ロトの剣(DQシリーズ)

登録日:2010/02/08(月) 01:56:34
更新日:2024/03/13 Wed 11:39:28
所要時間:約 4 分で読めます





『ロトの剣』とは、ドラゴンクエストシリーズに登場する武器の一種。



【概要】

その名の通り、勇者ロトが愛用していたとされる伝説の
一般的には『ドラクエⅢ』で登場したオリハルコン製の【王者の剣】がそれにあたるとされる。
ドラゴンクエストシリーズを代表する名剣であり、同シリーズのオリジナル小説や漫画、派生作品にもよく登場する。

但しシリーズ作品全てに登場する訳ではなく、ナンバリング作品だと、および(3DS版)のみ。
一応、名称違いでそれらしき剣が登場する作品もある。

ドラクエⅠでは最強の武器であり、その後の作品でもおおむね強力な武器とされる事が多い。

性能に加えて、鍔元に施されている大鳥を模した「ロトの紋章」の意匠も印象に残る一品。
ユーザーからの人気も絶大であり『DQで最も好きな武器は?』という人気投票を公式で行えば、ほぼ間違いなく上位に来るだろうと推測される。

デザインは玉谷純氏によるもの。
当時は特に形は決まっていなかったが、ソフビによるレプリカ商品を手掛けていたゼネラルプロダクツがエニックスにロトの剣の商品化を持ちかけた際、自らデザインした上で企画を持ち込んだ所、気に入られそのまま商品化されたという。
そしてそのデザインが公式として現在も使われている。


【ドラクエⅠ】

攻撃力+40.上記の通り作中最強の武器であり、次点の炎の剣(攻撃力+28)がオモチャに見えてしまう強さ。
何故かラスダンにして魔王の居城である「竜王の城」の奥深くに隠されている。

竜王第二形態の防御力はメタルスライムに次いで2位。
勇者の名前が力最強パターンでもない限り*1この武器がないとまず話にならない。
絶妙な数値のバランスで「伝説の剣がないとラスボスを倒せない」という演出をフラグを一切使わずに表現したエニックスには脱帽である。

ゲームブック版では竜王の城でしか使用できないが、これがないとほぼ負け確定の武器となっている。
小説版では竜王にトドメを刺した際に竜王と共に溶岩の底に沈んでおり、Ⅱで何故竜王の城にロトの剣が置いてあるかの理由付けにもなっている。

リメイク版では、マイラの村に「普通の武器では竜王は倒せない」と語りかけてくる老人がおり、
この武器を手に入れると「ついに手に入れたか」とセリフが変化するという演出がある。
また、竜王からの有名な勧誘「もしわしの味方になれば、世界の半分をお前にやろう」に「はい」と答えると、
「では、友情の証にその剣をもらうぞ」と言ってくる。
それだけ竜王にとってもこの剣が脅威であったということだろう。
なお、この時にロトの剣を手に入れていれば「すでに手に入れていたか」という台詞が、所持していなければ「こんな剣でわしを倒すつもりでいたのか」という台詞が出る。


【ドラクエⅡ】

初代と同じく、竜王の城の全く同じ場所に隠されている。攻撃力+40。

物語中盤に登場し「ちょww 最強武器ktkrwww」とプレイヤーを喜ばせるも、すぐにそれ以上の武器が次々に出てくるため、正直なところ繋ぎにとしてしか用をなさない。
しかもサマルトリアの王子は装備できないため、コイツは本当にロトの子孫なのかと疑われた。

「前作の最強武器がこんなに弱いなんておかしい。何かの間違いではないのか」との声も多く、リメイク版での救済が期待されたが、何度リメイクされても攻撃力は変わらなかった。
サマルトリアの王子が装備できるようになったのは待遇の向上といってもいいかもしれないが…。

