ティーア・ルミブル

登録日:2010/07/29(木) 17:03:17
更新日:2020/08/27 Thu 22:50:34
所要時間:約 4 分で読めます




「力を喰らい……それを放つ」


鏡貴也のライトノベル、伝説の勇者の伝説の登場人物。


ローランドを出奔したライナ・リュートと、それを追ってきたフェリス・エリスの前に突如として現れた男。
黒髪黒目で、聖職者が着るような黒い衣装に身を包んだ、黒ずくめの青年。

ライナとの初対面時に、彼が泊まっていた宿屋の女将の喰いかけの首を持って現れるというショッキングな登場を果たした。
(アニメ版では殺害したのは兵士になっている)。



【以下、ネタバレ注意】








『魔眼』の一種、『孅滅眼(イーノ・ドゥーエ)』を持つ魔眼保持者。
作中における魔導学で言う所の、魔法の源である「精霊」、
もしくは「気の流れ」と言われるものを取り込む事により、人間の枠を大きく越えた身体能力を発揮する。
主に誰かが放った魔法を直接取り込む事で力を発揮するが、人間を喰らう事で、その力の源を取り込む事も出来る。
また、空間に存在する力を取り込む事も可能だが、その方法は効率が悪いらしい。

実質的に魔法攻撃に対して無敵を誇る。
また、力を喰う事で致死的な損傷さえも回復できるので、たった一人でも平然と一軍を相手に出来てしまう。
その力は、ライナとフェリスを圧倒し、ローランドが誇る戦士であるクラウ・クロムを瞬時に倒す程。
どうやら力を喰う事で老化も止まっているらしく、かつて少年時代のクラウを半殺しにした時から姿が変わっていない。


人間に対して強い憎しみと差別意識を持っており、『魔眼』を『神の眼』と称し、自分たちを人間に対する上位種であると謳っている。
彼にとって人間は家畜同然であり、その命を奪う事に何ら躊躇を覚えない。

……というのも、『孅滅眼』の保持者は、母親の顔を知らない。
赤ん坊の時に、母親を喰い殺して生まれてくるからである。
普通、赤ん坊には殺意や破壊衝動、或いは意志というものは存在しない。
が、『孅滅眼』保持者は『神の声』と呼ばれる謎の声を聞き、その言葉に従って母親を喰い殺す。

生まれた時からそんな有様の為、人間というものに対して一切の同族意識を持たない。
また、あくまで人間を喰うのは「必要だから」というだけで、必要でない時には「人間みたいな、クソみたいな生物は喰わない」らしい。


こう書くと冷酷で残忍な人物のように思われるが、同族である魔眼保持者に対しては極めて優しい人物。
同族が襲われれば身を呈して守り、子供達の世話も行う。
人間に虐待された魔眼保持者の精神的なケアも行っているらしく、魔眼保持者達にとっては指導者的な立場にある。
ちなみに、得意な事はおままごとらしい。

彼が異常に人間を憎悪するのは、その魔眼だけでなく、平然と魔眼保持者を殺して笑う人間達を見てきた事も理由のひとつ。
また、『神の声』を聞く『孅滅眼』保持者は世界の真理を知っており、どうあっても魔眼保持者と人間は共存できない理由を知っているらしい。


極めて高い戦闘能力を持つ彼だが、魔眼は結局の所「魔法の力」を利用している為、
魔法とは別の構造で力を発揮する『勇者の遺物(忘却欠片)』とは極めて相性が悪い。
その為、「魔眼狩り」を進めるガスターク帝国には負け続けており、魔眼保持者を一ヶ所に集める事で対抗しようとしている。

当初ライナを迎えに来た彼だったが、南大陸の隠れ家でガスタークの刺客に強襲され、
ほとんどの魔眼保持者を失ったが、ライナの機転で逃げ延びている。



出番があまり多くないキャラクターだったが、一度長編の表紙を飾った事、
そしてそのインパクトがありすぎるカニバリズム言動(ライナに人間とだんごの二択を迫ったり)の為か、
第一回人気投票では十位、更に第二回人気投票では四十八倍の投票を得て五位にランクインしている。
なんと伝勇伝ヒロインの二人(フェリス、ミルク)と、もうひとりの主人公であるシオンを押さえてのランクインである。



【以下、大伝勇伝のネタバレ注意】










実は、未来を見る魔眼『未来眼(トーチ・カース)』保持者である少女エーネ・ルネに従って行動している。
自らを「上位種」と称しているが、実際には「誰にも触れられない、出来損ない」と感じている事を吐露した。

ライナが、人間と魔眼保持者の王になるべき人物であると知り、ライナを助ける為に行動を開始。
ライナが、父であるリューラ・リュートルーと再会した場面に現れた。

元々『孅滅眼』は、世界の外側『エレル』に住む『司祭』が、
魂までも魔法化し、誰も手が出せない化物となったリューラを殺す為に生み出した魔眼。
『孅滅眼』保持者が聞く『神の声』は、『司祭』の声である。

ライナと再会したリューラを、ライナに害なすものとして殺害しようとするが、
リューラに、直接空間に作用しない魔法『地倒』が弱点である事を見抜かれ敗北、彼がエーネの下に行く事を許してしまい、現在はそれを追っている。










……ん? ああ、この項目かい?
長いのはいいけど、面白みはないよね。

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最終更新:2020年08月27日 22:50