石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic

登録日:2011/06/07(火) 15:15:26
更新日:2024/04/19 Fri 19:23:03NEW!
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Stoneforge Mystic / 石鍛冶の神秘家(1)(白)
クリーチャー コー(Kor) 工匠(Artificer)
石鍛冶の神秘家が戦場に出たとき、あなたは「あなたのライブラリーから装備品(Equipment)カードを1枚探し、それを公開し、あなたの手札に加える。
その後、あなたのライブラリーを切り直す」ことを選んでもよい。
(1)(白),(T):あなたは、あなたの手札にある装備品カード1枚を戦場に出してもよい。
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◇概要◇

ワールドウェイクで登場したクリーチャー。レアリティはレア。
戦隊の鷹等と同じキャスティングコストであり、戦場に出た時にハンドアドバンテージを即座に回復する能力を持つ。

しかもその手段が「好きな装備品をサーチ」というもの。
今をときめく「饗宴と飢餓の剣」等の強力な装備品が、たったの2マナでサーチ出来る上に戦場にはクリーチャーが残る。これだけでも十分なアドバンテージである。

これだけでも強力だが、もう1つ効果がある。

(1)(白),(T):あなたは、あなたの手札にある装備品カード1枚を戦場に出してもよい。
さて、どういう事か。
  • サーチした装備品を気軽に場に出せる
  • 本来は3マナかかる「〇〇と〜の剣」や6マナ必要な「アージェンタムの鎧」のコストを踏み倒せる
  • 装備品をカウンターによって打ち消されずに場に出せる
  • インスタントタイミングで装備品を出せる
  • この踏み倒す能力は場に生き残りさえすれば何回でも使い回せる

つまりどんなに重い装備品だろうが、こいつ1枚でサーチを行った上でインスタントタイミングで安全かつ普通よりも軽いコストで戦場に出すことが場にいる限り何回でもできる。

・・・自己完結ってレベルじゃねーぞ!?

◇登場から現在までの活躍◇

ところがどっこい、書いてある強さとは裏腹に登場当初はゼンディカーブロックにはロクな装備品が存在していなかったことから評価は低かった。
特にサーチカードと踏み倒し系の評価は高くなりやすく、優秀な装備が余る程存在する筈のエターナル環境ですら
十手、あとは「ソプターコンボ」用の《弱者の剣》あたりをサーチ可能な点こそ評価はされてはいたものの、肝心要のそれらはコスト3以下の軽量カードなのでコストを踏み倒す必要性が薄く、サーチするだけなら他にも適したカードがあり石鍛冶である必要性はなかった。
この2枚の装備品の強さはすでに認知されていたが、当時はまだ別のアーキタイプが強かったこともあり、さほど研究が進んでいなかったのもある。
壊れたことしか書いていないテキストとは裏腹に今ほどは使われておらず登場当初も値段はあまり高いものではなかった。
いわゆるサーチカードや踏み倒し系最大の敵であるサーチやリクルート先にまともなカードがいない状態である

だが、2マナで広いカードプールからサーチしつつコストを踏み倒せる自己完結能力を持つカードがカードプールが広がっても弱いままでいるはずも無く、彼女の春が訪れるのに時間はかからなかった。


ミラディンの傷跡・ブロックが意図的に引き起こしたであろう装備品のインフレは瞬く間に石鍛冶をスターダムへと押し上げたのだった。

Argentum Armor / アージェンタムの鎧 (6)
アーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは+6/+6の修整を受ける。
装備しているクリーチャーが攻撃するたび、パーマネント1つを対象とし、それを破壊する。
装備(6)

最初に注目されたのは、この非常に重い《アージェンタムの鎧》をフィニッシャーに据えた「白単アーマー」というデッキ。
この時期はライブラリーから直接出して装備コストまで踏み倒せる《聖なる秘宝の探索》の方が優先され、サーチとキャストの踏み倒ししかできない《石鍛冶の神秘家》はまだサブプランでの採用に過ぎなかった。

