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ユニクロン三部作

登録日：2010/05/31(月) 08:49:59
更新日：2023/05/18 Thu 01:25:05
所要時間：約 5 分で読めます


「ユニクロン三部作」とは、『トランスフォーマー』シリーズの作品群の総称。
2003年から放送された『超ロボット生命体トランスフォーマー マイクロン伝説』、『トランスフォーマー スーパーリンク』、『トランスフォーマー ギャラクシーフォース』の三作品を指す。

何れの作品にも、人間大のトランスフォーマー「マイクロン」が登場するのが特徴だが、その一方でタイトルに反し、ユニクロンは最後の『GF』には登場しない。
と言うのも、『GF』が『SL』から独立している日本と違い、海外では直接的続編の為であり、この様な呼称がされるのもそれに由来する。（その為「マイクロン三部作」とも呼ばれる）



『超ロボット生命体 トランスフォーマー マイクロン伝説』


三部作第一章。
あのTF界一信用出来無い男が良い人だったり、実はコンボイが肉体言語使いであったりとそれまでのＴＦシリーズとは違った一面が見られる作品。
特に、最終局面ではサイバトロンとデストロンが手を結ぶというそれまでのTFシリーズでは見られなかったシーンがファンにとって高ポイントで、総じて名作と名高い。

主な登場キャラ

（アルマダ）コンボイ

CV:大川透
我らが総司令官。
冷静で真面目、平和主義者と絵に描いた様な正義の味方。
しかし、それは演技であり、出来れば拳と拳の語り合いがしたい、と言う取って付けた様な設定が急浮上。
最終回におけるメガトロンとの殴り合いでは総司令官の証マトリクスを捨ててまでそれに答えた。
「それでも私は、光を見続けたいのだ！勝ち残ることが正義ではなく、正義が勝つのだ!!」


（アルマダ）メガトロン

CV:梁田清之
毎度お馴染み破壊大帝。
しかし、ただの悪役ではなく、コンボイとは自分の手で決着を付けたがったり、スタースクリームが自分を越える事を願う等、良い人っぽい。
通称：クワガタンク。
「光ある所に闇がある！忘れるな、悪もまた永遠に不滅なのだ!!」


（アルマダ）スタースクリーム

CV:山野井仁
お馴染みTF界一の裏切り者。
……かと思えば正々堂々とした戦いを好んだり、人間達との交流で優しくなったりとメガトロン以上の良い人ぶりを見せる。
「いろいろ、あったなぁ……」


ダブルフェイス

CV.櫻井孝宏
中盤から参戦する謎のトランスフォーマー。
サイバトロンとデストロンの両陣営に付き、戦いを翻弄する。
果たしてその真意は……。
「疾風は、勁草を知る……」


『トランスフォーマースーパーリンク』


三部作第二章。
前作とは打って変わってアドリブ飛び交うギャグ路線としての要素が増えた。
特にスペシャルの暴走は酷く、中の人が同じキャラ四人が同じ場面に登場したり、どこぞのイボンコよろしく総司令官が日頃の鬱憤を爆発させたりと某獣戦争を彷彿とさせる（その監督は音響監督として参加）。
と言ってもあくまで前作と比べたらギャグ要素が増えたという話であり、本編のストーリー自体は勢力間や善悪で揺れる展開や相次ぐ洗脳行為など暗くシリアスな要素も多い。

主な登場キャラ

グランドコンボイ

CV:小西克幸
前作での（アルマダ）コンボイ。
声変わりしたらしい。
前作で「何かが吹っ切れ」て、かなりノリが良くなった。ウイングコンボイやらオメガコンボイやらになっても「グランドコンボイ！」呼ばわりされる。おぉっぷ……
最終的にはCGの殻を脱ぎ捨てて巨大化する。
通称：曙、ドスコンボイ。
「私の名前を言ってみろぉぉぉ！！！！」


ガルバトロン

CV:遠藤純一
復活した新破壊大帝。前作のクワガタンク。
彼も声変わりしたらしい。
多少記憶障害を起こしているらしく、人格が変わってる。
それでも根本的部分は変わってないらしく、失敗した部下を見捨てなかったり、宿敵にして生涯の友Gコンボイとの一騎打ちを邪魔されたらマジ切れしたりと相変わらず。
巨大化したり、CGの殻を脱ぎ捨てたり、最終的には太陽になったりと大忙し。
通称：ガル様。
「行くぞぉお！！グランドコンボィヤァアアアアア！！！！」


