セファリッド・ブレックファースト(MtG)

登録日:2011/07/09 Sat 19:38:04
更新日:2023/02/08 Wed 11:35:30
所要時間:約 4 分で読めます




セファリッド・ブレックファーストはMagic the Gatheringのレガシー環境におけるデッキのひとつ。


リアニメイトの一種だが、その破壊力は他を寄せ付けない。


デッキの流れを見ていこう。


まず、この二体のクリーチャーを戦場に出す↓


セファリッドの幻術師/Cephalid Illusionist
(1)(青)
クリーチャー:セファリッド・ウィザード
セファリッドの幻術師が呪文や能力の対象になるたび、あなたのライブラリーのカードを上から3枚、あなたの墓地に置く。
(2)(青),(T):あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。このターン、それに与えられる戦闘ダメージと、それが与えるすべての戦闘ダメージを軽減する。
1/1


コーの遊牧民/Nomads en-Kor
(白)
クリーチャー:コー・ノーマッド・兵士
(0):あなたがコントロールするクリーチャー1体を対象とする。このターン、コーの遊牧民に与えられる次のダメージ1点は、代わりにそれに与えられる。
1/1


次に、コーの遊牧民の能力で、セファリッドの幻術師を対象に選ぶ。

すると、セファリッドの幻術師の能力が誘発し、自分のライブラリーの上から三枚を墓地に置く。

これを繰り返します。





何回かって?



ライブラリーが無くなるまで。



さて、無事(?)ライブラリーが空になったら、墓地に以下のカードが落ちているのを確認しましょう。


縫合グール/Sutured Ghoul
(4)(黒)(黒)(黒)
クリーチャー:ゾンビ
トランプル
縫合グールが戦場に出るに際し、あなたの墓地にあるクリーチャー・カードを望む枚数だけ追放する。
縫合グールのパワーはその追放されたカードのパワーの合計に等しく、タフネスはそれらのタフネスの合計に等しい。

/*



ドラゴンの息/Dragon Breath
(1)(赤)
エンチャント(クリーチャー)
エンチャントされているクリーチャーは速攻を持つ。
(赤):エンチャントされているクリーチャーは、ターン終了時まで+1/+0の修整を受ける。
点数で見たマナ・コストが6以上のクリーチャーが戦場に出たとき、あなたは「あなたの墓地にあるドラゴンの息をそのクリーチャーにつけた状態で戦場に戻す」ことを選んでもよい。


ナルコメーバ/Narcomoeba
(1)(青)
クリーチャー:イリュージョン
飛行
ナルコメーバがあなたのライブラリーからあなたの墓地に置かれたとき、あなたはそれを戦場に出してもよい。
1/1


ナルコメーバが3体戦場に戻ります。
あとは、このカードを使うだけ。


戦慄の復活/Dread Return
(2)(黒)(黒)
ソーサリー
あなたの墓地にあるクリーチャー・カード1枚を対象とし、それを戦場に戻す。
フラッシュバック ― クリーチャーを3体生け贄に捧げる。(あなたはあなたの墓地にあるこのカードを、そのフラッシュバック・コストで唱えてもよい。その後それを追放する。)



戦場に出た縫合グールのコストにパワー・タフネスが13/13の「クローサの雲掻き獣」や墓地のカード種類でパワーとタフネスが変動する「タルモゴイフ」、1マナ11/11で即自滅して墓地に行きやすい「死の影」などを全部使用し、軽くパワー20を超えた状態にします。

戦場に出るのに合わせて、ドラゴンの息が縫合グールにエンチャントされます。

速攻を持った縫合グールの出来上がり。



あとは殴るだけ♪






なんだ、このクソデッキ






という風に、コーの遊牧民のような0コストで起動でき、かつクリーチャーを対象に取る能力持ちのクリーチャーと、セファリッドの幻術師を使ったコンボデッキである。
使用するキーカードのマナコストが軽いので、上手くやれば1ターンキルも可能である。早いターンからコンボが完成するので、阻止するのが難しいのも特徴のひとつ。



一見、非常に極悪に見えるが、実際は弱点も少なくない。

特に……リアニメイト系全体に言えるが、「送還」に代表されるクリーチャーを手札に戻すバウンス呪文。しかもライブラリーを削っているので、止められたら敗北が確定してしまう。

なので、相手の妨害を掻い潜るべく、「強迫」などの手札破壊や「Force of Will」などのカウンターが投入されている。


マジックでも活躍がほとんど無かったクリーチャータイプ:セファリッドが脚光を浴びたデッキ。
ちなみにデッキ名はセファリッドの幻術師がライブラリーを食べてるようだから、らしい。通称蛸飯。もぐもぐ。
(ちなみにこの「クリーチャーがその能力によりライブラリーを削る=食べている」のイメージがついたのは、オークの司書から来ていると思われる)

テーロス還魂記以降は《戦慄の復活》で《タッサの神託者》を釣れば殴る間も無くその場で勝ちなので、クリーチャーの数を絞って妨害カードを増やすパターンや、
装備(0)を利用して《セファリッドの幻術師》の能力を誘発可能な《手甲》のサーチエンジンとして《石鍛冶の神秘家》を入れるのを利用し、サイドボードで【白青石鍛治】にスイッチするパターンが検討されている。


なかなか強力なデッキで、大会でも好成績を残している。機会があれば触ってみてほしい。


追記・修正お願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • MtG
  • デッキ
  • リアニメイト
  • コンボ
  • 瞬殺
  • 「もぐもぐ……」
  • レガシー環境
  • レガシー
  • 止められたら終わり
  • 1ターンキル
  • セファリッド・ブレックファースト
  • クソデッキ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年02月08日 11:35