Sword of Body and Mind / 肉体と精神の剣 (3)
アーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは+2/+2の修整を受けるとともにプロテクション(緑)とプロテクション(青)を持つ。
装備しているクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、あなたは緑の2/2の狼(Wolf)クリーチャー・トークンを1体戦場に出し、そのプレイヤーのライブラリーの一番上から10枚のカードをそのプレイヤーの墓地に置く。
装備(2)

もうひとつの収穫がこちら。ぶっちゃけプロテクション(青)以外は弱いのだが、このプロテクションが後に神ジェイスをはじめ、当時の優秀な青クリーチャーへの対策として重要な意味を持つようになる。
こちらは複数枚搭載するには弱いカードだが、後述の緑黒剣の裏択として石鍛冶がサーチする分には優秀極まりなかった。

Sword of Feast and Famine / 饗宴と飢餓の剣 (3)
アーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは+2/+2の修整を受けるとともにプロテクション(黒)とプロテクション(緑)を持つ。
装備しているクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、そのプレイヤーはカードを1枚捨て、あなたはあなたがコントロールする土地をすべてアンタップする。
装備(2)

「《饗宴と飢餓の剣》が《石鍛冶の神秘家》をクソにした(Sword of Feast and Famine made Stoneforge Mystic the nuts.)」とは当時のプロプレイヤー、Ben Starkの発言。
このカードは剣シリーズの中でもカードパワーがずば抜けており、「単体除去の黒」「クリーチャー戦の緑」から身を守るとともに、タフネスが上がることで火力除去から逃げることも可能。それでいて黒のハンデスまであるので除去に手間取れば確実にアド差が広がっていく。
しかも緑の土地アンタップが、石鍛冶本人を始め様々なカードを構えておきたい青白コントロールで使えてしまうのである。
もはや色の役割がガバガバである。

Bonehoard / 骨溜め (4)
アーティファクト — 装備品(Equipment)
生体武器(この装備品(Equipment)が戦場に出たとき、黒の0/0の細菌(Germ)クリーチャー・トークンを1体生成し、その後これをそれにつける。)
装備しているクリーチャーは+X/+Xの修整を受ける。Xはすべての墓地にあるクリーチャー・カードの数である。
装備(2)

そしてもうひとつがこの《骨溜め》。ゲーム後半になっていれば結構なファッティに育つ。…が後述のバター犬野郎に比べると不安定さがだいぶ目立つ。
このカードも2020年の今となっては覚えているプレイヤーはほとんどいないが、最初に石鍛冶パッケージが騒がれたのは、上記2つの二色剣に加えてゲーム後半で持ってきても強い事実上のクリーチャーまで使い分けられるという点だった。
こちらはカウブレードが洗練されていくにつれてすぐにデッキから抜けたが、この「生体武器によってクリーチャーもサーチできる」という思想自体は次のエキスパンションで完成を迎える。

こうしたカードたちに加えて、
  • 安定したアドバンテージを得つつ装備先を引っ張ってこれる戦隊の鷹
  • 更にその戦隊の鷹と石鍛冶と周りの装備カード群
  • サーチ効果と抜群の相性を誇った同じくワールドウェイクのトップレアこと神ジェイス
などが手を組んだ支配的なデッキが、悪名高いCaw-Blade(カウブレード)である。

さて、当時のスタンダードの現役プレイヤーにしかわからない絶望感がある。それは「このカードが明らかにまだ進化する」と分かりきっていた点である。
二色剣はすでに赤白以外の4種類が出ており、まだ「ミラディンの傷跡」ブロックの第三エキスパンションが残っている。となれば当然、まだない赤白の二色剣は出るだろう。
そして生体武器という分かりやすいモチーフがこれで終わるとも思えなかった。

つまり、上述の装備品なんてまだ序の口に過ぎなかったのを当時のプレイヤー達は理解していた。フリーザかよ。


Sword of War and Peace / 戦争と平和の剣 (3)
アーティファクト — 装備品(Equipment)
装備しているクリーチャーは+2/+2の修整を受けるとともにプロテクション(赤)とプロテクション(白)を持つ。
装備しているクリーチャーがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、戦争と平和の剣はそのプレイヤーに、そのプレイヤーの手札にあるカードの枚数に等しい点数のダメージを与え、あなたはあなたの手札にあるカード1枚につき1点のライフを得る。
装備(2)