小説版では長い年月で力を失っており*2、発見時は傷だらけのボロボロの状態。そして「稲妻の剣と反応させることで力を取り戻す」という設定になった。
設定的に最強であってほしいロトの剣と、実際のゲーム上で最強*3である稲妻の剣の両方を立てた見事な救済措置として、ファンからの評価は高い。
なお、Ⅰの小説とリンクしており、何故竜王の城に剣が置いてあったのかの理由付けも出来ている。
ついでに言うと稲妻の剣はロンダルキアへの洞窟に置いてあり、ある意味では「伝説の剣の復活を阻止する為にハーゴン教団がロトの鎧共々奪い取った」と見ることも出来る。
そして、これの攻撃力40と稲妻の剣の攻撃力80を足し合わせると、Ⅲにおける王者の剣の攻撃力120となる。

ゲームブック版では最初に入手可能であるが錆びてボロボロの状態で素手よりマシ程度の攻撃力しかなく、中盤で錆を落としてそれなりの攻撃力になり、終盤で真の力が解放されるという設定となっている。

◆何故Ⅱの物は弱い?

これはネット上でロトシリーズ愛好者達の永遠の謎とされ、今尚議論が続けられている。

というのも、上記の通りIIの通常の最強武器は稲妻の剣だが、これはIIIでは中盤の武器。当然王者の剣には足下にも及ばない。
IIではロトの剣よりも強いドラゴンキラーも、IIIでは同様に中盤の武器である。
ちなみに破壊の剣はIIでは真の最強武器だが、IIIでは王者の剣の次に強い武器である。
この辺りがファンの気持ちに納得いかないものを生んでいるのである。

ロトの剣が弱い理由としては次のようなものがあげられている。

  • 長い年月による劣化
ある意味ファンの中ではスタンダードな意見。IIIからⅠまでが数百年、ⅠからIIでは百年以上過ぎている事でガタがきているというもの。
だがあの有名な大魔王ゾーマ様ですら砕くのに数年かかったオリハルコン製の剣が、(長い期間だったとは言え)年月経過で劣化するか?という意見もある。
稲妻の剣もそこまで極端に変わってないし……。

ただし、これに関しては納得のいく理由がある。
実はⅢの勇者が使用していた王者の剣は、ラダトームに安置してあった物ではなく オリハルコンをマイラの刀鍛冶に渡して作らせたレプリカ であった。
彼の腕次第では劣化が激しくとも不思議ではない。
また、ビルダーズシリーズの歴史ではI勇者のロトの剣も持ち主と共に行方不明になっており、IIで使われたのはビルダーズ1主人公が打ったさらなるレプリカの王者の剣であると考えられる。*4

  • 戦力外
ロトの剣の攻撃力自体はⅠでもⅡでも+40とまったく変わっておらず、Ⅱで弱く見えるのは他の剣の攻撃力がそれ以上だからである。
すなわち、「 この先に控えている敵は、勇者ロトでさえ敵わなかったかもしれない相手だ 」という、戦いの激しさのインフレの一環とする立場。

もしくは、長い年月のおかげで人の文明も発達し、王者の剣が特別優れた存在でもなくなったのかもしれない。
ただし、それにしては他のロトシリーズは依然最強だが。

  • ローレシアの王子がヘボい
王者の剣は使用すれば「バギクロス」が起こるほど凄まじい剣。
剣自身が魔力を力に変換させる能力があり、筋肉馬鹿のローレシアの王子では扱いきれない―― という、まさにアニメにありそうな意見。
ただし、リメイク版でサマルが装備しても使用効果が無く、攻撃力が同じなのでこれも信憑性に欠けるのだが…

