生簀一郎/キュレックスワーム

登録日:2011/08/29 Mon 16:24:25
更新日:2024/04/09 Tue 19:59:29
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この世に権力者が現れて以来、彼らはみな、腕のいい料理人を自分の傍らに置こうとした。
権力に仕えるはずだった料理人の中から、やがてその料理の力で、権力者の身体と心をも操る者が現れた。
そのような闇の料理人の頂点に立つ者に、代々伝わってきた包丁がある。

その名も、黒包丁――――


時の権力者の身体と心を操り、裏から支配してきた権力者に対し、
あくまで市井に身を置き、人々の小さな幸せのために貢献してきた光の料理人達がいる。
そのような料理人の頂点に立つ者に、代々伝わってきた包丁がある。

その名も、白包丁――――



生簀一郎/キュレックスワームは特撮テレビドラマ『仮面ライダーカブト』に登場するワームの一体。

演:阿部進之介


【データ】

身長 212cm
体重 115kg
種族 ワーム
特色・力 クロックアップ
卓越した料理スキル
対象を自在に操るウィルス
クリーチャーデザイン 韮沢靖
初登場回 仮面ライダーカブト』第29話「闇キッチン」

【概要】

平成一期おなじみ夏のギャグ回*1の中でも、一際異彩を放つカブト29、30話(通称黒包丁回)の敵である。

擬態時は常に黒い着流しで、飲食店を転々としては自らの料理で人の感情を操る実験をしていた闇の料理人である。

ワーム態は「蚊」がモチーフで、設定上は人間の体液を啜ったりウイルスを注入して操り人形にできるという。
…わざわざ料理使わなくてもいいのでは。

ワームとしての自意識はあるものの、その本来の活動には興味が無いようでウカワームからの協力要請をあっさり断ってひたすら料理道に邁進していた。
但し全く地球征服をする気がなかったわけではなく、料理で人類を支配しようと目論んでいたため、ウカワームの誘いを蹴ったのも単純に方向性の違いによるものの様子。

前述したように
その分料理の腕前は「料理で世界征服」を豪語するだけのものはあり、「ZECT上層部に気に入られてお抱え料理人の座につく(=ZECT中枢部に侵入成功)」、「天道、神代のじいやとそれぞれ料理対決して圧勝する」(天道は1回目のみ。2度目は天道が勝利)といわゆる今週の怪人にしておくには惜しいほどのすさまじい実力を披露した。


【劇中の活躍】

樹花の友人・亜美の親が経営する店は近所に新しくできた店に客を奪われピンチに陥っていた。
口一杯にパスタを詰め込んだ樹花の頼みで天道は問題の新しい店を訪れる。
しかし既に閑散としていた店に天道と樹花は訝しがりながらも、流暢なイタリア語でオーダーする。
出てきた『マグロの目玉が飛び出るほどおいしいマグロの野菜添え』を口にした瞬間、天道は思わず「まずっ!」と漏らし、樹花はまずさのあまりに涙ながらにトイレへ駆け込んだ。
実はこの店の雇われシェフこそが生簀であった。
「俺は料理で人間の感情を操れる」と豪語する生簀は、この店を自身の料理の実験場にしていたことを天道らに明かす。

人を悲しくさせるほどまずい料理を作り、店を実験場扱いした生簀を、天道は料理人の資格がないと非難する。
天道「おばあちゃんが言っていた。刃物を握る手で人を幸せにできるのは、料理人だけだと」
真理ちゃんや飛彩が聞いたらどう思うのだろうか

店から去った生簀に三島からZECT主催のパーティの料理人を探せと使い走りにされた間宮が接触するが、彼女の言いなりになるつもりはないと拒否。加賀美と天道がだべるビストロ・ラ・サルを訪れる。
そして天道の食べていた炒飯を一口食べ、これを豚の餌と評し、作ったひよりを素人だと酷評する。

その時、冒頭で天道が唐突に誰かわからんオッサンから託された黒包丁が光り、生簀の手におさまる。
生簀は黒包丁に正当な持ち主と認められ、加賀美はおろか天道でも抜くことができなかった黒包丁をやすやすと抜く。

直後、外は暗雲立ち込め嵐となる。

生簀「ああ…感じる、感じるぞ…過去の料理人達の魂が俺に乗り移ったようだ…俺は、だ!」

天道「お前は料理の王道から外れている。俺と…勝負しろ!」


加賀美&視聴者( ゚Д゚)ポカーン


二人は天道の得意料理、麻婆豆腐で勝負する。
急遽審査することになった加賀美は天道の麻婆豆腐を「相変わらず美味い、さすが天道」と評したが、生簀の麻婆豆腐を口にした途端態度を一変。

「うまぁ〜〜〜い! こんなうまいものが食えて、幸せだあははぁ〜〜…」

あまりのうまさに加賀美は昇天。
そこにかつて生簀に敗れた料理人たちが、師匠を連れて乗り込んできた。
天道「あなたは…!」
その師匠とは、人類の宝ことじいやだった。

なぜか四方を金網に囲まれた謎のキッチン「闇キッチン」に舞台が移り、加賀美パパ審査で二人の料理対決が始まる。

ぼっちゃまがFULL FORCEバックにワームに剣を振るっていた頃、じいやもFULL FORCEバックにハモに包丁を振るう。

互いに料理人としての地位と名誉を賭けたこの戦いを制したのは…


「ビッッッックリ!! 私は誰?ここはどこ? そお! 天国だ〜!! 私は今天国にいるのだ〜!!!」

「それに比べてお前の作った料理は………はいっ、豚の餌ぁぁぁぁ!!!