満を持して登場した二色剣。
こちらはボードアドバンテージこそ稼げないが、同型の《戦隊の鷹》によるブロックを封じたり、ミラーマッチでは手札サーチやドローでだぶついた手札をダメージ源やライフ源に変えてしまったり、《ミラディンの十字軍》に装備して4色プロテクション+二段攻撃ですさまじい打点を叩き出したりと、ハマるときにはやりたい放題してくれる。
ミラディン包囲戦時点でのカウブレードの弱点であった「速度特化の赤単に押し負ける」という弱点を、プロテクション、タフネス強化、ライフ回復の3つが完全に解決してしまうという最後のマスターピース。
しかし結局「対赤、対白」の要素が強く、緑黒剣に比べるとカードパワーは一段劣る。やはり緑黒剣と後述の殴打頭蓋の裏択、といったところであった。
…いやもう剣は堪能しきったよ…。


Batterskull / 殴打頭蓋 (5)
アーティファクト — 装備品(Equipment)
生体武器(この装備品(Equipment)が戦場に出たとき、黒の0/0の細菌(Germ)クリーチャー・トークンを1体戦場に出し、その後これをそれにつける。)
装備しているクリーチャーは+4/+4の修整を受けるとともに警戒と絆魂を持つ。
(3):殴打頭蓋をオーナーの手札に戻す。
装備(5)

そしてこれである。加減しろ莫迦!
3本の剣はプロテクション目当てに自身が装備することもあれば、装備先として優秀なアドバンテージ確保手段兼飛行持ちである戦隊の鷹に持たせることが当時は多かった。
しかし殴打頭蓋に至ってはなんと勝手に「細菌トークン」を用意するので、装備先を用意する必要すらない疑似クリーチャーとして機能する。しかもライフレースにものすごく強い

まるでオマケのように書かれている3マナで手札に戻す効果というのもバカにならない。
このカードは戦場に出た時点では4/4警戒絆魂のクリーチャーとしてふるまうのだが、「細菌トークン」を倒しても殴打頭蓋そのものは戦場に残り続ける。
それどころか殴打頭蓋そのものを除去しようとしても、3マナ立っている状態だと手札に戻すことで除去を回避できる。

純粋な装備能力も忘れられがちだが、いざという時すでに戦場に出ているクリーチャーを超強化することも可能と至れり尽くせり。

つまり中盤、終盤に隙がないカードなのだ。

とはいえこのカード自体は5マナとかなり重いので、本来なら序盤に出すことができないし、5マナ払うリソースを確保した上で回避能力の3マナ分を常に立たせ続けるのは至難の業。
そしてこの時代には6マナ6/6に色々能力をつけた《ワームとぐろエンジン》や各種タイタン・サイクルをはじめフィニッシャー格の生物には事欠かなかった。
確かに単体性能を見ると、それらと比べると確かに劣ることは劣る…のだが、石鍛冶がこのカードと手を組んでしまったのがまずかった。
そもそもこんなもんを2マナのインスタントタイミングで出されるんだからたまったもんじゃないのに、
2マナで最速3ターン目の序盤からやってくるわ、2マナしか必要ないのでセルフバウンス用の3マナぐらい立たせるのは余裕、なんなら黒緑の剣でフルアンタップまである完全無欠の無茶苦茶な万能クリーチャーと化す、
とセルフバウンス能力と石鍛治のコスト踏み倒しがとてつもない相性の良さを誇っている。

一応公式では単体では適正なカードパワーと判断していたらしく、公式のコラムでは後に「石鍛冶がなければ適正だった」と言われていたが、
ぶっちゃけ当時のいちプレイヤーとしては「色の役割の観点から無色でこんなもん出していいわけがない」のである


石鍛冶のゆかいな仲間たち

Squadron Hawk / 戦隊の鷹 (1)(白)
クリーチャー — 鳥(Bird)
飛行
戦隊の鷹が戦場に出たとき、あなたはあなたのライブラリーから《戦隊の鷹/Sqadron Hawk》という名前のカードを最大3枚まで探し、それらを公開してあなたの手札に加えてもよい。その後、あなたのライブラリーを切り直す。
1/1