  • 幾多の激戦とメンテナンス不足による消耗
王者の剣、そしてその原材料のオリハルコンは単純な物質ではなく魔力も秘めた金属であった。
本物の王者の剣を破壊できる程の存在であったゾーマ、そしてそのゾーマの力を削ぐことのできる光の玉を守っていた女王の子孫である竜王。
どちらも並大抵の敵ではなく、打ち倒すことこそ出来たもののロトの剣自体も相当消耗したと思われる。
また、安置状態もかなり悪くⅠでは(おそらく竜王が奪った後は)城の地下に放置、IIも同様であった。
消耗した状態の上に整備どころか置きっぱなしでは劣化していくだけと言うのも無理はないと思われる。
ゲームブック版のIIではローレシアに安置されていたにもかかわらず錆びてボロボロだった事を試みるに、普通の方法では修復や品質の維持が出来ない代物であるという見方もできる。

  • バージョンアップしていない
同じ名前の武器防具でもDQ3→DQ2の間の年月で改良され強化されていたという考え。
(例えばDQ2の稲妻の剣はDQ3の稲妻の剣より遥かに強いという様に)
他のロトの装備は各国によって(鎧はムーンブルクにあったと推測)適時整備やその時の最新技術による改良が施され続けた結果、DQ2の時点でも最良の状態で安置されていたと思われる。
しかし、ロトの剣は竜王の城で放置されていたのでバージョンアップできず前作の攻撃力のままだったという訳である。

  • 真の力を引き出せるのはロト一人だけ
これもバトル漫画やアニメにありがちな燃える可能性。
元々、王者の剣はロト(III主人公)のためだけに作られた剣。言うなれば、ロトだけの剣である。
そのため、剣の真価を発揮できるのはこの世でロト一人だけであるため、ロトの死後は子孫含め誰も本来の力を使えなくなってしまったという説。
それに加えて、上記の模造品故の経年劣化も加わる事でIIの時代のロトの剣は悲惨な事になってしまった可能性が高い。

  • 実はマイラの村でカンダタが売りつけていた偽の王者の剣


…と、真相ははっきりしないが、ここまで議論される武器は存在しない。
それほどロトの剣が愛されている証拠だろう。

メタ的に見るとⅢ→Ⅰで120のままだったら竜王も一振りで粉々になるので仕方がない。
Ⅰ→Ⅱでアレなのは船が手に入ればいつでもかつロトシリーズでは最速で手に入るモノなのでどちらにせよバランス調整で威力が落とされているのだろう。



【ドラクエⅨ】

久しぶりに登場。

ラストダンジョンの宝箱に入っているが、錆び付いている。
これにオリハルコン1個とみがきずな9個を組み合わせて錬金すれば復活する。
攻撃力は158。特殊効果は持っていないが、攻撃力は十分に高く、剣の中では3番目に強い武器である。
ちなみに1位と2位は星屑の剣(攻撃力145)を錬金で強化して作る派生武器なのだが、この星屑の剣は普通にプレイすると錆び付いた剣より入手時期がかなり遅く、また入手や錬金素材を集めるにはかなりの実力、時間、そして運が必要となる。
一方ロトの剣は一つしか入手できないものの入手、素材集め共に比較的楽なため剣を使う味方がいればかなり長い間お世話になる武器となる。
最高火力が出るのは上記のどれでもなくはやぶさの剣改だけど


【ドラクエⅧ(3DS版)】

初回特典のプレゼントコードで手に入る『いにしえのロトの剣』に『はぐれメタルの剣』『オリハルコン』を錬金する事で誕生する。

装備できるのは主人公の他に、短剣スキルを上げたゼシカゲルダ
攻撃力は王者の剣に合わせたのか+120。作中2位の攻撃力を誇る。

……しかし材料のはぐれメタルの剣は攻撃力+118であり、作ってもそれほど差がないのが悲しい所。
後に完成品のロトの剣が3度配信されたが、いにしえ版に戻せないのでコレクターはこの配信されたものを手に入れた場合初回特典のいにしえ版は絶対に錬金してはならない。後にポータルアプリでいにしえ版も配布された。


