狂戦士の魂

登録日:2011/08/31 Wed 10:28:46
更新日:2024/04/04 Thu 21:07:15
所要時間:約 5 分で読めます




『狂戦士の魂(バーサーカー・ソウル)』とは、遊戯王のアニメオリジナルエピソードであるドーマ編で、ATMこと闇遊戯が使用したカード。

ATM曰く効果は

「手札を全て捨て、効果発動!
 こいつはモンスター以外のカードが出るまで、何枚でもカードをドローし、墓地に捨てるカード。
 そしてその数だけ、攻撃力1500以下のモンスターは追加攻撃できる」

わかりやすくすると以下のようなテキストになる。


狂戦士の魂(バーサーカー・ソウル)
速攻魔法
攻撃力1500以下のモンスター1体を選択し、手札を全て捨てて発動する。モンスター以外のカードをドローするまでカードをドローし、ドローしたカードを全て捨てる。選択されたモンスターはこのターン、このカードの効果で捨てたモンスターの枚数と同じ回数追加で攻撃できる。


劇中ではHA☆GAに対して使用する。

このカードを使う直前、HA☆GAはAIBOの魂を閉じ込めたカードと称したリアルに入手困難なあのレアカードを破り捨てるなど度重なる挑発を行っており、ATMの逆鱗に触れていた。

ATMは魔導戦士 ブレイカーで反撃に出るが、HA☆GAのライフを削りきれない。

勝利を確信するHA☆GA……

だが、そこでATMは言い放つ!




ATM「何勘違いしているんだ…!?」

HA☆GA「ひょ?」


ATM「まだ俺のバトルフェイズは終了していないぜ!!!」



そこで発動されたのがこの狂戦士の魂である。

ATMは攻撃力1500のブレイカーを選択して発動。


「さあいくぜ!
 まず1枚目!!ドロー!!


 モンスターカード、クイーンズ・ナイトを墓地に捨て…

 魔導戦士ブレイカー…追加攻撃!!!

「ヒギャアァァァァァ!!!」


 2枚目ドロー!!
 モンスターカード!!」

「ヒィヤァァァァァァァア!!!」


2回の連続攻撃で2200あったHA☆GAのライフを削りきる。
そう、ATMはこの時点でHA☆GAに勝利していた。

だがしかし…



「3枚目!

 モンスターカード!!

「グゥワアアアアアア!!!」


 ドロー!

 モンスターカード!!

「ブァアアアアアアア!!!」


 ドロー!

 モンスター(ry

「ギャアイェェェエ!!!」



怒り狂ったATMはまさかの攻撃続行

連続でドローしたモンスターの数はなんと8枚、追加攻撃した回数は7回。積み込みかな?
ちなみにクイーンズ・ナイトの後は幻獣王ガゼル、ビッグ・シールド・ガードナー、磁石の戦士γ、磁石の戦士αの順で引いている(磁石の戦士αの後の2枚は描写されなかったため不明)。

なお、ブチ切れた時のATMはデッキに置かれた順とか物理的制約を無視し自分が引きたいカードを好きに引ける能力があるので
デッキのモンスターカードを使い切るまで何回でも延々と「ドロー!モンスターカード!!」を繰り返したことだろう。


その後、杏子の制止を

「HA☆NA☆SE!」

と振りほどこうとするが、説得され自分が捨てようとしていたブラック・マジシャン・ガール*1を見てようやく理性を取り戻した。



この一連の流れはとても有名で、遊戯王は知らないけどこのシーンは知ってるという人もいるだろう。
中の人の鬼気迫る演技力もあり、ファンからも(ネタ込みで)人気が高い

ちなみにこのシーンで流れるBGM「クリティウスの牙」は処刑用BGMとして知られている。

なお、「もうやめて!〇〇のライフは0よ!」と一緒くたに言うのは誤り。
上記にもある通り、「もうやめて、遊戯!」「HA☆NA☆SE!」「とっくに羽蛾のライフは0よ!もう勝負はついたのよ!」というのが正しいやりとりである。


追記・修正は連続攻撃を止めてからお願いします。


-それっておかしくないかな?-









この項目を見て、少しOCGを知っている人なら疑問に思うことがあるだろう。


「あれ?
 ブレイカーの攻撃力って1600じゃね?」


そう、選択されたブレイカーの本来の攻撃力は1600なのである。

それが何故1500になっていたかと言うと……

HA☆GAが発動させた罠カード「むしばみ」のお陰で攻撃力が100減少していたからである。
(むしばみはあまりにもしょぼいバーン効果*2に加えて、ご都合主義でフィールドの全てのモンスターの攻撃力をたった100ポイントダウンさせるもの)

これによりHA☆GAは自らのカードの効果で敗北してしまった…。

ちなみに、遊戯の場には毒蝶-ポイズンバタフライ(溶岩魔神ラヴァ・ゴーレムと似た性質を持つアニオリカード)がありエンドフェイズに500ダメージをうける状況で、
むしばみ発動前の遊戯のライフは700、むしばみで200ダメージ受けたことにより、ポイズンバタフライの効果で丁度ライフ0になる計算だった。
なので、羽蛾がむしばみを発動しなかった場合、遊戯は狂戦士の魂は発動出来ないが、もう1ターン生き残っていた。

プレミ説もあるが、遊戯が「狂戦士の魂」を握っているか羽蛾には知るすべがない以上、結果論だろう。
そもそもこんな微妙カードを採用してるのが失策というのはおいといて


追記・修正お願いします。


-ドロー!! モンスターカード!!-






待たせたなマハード!!

