遊戯王ZEXAL(漫画版)

登録日:2012/02/28 Tue 22:20:15
更新日:2024/03/13 Wed 10:12:17
所要時間:約 5 分で読めます





Vジャンプにて連載されていた遊戯王ZEXALの漫画版。
アニメよりいち早く漫画化され、アニメ初放送の週の少年ジャンプにも読み切りが掲載されていた(読み切りは一巻に収録)。

2010年12月から連載され、2015年6月に完結。全9巻。
例によって遊戯王オフィシャルカードゲームのカードが付属しており、売り上げは付属カードに左右される。
ZEXALの漫画なので付属カードは多くがNo.という事もあり、「リアルナンバーズ・ハンター」状態の決闘者たちからの評価も上々。
コーン号金剛蟹など、高く評価されていたカードも多く、ライトニングが付録である8巻は、未だに人気の様子。

漫画は三好直人。
高橋和希先生や吉田伸氏からも評価されているが、歴代の遊戯王コミカライズ担当の中でも群を抜いて画力が高く、
女の子がエロい。いや本当に。

ストーリーはアニメ本編のシリーズ構成も担当しているドーマ編からのお馴染み吉田伸
吉田氏曰く、「ガチなデュエルは漫画版『5D's』でやっていますから、『ゼアル』ではそうでない方向性を目指しています。」
とのこと。(単行本6巻収録の裏話)

実際に彼がほとんどを担当するデュエル構成は演出や勢いを重視しており、突飛な効果を持ったカードも多く登場するなど、原作遊戯王のような雰囲気になっている。
…子供向けらしかぬエグい描写が地味に多いのも、原作と似てたりする。


ストーリー

最初はアニメとある程度同じ展開を辿っており

シャークさん→裏→カイト

の決闘が行われたが、カイト戦後にオリジナル展開へ突入した。
だが、それでもアストラルと共にナンバーズを集めるという流れは変わっておらず、漫画版の新ナンバーズも登場している。

バリアン界・トロン一家悔しいですねぇホープレイ・デュエルカーニバル・究極体ZEXAL(と思ったら違う形で登場)・神代璃緒などの本編では重要な位置付けの存在がほとんど登場しておらず、独自の道を歩んでいる。


登場人物

【ナンバーズ・クラブ】

九十九遊馬
かっとビングし続ける海老髪の四代目主人公。
アニメとは基本的にキャラは変わらず。
切り札は夢と希望の戦士No.39 希望皇ホープだが、アニメと異なり手に入れたナンバーズの多くを一度は使っている。
あのブラック・コーン号を愛用するリアリスト。
だが、初期の初期はアニメ遊馬よりも弱かった(手札にあるのにダブル・アップ・チャンスのコンボに言われるまで気づかないなど)。

アストラル
ご存じ決闘の天才幽霊。尺の都合でアニメより早く遊馬たちと打ち解ける。
自分のギャグに笑ってみたり遊園地を楽しんでみたりと、コミカル部分に磨きがかかった。
ナンバーズクラブ幽霊部員
「幽霊とはどんな効ry

実はe・ラーを封印するための器。

観月小鳥
ヒロイン アニメから可愛さエロさ5割増し。
遊馬が落ち込んだ時には変わりにかっとビングに挑戦したり、遊馬の為にキャットちゃんとジェットコースターや滝から飛び込んだりと健気さや大胆さも見える。

武田鉄男
ツンデブ。
あまりアニメと変わりないが徳之助などのツッコミポジション。
ブリキの大公は実は漫画の読み切りが初出。
皇の鍵を手がボロボロになるまで探すなど、相変わらずイイ奴。

等々力委員長
とどのつまりは相変わらず。
アニメと違い普通に常識人キャラとなったので良くも悪くも地味になった。

表裏徳之助
ウラ!
アニメと同じくベビー・トラゴンを渡してホープを寝取る話の後に和解。
相変わらずのやりたい放題ぶりだが、境遇がアニメより重くなった。
ナンバーズクラブ会長(アミダくじにより)。

キャットちゃん
キャットビング!
小鳥ちゃんと修羅場になったり、かっとビングしたり、こちらはエロさ10割増しで可愛い。
お金持ちのため、ナンバーズ・クラブの資金援助もしている。


【Dr.フェイカー一派】

天城カイト
弟の為にオービタル7とナンバーズを集めるナンバーズ・ハンター。
シャークさんとは対照的に境遇がかなり重い。一方で遊馬の家に泊まった時は彼らしからぬ表情を多く見せた。
オービタルの扱いはアニメ以上に酷い。ハルトオオオオオオとは意外と叫ばない。
漫画オリジナルの【フォトン】も扱い、切り札は勿論銀河眼の光子竜
そして物語後半では、銀河眼をギャラクシーアイズ・FA(フルアーマー)・フォトン・ドラゴンに進化。
更にカイトの心の闇が生み出した、No.95 ギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴンも使用。
そして、ハルトのNo.28を絆の力で進化させた No.28 希望魁竜タイタニック・ギャラクシー。

