シンケンゴールド/梅盛源太

登録日:2011/12/12 Fri 08:14:14
更新日:2024/04/22 Mon 22:04:33
所要時間:約 6 分で読めます






さて次回!妙な寿司屋が現われて…

誰だあいつ?

こーいう場面を待ってたんだよ!
来いよ! 外道衆

第十七幕 寿司侍


近日見参!





「近・日・見・参っつったろ~?こういうのを待ってたんだよ、こ~ゆ~のっ!」


梅盛源太とは、『侍戦隊シンケンジャー』の登場人物。
初登場回は第十七幕(第17話)寿司侍(すしざむらい)」

演:相馬圭祐


○概要

丈瑠達に『近日見参』のビラを配りながら、屋台を引き登場した若い寿司職人。
ある日、アヤカシですら入れないモヂカラの結界で守られた志葉邸に『近日見参』と書かれた矢文が突き立てられる。その上、丈瑠が百の術を操る妖術使い・イサギツネの術に付きまとわれていたこともあって外道衆ではと疑われていたが、シンケンジャーのピンチに現れて変身し、自らを「六人目のシンケンジャー、シンケンゴールド」と名乗る。

寿司屋の息子で、自分の店を持つのが夢。その修業のためか、『ゴールド寿司』という屋台を引いている。
仲間として馴染んだ後はもっぱらシンケンジャーのたまり場となっている。
ちなみに、寿司屋台は江戸時代には一般的であったが、作中でことはが言っている通り現在ではまず見かけない。
これは現在、生モノを扱う屋台は食品衛生上まず許可が下りないからである。まして源太のように野山をゴロゴロ引き回したりするなど言語道断。
まあ、そこはシンケン世界の法律が緩いと考えるべきか。

チャキチャキの江戸っ子なのかかなり明るい性格で、誰とでもフレンドリーに話す。
当初はそんな態度が彦馬さんや流ノ介に受け入れられず、中々馴染めなかったが、和解し仲間として認められた後はメンバーに欠かせないムードメーカー的存在になる。
彼が加わった後は「勝利の一本締め」が恒例行事となり、作品の雰囲気もやや明るくなった。

ノリが似ている千明や一番年下のことはとは出会ってすぐに仲良くなる。
流ノ介とも一悶着の末に和解。新年会で漫才をこなす程に仲良くなっていた。

「べっぴんさんべっぴんさん、一つ飛ばして谷千明♪」
「おい、殿を飛ばすな!」
「…………」


丈瑠とは幼なじみで、昔近所に住んでいた。その馴染みから丈瑠の事を『丈ちゃん』と親しげに呼ぶ。
丈瑠のために侍になることを誓い、丈瑠から烏賊折神(愛称:イカちゃん)のディスクを渡されていたが、ある日家庭の事情(夜逃げ)で引っ越す事になり、丈瑠と別れる事に。
しかし離れ離れになってもその約束を忘れることなく独学で研鑽し、命懸けの戦いにも躊躇なく身を投じることを選んだ。
もっとも、結局のところ本当の意味で侍にはならず、あくまで丈瑠の親友の寿司屋という立場で振る舞うことが多い。

戦闘スタイルは逆手一文字でしかも居合使いというもので、味方のみならず外道衆すらも『卑しい構え』(Byイサギツネ)かつ『邪道』(By流ノ介)と評されるもの。
ただし、自己流で剣の修業を積んだ結果、ナナシ連中なら瞬く間に斬り伏せるスピード重視なものとなっており、実力はそれまでに鍛錬と実戦を積んできた5人にも全く引けを取らない。
剣の腕もさることながら、烏賊ディスクからモヂカラを解析し独自の『電子モヂカラ』を考案し、変身アイテム『スシチェンジャー』を作り出す等、一般人でありながらモヂカラに関しては飛び抜けた才能を持つ。
このような才能の持ち主は、歴史上わずかながらに存在した様子。
その能力から長年未完成だったインロウマルを完成させる役を任されたり、全合体ディスクの解析を任されたりと、本人のキャラに反してブレーン枠としての一面を持つ。
ちなみに電子モヂカラを作ったのは「書とか苦手で携帯とかの方が使いやすいから」らしい。『近日見参』の文字は中々達筆だったが。
ただし、侍の家系ではない関係上そういう教育を受けていないので、志葉家に伝わる古文書を読むことは出来ない。ある意味どうしようもない話ではあるが。

また、烏賊ディスクを元にしてなんと自作の折神をも開発。
その“海老折神”(愛称:エビゾー)は侍巨人ダイカイオーへの変形、中盤以降の合体の要になるなど、元来のシンケンジャーにはなかった心強い戦力である。
ちなみにさらっと「自作の折神を開発した」となっているが、そもそも原初の折神からして偶発的に誕生し、現在では製造法などがほぼ失伝しているに等しい折神を自作というのが如何に凄まじいか分かる。

以上のように、シンケンジャーの中盤からのパワーアップ要素は彼がいなければ未完成あるいは存在しなかったものが大半であり、単なる追加戦士の域に留まらない超重要人物と言える。
これが元々戦いに何の関係もなかったはずの、たまたまそこら辺にいたガキンチョだったのだから恐ろしい。
丈瑠が当時その重要性を理解せずに友情の証として烏賊折神のディスクを渡してしまったのは大事だったわけだが、
結果的には何倍にもなってシンケンジャーたちの元へ返ってきたわけである。

