エグザモン

登録日:2011/10/30(日) 19:01:18
更新日:2024/01/15 Mon 11:42:40
所要時間:約 6 分で読めます





大気圏を越え飛翔する紅の竜帝!


『エグザモン』とは、『デジタルモンスター』に登場するキャラクター。

【基本データ】

世代 究極体
タイプ 聖騎士型
属性 データ種
必殺技 アヴァロンズゲート
「アンブロジウス」を敵に突き刺し、装填されている特殊弾を内部で炸裂させ、敵を消滅させる。
「アヴァロン」とはアーサー王伝説などに登場する、ブリテンの何処かに存在するとされる伝説の島。
得意技 ペンドラゴンズグローリー
大気圏外まで上昇し、「アンブロジウス」から高出力レーザーを発射する。
「ペンドラゴン」はアーサーの父とされるウーサーの姓、もしくは称号。
ドラゴニックインパクト
大気圏外から地表目掛けて急降下し、とてつもない衝撃波と摩擦熱を伴いながら広範囲を破壊する。

【概要】

10周年記念デジモンであるドラコモンの最終形態。
ドラコモンの究極体のブレイクドラモンスレイヤードラモンジョグレスで誕生する。
(完全体のグラウンドラモンウイングドラモンのジョグレス進化という場合も)
名前のエグザは10の18乗、すなわち百京を意味する接頭辞*1

ロイヤルナイツに属する聖騎士型デジモン。
(どうみても騎士ではなくただので、騎士らしいパーツはランスぐらいだが気にしたら負け)
というか、半分が竜or竜型からの派生種で構成されている騎士団て……。

聖騎士であると同時に、デジコア内に濃密度の「竜因子」を持ち、すべての竜型デジモンの頂点に立ち “竜帝”の異名を持つ
四大竜との関連性は不明。
 インなんとかさん「……」
 黄龍「………」

太古のデジタルワールドから存在していたとされる。
だが、七大魔王の一角であるリヴァイアモン凌ぐ程のデータ質量を持っていたため従来のデジタル機器では描画ができず、最新の機器で漸く描画ができ、存在を確認できた。
 鰐「………」

小さな島なら飲み込めるほど巨大なクロンデジゾイド製の翼「カレドヴールフ」は独自の意思を持ち、時には飛翔のための翼となり、時にはエグザモンを守るにもなる。

携えている巨大なランス「アンブロジウス」*2は内部に様々な効果を持つウィルス弾が装填されている。
そのため、近距離のみならず中距離、遠距離、そしてゼロ距離での攻撃を可能にする。
“竜”の姿から大雑把で荒削りなバトルスタイルがイメージされるが、“騎士”らしく様々な戦闘距離と多彩な攻撃パターンの持ち主。

《翼のデザイン》

エグザモンはその巨体もさることながら、大きく目立っているその翼のデザインがとても分かりにくい複雑なことでも有名。

まず、公式イラストでは翼は巨大な1対ではなく、その下に生えている背部の副翼と、両腕から生えている翼も含め、計3対となっている。
腕部の翼は、後述の初期設定の名残としてウイングドラモンから引き継いだと考えれば分かりやすい。
以下の旧デジモンカードのイラストがその例。

出展:デジタルモンスターカードゲーム『デジモン20thメモリアルセット』
🄫BANDAI
🄫本郷あきよし・東映アニメーション

しかし現在のデザインでは腕翼はなくなり、主翼と副翼の2対になっている。
また副翼のデザインが腕翼に近いものになっている。
腕翼がオミットされたというよりは、「腕翼が副翼の位置に移動した」というのが適切なところか。
こちらは新デジカが分かりやすい。
出展:デジモンカードゲーム『ドラゴンズロア』
🄫BANDAI
🄫本郷あきよし・フジテレビ・東映アニメーション

この改変はイラストミスではなく、新デジカのイラストレーターの証言*3により、意図的な変更であることが明言されている。
恐らく、作画やポリゴン作成の関係で腕から生えているというのは取り回しにくいから…等の大人の事情があったと思われるが、詳細は不明。


【誤植】

デジモン名物の誤植によって早期に種族やロイヤルナイツであることがカミングアウトされてしまった。
(当時はあくまでも推測の域ではあったが)


その内容とは…10週年イベントである『グレイテスト・オブ・デジモン』において、ファンの前に初お目見えしたドラコモン。
だが、その展示パネル上に書かれたデータのルビが…

せ い き し がた
竜   型

……一体全体どこからどんな風にツッコミを入れればいいのか分からない*4



【派生種】

◆エグザモン(X抗体)

世代 究極体
タイプ 聖騎士型
属性 データ種
必殺技 ペンドラゴンスパークル
全解放した『究極戦竜槍アンブロジウス』で敵を突き、ドラゴニックプラスマから大雷撃を落とす。
雷剣ブレイラガハ
ドラゴニックプラズマから落ちた稲妻から12本の剣が出現し、敵に向かって放たれる。
もしかして:無限の剣製
エグザモンがX抗体を得て進化した姿。
ロードナイトモンからも遅れること約1年、『デジタルモンスターX3』で初登場。
ロイヤルナイツ、最後のX抗体獲得のデジモンであった。

