エウリアン

登録日:2011/04/08(金) 23:14:47
更新日:2024/01/29 Mon 00:20:48
所要時間:約 3 分で読めます






あの、お兄さん、絵画に興味はありませんか?



え?あぁ、まぁ一応…


そうですか♪今、そちらのビルの1階をお借りして展覧会を開いてるんですよ。すぐそこなので、お時間頂けますか?


いや、それほど暇って訳でもないn


いや、見ていくだけでも構わないんで!後悔はさせませんし、お兄さん学生さんですよね!丁度学生さんに人気の絵画もあるんですよー!


解りました解りました!見ていくだけですよ…?


ありがとうございます!此方になりますんで、着いてきて貰えたら!


(計画通り…!)

歓楽街を中心にに生息する人種。
東京のアキバや大阪の日本橋が有名だが、他にも様々ば場所に出没する。

姿形は人間と変わらないが、エウリアンという種族名が示す通り、人間とは全くの別種である。

エウリアンは種族の風習として絵画の展覧会を開き、その絵画に種族という大きな壁を越えて共感できる者たちを出逢うことにより、エウリアンと人間を繋ぐ架け橋になろうと非常に健気な種族である。













その正体は、絵画という名でインテリアアートを複製したもの*1を高額で売り付ける恐ろしい種族である。

一般的な人間…特にアニヲタへの危険度はとても高く、一度捕まれば自身の意志が強く働かない限り、逃げるのは困難とされる。

奴等は常にオタクの街というサバンナで、常に眼を光らせて我々獲物を待ち構え、視界に入った瞬間にゆらりと襲いかかるのだ。

特に我の弱いアニヲタには“断る”という力が不足しており、そこに奴等は容赦無く入り込み、気が付けば展覧会の中に居るのだ。

ここまでは序章に過ぎない。


見てください、この絵…お兄さんも何かを感じ取れませんか?


そうですね、何か不思議なものを感じまs


そうでしょう!?やはり言葉には出来ませんが、ただではない不思議な魅力を感じますね!家のお部屋に置いておいくと見違えますよ!


ん…まぁ、そうでs


丁度ですね、こちらの複製原画を学生さんのお財布に優しいように、¥100000で御用意させて頂いてまして、一括でなくて分割払いでもよろしいのでね、ご検討お願いします!



もうお分かり頂けただろうか。

奴等は絵画の価値も共感も別にどうでもよく、上記のような催眠術式の呪文を唱えることにより、非常に文化的なハンティングを行う風習を持つのだ。

これらエウリアンとは悪質な絵画商法であるが、警察による駆除は期待は出来ないのが現状である。
ただし、特定商取引法や消費者契約法に反する恐れがあり、クーリングオフ制度の対象になることもある。

このエウリアンに対抗しえる技とは… 無視に限る 。ガン無視しよう。
目の前を通る時は電話中のフリをするなど、声を掛けづらい雰囲気を出すのも有効。
心優しいアニヲタ諸君の中には、「無視」は心が痛むという人もいるかもしれないが、正直言って全く気にする必要はない
エウリアンは大人しい相手でも無理矢理襲いかかる真似はせず、不可能と悟れば直ぐさま撤退していく。

中には自らエウリアンに捕まり、騙されたフリをして逆に散々手玉に取った挙句、そして悠々と展覧会を後にする猛者もいる。
ただし、彼(女)らのセールスは用意周到であるため、非常に高いトークスキルとバイタリティが無いと撃退は難しい
監禁や脅迫など犯罪に巻き込まれる恐れもあるため、少し自信があるからといって面白半分で付いていくのは避けるべき。

なお、エウリアンは先日の大地震の際に混乱した東京・秋葉原で普通にハンティングを行っている様子が確認されている。

また、地方から東京などに出た大学生などが数年後、寄生または同化などによる現象によってエウリアンとなっている姿があるらしいが、真偽は定かではない。一説には、寄生された大多数が借金を負っていたとか。

2021年現在では秋葉原駅前に構えていた店舗からは撤退し、全く違う会社の運営するチーズタルトの店になっている。ちなみに今も昔も階上は消費者金融
末広町駅から秋葉原へ向かう表通り沿いにも一店舗存在する。ある時は裏路地の十字路の中央で客引きする図々しさなど問題視されたが、今は店舗前のみで露骨に人(主に一人で行動する大人しそうなオタク)を選んで声をかけている。
また新大久保や池袋、東京以外では大阪など各地で別店舗もしくは別会社と思しき存在が確認されている。どのみち 路上で声をかけられても無視するのが賢いやり方


創作において

秋葉原を舞台にしたゲーム『AKIBA'S TRIP』シリーズに、エウリアンをモチーフにしたNPCとして登場。
名前は『エウリアン』と直球。服装は共通して女性用のスーツだが、『2』では若い女性と中年女性タイプがいる。

『ラジオ会館周辺』のトキワムセン辺りで(悪質な)キャッチセールスをしており、近くに行くと話しかけられ、選択肢次第では画廊に連れて行かれる。
例え立ち止まらずとも、主人公がエウリアンの視界に入ると、他のNPCに話しかけていない限りマップから出るまで追いかけてくるので、基本的には近付かないのが吉。

話しかけられてしまうと、元ネタよろしく、拒否してもしつこくしつこく商品を買うように勧誘してくる。
根負けして買ってしまうと、もれなく「いい鴨」などの二つ名も付いてくる。

拒否し続けていると、強引に買わせようとするエウリアンと戦闘になることもあるが、出没場所が元々人通りの多い場所なので、
バトルが長引けば関係のないカゲヤシやら騒ぎを駆けつけた警官やらが戦闘に乱入してくる危険性もあり、さっさと服を剥いでしまうのがベター。

なお、主人公以外のNPCでも、近くを歩いていれば勧誘のために話しかけ、大抵は断られてしょげるが、稀に(画廊に)お持ち帰りに成功する。
ミッションで『エウリアンをこらしめてくれ』という内容のものがある辺り、主人公以外のアキバ住人からも良くは思われていない様子。




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最終更新:2024年01月29日 00:20

*1 大量に複製することができる技術を用いるため美術品としての価値は低いとされる。