ナイトスクリーム

CV:飛田展男
前作のあの人。
……かと思ったらそうすると矛盾が生じる。
上司に忠実。
声は赤いプテラノドンだが名前はあのオカマコウモリと同じ。
「ガルバトロン様の邪魔はさせん！今日で何度目だ、この台詞！？」


キッカー・ジョーンズ

CV:岸尾だいすけ
サイバトロンと共に闘う唯一の人間。
反抗期真っただ中だが、基本は主人公らしく熱血漢。
中の人的に特にアドリブが多そうだが、どちらかと言えばツッコミ役。



『トランスフォーマー ギャラクシーフォース』


三部作最終章。
シリアス路線に戻ったかと思えば、ちょくちょくギャグテイストが加えられ程よい味付けになっている。
また、本編の空気の重さの反動か、次回予告はアドリブのオンパレードと化していた。
なお本作の次に制作された実写版映画から、日本語版でも基礎用語表記が「オプティマスプライム」等英語版基準に変更されたため、コンボイという単語が登場する最後の作品となった。

因みに、本作では「コンボイ」は各星の指導者の名前とされている。
また地球人側の仲間として中盤から正規軍人と軍の部隊が協力者となるという割と珍しい展開も見られた*1

主な登場キャラ

ギャラクシーコンボイ

CV:楠大典
名前の長い総司令官。
基本はマトモなツッコミ役だが、やや天然気味。
最終話であのセリフを言っちゃった。
余談だが、中の人は以前『トランスフォーマー カーロボット』で「ブラックコンボイ」を演じた事がある。
最終決戦では金色のサンダーフラッシュを使えるようになる。
「宇宙を守れ、トランスフォーム！」


マスターメガトロン

CV:中田譲治
前作までとは打って変わって冷血非道な、正しく破壊大帝に相応しいキャラになった。
後半、マスターガルバトロンにパワーアップする。
ラスボスらしくそのスペックはチートそのもの。
「俺は……マスターガルバトロン……宇宙を……統べる…者……」


スタースクリーム

CV:黒田崇矢
Mメガトロン同様、非道な面も見せるが真っ向勝負を好む等、やはり初代とは違った性格をしている。
なお、途中で創造神プライマスのスパークを用いてパワーアップし、マスターメガトロンを裏切った。勝率は高くないものの、その実力は高く、倒されては何度も執念で復活した。
「強さとは決意。意志の力は不可能も可能にする！」


ベクタープライム

CV:速水奨
遥か昔から来たトランスフォーマーで、時空監視者。
その肩書通り、時間を操ることができる。
優柔不断なギャラクシーコンボイをぶん殴ったこともある。
『ビーストウォーズリボーン』にも登場。
「時は…未来へと続いていくのだから…」


ニトロコンボイ

CV:土門仁
スピード狂な惑星スピーディアのリーダー。
長い間トップに君臨し過ぎていたため、当初はやや傲慢で独善的な考えの持ち主になってしまっていたが、エクシリオンとレースの中でサイバトロンの考えに賛同して入隊する。


フレイムコンボイ

CV:若本規夫
惑星アニマトロスのリーダー。通称「若本コンボイ」。
「力こそ全て」の考えからマスターメガトロンと手を組むが、根は義理堅く礼儀正しい性格。
力による支配に行き着いたのも自身がリーダーとなる前は当時のリーダーの統治力不足により荒廃してしまった星を見てきたためであり、平和を守るための苦渋の決断だった。
統治の方法こそは乱暴であったが、彼がリーダーとなってからは惑星アニマトロスの秩序は保たれており、終盤までデストロン側に付いていたのも一時期手を組んだマスターメガトロンへの義理立てによるもの。


ライブコンボイ

CV:平田広明
古代に地球に移り住んできたトランスフォーマーのリーダー。
個性的な今作の「コンボイ」の中では穏やかかつ冷静な性格をしている。
モンスターハンター*2をしている傍ら、陰ながら地球人を守っていた。プラネットフォースの事も知っており、長年北極に封印し続けていた。


メガロコンボイ

CV:木村雅史
惑星ギガロニアのリーダー。「安全第一」がモットーな親分肌。
ギガロニアの特徴から歴代コンボイの中でも最大サイズを誇る。
当初は星の掟を守りサイバトロンがギガロニアの最下層に行くことを認めなかったが、ギガロニアを守るためにサイバトロンに協力する。




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最終更新：2023年05月18日 01:25

*1 「スーパーリンク」では地球人とトランスフォーマーは共存関係にあるものの、文明レベルの差から地球連邦政府はトランスフォーマー同士の問題には不介入を決め込んでいる。

*2 今作では「地球各地で目撃例のあるUFOやUMAの一部はトランスフォーマー」という設定がある。