Jace, the Mind Sculptor / 精神を刻む者、ジェイス (2)(青)(青)
プレインズウォーカー — ジェイス(Jace)
[+2]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーの一番上のカードを見る。あなたはそのカードを、そのプレイヤーのライブラリーの一番下に置いてもよい。
[0]:カードを3枚引く。その後、あなたの手札のカード2枚をあなたのライブラリーの一番上に望む順番で置く。
[-1]:クリーチャー1体を対象とし、それをオーナーの手札に戻す。
[-12]:プレイヤー1人を対象とする。そのプレイヤーのライブラリーからすべてのカードを追放する。その後、そのプレイヤーは自分の手札を自分のライブラリーに加えて切り直す。
3

忘れちゃいけないシナジーと言うのも生ぬるい強烈な相乗作用を引き起こし冬をもまき起こした面子。
彼らが手を結んで生まれた壮絶な化学反応【Caw-Blade】は当時のスタンダートの中心として確固たる地位を築き上げ、遂には石鍛冶とジェイスが禁止になるという騒動にまで発展してしまった。
とある大きな大会ではベスト8のうち7人が石鍛冶を採用していた程である。
ん、ジェイスはどうだったのかって?ハハハ、言うまでもないだろう。

以前は下手をすればストレージで見かけることもままあった石鍛冶の値段は、この頃にもなるととんでもないことになり、
「ワールドウェイク」は小型エキスパンションにしては珍しく非常に高い値段で売られ、それでも売り切れる店が続出した。
イベントデッキに2枚入るという情報が流れるや否や飛ぶように売れていくほどになった。*1
もちろん誰もが認めるような優秀な装備品が増えたので、この時期にもなるとスタンダードはおろかエターナル環境でも大活躍するようになり、
特に上述の【Caw-Blade】はスタンダードのまま使ってもレガシーで勝てると言われ、話題となった。
とはいえこれは当時レガシーのメタに完全に合致して猛威を振るっていた《精神的つまづき》の影響も大きかった。さすがにスタンダードのまま使って勝てるほどレガシーは甘い環境ではないが、カードを数枚入れ替えるだけでTire1になれたのは事実*2
あまりに石鍛冶デッキが流行ったものだから、《市長の塔》《万力鎖》*3なんていう、当時のスタンダードでまったく見向きもされなかったカードにレガシー需要ができるという珍事も起きた。

さらに当時は各種アーティファクトに加え、悪名高きファイレクシア・マナ*4や血税*5によって色の概念が完全にぶっ壊れていた時期であり、
特に青白コントロールの一種であるカウブレードが得たものは非常に多かった*6
ただでさえ色の概念を無視した優秀な装備品を持っていたカウブレードがあろうことかファイレクシア・マナまで手に入れてしまい、事実上五色デッキのようにふるまうこともできたのだ。
石鍛冶が禁止、そしてスタンダードのローテーションの後も、二色剣や殴打頭蓋は使われていた。
そんなもんを状況に応じてサーチしてコストを踏み倒すカードがどれだけおかしいかは…言うまでもないだろう。


その後、スタンダード禁止の流れを受けエクステンデッドやモダンでも禁止にされていたため、
活躍の場はレガシーだけに限られていたが、レガシーにおいても【青白石鍛冶】【エスパーブレード】【デスブレード】などの有力デッキや、少し格は落ちるが【エンジェルストンピィ】が存在し、常に一定の使用者数を誇る優秀なカードとして認知されている。

そして2019年8月26日、禁止改定が発表され、まさかのモダン解禁が決定。
白絡みの様々なデッキを強化。当初は《殴打頭蓋》だけサーチした方が強い、なんて意見もあったが、レガシーやスタンでの相棒だった《火と氷の剣》《饗宴と飢餓の剣》の他、新顔の《スカイクレイブの大槌》まで引っ提げてくるようになった。
モダンのような環境においては、装備品は「装備先のクリーチャー」「キャストのためのコスト」「装備コスト」の3つを賄わなければならず、剣サイクルは当然として《殴打頭蓋》ですら長らく雌伏の時を強いられた。サーチするだけの《鋼打ちの贈り物》などでは、やはり力不足だったのだ。
《石鍛冶の神秘家》はこれらの問題点を解決し、装備品の存在感を増させるカードとして、モダン環境で注目を集めている。
その後も《殴打頭蓋》をさらに派手にしたような生体武器《カルドラの完成態》などが登場し、石鍛冶の新たな相棒として用いられている。

