ピノッキモン

登録日:2011/10/17 Mon 18:28:29
更新日:2024/03/02 Sat 07:41:45
所要時間:約 5 分で読めます





邪悪な虚言で敵を翻弄する究極の悪童!


『ピノッキモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。

【基本データ】

世代 究極体
タイプ パペット型
属性 ウィルス種
勢力 ウィンドガーディアンズ、メタルエンパイヤ、ジャングルトルーパーズ
必殺技 ブリットハンマー
火薬が装填されたリボルバー型ハンマーを地面に叩きつけ、打撃と爆発の衝撃で周囲を消し飛ばす。
得意技 フライングクロスカッター
背中の×型ブーメランを投げつけて敵を斬り捨てる。
『ウッドクロス』とも
クリーンナップ
火薬を抜いたハンマーで敵を殴打する。
ドリルノーズ
鋼鉄の鼻を高速回転させて敵に風穴を空ける。
うそ
うそ♬

【概要】

初登場は『デジモンペンデュラムver.4 ウィンドガーディアンズ』。
凶悪ハッカーが呪われしジュレイモンのデータから作り出したパペット型デジモン。

操り人形のような姿をしているが、自身の意思を持っているため自由に行動できる。
コンピュータ等が誤作動したり、誤った情報を表示した場合はコイツの仕業らしい。
デジモン名物の誤植もきっとピノッキモンのせい
性格は少々陰湿でズル賢い。

名前の由来はディズニー映画にもなった童話『ピノキオ』。


【関連種】

◆ジュレイモン

世代 完全体
タイプ 植物型
属性 ウィルス種
上述の通り、素体となったデジモン。
そのため、進化ルートに組み込まれることが多い。
詳しくは該当項目にて。


【関連作品でのピノッキモン】

アニメ『デジモンアドベンチャー

ボクに足りないものってな~あに
はやく答えなさい、答えられないと殺しちゃうよ


アニメでの初登場作品
魔の山の四天王こと『ダークマスターズ』の一人として登場。

完全に娯楽気分で選ばれし子供たちを持て遊び、気まぐれに部下を殺すなど、ダークマスターズのなかでもとびっきり凶暴で残忍で短慮なキャラクター。
ただ、完全体であるアトラーカブテリモンにふっ飛ばされ、ガルダモンにブリットハンマーを砕かれるなど、の三に比べると直接的な強さは一歩劣る模様。
一応「ブリットハンマー」は本体の一部だと思われるが、アニメでは遊びで銃火器を持ち出し、小説版では迎撃するための武器を選ぶシーンがある。
更には自身の館をロボットのように使って攻撃するなど、武装を前提とした強さがデフォルトであるともとれる描写が多い。
とはいえ、メタルエテモンとも互角に渡り合う、搦め手でウォーグレイモンを操るなど、強者としての描写もキチンとされてはいた。

問題はそのメンタル。
完全にわがままな子供であり、ちょっとムカついただけで銃をぶっ放す程。
ジュレイモン曰く「心を持たない」。
あげくには自分のことをもっとも理解し、忠義を尽くし、かつ配慮もしてくれていたそのジュレイモンさえも逆ギレで殺してしまった。

しかし、その時のジュレイモンが発した言葉は彼の中にずっと残ることとなる。

「選ばれし子供たちにはお気をつけください。侮れば、ピノッキモンさまといえど、負けるかもしれませんぞ」
「彼らはピノッキモンさまに足りないものを持っております」
「さよう、それは……」

だが、そこまで聞いたピノッキモンは「ボクに足りないものなんかないんだあーーーっ!!!」といきなりジュレイモンを爆殺してしまう。
「ふん、ボクをバカにするやつは誰だって許さないんだもんね」と言い捨てたピノッキモン……だったが、彼の言葉は最後まで彼の「心」に突き刺さることになる。

最期は部下たちに裏切られ、ブリットハンマーを破壊され、集中攻撃で吹っ飛ばされ、すがってくる「友達」さえ切り捨てたあげく、
すべてを見限った石田ヤマトメタルガルルモンにより、コキュートスブレスの一撃であっけなく倒された。
ちなみに小説版だと、この時点のヤマトは暗黒進化に落ちかけるレベルの精神状態と位置付けられており、これが原因で闇の洞窟に落ちていってしまうという伏線になっている。

