プロフェシー(MtG)

登録日:2011/06/28 Tue 12:57:36
更新日:2023/11/05 Sun 01:34:55
所要時間:約 4 分で読めます




プロフェシーとは、MtGのエキスパンション。
1999年から展開されていた「マスクス・ブロック」の最終エキスパンションとして登場した。

MtGでは「ブロックの最終エキスパンションは強い」という俗説がある。これは最終エキスパンションはスタンダードで使える期間が短いので、強いカードをたくさん入れて売り上げを伸ばしたいという理由があるからとされている。
実際テンペスト・ブロックの最終エキスパンション、エクソダスでは《ドルイドの誓い》《精神力》《適者生存》《憎悪》《伏魔殿》など、デッキの核になる優秀なカードが多く収録されていた。
魂売りのアポカリプスや、タルモゴイフの未来予知、イコリアの「相棒」などもその論拠になるだろうか。


さて、その例に漏れずこのプロフェシーも強力なセットで、

  • 勝負を決めかねない重量級スペル「風」サイクル
  • 特定条件下でコストが下がるクリーチャー「化身」サイクル
  • 手札を捨てて能力を使える、伝説のスペルシェイパーサイクル
  • 色に対応した基本土地を捨てることで0マナで撃てるピッチスペルサイクル
  • 相手にマナを支払われると弱体化する分、支払われなければ強力な能力の「リスティック」呪文
  • 凶悪土地「リシャーダの港」を調整した「冬月台地
  • 五色地形ながらアンコモンの「リスティックの洞窟」
  • トップレアは、ソーサリー除去を受け付けない、プロフェシー中最強のクリーチャー「キマイラ像」
など、独特かつパワフルなカードが満載である……なんて書けば聞こえはいいのだが、実際は2021年になってなお「最弱」と名高いハズレセットである。


よく言われるのだが、当時のトーナメントシーンで採用されたカードがとびぬけて少なかったというものではない。まったく印象に残らないというだけで。
有名どころは《キマイラ像》《撃退》《獅子将マギータ》《厄介なスピリット》《悲哀の化身》くらいしかなく、次のインベイジョン・ブロック産の優秀なカードが登場するとデッキから抜けていくという運命をたどるカードが多かったのである。当然だが彼らが返り咲くことはなかった。
そういったこともあり、《厄介なスピリット》や《獅子将マギータ》あたりになると「これは強かっただろ!」と反論しても「印象にないです……」と返されるという、なんとも微妙な空気を作ってしまう


そしてプロフェシーの絶望的な低評価は、こういったトーナメントシーンで使えたレアカードよりも「どうしようもないレベルで弱かったレア」のほうが印象に残るという点。
なまじ効果が派手なぶん、その落差も大きいというわけだ。

たとえば目玉であったはずの化身サイクルは、素出しには重すぎるマナコストと条件が厳しく使いにくいコスト軽減が仇となり、黒コントロールやリアニメイトで使われた黒の《悲哀の化身》、赤の《憤怒の化身》以外は空気だった。
白の《希望の化身》は絶望的に弱いことで有名。


同様に風サイクルも9マナのソーサリーと、重すぎて非常に使いづらい。
特に白の《清めの風》や青の《否定の風》は、9マナ支払ってやることがライフの回復や相手のライブラリーからの摘出(しかも枚数が少ない)なので、わざわざマナを伸ばして使いたいものでもない。


新システムのリスティックも使い辛いと悪評だった。
リスティックは「対戦相手がマナを支払えば額面より弱い効果、支払わなければ額面より強い効果」としてデザインされている。
そのためリスティックの相手をするときは支払うためのマナを残しておきたくなり、これによる駆け引きが発生することを見込んだのだろうが、
MTGの土地というのは常にプレイヤーの思い通りに引けるわけでもない。対戦相手が土地を多めに引いてしまったときなんかは「余ったマナでついでのようにリスティック対策」ということができてしまう。
そもそも相手に選択権があるカードは基本的に弱い*1(相手は都合の悪い方を選ばずに都合の良い方を選ぶ)為、「マナ払うのと強い効果を使われるの、どちらがいいですか?」と相手に迫るリスティック呪文は、大抵の場合使えなかった。

