ヒーニアス(FE)

登録日:2009/11/15 Sun 13:49:01
更新日:2024/03/19 Tue 20:35:43
所要時間:約 2 分で読めます





私はいずれ王になる。

そしてフレリアを大陸一の大国にしてみせる。

富も力もある素晴らしい国にな。


出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS


ファイアーエムブレム 聖魔の光石』の登場人物。
クラスはスナイパー



概要

フレリア王国の王子で、ターナの兄。
エフラムをライバル視しており、喧嘩友達といった感じの間柄*1

策謀に長けた自信家であり、他者にとって悪く思われるような、傲慢で冷徹とも取れる物言いをするが、
その言動の多くは相手を配慮したものであり、実際のところ表現がかなり不器用なだけで根は善人。
また自分の地位を鼻にかけた高飛車な言動も目立つが、恩義を受けた相手なら傭兵相手だろうと頭を下げたり、
自身の認識が誤りと気づけばすぐ是正する謙虚さも持ち、自分の地位についてもそれに相応しい責務を負わねばならないと自戒している。

父親ほどではないがターナのことを溺愛しており、彼女の外出を禁じていたのも世間知らずな彼女への配慮である。
実際エフラム編ではゲブ様*2に……一応未遂のはず。

弓使いとしての才能も一流であり、「三本の矢を同時に射てそれぞれ異なる的へ当てた」「子供の力では射程が足りないのであえて放物線を描くように射って的の中央を当てた」というエピソードも。
もっとも、本人は『間隔も狭く戦で別々の対象に矢を当てたわけでもない、実戦では役に立たん技』だと否定している。
モルダとヴァネッサとの会話で、幼い頃セレモニーに参加していた異国の射手にケンカを売って圧勝した事も語られる。

美形キャラであり、努力家で度量も大きい方ではあるのだが、自信家の割に微妙に扱いが悪い所がある。
(支援会話でエイリークを守ると言って前に出ようとしたところ、エイリークに弓使いだから後ろにいたほうが…と忠告されたり)
更に彼のユニット説明に「実はいい人」と書かれていたことでネタキャラに定着*3
後述する支援会話も後日談もネタ塗れであり、プレイヤーに愛されているキャラである。

「助けて、エイリーク!」


初期値(エイリーク編/エフラム編)と成長率
スナイパー LV1(3)
HP:28/30(60)
力:14(40)
技:13/14(40)
速さ:15/16(45)
幸運:14/15(45)
守備:10(20)
魔防:9(25)
体格:9
武器LV:弓A

持ち物
エイリーク編
  • ぎんの弓
  • 白の宝玉
  • きずぐすり

エフラム編
  • ぎんの弓
  • とっこうやく

エイリーク編での加入は10章『カルチノの内乱』、エフラム編での加入は15章『灼けた砂』。
前者の場合NPCとして登場し、エイリークorターナで話しかければ仲間になる。
後者の場合はマップ開始時からエイリーク、サレフと共に仲間として加入する。

登場時から上級職ということもあるため、将来性に劣るものの即戦力クラスの初期値は持ち武器レベルもA。
成長率も突出した点はないが反面目立った欠点もないため最後まで実用に耐える能力はある。
裏を返せばバランス型の成長率であるが故にヲルトみたいにヘタレやすいという事でもあるが…。

聖魔は弓兵が二人と少なく、もう一人の弓兵であるネイミーの能力も癖がある*4ので、場合によっては出撃の機会もあるだろう。
ただ、ネイミーの成長後やジストがフォレストナイトにクラスチェンジした場合は影が薄くなりがち。
これは上述の通り彼が初期上級職だからというのもあるが、それ以上にスナイパーというクラス自体が不遇という面が強い。
何しろフォレストナイトが剣と移動力を備えるのに対し、こちらは使い時の限定されるアーチとたまに必ず当たるスキル「必的」とあまりにも微妙すぎるラインナップ。
同じ単一武器特化のソードマスターバーサーカー新人兵士3が必殺補正を持つのに比べるとあまりにも地味である。
「必的」の優先度は「大盾」よりも上なのを利用してジェネラルの大盾発動率を下げられるが、そもそも守備の高いジェネラルにスナイパーの弓で挑むこと自体が非効率的。
よって他に弓使いが育っていると見せ場を作りづらく、フレリアの国宝である「ニーズヘッグ」を王子である彼自身が使わせてもらえないこともしばしば。流石にイラナイツとまでは行かないにしろ、イラナイツに片足を突っ込んでいるとも言える。
要は「ダセナイツ」「ツカワレナイツ」と言った方が正しい。

