこの紗南ちゃん、出身が香川県である。うん。
……まさか約200名もの中、それもゲーマーアイドルがピンポイントで該当するとは、事実は奇ゲーよりなんたらというやつである。


望月杏奈


765シアター所属のインドア派アイドルで、ASの亜美・真美、と百合子で結成された765プロゲーム部の筆頭格。

普段は物静かで、常に何かしらのゲームに没頭していて反応が薄く見えるが、ゲーム的思考というか、アイドル活動時には打って替わって理想のアイドル像を演じており、余りのギャップから、仕事時と普段をOn/Off状態と称されている有り様である。
一方、やる気が無いように見えてゲーム的なものを発見しただけで途端にスイッチが入ることもあり、衣装や蟹をRPGの装備品にたとえていることも。
オンラインゲームではかなりの有名プレイヤーらしく、百合子とは知らなかったとはいえ同じゲームのユーザーとして助け合った仲だった。

実装された楽曲では歌詞通りに顔文字が3Dで踊る杏奈の周囲を回ってたりと中々にカオス。

宇宙の無法者デスガリアンのプレイヤー


首領ジニスの下で星々の生命を狩る殺戮ゲーム「ブラッドゲーム」を楽しむ面々。

勝利条件は「ジニスを最も楽しませた者」であり、勝者にはジニスから褒美が与えられる。
プレイヤー達が行うブラッドゲームにはそれぞれ対戦格闘やシューティングといったゲームジャンルと、対応機種が設定されている。

ゾンゲ

登場作品:トリコ

自称「凄腕の美食屋」。実力はそれほどでもないが、食運は作品中トップクラス。

問題に直面するとその状況をRPGや無双に喩える癖がある。
自宅にある脚付きTVはゲームにしか使ってないのか、ゼブラ予報には全く気づいてなかった。


宝生永夢


24歳の小児科研修医。本作の主人公仮面ライダーエグゼイドにして「天才ゲーマーM」というもう一つの顔を併せ持つ。

医師としてはまだまだ未熟ながら患者のことを最優先に考える心優しい好青年。
その反面、悪意を持って命を踏みにじるような輩には厳しい姿勢を見せることもある。
電脳救命センター(CR)の一員として、正体不明のウイルス「バグスター」に蝕まれている人達を救うために日夜戦いを繰り広げていく。

幾つものゲーム大会で優勝を飾ってきた達人ゲーマーであり、説明書を読まないのが自分のプレイングスタイルだと豪語して、ゲーマドライバーという変身アイテムも前情報無しに使いこなした。
ゲームを始めるとちょっぴり人が変わる一面もあったりする。


西馬ニコ

登場作品:仮面ライダーエグゼイド

年収1億のプロゲーマーである女子高生。
当初こそかつて自身を負かせた永夢にリベンジするため絡んできたが、そこからバグスターに纏わる数奇な因縁に巻き込まれることになり、
物語中盤以降は仮面ライダークロニクルガシャットを用いて「ライドプレイヤーニコ」として戦列にも加わるようになった。

当役の黒崎レイナはインタビューにて「小さい頃から格闘ゲーム、潜入ゲーム、パズルゲーム、リズム系とかやっていて…(中略)…女の子の着せ替えゲームもやるし、ゾンビを倒したりもします(笑)」と語っている。


ゲイナー・サンガ


本作の主人公にして、タイトルにもなっているオーバーマン『キングゲイナー』のパイロット。
親が殺されたことがきっかけで27日間引きこもってゲームばかりしていたが、エクソダス幇助の冤罪で放り込まれた牢の中でもう一人の主人公、ゲイン・ビジョウと出会ったことでエクソダスに巻き込まれることになったゲームチャンプの少年。

オンラインゲーム「オーバーマンバトル」で200連勝した腕前は実際のオーバーマンの操縦にも生かされており、エクソダス阻止のために追撃してくるシベリア鉄道のオーバーマンを何機も撃破している。
また、大きな戦いの前にはゲームをしてイメージトレーニングを行う他、特訓として実戦中にゲームをして再び200連勝を達成するという荒業を見せたことも。


テンザン・ナカジマ

登場作品:スーパーロボット大戦OG

宇宙からの脅威に対抗するため設立された軍事組織「ディバイン・クルセイダーズ(DC)」に所属する軍人。
名前の漢字表記は「仲嶋天山」。

元々は一般人だったが、アーケードゲーム「バーニングPT」*8の凄腕プレイヤーであったためDCのパイロットに抜擢された。
そのため本物の戦場に出て、ロボットで戦闘を行うようになって以降も自分が現実で戦争に参加しているという認識を持っておらず、ゲーム感覚で敵を撃墜していた。当然ながら自分が奪った命の重さについて振り返ることも一切ない。

実力に関しては「どんな機体でも少し扱えば本人が意図せずともコツを掴み、完璧に乗りこなす」と評価されており、パイロットとしての才能自体は紛れもなく本物と言えよう。
DC副総裁アードラー・コッホが世界征服を企んで反旗を翻した時には、その能力の高さを見込まれて彼直々のスカウトを受けたほどである。

「セーブ」「ゲームオーバー」「コンティニュー」のようなゲーム用語を度々織り交ぜて、プレイヤーへの煽りを込めたメタ発言をかます。



追記・修正は、人生という名のゲームをクリアできるようになってからお願いします。

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最終更新:2024年04月03日 16:31

*1 主にテレビゲーム、アーケードゲーム、オンラインゲーム、ソーシャルゲームなど。

*2 ゲームの中でキャラが死んだ場合、そのキャラとしてゲームの世界に入り込んでいた人間も現実で死亡する。

*3 アニメ版だと原作に比べて少々自信過剰な一面もあるが。

*4 少なくともその手の演技が必要とされていた様子は無い。

*5 本作の世界で100本のみ限定販売され、その価格は58億ジェニー(1ジェニーは日本円にして約0.9円)。

*6 状況的にたとえ彼が冷静さを保ち続けていたとしても負けた可能性が高いが。

*7 母親は自分のしたことを悔いて自殺を図った。

*8 ロボットを操縦して行う対戦ゲーム。戦闘用ロボットのパイロットの素質を持つ者を探し出す目的により軍主導で開発された。