伊達・政宗(境界線上のホライゾン)

登録日:2011/12/14(水) 22:33:06
更新日:2022/03/23 Wed 13:21:08
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片倉はいつも馬鹿だなあ


川上稔の長編ライトノベル、GENESISシリーズ『境界線上のホライゾン』の登場人物

所属:仙台伊達教導院
役職:総長兼生徒会長
戦種:全方位武術師
備考:病弱年下系

上越露西亜、最上家と並び極東の奥州を支配する三家の一つである伊達家の当主にして、言わずと知れた奥州の覇者・伊達政宗の襲名者。


□外見

ふわふわの黒髪ロングに細身で長身の女性。史実における伊達政宗は17歳の時点で既に片目を病で失い、独眼竜となっていたが彼女は両目とも健在。だが、最近はとある出来事(後述)から衰弱しているためかやや痩せが激しい。
柔和な性格で、常に微笑みをうかべており物腰も穏やか。しかし副会長である片倉・景綱に対し、笑顔で罵倒するなどなかなかにアレな性格。

そして最大の特徴は頭から生えた一本角。これは奥州の大精霊・竜神の子である証であり、鬼系長寿族の様な円錐型のソレよりは東洋の竜にあるような木枝に似たものに近い。双子の弟である伊達・小次郎も同様に、一本角を持ち、姉弟ともに竜神の力を受け継いでいる。


□性格

前述した通り非常に柔和で穏やかな性格。外交官として奥州伊達教導院に派遣された向井・鈴とも出会って直ぐに打ち解けており、非常にやさしい事も解る。
ただ口調は女性よりも男性らしい。これは襲名元の伊達政宗が男であることの影響であり自身の性別については原作者曰く「無いもの」と考えている。
まだ二年であるが、副会長である片倉・景綱と副長である伊達・成実等三年に助けられながら総長兼生徒会長としてはよくやっているらしい。
原作者のイメージは「皆が期待し、そしてそれに答えている後輩」


□竜神と“青竜”について

前述の通り竜神の子であり、その身に竜神の力を受け継いでいる。

竜神の力は莫大なものであったが、母親である義姫は鬼系長寿族であったが、鬼であっても竜神の力を耐えることは出来ない。
それ故政宗には義姫が妊娠二週間の段階で、地摺朱雀と同じ「四神OS」を持つ武神である“青竜”の武神が守護に贈られる事になる。“青竜”の起動には莫大量の流体が必要であり、竜神の力であれば“青竜”を起動させ、竜神の力を消化させられるであろうという思惑の下に。

果たしてその思惑は達せられ、竜神の力を“青竜”として政宗は産まれるが、ここで義姫が産んだ子は政宗と小次郎の双子だったと発覚し、自然、竜神の力を受けた“青竜”は双子の両方の守護として宿ったのだった。
ここまでは得に問題が無かったが、双子の片割れである伊達・小次郎が死亡し、霊体となってしまう(後述)。これにより、流体供給元の片方が霊体となり“青竜”も不安定な状態となり暴走。流体のもう一つの供給元である政宗から必要以上の流体を吸い上げる事で政宗は日に日に衰弱し、同時に「小次郎が死んだ時の記憶」を失う事となる。

また“青竜”は政宗を奪おうと政宗の二律空間から自力で現出してくるが、“青竜”が現出した場合政宗はその時とその周辺の記憶を失ってしまう。


□本編の活躍

○登場以前
奥州は他の土地に比べ比較的国同士の仲が良く、政宗も子供の頃から上越露西亜、最上家の子供と出会っていた。その際、子供な口約束レベルではあるが伊達家の伊達・政宗と伊達・小次郎、最上家の駒姫、上越露西亜の本庄・繁長の間で「奥州共同体」を作り、聖譜記述からいずれ死ぬ運命にある小次郎と駒姫を死なせない約束をする。

時は流れ本編中。
武蔵の世界征服により「奥州共同体」が現実として見えて来るが、武蔵がマクデブルク及び三方ケ原で羽柴に敗北。最終的な歴史の勝者となる筈の武蔵の庇護の元で「奥州共同体」の実現を考えてきた奥州に、羽柴から「歴史再現の確認」という名目の実質上歴史再現の強要が行われ、伊達・小次郎と駒姫は死亡、“青竜”は暴走する。

○四巻上・中
四巻上では顔見せ程度。ただ、成実との会話から小次郎についての記憶が失われている事が解る。
四巻中。前半に伊達、最上、上越露西亜における外交官受け入れの最中、羽柴からの圧力により三家は武蔵への艦砲射撃を開始。途中いろいろあるが終了し、終盤に現れ伊達家への外交官、向井・鈴と会話するが、羽柴・秀次を襲名した小次郎と再会し“青竜”が暴走。大惨事になりかけるが、鈴さんの癒しパワーによりなんとか収まる。
中盤。仙台伊達教導院に訪れた向井・鈴と再会するが、政宗は鈴を覚えておらず、しかし鈴と仙台伊達教導院の主庭で散歩をする。
しかし途中で“青竜”が再び現出。伊達・成実と、鈴の護衛としてついてきたキヨナリ・ウルキアガの活躍により撃退する。



以下四巻下のネタバレ注意。

















奥州覇王、伊達・“独眼竜”・政宗……!

ここに己の歴史再現の確認を終了し、羽柴からの要請を果たしたものとする!

○四巻下
武蔵と伊達、最上、上越露西亜の三国会議が行われ、政宗の記憶の問題から武蔵を敗戦時と同等の条件で武蔵との会議を進める事とし、武蔵の戦闘力を交渉材料としない会議が進められる。
武蔵は奥州から、ゆくゆくは全国に広がる大流通網、大共同体を提案し上越露西亜、最上はこれに同意。しかし、“青竜”の問題があり武蔵と対等でいられない伊達はこれを拒否。
そこに四巻中において撃退された“青竜”が本気モードで現出。途中相対戦だのえろえろだのロマンスだのがあったが、結局伊達と武蔵が協力し“青竜”を倒す事になる。

ウルキアガと成実が青竜を止めているうちに鈴が政宗を起こす。政宗はまた記憶を失うが鈴はそれを政宗の嘘だと見抜く。政宗は小次郎を殺したという事実からくじけそうになるものの、鈴の説得により再び立ち上がる。
自身と繋がっている“青竜”に対し、自身の目をくり抜き、それをフィードバックさせることで“青竜”の隙を作り、“青竜”打倒の布石とする。
更に、目をくり抜き“独眼竜”となったことで羽柴からの「歴史再現の確認」を終了したものとし、武蔵側に付くこととなった。



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最終更新:2022年03月23日 13:21