X抗体を得ることで、聖騎士型のデータが引き出され、兜や鎧を纏ったような騎士らしさが現れた。
竜帝らしい個性は薄れた。
また、遂に腕翼が完全になくなり4枚翼になってしまった…。
その他、竜型・聖騎士型のパワーが溢れ渦を巻き、ドラゴニックオーra…ドラゴニックプラズマを生み出している。

武装も、高エネルギーを発する『究極戦竜槍(きゅうきょくせんりゅうそう)アンブロジウス』へ変化した。
槍じゃなくて、ダブルブレード型のライトセーバーじゃないかとか言ってはいけない
これも「カレドヴールフ」同様に意思を持ち、敵の強さでエネルギーの解放量が変化するという。


【関連作品でのエグザモン】

NDSソフト『デジモンストーリー ロストエボリューション』

初の育成可能作品。
ただし、パスワード「EXAM2007」で解放できる特別なクエストをクリアし、プレートを入手。
また、クエストクリア後にログインマウンテンに出現するようになる野生の個体を倒し、スキャンデータを集める必要がある。
なお、ドラコモン系列は登場していないため、本作での進化元はマスターティラノモンとなっている。


アニメデジモンクロスウォーズ

CV:神奈延年
デジタルワールドを守る騎士団の一員として二期終盤にウォーグレイモンと共に登場する。
アカリとゼンジロウをタイキ達のもとに導いた。


ゲームデジモンストーリー サイバースルゥース

CV:半田裕典(CVは設定されているが、作中では台詞はなく咆哮のみ)
ロイヤルナイツの一員として登場。
次元の裂け目から巨体を現し、人間世界に侵攻する様子がムービーで描かれる。
しかし、イーターによる侵食を受けており、自我を失い暴走状態にある。
巨体に違わぬ圧倒的な力を持っており、主人公側についたロイヤルナイツ総出の作戦でも倒せなかった。
最終的にデジタルウェイブの供給を断たれた事で弱体化し、主人公とアラタによって倒され活動を停止した。

敵として現れた時にはウルトラ怪獣かゴジラかと言わんばかりの圧倒的な巨体を誇るが、自分が育成するものは小さく、しかも攻撃時以外にはアンブロジウスを持っていない。


ゲーム『デジモンオールスターランブル』

海外でのみ発売されたデジモンの格闘ゲーム。(システムとしては「デジモンクロニクル」に近い)

そのプレイアブル枠として、ピヨモンの進化系(2つ目)にまさかの大抜擢される。
ホウオウモンは1つ目の進化。

…だけならまだ良い*5のだが、なんと何故かテイルモンの進化系の2つ目にも採用されている。
オファニモン「……」



【余談】

翼のデザインが変わったという経緯を持つエグザモンだが、実は進化ルートについても途中で変更、それも二度もなされたという複雑な経緯を持つ。

まず、当初の構想では、進化元となるドラコモンについて、現在の対空特化の進化ルート(コアドラモン青→ウイングドラモン)と対地特化の進化ルート(コアドラモン緑→グラウンドラモン)に加え、両方をカバーする全能形態の進化ルートが考案されていた。
この全能ルートでは成熟期は黄色いコアドラモンで、完全体が白いグラウンドラモンの身体にウイングドラモンの翼をくっつけたような見た目になっている。

そして、それぞれのルートに置いて、究極体が
  • 対空ルート→エグザモン
  • 対地ルート→ブレイクドラモン
  • 全能ルート→スレイヤードラモン
となる……はずだったが、後に全能ルートは削除。
エグザモンとブレイクドラモンのジョグレスでスレイヤードラモンになることになった。

…のだが、そこからさらにスレイヤードラモンとエグザモンの立ち位置が変更され、現在にいたるという訳である。
参考リンク1 参考リンク2
エグザモンのデザインや必殺技の設定はウイングドラモンのものを踏襲しており、逆にスレイヤードラモンは鎧で身を包んだいかにも騎士といったデザインであることからもこの事実がうかがえる。
いかなる経緯で入れ替わったのかは不明だが、当初の案の場合、またもやナイツにただの竜騎士が増えることになっていただろうから、結果としては良かったのかもしれない…。


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最終更新:2024年01月15日 11:42
添付ファイル

*1 ただし、「エクサ」と読まれることの方が多い

*2 四世紀のキリスト教の司教にこの名を持つ人物が存在する。古代ローマ教会四大教会博士の一人にも数えられ、アウグスティヌスをキリスト教に導いたとされる人物。

*3 https://twitter.com/321sai/status/1552826317800099840?s=21&t=KWqmgT1Okxsn9f5Z1B3_jA

*4 正確には、この段階で公開されたのはドラコモンまで。スレイヤーやブレイクも未公開。なので、正確に言うのであれば「エグザモンがナイツだとネタバレされた」のではなく「10周年記念デジモンの最終形態がナイツになる(であろう)ことがネタバレした」というのが正しい

*5 ガルダモン辺りからすると良くないだろうが