ただし相手にマナというリソースを支払わせることになるため、相手が自分からマナ拘束を行うようなデッキ(ライジングウォーターやストンピィなど)が相手の時は「額面に比して強い効果の呪文」として使うことができた。
当時まともな火力呪文がなかったため、4点ダメージになりうる《リスティックの稲妻》が使われた程度である。それも後に安定した4点ダメージを出せる火炎舌のカヴーが出てからはお払い箱となった。
他にウルザ・ブロックが落ちるまで猛威をふるったウィニーに対しての《引き揚げ》、マナロックをかけて攻め込むタングルストンピィ系で使われた《野生の力》。

とはいえ、ここらへんがぎりぎり使われたライン。1マナ支払うだけでマナ能力を無力化される《リスティックの洞窟》や、2マナ支払うだけでまったくのバニラ呪文に終わってしまう《リスティックの教示者》などはどう頑張っても使えないカードとして評判だった。

サイクルやテーマを形成していない他のラインナップも悲惨である。
特殊地形の《冬月台地》はタップインにしてできることがしょぼすぎて「マナが出る土地の中でも最弱」と評された。
《銅箔の天使》はあまりにも弱いくせにフレーバー・テキストがツッコミどころ満載で今でも失笑される*2
赤の《移り気なイフリート》に至っては、4マナ5/2と中途半端なスタッツのくせに「戦闘に参加するたびにコイントス、負けたら対戦相手に奪われる(一応戻ってくる可能性はある)」というもはや何がしたいのかすら分からないカードである。


伝説のスペルシェイパーは白の《獅子将マギータ》以外空気と思われがちだが、「精神錯乱/Mind Twist」をインスタントで使える《心を削るものグリール/Greel, Mind Raker》、
自分の土地が全て3/3クリーチャー化する《獣たちの女帝ジョルレイル/Jolrael, Empress of Beasts》
はそれなりのカードパワーを秘めており、カジュアル的な人気が高かった。
とはいえ青と赤はお察しだし、そもそもマギータ自体「強いには強いが、圧倒的というほどではない」という評価になるカード。
印象論になってしまうが《ブラストダーム》《火炎舌のカヴー》《果敢な勇士リン・シヴィー》などのほうが、当時のプレイヤーにはよほど印象に残ってしまうのである。


唯一強かったサイクルがピッチスペルサイクルであるが、やっぱりと白は空気だった。そりゃあ1マナ・2マナで撃ててしかもピッチする必要性の低い効果なのだから当たり前である。
とはいえ青の《撃退/Foil》はカード名・効果もあってあの《意志の力/Force of Will》の調整版と名高く、青のデッキにはよく搭載されており、一時期は「プロフェシーのトップレア」とまで評された*3

悲惨である。


そしてこのパックの中でも数少ないトーナメントクラスのカードの内、プロフェシー中最強のクリーチャーと謳われ最も使われたカードが、これだ。

Chimeric Idol /キマイラ像 (3)
アーティファクト
(0):あなたがコントロールするすべての土地をタップする。キマイラ像は、ターン終了時まで3/3の亀(Turtle)アーティファクト-クリーチャーになる。

無色であるため色を選ばない上に実質3マナ3/3と優れたマナレシオであることや、《物語の円》、神の怒りなどとの良相性から、ビートダウンからミルストーリーまで採用された。
土地をすべてタップするのはコストではなく能力なので、あらかじめ土地をタップし使いたい分マナを出してから能力を起動すれば無駄がない。
土地が強制的に寝てしまうデメリットも、当時はピッチスペルが大量に存在したことからカバー可能であった。上記の《撃退》もその内の1枚である。また、同じく土地をすべてタップしてしまうデメリットを持つ《厄介なスピリット》と組み合わせればデメリットをある程度帳消しにできる。
クリーチャーになるタイミングは任意なので、対戦相手の《火炎舌のカヴー》《神の怒り》などのソーサリータイミングの除去は受け付けないし、《恐怖》のようにアーティファクトが対象外になるインスタント除去も受け付けない。そして無色で3マナ3/3というスタッツは、当時にしてはなかなかのやり手だった。
ハズレだらけのプロフェシーにおいて唯一、複数のアーキタイプにわたって採用されたパワーカードである。