消滅の間際、音程の外れた声色で残した言葉は
「ジュレイモン…ボクニ足リナイモノッテ、ナンダッたの?」


ストーリー面では選ばれし子供たちの分裂と対立、そしてそれによる成長の始まりに重点が置かれ、それもあってかピノッキモン編はダークマスターズ編で最も長い五話が当てられている。
それら「成長していく子供たち」に対して、ピノッキモンは「成長しない子供」として対比的に描かれていた。
「友達」である部下たちを遊びで殺し、「教えてくれる大人」の言葉を逆ギレで殺す姿は、まさに「悪い子供」のそれである。
テイルモンウィザーモンの関係とピノッキモンとジュレイモンの関係を対比しても面白い。

しかし、そのストーリーの都合上、ピノッキモンは途中から状況に右往左往することが多くなってしまった。
(元々、気まぐれで場当たり的な性格設定ということもあろうが)
あげくデジタルワールドの平和を望む者の意思やら過去編やらメタルエテモンの再登場やらウンチの直撃やらが割って入ったため、扱いはあまりよくなかったりする。
ぶっちゃけ、彼以外のダークマスターズは割とガチで殺しに来る遊びのない奴らであることを考えると、こういう性格の彼でしかうまい具合に過去編やらをねじ込めなかったのも大きいとは思われるが…

ただ、見てくれもメンタルも子供そのものなピノッキモンではあるが、これでも究極体なので、相当長生きしていたという可能性もある。下手するとジュレイモンよりも。
場合によっては合法ショタもしくはショタジジイの可能性も。萌えるかどうかは人次第だが
逆に、ダークマスターズはアポカリモンによってパワーを与えられていたとのことなので、子供のまま一気に究極体になった(ゆえに精神面が能力面の成長に追いつかなかった)可能性もある。
いずれにせよ、「悪」ではあるが「哀しく憐れな子供」であったことは間違いがない。


WSソフト『デジモンアドベンチャー アノードテイマー/カソードテイマー』

他の完全体/究極体の例に漏れず、ヴァリアブル技として登場。
効果は『敵単体への強力なダメージ』で、初登場のペンデュラムver.4の成熟期同士の組み合わせで覚える。


PSソフト『デジモンワールド デジタルカードアリーナ』

ED後のストーリーでムゲンタワーのピエモンが開催するバトルアリーナの2番手として登場。
「なんだい…キミ?ボクと遊んでくれるのかい?」
「いいよ、遊ぼうよ!じゃあ、そうだな~。」
「皆殺しゴッコでもしようか?キャハハハハハッ!!」
使用デックは自身と同じ珍種属性メインの『おもちゃの城デック』。

カードとしても登場。
珍種属性のレベル完の中でも最上級の能力を持つ。
もんざえモンとワルもんざえモンの特殊合成でしか入手不可能なカード。
…なのだが、同じ必要進化POW50によりによってそのもんざえモンがおり、その上、HPも攻撃力もほぼ全てにおいて負けているのが痛い。
操り人形はぬいぐるみに子供達の求心力では勝てないのか…。


アニメ『デジモンクロスウォーズ

CV:難波圭一
ダストゾーンに登場。
元ネタ通り嘘を付くと鼻が伸びるという設定になっている。

ダストゾーンから抜け出すべくタイキ達を騙しクロスローダーを奪ってグランドロコモンに献上するが、裏切られる。
その後グランドロコモンの攻撃を受け窮地に陥るが、タイキ達やゾーンの仲間達に助けられ、仲間を信じる心を取り戻した。
その後のダークナイトモンとの戦いにも協力し、リリスモンの動きを止め、タイキにデジメモリを渡すなど活躍。

このようにダークマスターズの中では唯一(直接的に)主人公の味方にまわったデジモンでもある。

その顛末も 
◇アドベンチャー…仲間を信じないで、メタルガルルモン にとどめを刺され死亡。
◇クロスウォーズ…仲間を信じる心を取り戻し、メタルガルルモン のデジメモリを渡し、生存を果たす。
と対照的。

視聴者たちからはナイトモンに次いで出世したデジモンとも言われた。


アニメ『デジモンクロスウォーズ 時を駆ける少年ハンターたち』(第3期)

上記と同じ個体が登場し、ロボット部の子供達にデジクォーツでギガブレイクドラモンを作らせていた。
タイキがアスタモンからの攻撃を庇ったことで記憶を取り戻し、タイキに自分からハントされシャウトモンデジクロスをした。


アニメ『デジモンゴーストゲーム

オープニングの一コマにピノッキモンではないか?と思われるシルエットが映っている*1



ボクの項目に足りないものってな~あに。はやく追記修正しなさい、しないと殺しちゃうよ。

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最終更新:2024年03月02日 07:41

*1 レンガ積みの建物の窓の中に映るシルエットの1番目