ただ今作は弓使いの育成・活躍に向くマップが少ないので、最初から上級職かつ弓Aでニーズヘッグ解禁に最も近い点が活きることもある。
プレイスタンスにもよるのだが弓Sまで育てるユニットというのが案外少なく、「消去法的にニーズヘッグを持たせる(持てるのがヒーニアスしかいない)」ということは往々にして起こる。
また盗賊(ローグ)にフィーリの守護を盗ませれば「初期値&初期装備のヒーニアスが」ヴァルターをワンパン可能となる。お前もうグラド降りろ

彼が最も輝けるのは通信闘技場だろう。
速さを筆頭に「上限値の高さ」「特効や三すくみなし」「武器持ちに射程外から一方的に攻撃可能」という特徴を全て揃えるクラスは非常に少なく、使ってみると案外高い生存率を誇る。
そしてカンスト&支援ガチガチ前提になると相手の回避率が相応に高いので、命中率を底上げできる「必的」にも価値が生まれる。100越えの回避率を誇るユニットへの切り札にもなる。速さ上限も28と高く割と追撃をかませる。支援相手もそれなりにいいのがそろっている。
地味と呼ばれる要素もこれだけ揃うと立派な「強み」になるのである*5


支援

ペアEDはエイリーク、ラーチェル、ヴァネッサと全て女性である。

エイリークとは良くも悪くもない関係だが支援会話では好意を抱き、最終的には結ばれる。
意外なことにライバルである筈のエフラムとの支援は存在しない。謎だ。

ラーチェルとは互いの国の自慢合戦を経て国同士の親交を深め、その後に当人同士も恋仲になるというもの。
支援会話の内容自体はお国自慢に終始する。

ヴァネッサ相手には「お前が見とれていたのは俺なのか矢なのか?」と口説いた挙句、最終的に愛人にしちゃう*6。なんで恋人じゃないんだよ。
上記の三本の矢に関する話が見られるのも彼女との会話である。
俺の風といい彼女は残念なイケメンに好かれやすいのだろうか…。
北米版では倫理的に問題視されたのか「愛人」という記述はなくなったらしい。正室になれたと考えて良いのだろうか。

そのほかにもヨシュアのイカサマのタネを見破ろうと何度もギャンブルに挑戦する内にのめり込んでしまったり、
フレリアを世界一の大国にしてジストを迎い入れる、将軍にしてみせると宣言するが旅立たれてしまうとネタ塗れである。


台詞

  • とにかく、任せてくれないか。我が弓に貫けぬものはない。君の安全は、この私が保証しよう。構わないな?
  • しかし敵が現れれば、私は距離を置き君が敵に切り込んでいく……これではまるで、私が君に守られているようではないか。
  • 異国の英雄を迎え入れるこの王国は懐が深いが……甘くもある。他国に隙を見せぬよう気をつけることだ。
  • 私はフレリアの王位を継ぐ身。王は全てにおいて完璧であらねばならない……私はそう考え、弓や学問に励んできた。
    だが、学べば学ぶほど……学ぶべきことの広さ、深さを思い知る。そして、完璧というものの難しさも……。
    ……例えば、私の妹はまだ子供だ。私ほどの強さも知識もない。だが、妹の純真さは……私には無いものだ。
    それゆえ、妹は私より人の信頼を得られる。その純真さは、策謀の知識を得た私はもはや持ち合わせていない。完璧とはかように難しいもの……。
    それでも、王となる以上、私は完璧であらねばならぬ。君のような庶民には理解しがたいだろうが……これは私なりの誓いだ。
    私は君と共に学び、戦い、完璧な王となってみせよう。



私はフレリア王子ヒーニアス。

……取り立てて興味などないが、聞いておく。エフラムは……あの男はここに来ているのか?

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

ソーシャルゲーム『ファイアーエムブレム ヒーローズ』にも2度目の聖魔英雄実装時に妹共々参戦。イラストは悌太氏。
スナイパーゆえ当然と言えば当然だが無属性の弓・歩行。
召喚された先であるアスク王国でも居丈高な態度は相変わらず。

武器スキルは戦闘中、攻撃、速さ、守備、魔防が隣接している味方の人数×2だけ上昇『ニーズヘッグ』
Aスキルは攻撃-3、魔防+5『魔防の城塞3』
Bスキルは自分のスキルによる3すくみ激化を無効化 相性不利の時、敵スキルによる3すくみ激化を反転『相性相殺3』

HPと守備を犠牲にした分、攻撃速さ魔防のいずれも弓兵としては高水準。
『ニーズヘッグ』と『魔防の城塞』の効果によって魔法ユニットをラクラク相手取ることができ、
更にはBスキルの『相性相殺』によって本来弓兵が苦手とする『相性激化』+『(ラウアorブラーorグルン)レイヴン』の組み合わせに対して強気に出ることも可能。