「プロフェシーのトップレア」と言われ、統率者戦が流行するようになるまではこの俗称で通じるほどの共通認識だった。
実際に使ってみると、さすがに時代を感じるしデメリットも無視はできないのだが、上記の《移り気なイフリート》だの《希望の化身》だのに比べれば非常に素直で使い勝手が良い。トップレアという称号をほしいままにするだけのことはある。



ところでこの《キマイラ像》はアンコモンだったりする。

この「プロフェシーのトップレアは《キマイラ像》」という風評は、
レアカードに高額なカードがほとんどない
強いカードが採用するデッキを著しく選んでしまう上に圧倒的に強いわけではない
弱いカードはまったく何にも使えないレベルで弱い
というプロフェシーのしょうもないラインナップを端的に表したジョークだった。
これが本当にわかりやすかったので、現在でも長らく語り継がれている。
実際ショーケースの中では、プロフェシーのコーナーでは《撃退》と《キマイラ像》しか飾られていなかった時期があったのである。

ただしこのジョークが独り歩きしすぎてしまい、《獅子将マギータ》《厄介なスピリット》《反逆者の密告人》など、良質なカードが一枚だってないような風説がまかり通ってしまっている。《悲哀の化身》以外あんまり印象に残んないんだもんなぁ、しょうがないよ……



ちなみにリミテッドでは大味で楽しいという評価が非常に広く流布しているが、実際はあれは個人の感想というか「さすがにプロフェシーをボロクソに言いまくってそのまま擁護しないのはどうなんだ」っていう感じのところがあるようで。
そもそも「楽しい」ってのは個人の感想なわけで、実際はリミテッドにしても「大味なレアカードとクソみたいなクリーチャーの応酬でつまらない」「リスティックの管理とかめんどくさいだけでそこまで楽しくない*4」「そもそも同じ金をかけて買うんだったら別のパックを買ったほうがいい」「リミテ基準にすら達していないカードが多い」なんて意見も多い*5
当時MTGをプレイしていた人は、プロフェシーに対してあまりいい評価を持っていないことのほうが断然多いことには留意してもらいたい。「大したカードがなくて剝いているうちに真顔になっていった」なんてのもあるくらいだ。
実際にプレイして楽しいのならともかく、プレイしたことがない状態で楽しいんだと論ずるのは無責任だろう*6


さて、プロフェシーが発売された2000年当時と言えばトレーディングカードゲームが単なるおもちゃから「シングル売買による商売道具」としての価値を持つようになりはじめた時期である。
MTGならウルザ~マスクス~インベイジョン。各種漫画媒体などでプレイヤーが増えていた時期であり、よい話題にも悪い話題にも事欠かない絶頂期だった。
たとえば遊戯王は「ファラオのしもべ」「アヌビスの呪い」などでゲーム性が大きく躍進した時期だったし、アニメもバトルシティ編のど真ん中という非常に盛り上がる時期だった。
ポケモンカードはリーダーズスタジアムなどの時期で往時の勢いこそ失っていたが、そもそもポケモンというブランド自体が飛ぶ鳥を落とす時代だった。
そしてカードゲームに限らず「プロゲーマー」という職業が話題になり始めた時期でもあり、そこにビジネスチャンスを見つけた人々がおもちゃ屋さんの延長戦上のように「トレーディングカードゲームの専門店」を開くようになっていった。
とはいえやはりまだ商売のノウハウがまったくないのでうまくいかないことも多く、閉店することも多かった。