ドラクエⅪ

「勇者のつるぎ」名義だが、その見た目はどう見てもロトの剣。
ただし作中では魔王ウルノーガに奪われ「魔王の剣」に変貌してしまい、主人公達は旅の末に新たな勇者のつるぎを作り出すことになる。

その後は歴史改変に時のオーブを砕くため作った勇者のつるぎは失われ、直前に手に入れた魔王の剣をしばらく扱うことになる。
が、その魔王の剣も戦いの末砕け散り、主人公はいよいよ「勇者のつるぎ・真」を手にすることになった。

それはそれとして歴史改変前に作った勇者のつるぎを改めて作ることもでき、さらにレシピブックがあればさらに進化した「勇者のつるぎ・改」を作ることもできる。

主人公が終盤習得する属性斬撃はこれら勇者のつるぎシリーズでないと発動出来ない。
ただし、それらを強化するクエストをこなせばPS4版・Switch版3Dモードに限り全ての片手剣で発動出来るようになる。



【不思議のダンジョンシリーズ】

トルネコの大冒険2から登場。2、3共に最強武器。
3ではデフォルトの印数が少ないという弱点があるが、印数は増やせるため大きな問題にはならない。
しかしどちらもダンジョン深層のカギが必要な部屋にあるため、入手には時間と知恵と運が必要。

少年ヤンガスと不思議のダンジョン』でも最強武器。
ただロトの剣にはない射程3を持つメタルキングの槍もある。
「盗賊王の大宮殿」を突破すると入手できる。

なぜ勇者ロトとは関係ないトルネコヤンガスが装備できるのかは不明。


【ドラゴンクエストヒーローズ】

1作目ではアクトとメーア専用の片手剣。
2ではラゼルとテレシア専用の片手剣。
いずれも主人公専用武器として登場する。

両作品共に「天空のつるぎ」と同じ攻撃力である。


【ドラゴンクエストビルダーズ】

ラダトーム編のチャレンジ「30日以内にクリア」を達成するとフリービルドモードで作成が可能になる。
今作の主人公はロトの血を引く者なので、装備できても不自然では無い。
攻撃力が高く、耐久度が減らないという特性も持つ。
とはいえ王者の剣と武器性能が大差ない・王者の剣と違ってハンマー代わりに使えない・調達が面倒なメタルゼリーを使う・そもそもこの武器の入手時点で剣を振るう必要が薄いなど、
あくまでトロフィーとしての役割が強い。
また、主人公が作るものとは別に「オリジナル」というべき剣が存在するが、
「闇に堕ちたオリジナルと主人公が振るうレプリカ」という関係はロトの紋章のそれに近い。


【ドラゴンクエストビルダーズ2】

マガマガ島のダースドラゴンを倒すことでレシピが入手可能。
今作の主人公は前作の主人公の子孫、すなわちロトの末裔であり、また主人公以外は装備できない。
使い減りしない特性は全武器共通になったが、攻撃力は3番目に高く、過去の姿である王者の剣、DQ2本編での宿敵稲妻の剣の攻撃力を大きく上回る。
が、同じタイミングでロトの剣以上の攻撃力で2回攻撃ができるはかぶさの剣が作成可能になるため、やっぱり最強にはなり切れないロトの剣であった。


【漫画・ロトの紋章

IIIの後の作品である為、当然登場する。
ロトの剣は魔人王ジャガンことアランが、レプリカはアルスが使用。
刀身には、ルーン文字で「NAMAKRA GATANA」
アルスの剣には「FAKE SWORD」と実に遊び心溢れた言葉が彫られている。

ジャガンは素でもアルスを上回る実力を持ちながらもアルスのプライドも傷つけるべく、ロトの剣を初めとした装備を着用。
ロトの剣を奮いアルスのブルーメタルの盾を切り裂いた上、光の剣を破壊しアルスにも致命傷を与えた。
ジャガンが王者の剣を手にアルスと戦ったのはこの初戦のみで、以降の2戦は王者の剣を使うことなく戦って敗れた。
2戦目においては剣どころか鎧も盾も召喚しなかったのは、装備のおかげで勝っても意味がないと考えたためであろう。