遊戯王OCGにおいて

2003年7月1日の初登場から実に11年経った2014年5月17日
アニメキャラの使用カードを収録した『コレクターズパック-伝説の決闘者編-』にて、

OCG版『狂戦士の魂』が収録された。

その効果はこちら。


狂戦士の魂(バーサーカー・ソウル)
速攻魔法
「狂戦士の魂」は1ターンに1枚しか発動できない。
(1):自分フィールドのモンスターが直接攻撃によって相手に1500以下のダメージを与えた時、手札を全て捨てて発動できる。
自分のデッキの一番上のカードをめくり、それがモンスターだった場合、そのモンスターを墓地へ送り、相手に500ダメージを与える。
その後、モンスター以外がめくるまでこの効果を(最大7回)繰り返す。
めくったカードがモンスター以外だった場合、そのカードをデッキの一番上に戻す。


TF版でもそうだったが、「追加攻撃」は処理をしやすいようにバーンダメージに変更されている。
だがどういうわけか、そのダメージは500としょっぱいものに固定され大幅に弱体化。
その上回数制限までつけられてしまっている。

効果テキストだけを見ると「効果を7回発動する」ように見えなくもないが、
実際は1回目を発動した後に「7回」繰り返すので、最大でめくれるカードは8枚。
つまり、杏子に止められるところまで効果に含まれたという認識でいいのだろうか。
回数もちょうど8回で一致している。

ちなみに最大で与えられるダメージは500×8=4000である。
素の状態のヤリザ殿でも、自身の直接攻撃を含めれば5000ダメージを与えることができる。

原作効果のままだと運次第とは言え最大12000と言うオーバーキルになってしまうので、弱体化するのは仕方ないのだろう。
まあOCG版の効果でもアニメのライフ4000制なら十分すぎる数値だが……
(なおアニメでの羽蛾のライフは残り2200だったので、こっちの効果でも削りきれる)

ちなみにこの効果で相手ライフが0になった場合、その時点でデュエルは終了すると言う裁定が出ている。
残念ながらアニメのようにライフ0の相手にダメージを与え続ける事はできない、

……が、海外のTCGの方では相手ライフが0になっても一連の処理が終わるまでデュエルは終了せず、相手ライフが0になった後も、モンスター以外をめくるか8回目のダメージを与えるまでダメージを与え続ける事ができると言う裁定になっている。
つまり杏子に止められるまで延々と「ドロー(じゃないけど)!モンスターカード!」が出来るのだ!
何故日本は裁定が違うのか。
その後、2015年に変更され、現在ではOCGと同じ裁定になっている。


現実でドロー!!モンスターカード!!をやりたければ、通常モンスター限定だが「凡骨の意地」でも使おう。
やり過ぎると手札にバニラが肥えるだけだが、ターンエンドの手札破棄で墓地を肥やせる。

他にやり方はいくらでもある気はするが、気にしてはいけない。



ちなみに、初期のカードにバーサーカーなるネーミングの怪しい見た目のヤツがいたような気もしなくもないが、
別にこれといって本カードとの特別な関係性は全く欠片たりとも見受けられないような感じである。



ちなみにちなみに、このカードはOCG化に先駆けてタッグフォースシリーズで使用可能であった。
アニメさながらドロー!!モンスターカード!!ができるぞ!

ちなみにこんな効果。
狂戦士の魂(バーサーカー・ソウル)
速攻魔法
自分のバトルフェイズ時に自分フィールド上に存在する
このターン直接攻撃を行った攻撃力1500以下のモンスター1体を選択し、手札を全て捨てて発動する。
自分のデッキからカードを1枚ドローして、お互いに確認しモンスターカードだった場合、
そのカードを墓地へ送り相手ライフに選択したモンスターの攻撃力分のダメージを与える。
モンスター以外のカードをドローするまでこの効果を繰り返す。

きちんと相手のライフが0になっても追加攻撃できます。とっくに相手のライフは0よ!

ただし、こちらでも追加攻撃ではなく、選択したモンスターの攻撃力分のダメージを与えるようになっている。
また、カードの処理がルール上終わらないのでこの追加ドローでデッキを全て引ききると引き分けになってしまう。


魔導戦士ブレイカー、追記・修正!

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最終更新:2024年04月04日 21:07

*1 余談だが、レベルが5になっているという作画ミスがあった。

*2 自フィールドのモンスター1体につき100。