天城ハルト
カイトの弟。
病気を治すためにアストラル世界の力を注ぎ込まれた結果、魂がアストラル世界に引きずり込まれ、廃人状態になってしまう。
わざわざ逃がしていた蝶を握り潰すなど、昔の頃の優しい面影は殆ど無くなっている。
デッキは蝶をモチーフとしたモンスターで、切り札はNo.28 タイタニック・モス。

Mr.ハートランド
ファンタスティック!
ハートランド市長でハートランドを守る正義の決闘者。
フェイカーの部下として暗躍し、アニメより先に遊馬と接触しアストラルの存在も確認した。

その正体は恐るべき詐欺師、否鬼畜であり、死期が近い老人から金をむしりとっていた。その被害件数、実に689件にも上る。
フェイカーもその被害者の1人であり、彼の無限エネルギー機関で莫大な金を手に入れようとするも、地球ごとアストラル世界を滅ぼそうとする八雲に殺害された。
使用デッキは【ハート】。使用ナンバーズは、No.52 ダイヤモンド・クラブ・キングNo.82 ハートランドラコ

Dr.フェイカー
カイトとハルトの父親でハートランドの真の権力者。
アストラル最大の敵であり、元助手の瑠那とも敵対している。
かつては世界を救うのエネルギーを研究していたらしい。
…実はすでに死んでいる。その絶大な権力はそっくりそのままMr.ハートランドに利用されている。
干からびたミイラの様な姿は見るに堪えない…


【ナンバーズ・ハンター】

カイトの変わりにMr.ハートランドが用意した新たなナンバーズ・ハンターにして漫画オリジナルキャラ。
表向きはハートランド遊園地のアトラクションの看板キャラを演じさせている。
前述の漫画版オリジナルナンバーズを操る。

◆キャプテン・コーン
Mr.ハートランドの第一の刺客。
大海賊キャプテンロバーツが食べこぼしたトウモロコシがコンパスに入り込んで、七つの海を渡り後にフェイカーの手に渡ったら人の姿へと変身した。
何言ってるかよくわからないと思うが、漫画版でも遊戯王ではよくあること
使用デッキは【コーン】と名の付く植物族中心のカード。
切り札はNo.50 ブラック・コーン号。
自身に憧れている子供にも容赦無い外道な性格だが、ファンサービスとは言わない。
遊馬との決闘後に弾けてポップコーンになりナンバーズクラブにおいしくいただかれる。

◆サンダー・スパーク
Mr.ハートランド第二の刺客、電子から生まれた決闘者。
キャットちゃんも認める割となイケメンだが常に走り続ける事が信条の為、足が一昔前前の漫画みたいになっている。
使用デッキは【サンダー】。
切り札はNo.91 サンダー・スパーク・ドラゴン
遊馬とバイクに乗って決闘する「スピード・デュエル」を行うも敗北し、電子の滴へと戻る。
自らの感電体質の為に子どもたちと握手出来ないことを嘆いているなど根っからの悪人ではなかった模様。
……『LINK VRAINS』に行ったかは定かではない。

プリンセス・コロン
ハートランド第三の刺客。
ハートランドに朽ち捨てられた人形から生まれた。その本質は腹黒い。
使用デッキは【ドール】。
切り札は破格の攻撃力4500を誇る、健ちゃんことNo.22 不乱健
ちなみに彼女を捨てたのは実はキャットちゃんあんまり大事にされてなかったらしい
切り札の持つ「女の子を攻撃できない」という謎効果により敗北し、現在は九十九家に居候中。つまりヒロイン3。

2013年にカード化を果たした。プレイマットも限定で作られており、抽選でプレゼントされた。
そしてVジャンの人気投票ではまさかの無双。
すっかり漫画ZEXALの看板娘のような存在となっている。


【シャーク一派】

神代凌牙
出た!シャークさんのマジックコンボだ!
通称シャークさん。アニメと違い、はいない模様。
なんとバリアンの紋章とほぼ同じデザインのペンダントを最初から下げている。
遊馬とは距離を置き第三勢力としてナンバーズを収集中。それと同時に、かつて孤児院で一緒だった八雲の行方を追っている。
切り札はバハムート・シャークに、瑠那から受け取ったNo.47 ナイトメア・シャーク
境遇がアニメと比べて重くないせいか、普通にかっこいい。
しかし全体的に台詞がはっちゃけている。
「やられたらやり返す!それが孤高なる鮫の流儀だ!」
「スカッとするぜ!」
「そんな鮫のような奴が異世界にいるってのか…!?」
「ずいぶんとメルヘンな答えだな」「嫌いじゃないがな」