さて、その閉店する店がMTGに手を出していた場合にまことしやかにささやかれていた話がある。それが
プロフェシーが不良在庫になってつぶれた
というもの。
ウルザズ・サーガ~ネメシスの頃は強力なレアカードが多く売れ行きも順調だったので、この調子ならプロフェシーを売って大儲けできるだろうと大量に仕入れてつぶれてしまったのだ……というものだ。
もちろん確証なんてないのだが、そんな話がある程度の信憑性をもって語られるほどに弱く、そして売れなかった。それがプロフェシーというパックなのである*7
このように今でこそ産廃だの在庫だの紙束だのと笑い話にできているのだが、当時はまったく笑い話にできないレベルのハズレパックだった。
いわば塩のにおいのむせ返る紙束だったのだ。



さて、プロフェシーにおいては長らく《キマイラ像》がトップレアカードとされてきたのだが、実際には異なる色合いを帯びている。
プロフェシーは現在エターナル環境でしか使用できないのだが、さすがに3マナ3/3に限定的な除去耐性と「土地をすべて寝かす」というデメリットを持ち合わせているカードというのは完全に力不足である。
そのためエターナルでしか使えないくせに力不足の《キマイラ像》はまったく見なくなっていった。
どちらかといえばピッチカウンターの《撃退》(アンコモン)のほうが強いのではないか、という意見もあったが、こちらもレガシーという魔境においてはさほど活躍できなかった。そもそも本家の《意志の力》と《誤った指図》で事足りるし。

そのまま時を経て、統率者戦という遊び方が流行し始めるようになると、あるカードが一躍注目を浴びることとなった。

Rhystic Study / リスティックの研究 (2)(青)
エンチャント
対戦相手1人が呪文を唱えるたび、そのプレイヤーが(1)を支払わないかぎり、あなたはカードを1枚引いてもよい。


こいつである。
前述の残念テーマのひとつ、リスティックのギミックを持った3マナのエンチャントである。

このカード、現役時は大した活躍も見せずにスタンダードを退場した。3マナ使って不確定なドローをする置物を置くより、もっと確実に強いカードがあったのである*8
しかし多人数戦では、必然的に通常の2人対戦の時より唱えられる呪文の数が多くなる他、自分の展開を優先するプレイヤーもいる。カードを引かせないために追加マナを払っていればマナスクリュー気味になって展開はかなり遅くなり、そもそも相手が最初からマナスクリューになっていれば当然引ける確率も上がってくる。
つまりこのカードによる2択はどちらに転んでもこちらにとってかなり有利となるため、設置すると堅実ながら相当なアドバンテージを稼いでくれる*9

今やこのカードがプロフェシーでもっとも需要あるカードと言われ、最近では「プロフェシーのトップレア」という称号はこのカードのことを指すことが多くなってきた。

ちなみにコモンである。

コモンゆえにパウパーでも使用可能。黒や緑の土地破壊でマナ基盤を攻め、このカードでアドバンテージを稼ぐデッキも存在する。
とはいえカードプールの充実によって、このカードがPauperで活躍することも随分と少なくなった。また、MOでは入手が難しい時期が長かったというのもあるようだ。
その後Jumpstartでレアとして再録され、名実ともにプロフェシーのトップレアとなったのであった。


また、アンコモンの《撃退》は再録された際にコモンとなり、Pauperで使用可能になった。
当然だがピッチカウンターは強く、4マナと素打ちするのも楽。使用可能になった当時は環境を青く染め上げるほどの活躍を見せた。
が、このカードを入れたデッキが大暴れした挙げ句、禁止カードを3枚生み出すハメになった。
《撃退》自身は禁止を免れたが、恐らく禁止になるのではないかと目され、禁止をかいくぐると「新録カードは禁止にならない」という邪推を生むことになってしまったのだった*10


どちらにせよ、トップレアがレアじゃないことに変わりは無い。《悲哀の化身》ですら今となっては厳しいっていうかまず無理、スピリットなんてもっといいのが出てきてる始末、マギータなんて過去の栄光もいいところ。《リスティックの教示者》なんて活躍できる日は絶対に来ないだろう、3マナの教示者にしたって《不気味な教示者》をはじめもっといいカードたくさんあるし。
統率者戦という遊び方で日の目を浴びたのがよりにもよってコモンのエンチャントであり、肝心の伝説のクリーチャーは弱い枠に収まってしまっている。


