主人公(DQⅠ)

登録日:2011/08/15(月) 13:01:57
更新日:2023/10/19 Thu 00:50:35
所要時間:約 4 分で読めます






いいえ。私の治める国があるなら、それは私自身で探したいのです。






CV:関俊彦(ドラマCD)、花江夏樹(ドラゴンクエストライバルズエース)

●概要

初代ドラゴンクエストの主人公。
ドラゴンクエストⅢの主人公である伝説の勇者ロトの子孫。
実はただの子孫などではなく、ロトの生まれ変わりらしい。
ラダトーム城から奪われた光の玉、そしてドラゴンに攫われたローラ姫を救出するため、広大なアレフガルドを一人で旅をする。
名前はプレイヤーが決める事になるが、小説版及びCDシアター版では「アレフ」という名前である。

ドラゴンクエストシリーズで唯一、最後まで一人で戦いぬくことを選んだ漢。
モンスター達もそんな彼の強い覚悟を認めてのことか、常に一匹で襲い掛かる……。
スライムでもドラキーでも、ましてやドラゴンやゴーレム、竜王とて例外ではない。

道中で手にはいる武器の数々に加えて
「ホイミ」「ギラ」「ラリホー」「レミーラ」「マホトーン」「リレミト」「ルーラ」「トヘロス」「ベホイミ」「ベギラマ」の10種の呪文をも使いこなすことが出来る。
一人旅、それも長旅においてはHPの回復だの、強敵の無力化だの、撤退手段だの、稼ぎ場での安定火力だの、どれも欠かせない役どころだ。
状況再現を取り入れたSFC版のRTAでは、状況再現が続いている限り会心の一撃を確定で放つことができるという、アリーナ顔負けの一面を持つ。

旅の途中、ドムドーラ廃墟でロトの鎧を見付けて、竜王の城の地下でロトの剣を発見する。
そして竜王を倒して光の玉を奪還、ローラ姫と結婚してアレフガルドから離れ、
ローレシア、サマルトリア、ムーンブルクの3つの国を子供共に立ち上げた。


後にローレシアにはロトの紋章、サマルトリアにはロトの盾が代々伝えられる。
ムーンブルクは……恐らく鎧が伝わっていたが襲撃の際にロンダルキアに奪われたのかもしれない。
ロトの剣? それは知らん。


●ネタ

FC版では彼を含めた全ての人物がブラウン管の向こうを見ていて、カニ歩きなのでよく面白がられる。
名前によって能力が変化する。

結婚に関して権利がなく、姫からの求愛に「いいえ」と答えれば、
「そんな……ひどい……」の無限ループという恐怖イベントが待ち受ける。
姫と宿屋に泊まると「ゆうべはおたのしみでしたね」と言われてしまうが、
本当におたのしみかどうかは、彼の地位的にも道義的にも何もなかったと考えるのが普通。
しかしひねくれたプレイヤーからはおたのしみしてるとか思われる事も多い。
そこ、対象年齢考えてくれ。

ちなみにリメイク版では町娘を連れて歩けるようになっており、この状態で宿に泊まっても言われる。
そのため本当にお楽しみの可能性もある。
なので、歴代主人公においてアッチの意味でも自由度が高い御仁である。

なおローラ姫と町娘の3人で宿に泊まってもセリフは変化しない。
色んな意味でタフであるから、きっと宿屋の主も引いてるのだろう……。

初期装備はなんと全く無し。つまり裸一貫でラダトーム王に謁見するのであった。
せめて布の服ぐらい着せてあげようよ…
ゲームブック版の挿絵では一応原始人みたいな服は着ていたので裸ではなかった模様。それでも王様に謁見する格好ではないだろうが。


●その他

ドラマCD版のCVは関俊彦氏だが、「DISSIDIA FINAL FANTASY」でFFⅠ代表で、
DFFでは主人公にも等しいポジションを獲得したウォーリア・オブ・ライトも演じている。
つまり関氏はドラゴンクエスト、ファイナルファンタジー両方の一作目の主人公を演じたことになるのだ。


後に1モチーフの体感型ゲーム剣神ドラゴンクエストが発売された際に、
勇者のデザインがリメイクされ、鎧を身にまとった姿からドラゴンボールに登場しそうな金髪軽装の姿になった。

バトルロードでは剣神勇者がⅠ勇者として扱われ、鎧を身にまとった方は封印される事になった……のかと思ったが、
家庭用限定のカードの演出でロト装備が登場。剣神勇者がそれを身に付ける事で懐かしの初代勇者の姿に。

つまり、剣神勇者はロト装備を付ける前の初代勇者の姿であった。




●ドラゴンクエストビルダーズ アレフガルドを復活せよ


この世界はオレ様のモノ……オレ様のものだぁっ! ぐひゃははははははッ!