アルスが使用するレプリカの王者の剣は、聖なる龍の像を錬成して作られたことから龍の姿をした闘気を放出する能力がある。

余談ではあるが、光の剣はIIに登場する。
上から三番目の攻撃力を持ち、ロトの剣が「あぁ、使えない武器なんだな……」とプレイヤーに印象付ける役割を担っている剣である。


【小説ドラゴンクエスト】

前述の通り、小説版にも当然登場する。王者の剣が時代を経てロトの剣と呼ばれるようになったのは原作通り。
Ⅰのラストで竜王との死闘の末、竜王の城の奥深くに失われてしまう。
IIで竜王の子孫から勇者一行に返されるが、魔物の住処に永年晒されていたためか、錆び付き力を失っていた。
その後は荷物となっていたが、ロンダルキアの洞窟で見つけた稲妻の剣の力を吹き込み、最強の剣として甦り、以後ラストまで活躍した。*6
いのまたむつみ氏の挿絵と相まってかなり熱い展開なので、未読の方は必見。


【エニックス版ゲームブック ドラゴンクエスト】

ゲームブック版にも当然登場する。
IIではローレシアの王子が旅立つ時、大司教から受け取る(アイテム名は「王者の剣」)が、この時は錆びていて銅の剣よりも弱い。
だがアレフガルドまで冒険を進め、マイラの村にいる刀鍛冶(王者の剣を作った刀鍛冶の子孫)の呪文によって輝きを取り戻し強化される(ここでアイテム名が「ロトの剣」に変わる)。
これでも光の剣や稲妻の剣に劣る武器だが、ラスボスとの最終決戦において、
ロトの剣と鎧、盾、兜に秘められた力が解放され最強の武具に変わる。


FINAL FANTASY ⅩⅡ

FFシリーズの一作だが、パロディ武器『トロの剣』が登場。
CT99(最遅)と攻撃するのがトロい…という意味合いもあるだろうが、見た目は色が変なこと以外完全にロトの剣。攻撃音・ミス音もドラクエ仕様。ちなみに性能はそれなりに高い。
また、説明欄には意味不明の文字の羅列が「不思議な呪文」として言及されているが、これはファミコン版ドラクエ1の復活の呪文。なんとFF12の主人公の名前である『う゛ぁん』という勇者が復活する。
勿論ドラクエ11でも使用可能。風属性を軽減できる「風のイヤリング」を初めなかなかの装備持ちの為、序盤をスムーズにこなす事が可能になる。
ちなみにこれを仕込んだスタッフは後日松野泰己氏に大目玉を食らったとか。
だが以降も『DISSIDIA FINAL FANTASY』などのFFのお祭り作品に登場する事となった。このスタッフも喜んでいる事だろう。


ドラゴンクエスト ユア・ストーリー

ミルドラースとの戦いでとある方法で主人公リュカが手にし、そのままミルドラースを打ち倒すこととなる。
なお、この時のロトの剣は光り輝いている他、詳細は項目を参照してほしいがその誕生経緯からしてシルエットがたまたまロトの剣に似ていただけという可能性もある。



【余談】

ちなみによく言われる夢の話をすると、『大魔王を倒した際に勇者が使っていた武器を~』とEDで流れる為、
勇者ロトが最終戦でひのきのぼうを使っていたり、己の拳だけで戦っていた場合は……。


【立体化】

さて、このようにシリーズ通して結構な知名度や人気を持つロトの剣だが、DQ3等の実写CMで演者が掲げたり振り回したりしているのを見て
「超カッコイイ!欲しい!」と心を躍らせた当時のちびっ子たちもいたことだろう。