とはいえ、ここまでに挙げてこなかったカードには面白いものもいくつか眠っている。特にモダン環境で使用可能なカードは注目度が比較的高い。
たとえば《力の化身》などは《禁忌の果樹園》《狩り立てられたトロール》などの相性のいいカードに恵まれているほか、今時そんなカードを警戒してプレイする人なんているわけもないので案外2マナ8/8トランプルという圧倒的な性能で展開できたりする。
《希望の化身》は2013年に、モダン環境のデイリーイベントで全勝した《死の影》デッキに2~3枚入り、多くのプレイヤーを驚愕させた*11
9マナ10点火力の《焼尽の風》も《余韻》などでコピーすれば即死が成立するため、たびたび即死コンボに使われている。最近では「《出現の根本原理》で《ソリンの復讐》《余韻》とともに選ぶと20点ダメージが確定して即死」なんてコンボが考えられた。とはいえ最近はライフをついでのように回復するカードが多いからなぁ……
《心盗み》も一時期、統率者戦で有用性を説くプレイヤーがいた。色が合わない対戦相手に使っても仕方がないということで弱いカードと扱われていたが、統率者戦において卓で色が合致しているプレイヤーはいるはずで、そいつからカードを奪うことができるという理屈である。《時間のねじれ》などをうまく奪えれば祭りが始まる、ということだ*12

このようにプロフェシー出身のカードをこよなく愛する「プロフェシスト」たちは、今日もむせ返る塩のにおいの中から、わずかに使えそうなカードを求めてカードをあさるのである。


友人は追記・編集すべきことを教えてくれるが、アニヲタは"知らなくても別にいい"ことを教えてくれる。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • MtG
  • パック
  • TCG
  • 産廃
  • 紙束
  • 在庫
  • トップレア ←アンコモン
  • 最強クリーチャー ←アーティファクト
  • 風 ←重すぎ
  • 化身 ←黒のは強かった
  • スペルシェイパー ←白のは強かった
  • リスティック ←大失敗←と思ったら
  • 考えた奴出てこい!
  • プロフェシー

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2023年11月05日 01:34

*1 もちろん例外はあり、「どちらに転んでも大幅な有利を取れる」ものは使われる。有名なカードだと《怒鳴りつけ/Browbeat》などが挙げられる。

*2 《セラの天使》のほうが圧倒的に強いが、そのセラ天よりも優れていると豪語するもの

*3 《キマイラ像》がトーナメントシーンから落ちてから《リスティックの研究》がEDH需要で高騰するまで。

*4 リミテッドに慣れていないと土地の枚数が比率に対し多くてマナフラッドを起こしたりしやすく、リスティックはそうなると「額面に対して弱い呪文」ばかりになる。

*5 プロフェシーのみのドラフトをすると、パワー不足のカードの多さからボムレア環境になりやすい。それが楽しいかどうかは人それぞれである。

*6 筆者はキューブドラフトではあるがプロフェシー主体のリミテッドをやったことがある。コモンのカードが絶句するほど弱かったこと以外印象に残っていない

*7 プロフェシーのカードをコレクションしようとしたコレクターが、剥かれたパックが少ないことから集めたいカードの流通量が少ないことに気づいて嘆く話などが残っている。実際同じ値段で買うならネメシス買うよね。

*8 当時はプレイヤーの絶対数が少なかったことから、単にこのカードの有用性が発見されていなかっただけという可能性も否定できない。

*9 ただしヘイト管理などの観点からリス研を嫌うプレイヤーも一定数いる。

*10 この邪推が《王冠泥棒、オーコ》騒動の時にたびたび「オーコは禁止にならない」際の論拠に挙げられていた。

*11 当時はまだSuper Crazy Zooすらでき上っていない時代。そもそも《死の影》デッキをトップメタに仕上げたのはタルキールで入手した各種獰猛スペルなので、そんなものがない時代では《死の影》デッキなんて二線級だった。

*12 調べてもレシピが1件しかヒットしなかったので、多分《冬月台地》の話と似たような与太話だろう。