じいや、敗れる。まさにこの親にしてあの息子ありなリアクションで昇天する加賀美パパであった。

さっきまでワームと戦ってたはずの天道はショックで倒れるじいやを無駄に華麗なアクション混じりに支え、高笑いを上げる生簀にじいやの敵を討つことを宣言。

しかし、先の敗北からスランプに陥っていた天道はじいやの紹介状を手に、じいやの双子の元で料理修業を始める。
今まで数多の料理人たちが倒れていったという山奥の修行場に、じいやの弟はいた。
「この雑巾を料理してみせろ」という難題を出すじいやの弟に対し、天道は「雑巾の天ぷら」「雑巾のステーキ」「雑巾うどん」を作るが箸をつけてさえもらえない。

一方で生簀は、黒包丁の力で次々と老舗料理店破りをしていく。
ついにはミサキーヌや田所まで虜にして、後のビーストドーパントであり漫画家にもなったらしい田所の弟を破り実家の蕎麦屋の暖簾まで奪ってしまう。
更にパーティーのシェフとして現れ、要人たちの胃袋を掴んでいくなど、自身の野望へと着実に近づいていく。

そんな中、修行の答えが見えず悩んでいた天道。
ふと、雑巾で腕の汚れを拭った天道は気づく。

天道「雑巾は料理するものじゃない!」

雑巾を渡された時点で何故たどり着けなかったのか。
そしてその答えに辿り着けず死んでいった料理人たちって一体…。

とはいえ天道はこの修行で、
「世の中の物にはそれぞれ役割がある。その本質を見極める事こそが料理の真髄」
「そのために必要なのは自然を知り、己を知ることである」
という答えを得る。

こうして天道はスランプを脱出し、光の料理人として白包丁を渡されるのであった。でもキッカケは食物じゃない

再び舞台は闇キッチン。
生簀と天道の味噌汁対決が始まる…と思いきや、遅れる天道の代わりに田所が現れる。
田所「長年封印していた田所家伝統の包丁…まさか再びこの手に取ろうとは…おうっ!?」


錆 び て た

田所が一心不乱に包丁を磨いでいたら、ようやく天道が到着する。

生簀は天道の白包丁を目にしてたじろぐ。
しかし天道は白包丁ではなく田所の包丁を使用する。

天道「黒包丁も白包丁も関係ない。大切なのは本質を見極めることだ」

料理の真髄を悟った天道に、もはや得物は関係なかった。

そして審査の時。生簀の味噌汁を飲んだ加賀美パパはやはりラリる。
だが天道の味噌汁を飲み、加賀美パパは言葉を失う。


「表現のしようがない…この味噌汁の味は、天国の上に位置している」

「私が言えることはただ一つ」

「この味に比べたらお前のは……豚の餌ぁぁぁぁ~~~~~~~~~!!!」



またしても飛んでいった加賀美パパ。ショックを受けた生簀は天道の味噌汁の味を確かめる。

生簀「これは…この大根は、なんだ!?」
天道「料理の途中俺は外に出て、細切りにした大根をそよ風にさらした」

それ要は大根切って干しただけだよね天道さん。

天道「お前は自分の技と味覚に頼るあまり、世界を見ようとしなかった。おばあちゃんが言っていた。自分に溺れる者は、いずれ闇に落ちる」

すると生簀は唐突に褒美をやろうとワーム態になる。
舞台はなぜかおなじみ味の素スタジアム観客席に(特撮ワープとかではなく、キッチンがフェードアウトしていつものスタジアムに変化した。どういう仕組みなんだそれは)。
変身する天道(ここまでの流れを見ていると忘れてしまいそうになるが、これは仮面ライダーである)。

しかし戦闘力はあまり大したことはなく、蚊の羽音に似た鳴き声を挙げながら秒殺された。

この回にはHカブト登場(一応は第28話から)、剣の加賀美への正体バレ等ちゃっかり大事な事もさらっとやっていたりする。
この辺は2作前の夏ギャグ回ギャレンジャックフォームに似た物を感じる。


【余談】

生簀役の阿部進之介氏は『超星神グランセイザー』のインパクター・ロギア役で知られ、『仮面ライダー555』や『仮面ライダーOOO』にもゲスト出演している。

実はカブト劇場版で先行登場している怪人。
同作では新怪人が一切登場しないため、その代わりと言える。
モチーフが「蚊」なのは夏の放送時期に合わせたため。
また、蚊の「吸血」繋がりで吸血鬼の要素もデザインに取り入れられている。

その後、キュレックスワームは、『仮面ライダーディケイド』1話でまさかの光夏海に擬態して登場したが、こちらもあっさり倒された。
仮面ライダーウィザード』第52話では魔宝石の世界の怪人として登場。
同じ双翅目の怪人・ミュスカワームと共に子供たちを襲撃したが、ライダーリングで召喚されたファイズとカブトの超速コンビに倒された。

カブト本編から客演に至るまで上記の能力は全く披露せず、蚊がモチーフということ以外にこれといった特徴のない怪人というある意味非常に珍しい怪人。



お前の追記・修正は………はい、豚の餌ぁぁぁぁ!!!

この項目が面白かったなら……\豚の餌ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!/

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最終更新:2024年04月09日 19:59

*1 「レジャーで出かけた子供達が見逃したり、高校野球などで放送枠が潰れたりしてもいいように、特に観なくても問題ない内容を放映するため」ではないかとされる。もっともカブト29・30話は「加賀美が剣の秘密を知ってしまう」という重要イベントが起きたが。