夢野間(蟲師)

登録日:2011/12/25(日) 23:45:33
更新日:2022/01/06 Thu 15:24:14
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―――寝言と会話をしてはいけない。
其れは彼岸の国の言語―――




読みは「いめののあわい」
漫画『蟲師』に登場する蟲。
第一巻 枕小路(まくらのこうじ)に登場。



※以下 ネタバレ注意

この蟲に関わると、予知夢を見るようになるが、放っておくと夢から醒めなくなってしまう。
10日で1つ2つならいいが、4〜5回になったら薬で調整する。
薬は飲み過ぎると毒となるので、注意が必要である。












というのは嘘である。




蟲本来の性質を告げると、宿主は耐えられなくなってしまう。
そのため蟲師たちはやむを得ず嘘をつく。

◆本来の性質

蟲が予知夢を見せるのではなく、見た夢を蟲が実現する。
これは同じようで全く違う。
端から見れば同じに見えるが、寄生された宿主にとって大きな負担となる。

また、蟲は宿主が見ていた夢を現(うつつ)に伝染させる媒体となる。
そのため、夢の現象は宿主を中心に広がっていく。

仮に、街が消える夢を見たとしたら、自分の周りから徐々に消えていく。
夢から覚めたら街が消えていた。とはならない。

蟲は宿主の夢の中に棲み、夢から出て来る時もある。
その時、宿主が見ていた夢を現に伝染させる媒体となる。
また、全ての夢を予知夢として伝染させるわけではない。

時間がたつほど蟲は増殖し、夢から出て来る回数も増える。
そして、再現できる規模や範囲も大きくなっていく。

蟲自体は日に晒されれば消える弱々しいもの。
なのに、なぜ夢から出て来るかはわかっていない。

ギンコたち蟲師が嘘をつく理由がわかってもらえただろうか?

自分の見た夢が現実となる。

そう言われて眠れる人がいるだろうか?
眠れなくなり、精神を病んでしまうことだろう。
一生良い夢を見続けることなど不可能なのだから。

◆魂の蔵

蟲たちが夢から現実に出てくる道、蟲たちだけの通い路がある。
宿主が目覚めている間、蟲たちはそこで眠っていると言われている。

長年そこがどこなのかわからなかったが、実は枕であることが判明した。
生きている内の三割近くも頭を預けている場所であり、そこに魂が宿ると考えられていた。
枕は夢と現をつなぐ通路となっており、夢野間はそこに巣を作り通路としていたのである。

枕の語源は魂の蔵だという説がある。
魂の蔵(たまのくら)。略して『まくら』である。

◆作中での活躍(?)

水脈を発見し、畑を広げることに成功する。
崖崩れが起きるも、事前に把握していたため犠牲者はなし。

  • 奇病→指先からカビのようなものが生え全身に広がる。そして泥のように崩れしまう。
    町中に伝染していき、残ったのは1人だけ(宿主)
  • 火事→小火程度?

枕に棲んでいるのがバレて、刀で斬りつけられる。
だがそれは宿主をも斬りつけることになってしまう。

刀で蟲を断つことが出来たかは不明である。
宿主の男はそれ以降も眠ることを恐れていた。
それが、まだ蟲に寄生されているからなのかか、
それとも蟲を思い出して眠れないのか、
もしかしたらまた蟲に寄生されてしまうかもしれないと、恐れていたからなのかはわかっていない。

男は次第に精神を病み、最期は自らに刃を突き立てた。
そして男は、枕を断ったあの日から一度も夢を見なかったと言われている。








余談だが、作者の漆原友紀先生は描いていて少々しんどかったそうだ。
内容が暗いとかではなく、

「やはりおっさんばかりだしな」

と語っている。





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最終更新:2022年01月06日 15:24