バラのタトゥの女(ラ・バルバ・デ)

登録日:2011/04/01 Fri 07:01:50
更新日:2024/01/18 Thu 20:26:18
所要時間:約 6 分で読めます






ゲゲル・ゾ・ザジレスゾ(ゲームを、始めるぞ)


ラ・バルバ・デは『仮面ライダークウガ』の主要登場人物で、同作を代表する敵キャラクターの一人。


●ラ・バルバ・デ(演:七森美江)

種族:グロンギ族(バラ種怪人)
呼称:未確認生命体 B群1号
身長:不明
体重:不明
専用武器:不明
特殊能力:不明

【概要】

同作の“敵”である「グロンギ族」が命を懸けて遂行する「ゲゲル」の絶対の管理者として集団を率いる所謂ゲームマスター。
尚、劇中での呼称、OPテロップは一貫して「バラのタトゥの女」であり、グロンギとしての正式名称である「ラ・バルバ・デ」の呼称が明かされたのは最終話のEDテロップに於てであった*1

初登場はEP:3「東京」。
以後、グロンギを率いる存在として現代のリント(人間)に戦いを挑む事になる。



【人物】

「ゲゲル」の管理者たる「ラ」の一人であり、更にはグロンギ全体でも特異な地位にある謎めいた美女。
グロンギが「ゲゲル」こそを至上の価値とする集団である事から、必然的に管理者たる彼女の地位も高く、集団を率いて「ゲゲル」の進行(プレイヤーの選出や参加集団の決定)を決めていた。

また、「ゲゲル」の進行に応じて段階的に衣装を変えており、この事にも何らかの意味があるとされるが、詳細は不明。
……これらの要素から、グロンギにとっても侵されざる神聖を司る神子の様な存在であったとも考えられるが、詳細は不明。

また、物語の終盤に於て登場した皮の切れ端(古文書)に記されていた刻印や、タトゥの位置から、ダグバ(及びガミオ)と同様にグロンギの起源や使命、或いは目的に関わる存在である事や、彼らとの血縁関係すらが想像もされるが、やはり詳細は不明である。



【人物】

「ゲゲル」の絶対の管理者として冷酷かつ、威厳を以て他のグロンギに接する一方で、獲物である筈のリント(人間)に対し、一種の情愛とも呼ぶべき感情を注ぐ一面が見られる。
彼女にとっては「グロンギ=進化した存在」であり、グロンギがリントを狩る理由は、進化していないか、いるかの差のみであるらしい事がうかがえる。

彼女のこうした認識は、人間を獲物としか捉えない他のグロンギとは一線を画しており、それ故に古代の“ただ狩られるだけ”の存在から“武器を取り自分達に刃向って来た”現代のリント(人間)の変容を心から喜んでいた。

特に、復活後に運命的な出会いを果たし因縁が生じた一条薫警部補の事を買っており、彼を「リントを狩るリントの戦士」と評している。
皮肉とも取れる表現だが、正に「警察官」である一条を見事に顕した言葉であり、如何に復活後の彼女が(「彼らグロンギの精神に近付いた」と評した)現代のリント(人間)が創り上げた世界を冷静に観察して来たのかが解るのである。



【怪人体・能力】

謎めいた微笑を浮かべた長身の美女。
……それが「バラのタトゥの女」の全てであり、実際の劇中に於ては彼女の怪人体がついぞ明かされる事は無かった*2
ズ・ゴオマ・グへの懲罰として、蔦が絡み付く腕のみの変身を数度行った程度。
一条に対して、バラの花びらを散らす催眠や目眩を生じさせる攻撃を行った事があるが、どういった能力、進化の段階にあったのかは不明である。

ただし、同じ「ラ」に属するラ・ドルド・グがゴ・ガドル・バとの決闘の際に見せた姿から少なくとも「ゴ」に匹敵するか、或いはそれ以上の能力を有していたとも考えられる。
また、「ゲゲル」の開始前にプレイヤーのバックルに手にした指環の爪を押し当てる役目を持つが、これはタイムリミットを告げる「自爆装置」のセットとされるのが有力な説。
ゴ集団の「ゲリ・ザギバスゲゲル」の際には爪が二つに増えた指環を装着した。


グロンギ

劇中で明かされたグロンギの目的は「ゲゲル」を勝ち抜き、階級を上げ、最終的に「ン」の称号を得た者が「究極の闇」をもたらす、と云うものであった。

※グロンギ、集団、階級、未確認生命体、等の関連項目を参照。

戦いを崇高な物とし、その為に自分達を進化した存在と捉え人間(リント)を狩る彼ら。
彼らを元にして誕生したと推測される『クウガ』同様に、彼ら自身も古代の生物兵器であったとする説もあるが定かでは無い。

尚、九郎ヶ岳遺跡から復活したグロンギが「東京」に集結したのは、バラのタトゥの女曰く「東京に我々グロンギの秘密がある」との事であった(EP:3「東京」のゴオマとの会話)。

……果たして、彼ら自身も求めたグロンギの秘密とは何だったのだろうか?
そして、「究極の闇」がもたらされた後の世界は、本当にただ滅ぼされる“のみ”だったのだろうか……?



関連人物


前述の様に、古代から変容した現在の人類を代表する存在と見なしていた。
一条は「我々とお前達は違う」と頑なに否定しようとするが……。
実はバラのタトゥの女は雄介始め、他の人間と顔を合わせた事が無く、彼女と顔を合わせる機会があったのは一条のみだった。
最期は、その一条自身に強化型神経断裂弾を撃ち込まれ、海中に没したバラのタトゥの女。
満足気な笑顔を浮かべて呟いた最期のメッセージ……ビビギダダ・ゴラゲド・パラダ・ガギダ・ギ・ロボザ(気に入った。お前とは、また会いたいものだ)その謎めいた言葉の真意は?

「ズ」の男。
「ゲゲル」の資格を失った後に従者として使う。

「ゴ」の最強怪人。

同じく「ラ」に属する存在。

キュグ・キョブン・ジャリ・ロダサグ・ロボ(究極の闇をもたらす者)」と呼ばれるグロンギ最強の存在。
バルバとは何らかの関係があると想像されるが……。

登場は『ディケイド』まで待たねばならなかったが、本来は劇場版に登場予定だったと囁かれる狼。
パラレル設定にあった『ディケイド』とは違い、本編では如何なる役割を果たす筈だったのか?






余談


ミニスカポリスでワンギャルのクールな美貌の中の人だが、本人の性格はかなり明るい。
全く印象は違う気がするが、元々は沢渡桜子役のオーディションに参加。
本人曰く「可愛くして行った」との事だが“雄介より年上になる”として却下。
しかし、そのキャラクターが気に入られて新たに創作されたのがバラのタトゥの女だったそうである。

放映当時は、一条命の女性ファンから「くっつきませんよね!?」としつこく聞かれたらしい。

最期の一条への台詞は、頓挫した劇場版の予告も兼ねていた。重ね重ね無念である*3

ダグバの登場以前には、第0号=バラのタトゥの女とミスリードさせる為の演出が為されていた。


そして小説版では……。




ザジレス・ゾ・ヅギビ・シュグゲギ(追記、修正を始めるぞ。)


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最終更新:2024年01月18日 20:26

*1 バルバと云う呼称自体は初期から劇中には登場していた

*2 デザインがまとまらなかったようだ

*3 グロンギを体内から破壊する神経断裂弾が貫通していたことなど、再登場を匂わせる描写はあった