難点はやはり犠牲にしたHPと守備の低さ。
基準値の場合、HPと守備を合計しても50に満たず、たいていの物理攻撃を受けただけで蒸発してしまうほど。冗談抜きでペラ紙。
実装以後はブレスに『2距離武器(弓、暗器、魔法、杖)の敵と戦闘する場合、守備か魔防の低い方でダメージ計算を行う』効果が付加されたため、返り討ちにされてしまうようになった点も痛い。
また、『相性相殺』は相手方に上記の組み合わせを持つユニットがいない場合、完全にスキルが腐ってしまうのもネックと言えばネック。

2018年10月のアップデートで『ニーズヘッグ』の錬成が実装。
特殊錬成は敵が魔法、竜の時、敵は反撃不可
前述の理由から竜への反撃不可はありがたい効果となる。
しかしインフレもあってか「見切り・反撃不可」効果(またその内蔵武器)が実装された事で掻き消してしまい、強みは減ってしまっている。

2023年2月から神装英雄に抜擢。イラストは江川あきら氏。
アスク王国の衣装で神々しくなった。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、2017年2月2日配信開始
(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS

2018年7月に水着超英雄が登場。イラストは麻谷知世氏。
緑属性の斧・飛行ユニット。ヴァルターのワイバーンと似たグラフィックの竜に乗ってる。
実は泳げるという二つ名は聖魔ファンを釘付けにした。卑怯にも斧でエフラムと戦う気満々なところも。

武器スキルは自分から攻撃した時、戦闘中の攻撃、速さ、守備、魔防+2の『ビーチフラッグ+』
補助スキルは対象の攻撃、守備+3(1ターン)の『攻撃守備の応援』

Bスキルは応援を使用した時、または自分に使用された時、自分の十字方向にいる敵は、守備-7(敵の次回行動終了まで)の『守備の共謀3』
Cスキルは周囲2マスの味方飛行は、戦闘中、攻撃、速さ+4の『飛刃の紋章』

水着姿として一応話題にはしていたが肝心な性能はパッとしない。
HPや速さはそれなりと高いが実用性は薄い。
使いたい時は高性能スキルと超英雄産の強力な武器か魔器武器に継承するしかない。

私はヒーニアス。

フレリア王ヘイデンの第一王子だ。

では、君の名と役職を聞こうか。

出典:ファイアーエムブレム ヒーローズ、任天堂、インテリジェントシステムズ、
2017年2月2日配信開始、(C) 2017 Nintendo / INTELLIGENT SYSTEMS


2021年4月に幼少期版の超英雄が登場。水着超英雄から約三年ぶりの実装。イラストは叶之明氏。
戦禍の連戦の累計スコア報酬で貰える(後に聖杯でも入手可能)。通常版同様に無属性の弓・歩行ユニット。

武器スキルは『フレリアの玉弓』
飛行特効。奥義が発動しやすい(発動カウント-1)
戦闘開始時、自身のHPが25%以上なら、戦闘中、攻撃、速さ+6、かつ、奥義発動時、奥義によるダメージ+7、かつ、奥義発動時、奥義以外のスキルによる「ダメージを〇〇%軽減」を無効(ダメージ加算、軽減無効は、範囲奥義を除く)

Aスキルは自分から攻撃した時、戦闘中の攻撃、速さ+4の『鬼神飛燕の一撃2』
Cスキルは周囲2マス以内の味方は、弓、暗器、魔法、杖の敵と戦闘時、守備、魔防+4の『遠距離警戒3』

最初に結論から言っておくと、無属性弓はもう全部あいつ一人でいいんじゃないかなを体現する、弓の配布キャラ筆頭格。

通常版と比べると得意の魔防は下がり、魔道やマムクートには弱くなったがそれ以外のステータスは大幅に上がってバランスの良い数値に。弓と暗器にはある程度戦えるスペックを得た。それでも魔防は27とやや高めなのでスキル次第では守備と魔防も両方高くできる。

特徴はなんと言っても武器スキルで、HPの制約が付けられているが条件が整えば攻撃と速さが上がるだけに止まらず、奥義発動時は固定ダメージ+軽減効果無視。まるで短弓と狙撃を複合したかのようなイベント報酬とは思えないハイスペックな武器。総選挙アイクや伝承クロード、ノート、リュールなどには有利に戦える。
実際当時のガチャ目玉級と比べても全く見劣りせず、例えば前述の伝承クロードは直前くらいだが、武器効果は「奥義が発動しやすい・同条件で全能力+5・見切り追撃」という盛り度合いでは同じようなラインナップ。
この武器効果によって奥義で確実性の高い大ダメージをぶち込めるユニットというのが売り。
空きのBスキルは不足している『見切り・追撃効果』系や、ワンパン重視なら『◯◯守備の凪』
入手性は高くないが、Cスキルを『始まりの鼓動』にすれば2カウント奥義を毎ターン撃ち込める=武器効果を常に活かせるようになるので、単独で完結させるなら欠かせない。『始まりの鼓動4』なら簡易『奥義の螺旋』を内蔵するため再行動にも対応。
奥義をデフォルトの『凶星』から『破天』にすればあの闇エーデルガルトや闇レアなども吹き飛ばせる。