途中、通りすがりの仮面ライダーこと海東大樹に烏賊折神を盗まれる騒動が起きたが、無事取り戻した。
詳細はこちらにて。


とまあ、このように実に多才な一方、本職(?)である寿司屋の腕はそれほどでもなく、味は至って『普通』
流ノ介曰く「美味くも不味くもなく、一番評価に困る味」だが、問題がある訳ではないので振る舞われれば皆普通に食べている。
一時ことはに「カレーが食べたい」と言われ作ってみたところ、そちらは何故か大評判となってカレー目当ての客が屋台に殺到。
その末に商売人から「カレー屋として店を持たないか」と誘われ思い悩むが、ことはに後押しされ、「俺は寿司屋だ!」と話を蹴った。
その後改めて作る寿司は、やっぱり普通だった。

ちなみに源太の寿司を評価したのはことは、十臓ガイアーク三大臣くらい。

アヤカシの力で寿司と魂を入れ替えられた事があり、その時猫に食べられそうになった恐怖から寿司もスシチェンジャーも握れず変身できなくなった事がある。
その時戦えなくなった自分の後釜として、寿司屋の提灯からダイゴヨウを作り出した。
まあ彦馬さんの荒療治で克服したけどな!



作中終盤、丈瑠の正体が明らかになった時は、「俺は侍じゃないからな」との元を去り、変わらぬ態度で丈瑠との絆を守り続けた。
殿様という重責から解放され、何もなくなったと途方に暮れる丈瑠に「じゃあ、一緒に寿司屋でもやるか!」と、丈瑠に"何か"を与えてあげようとした。
幼なじみである源太ならではの行動と言える。

その後皆が丈瑠の元に向かう中、アヤカシが現れ一人出動しようとする姫の元に「寿司屋でいいなら手を貸すぜ」と、自分から助太刀に入った。


最終回では、寿司屋を広めようとフランスに旅立っていった。



シンケンゴールド


スシチェンジャー! 寿司ディスク!

\いらっしゃい~!/

一貫献上っ!!

(光)

同じくゴールド! 梅盛源太!!


スーツアクター:岡元次郎

源太がスシチェンジャーで変身した姿。モヂカラは『』。『米』ではない。
源太自身が新たに開発した戦士であるため、戦国の世から続く本来のシンケンジャーではなく、外道衆はもちろんのこと、丈瑠や他のシンケンジャーもその登場には困惑していた。
追加戦士あるあるだが、アンダータイツの色がシンケンジャーと異なり、やや青っぽい。

専用武器は、サンマのような魚を模した反りの無い形の刀『サカナマル』で、我流の居合い抜きと相俟って素早い刀捌きを見せる。

必殺技はサカナマルに寿司ディスクをセットし、高速の居合抜きで敵を切り裂く『百枚おろし』と、本人曰く「元祖回転技*1」の『千枚おろし』。

スーツアクターは岡元次郎。
変身前の相馬圭佑は体格が細かったため、その変身前後の体型に差違が多い。特に腹


スーパーシンケンゴールド

設定上のみ存在したがサカナマルの形状のため本編には登場出来なかった強化形態。
しかし、後の『天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕』にてゴセイジャーの天装術で陣羽織を装備して初登場した。


ハイパーシンケンゴールド

テレビマガジンにて応募者全員サービスとして配布されたDVD『光侍驚変身』にて披露された強化形態。
サカナマルに恐竜ディスクをセットすることで変身が可能となる。
義理と人情にめっぽう弱い源太を騙してインロウマルを強奪し、変身したスーパーナナシ(CV:サタラクラ)と激戦を繰り広げた。



ダイゴヨウ

CV.遠近孝一
源太が作り出した提灯型の支援メカ。
自我を持ち会話が可能であり、生みの親に似たチャキチャキの江戸っ子気質で、源太を『親分』と呼ぶ。
叩くと『ポンッ』と鼓のような音が鳴る。
大変化で巨大戦もこなす。

「侍」のモヂカラを込めて生まれたためデカデカと「侍」の文字が描かれているがモチーフは明らかに岡っ引きで、岡っ引きは侍ではない。*2
創造主たる源太の勘違いが原因であり、初登場から間もなくツッコまれて直に詫びている。

戦闘時にはサカナマルに次ぐシンケンゴールドの手持ちの武器として、本体と十手を装備。
本体は御用代わりに外道衆のアヤカシを照らし出し、眩い光を放つことで幻影を払うことも可能。
これを装備したゴールドの技は、十手で叩きつける『ダイゴヨウ・十手打ち』

○本編外の登場

侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!』では、復活したガイアーク三大臣がゴールド寿司に来店するも、「変なのが来たなぁ……」と肩を落とす。揚句食い逃げされた。


天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕』ではダイゴヨウがフランスの空港で危険物と見なされかけたため少し遅れて登場。どういう経緯か、いつの間にかゴセイナイトと意気投合していた。
そのためゴセイナイトと共闘が多いが、ゴセイナイトと一緒にいる際は腹回りが細くなる


劇場版『スーパー戦隊199ヒーロー大決戦』では、レジェンド戦隊の一人として千明と共に顔出しで登場。


〇余談


相馬氏はかなりのプリキュアファンで、シンケンジャーメンバーにプリキュア旋風を巻き起こした張本人。
詳しくはキュア梅盛の項目を参照。
また、後年『仮面ライダーセイバー』にてマスターロゴスを演じる事となる。
仮面ライダーディケイド』で烏賊折神を盗んだ海東大樹「仮面ライダー?なんじゃそりゃあ!?」とツッコんでいた源太だが、まさか本当に仮面ライダーになるとは夢にも思わなかっただろう



「スシチェンジャー、追記・修正!」

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最終更新:2024年04月22日 22:04

*1 この回でスーパーシンケンイエローの「真・猿回し」が披露されたため

*2 岡っ引き(目明かし)は主に更生した軽犯罪者のなるもので、あくまで「バイト」「非正規雇用」なので秩禄(武士のお給料)は与えられず、同心(こちらは武士)からの小遣いが主な収入。帯刀もできない。