実寸のロトの剣は度々制作されており、バブル期に制作された映像作品「ファンタジアビデオ」内や、30周年企画の「ドラゴンクエストミュージアム」などで作られている。

一般流通品としても様々な商品化がなされており、例えば「アイテムズギャラリー」シリーズでは度々商品化されている。
DQの装備品を立体化した「レジェンドアイテムズギャラリー」におけるロトの剣はシークレットでないにもかかわらず、定価のⅩ倍以上の値段(5000~円)での取引が当たり前に行われていた。
現在は復刻版の登場で価値は落ちているが、カラーリングをメタリック仕様にしたシークレット版が存在し、そちらが高値で取引されている。


その他、過去にもメタルキーホルダーやペーパーナイフなど、小サイズのもので立体化されていた。


実寸大に近いサイズのものはバンプレストの「ふくびき所」シリーズのものが評価が高い。
約半分(60センチ前後)のサイズだが、PVC製とは言え十分なボリュームを誇る刀身に質のいい塗装、細かいモールドも完備し宝玉部分はクリアパーツ使用…とこだわりの逸品。
天空の剣やはぐれメタルの剣も立体化されている。
実は過去、ファンタジアビデオ内で出てきた物を再現したモデルが塩ビ製のガレージキットとして販売されていた。
…が当然のごとく絶版で、今入手しようと思うと相当難しい。


2014年に「ワールドプロップシリーズ」として実寸大サイズのロトの剣が発売された。価格は22600円(税込)。
素材は発泡ウレタン製。グラスファイバー製の芯棒が中に入っており、公式から「観賞用」と明記されている。
しかしこの剣、とんでもない 地雷 アイテムとして有名。
具体的にどう地雷かを挙げていくと
  • 2014年6月発売と言われていたが、 5回も延期された 。最終的に発売したのは10月。
  • 全体的に塗装ムラが酷い。モールドもサイズの割にはタルく、挙句刀身のルーン文字による刻印「DRAGON QUEST」が上下逆。宝玉?クリアパーツですらありません。
  • 柄の宝玉部までは芯棒が通っておらず、そこだけ非常に裂けやすい。塗膜の強度もお察しで、振り回すどころか触っているうちに剥げてきた、なんてことも。
  • 発泡ウレタン製なので、ぶっちゃけビート版などと変わらぬ素材感で全体的に軽くてチープ。これでお値段2万超え…

この剣を梱包している化粧箱は艶消しの黒地をベースに、ロトの紋章の金箔押しが施されており、中も赤いビロード張りと非常に気合が入った仕様なのだが…
購入者曰く「豪華な化粧箱を買ったら、なんかビート版みたいな剣がおまけに付いてきた」とまで言われてしまった程。
「シリーズ」と銘打たれているものの、2019年現在も続編の情報は無い。


公式商品のあまりに酷い出来栄えに、「もう自分で作るしかねえ」と思い立ち、金属で自作した職人もいた模様。
ネット上には製作過程を記したページが幾つか確認できる。
さすがに公衆の面前にさらすだけはあり、いずれも素晴らしい出来で「もうこっちが公式でいいよ」と言いたくなるものも。


ちなみに堀井雄二氏の故郷である淡路島にドラクエミュージアムが建設され
そこに実物大のロトの剣・ロトの剣・スライムの銅像が立っている。




追記、編集はオリハルコンを製錬できる人がお願いします。

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最終更新:2024年03月13日 11:39

*1 DQ1では名前によって勇者の成長傾向が変わる

*2 前述の溶岩の底に沈んでいたのも原因の一つかと思われる

*3 数値上は破壊の剣が上回るが、呪いの剣なので除外

*4 ただし、I勇者のなれの果てはロトの鎧は装備しておらず代わりに持っているはずがないロトの盾を装備している。これら盾と鎧もビルダーズ1主人公により新造されている。

*5 なお、チートで異変前の段階にこれを持ち込んでもフラグ等の関係でバリアを破ることは出来ない仕様となっている。

*6 代償として稲妻の剣はその場で錆びて破損した