オレは王様だ、王様だぞォオオーー! 無礼者ッ! 無礼者ぉおおおおおーーーッ!



この世界での彼は竜王の世界の半分をやろうという取引に「はい」と答えてしまい、竜王が世界を征服している。
この勇者はラダトームの兵士が協力してくれないことや王の餞別が少ないことに文句を言っていたらしいが、
Ⅰの勇者はプレイヤーの分身でもあるので当時のプレイヤーが思ったことを代弁しているのかもしれない。
勇者の冒険譚を主人公は夢という形で垣間見る事が出来るが、その旅は人々に伝説の勇者の子孫だから世界を救うのが使命だと期待を押し付けられたり、
勇者と特別扱いはされても個人としては見てもらえないなど複雑なものであった模様。

劇中では『やみのせんし』と言う名前で登場。肩書きは『偽りの王』
『セカイノハンブン』という名前が付けられた砦の中でおり、精神も既に壊れている。
その姿は覆面にパンツのオッサン……そう実にオルテガ、あるいはカンダタおやぶんな姿であった。
たしかに初代勇者はオルテガの末裔ではあるのだが……まあ、こんなデフォルメがない状態で対決しても違ったホラー感があっただろう。

自身を世界の王と名乗り、侵入してきた主人公を無礼者と罵ったり狂った笑いをしてくる。
見た目は前述した覆面パンツだが、王だけに王冠をしており首元には『王女の愛』、ロトの剣とロトの盾を装備している。
しかしルビスに背いたためか、ロト装備についている紋章の中の赤い水晶は取り外されている。
倒すと何処かに逃亡する。

エルというシスターはこの哀れな元勇者についてこう推測している。
彼は自らに課せられた使命を果たし、そのまま竜王を倒してさえいれば名実ともに伝説の勇者となれたはずだった。
だというのに、彼は何故そのチャンスを不意にするような真似をして、竜王の誘いに乗ってしまったのだろうか。
そもそも彼はあんな状況で竜王から本当に世界の半分を貰えるなどと信じていたのだろうか?
彼が野心に取り憑かれてそんなことをしたというのは逆に不思議なのだ。

恐らく、彼は勇者の血を引く選ばれし者としてもてはやされて生きてきた。
魔王を倒す勇者としてふさわしい振る舞いを求められたのだろう。
そしてそんな人間だったから自分で自分の道を決める選択肢が与えられたことなど一度もなかったのではないだろうか?
そんな中にあって自分の道を選ぶ選択肢が初めて与えられたとしたら……考えてしまうのではないだろうか。

自分がもしここで「はい」を選んだらどうなるんだろう?

彼はきっと世界が欲しいとか人間に絶望したとかではなく、
真面目な性格だからこそ生まれてしまった純粋な好奇心で、こういう選択を勇者は選んだのではないのかと。


ちなみにビルダーズの主人公もロトの子孫であり、初代勇者とは遠い親戚にあたる。そして彼が最後に進んだ道と、それを突き進むさまは…


●余談

上記のようにネタとして「お楽しみでしたね」が取り沙汰されているが、
ジャンプ放送局の土居孝幸が描いたファミコン神拳のドラクエⅡ攻略本掲載の漫画では、
アレフガルドから辿りついた先で妻であるローラの尻を触る部分がある等、やっぱりそう言う部分はあると思われる。
国作りをしながらローラと一緒に二男一女を作るなど、そうでなくてもお盛んなおしどり夫婦であるのは確かだし。

ちなみに、ムーンブルクに関しては長女に割譲してできたか、
既に存在していた大国ムーンブルクに長女が嫁いだかで設定が統一されていなかったりする。






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最終更新:2023年10月19日 00:50