石鍛冶コントロールとはまったく別のデッキである、《巨像の鎚》と《シガルダの助け》を軸としたコンボデッキ【ハンマータイム】のサポート役としても活躍中。
こちらは《巨像の鎚》のサーチ手段兼サブプランの《殴打頭蓋》の踏み倒し手段として使われる。

このように、様々なデッキタイプで活躍し、登場時からカードパワーが格段に引き上がっている2023年現在においても今だその強さが健在の石鍛冶。今後装備品が登場するたびに強化され「進化する」とんでもない存在であり、若干手間がかかるはずの装備品が活躍している「理由」でもある。
……とはいえ結局、活躍できる装備品なんて現状は「石鍛冶との相性ありき」。今後石鍛冶以外のアプローチを取るのが最適解という装備品が増えていくことに期待しよう。


ストーリーにおいては、かの《石術士、ナヒリ》のモデルになった。ワールドウェイクのこのカードとは同一人物ではないが、ナヒリの種族や能力や外見など、あらゆる点が石鍛冶をモチーフに作られている。
また、《石鍛冶の神秘家》本人も「ドラゴンの迷路」(ラヴニカが舞台)のストーリーにおいてゲスト出演のような形で登場。ジェイスがプレインズウォークした先のゼンディカーで避難生活を送っており、彼女の存在が後にジェイスが10人の迷路走者の心を通じ合わせるヒントとなる。


ワールドウェイクは当初《精神を刻む者、ジェイス》以外ろくなものが入っていない、そのトップレアの値段がバカみたいに高い、という揶揄をこめて「ジェイスくじ」と言われて、なんと友好色ミシュラランドすらジェイスのおまけとして、安い時期にはそれこそ500円程度で買えた。そして雑多なレアカードがストレージで安値で売られていた。
石鍛冶もその中の一枚で、無論これはワンコインタルモと同じような与太話である。その後ミラディンの傷跡のおかげで一気にシンデレラになった石鍛冶だが、それ以外にも、

  • 友好色二色のミシュラランド(スタンダードやモダンにおける2~3色コントロール)
  • 《ウギンの目》(各種エルドラージデッキ)
  • 《精力の護符》(アミュレットタイタン)
  • 《死の影》(スーパークレイジーズー、各種デスシャドウデッキ)
  • 《奪い取り屋、サーダ・アデール》(統率者戦)

等、後に新しい環境が整備・流行したことによって一気に脚光を浴び、中には当時からは考えられないほどの高額カードになったものもある。
ゼンディカーは冒険と財宝の世界だが、それを舞台にするワールドウェイクにも、まだまだ宝が眠っているかもしれない。


「記事は雄弁だよ。私らは単に追記・修正しているだけさ。」

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最終更新:2024年04月19日 19:23

*1 実際に《ミラディンの十字軍》1枚とともに転売目的で確保され、肝心の初心者には行き渡らなかった。

*2 全盛期の神ジェイスが1枚で1万円を超え、当時の青白デュアルランド《Tundra》がだいたい8~9000円程度。つまりカウブレードがレガシーで戦えるという話は「そんな高額カードが満載ならそりゃ勝てるわな」という、おかしくもなんともない話だったりする。スタンダードがそれだけ高額な環境だった方がおかしい

*3 それぞれ装備品ながら装備品メタ、土地のアーティファクトメタのカード

*4 ライフ2点で支払える色マナ

*5 ついでにライフ1点を奪ってくメカニズム。元々黒だったファイレクシアがすべての色に広まったことを示すために作られた

*6 逆に得たものがほとんどなかったのが黒であり、これを「自分たちは持ちネタを奪われるだけの不遇色」と解釈した者たちが「一人去るとき」ネタにつなげていくことになる。