バランスの良いステータスなので普通の反撃くらいなら簡単には死なないが、耐久力はそこまで高くもなく、近反を継承していても受けは苦手。
無属性の宿命として弓殺しやルフレセシリアなどのレイヴン持ちに弱い上、通常版より魔防が下がった影響でそれらに先制されると即死も有り得る。
また、ケンプフなどで非戦闘時にHPをごっそり削り取られて25%を切ってしまうと力を発揮できなくなる。
待ち伏せであっても不動の姿勢持ちやそれを内包している伝承リリーナには無力。
また、子供ヒーニアスの強さは奥義の発動に極めて強く依存しているため、奥義カウントリセット&キャンセル付与のシルクの白百合の杖やハロウィンワユのキャンディの杖は天敵。奥義を封じられるとただの木偶の坊と化してしまう。
特にルキノは天敵中の天敵。専用武器の効果で奥義の発動そのものを封じられるため、簡単に耐えられてしまう上に遠反持ちだと返り討ちに遭ってしまうため、ルキノ相手はほぼ無力。
そのため、一見手が付けられないように見えて対応出来る数と付け入る隙は案外多い。
ただ、近年では、戦闘前に奥義カウントに干渉する総選挙チキヴェイル。破天込みでも倒せない堅牢さを持つフォデス総選挙カムイ。奥義遅延、遠距離武器対策バッチリの妨害性能が高めのクリスマスベレトの登場により、現環境では厳しくなっている。

とはいえ、やはり配布でありながらガチャ産と比較しても遜色ない性能のアタッカーというのは非常に大きく、これからFEHを本格的に始める場合はとりあえずコイツを聖杯で入手しておけば間違いない

余談

FE関連の掲示板でお馴染みの「助けて!〇〇〇!」ネタの初代は彼である。作中の台詞ではない。
由来は初参戦となるマップで敵に囲まれ、身動きが取れなくなって救援に駆けつけたエイリーク/エフラムに助けられたことと、
エイリークとの支援会話で私が君を守ると言ったのに、弓兵なので前に出て戦うことができずに「まるでエイリークに守られているようではないか」と発言から。

 敵
敵ヒ敵<助けて!エイリーク!
 敵

これがあんまりにも大ウケしたことや、弓兵の弱点をうまく言い表せることから「助A(助けて A(エイ)リーク*7!)状態」などとも略されるようになり、
「wkb(わこぶ)」「コンウォル成長」などとともにFE愛好家に浸透している。


アニヲタ王国の編集者
自信家で物知りっぽい追記・修正を行うが 実は単なる暇な人


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最終更新:2024年03月19日 20:35

*1 意外なことにこの2人に支援会話はない。

*2 9章ボスのウォーリア。部下の命を消耗品としか思っていない女好きの愚物で、でぶっちょな外見ともども絵にかいたようなエロ同人の竿役として一部で人気が高い。

*3 これがないとストーリーではかなりイヤミな言動ばかりが目立つので仕方がない措置ではある。実際当wikiのFEシリーズの解説でも、キャラを注意深く掘り下げることができなかった編集者にあることないこと書かれるケースが散見される。

*4 Lv20でCCしたスナイパーネイミーに期待値で幸運守備以外は負けているが、あちらは守備が低すぎて不意の事故死が怖い

*5 スナイパーという職業の通信闘技場における評価は人によってかなり異なっており、特にフォレストナイトを選択できるネイミーの場合は思想差で平行線になりやすい。アウドムラを握ることで魔法殺しになれるフォレストナイトと、命中率を底上げして物理職を一方的に削っていけるスナイパーは役割が完全に異なる。

*6 貴賤婚というのは物語、特にディズニーなどでは非常に王道だが、実際の貴賤婚が起こす問題は淡々と語られているだけのものを読んでいても陰鬱になるような、誰も幸せにならない行為である。実際の歴史ではオーストリア=ハンガリー帝国の「ゾフィー・ホテク」あたりが有名。ライターがこの辺に変な予防線を張ったのかもしれないが、別にそれ以前の作品だってエリウッドやヘクトルの嫁候補(リン以外)やセリスの嫁候補なんて普通に平民がいるので今更過ぎる感はある。

*7 エイリークのスペルは元ネタ「赤毛のエイリーク」が「Eiríkr」、北米版でも「Eirika」である。