瑠那
ナンバーズの抹殺を狙うクール美人かつメルヘンなロマンチスト
ヒロインが基本的ロリな本作の貴重なおっぱい枠。ロマンチスト。というかメルヘン。

その正体は元フェイカーの助手で、シャークさんに新たなナンバーズとDr.フェイカー打倒を託した。
余談だがアニメ版の登場人物にはナンバーズ抹殺を公言した人は1人もいなかったりするので、初の"ナンバーズキラー"とも言える(作中ではこちらもナンバーズハンターと呼ばれている)。


【八雲一派】

八雲をリーダーとし、何人かのナンバーズ・ハンターが部下として控えている。Dr.フェイカー達と手を組み、世界滅亡を企むが…
こちらも漫画版オリジナルナンバーズを操る。

◆八雲興司
凌牙と同じ施設で育ったデュエリスト。
現在はフェイカーの下でナンバーズ・ハンターとして活動している。
設定は某次男を連想させる。

生き別れた弟に会うためにデュエルチャンピオンを目指すものの、
とある大会の決勝戦にてプレッシャーに負け、対戦相手のデッキを盗んでしまう(ただしシャークさんがこれを庇う)。
その後極東エリアのチャンピオンになり、弟とも再会するが……

再会した弟は、八雲から金を得ようとして成りすました赤の他人であった。しかも本物の弟は、彼の手によって絞殺されていた。

心の闇を持たない彼は、開眼していないナンバーズのカードを状況に応じて目覚めさせる。
カイトが開眼させたギャラクシーアイズ・ダークマター・ドラゴンもその1つ。

◆イビルーダー
八雲の配下のナンバーズ・ハンター。
セリフが全体的に軍人っぽい。鉄男を襲撃したことに激昂した遊馬の挑戦を受ける。
【スターシップ】デッキに、エースのナンバーズであるNo.42 スターシップ・ギャラクシー・トマホークを使用する。
ホープや不乱健の攻撃を退け遊馬を追い詰めるも、鉄男が遊馬に託したカードにより敗北。
…これで終わりなら良かったが、敗北直後に八雲が登場。罰としてマインドクラッシュ(物理)を受け死亡
死亡したと断言されたわけではないが、彼の心臓を八雲の蜘蛛が握り潰すという描写がある以上、生存は絶望的だろう……

◆飛車角
八雲の配下で将棋プレイヤー。
八雲に連れ去られたハルトを追って来たカイトと、蜘蛛の糸が張り巡らせたフィールドで決闘する。
【ラインモンスター】という、フィールドを将棋盤に見立てた効果を持つデッキを使う。珍しくカードの位置を活用した決闘者。
最後はカイトに敗れ、蜘蛛の糸を燃やし尽くすことで自殺、カイトを道連れにしようとした。
所有ナンバーズはNo.72 ラインモンスター チャリオッツ・飛車

◆シャドウ
八雲の刺客。体を影のようにする能力を持つ。
小鳥を誘拐してカイトをおびき出し敗北、No.13 ケインズ・デビルを手に入れさせ、シャークにもわざと負けてNo.31 アベルズ・デビルを残す。
その後2人の決闘にて発動した2体のナンバーズの効果により、カイトとシャークを苦しめる。更に2人を人質に、遊馬にハンディデュエルを仕掛けた。
No.48 シャドー・リッチを使い遊馬を絶体絶命まで追い込むものの、3勇士の絆が生み出したSNo.39 希望皇ホープONEに敗北する。

◆e・ラー
八雲との戦いを制した後に現れた、けしからんおっぱいと足を持つ絶望の女神。
八雲を操り、アストラル世界と地球を滅ぼそうとする。つまり漫画版ゼアルのラスボス

数々の異世界を滅す邪悪さに、我らがシャークさんは「そんな鮫のような奴が異世界にいるってのか……」と戦慄していた。
あんた鮫が好きなのか嫌いなのかどっちなんだ。

切り札は「絶望神アンチホープ」。
敗北後は骸骨のような姿になる。

その容貌からドン・サウザンドとの関係性が疑われているが、真相は不明。ドンさん爆発しろ。
髪型はどことなくこの世界に存在しない神代璃緒に似ているが、関連性は流石に無いようだ。


なお本来は八雲がラスボスの予定だったが、突然三好氏が猛烈におっぱい美女を描きたくなり急遽ラスボスとして彼女を新造したというエピソードがある。よくやった。


吉田氏「そのe・ラー、神っぽいのかと思ったら、おっぱいの大きい……。これ描きたかっただけじゃないのか三好先生!
三好氏「ん? e・ラー? ん? おっぱい? はて何のことでしょう(笑)



前述の三好氏の画力の高さやアニメとはまた違うストーリーが魅力的であり、遊戯王のコミカライズの中でも評価は高い。





やられたらやり返す!それが孤高なる鮫の追記だ!

鮫 の 修 正!

くっ、ふざけるな凌牙!

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最終更新:2024年03月13日 10:12