異世界の迷宮

登録日:2012/03/31 Sat 21:50:26
更新日:2024/02/23 Fri 11:56:56
所要時間:約 6 分で読めます






\ようこそ、魔宮へ/




概要

異世界の迷宮とはトルネコの大冒険3に登場するダンジョンである。

このダンジョンはいわゆる「もっと不思議のダンジョン」にあたり階層は99階あり、レベル1スタート、アイテムは大きなパン1個(プレイヤーがポポロの場合はさらにうみどりの爪)のみといった条件で入ることができる。


だがこの異世界の迷宮はトルネコシリーズはおろか不思議のダンジョンシリーズ全体で見ても屈指の難易度を誇るもっと不思議のダンジョンになっている。


高難易度の原因として、

●出てくるアイテムがほぼ未識別。しかもその中に、使うまでわからない呪いや人食い箱が潜んでいる。

●ハラヘラズの指輪やその他の非常に強力なアイテムがない。代わりにあるのはしあわせの指輪、踊り草など大量のしょっぱい空気アイテム。

これらは他のもっと不思議のダンジョンにも言えることだが、この他に異世界の迷宮独自の難しさとして、

● 従来のシリーズよりもレベル上げに必要な経験値がかなり高め
(これは本編がダンジョンを出ても、レベルが下がらない仕様であり、それに合わせて敵の経験値が設定されているため)

●レベル上げを前提としているため、序盤のモンスターの攻撃力がむちゃくちゃ高い。ダッシュさえしなければ大抵の先制攻撃を防げるが、当然神経はすり減らされる。

●従来のシリーズで存在したミニデーモン狩り、オニオンブレット狩りといった安易な稼ぎが排除されている。

固定大部屋モンスターハウスが存在する(20F、40F、70F、81Fに存在)。ランダム大部屋MHが無いのが救い。

●遠くから装備を奪うすいとりの石像、爆風で大ダメージを与えるメガンテの石像など、マイナス効果の石像が多数存在する。

出現するモンスターも凶悪であり、対処を間違えると一気にゲームオーバーになってしまう。

●更にポポロはトルネコと比べ難所になる階層が多く、難易度がひときわ難しくなっている。

などが挙げられる。


各階層の解説

〇1~15階
スライムやいたずらもぐらといった序盤でお馴染みのモンスターが最初に出現する。
ちなみに1階は初期配置によってはスライムに囲まれてしまい殴り殺されることが多く、異世界の迷宮でもっとも死亡が多い階だったりする。
最大HPの1/4を超えるダメージを与えるのもザラであり、ちょっとの空振りが死に直結してしまう。
8階以降からタップペンギー等の体力が少し高めの敵が出現し始め、難易度がさらに上がっていく。
特にペンギンの処理を怠って多くのプレイヤーがリンチ、または仲間の混乱による裏切り死を味わった。

〇16~20階 (通称:メルゾーン)
ここから敵の体力、攻撃力が一気に上がり、うかつにダッシュを使ったりすると敵に先制を受けすぐに体力を0にされてしまう。
また20階は大部屋モンスターハウスになっており、異世界初心者の最初の山場となる。

〇21~25階 (通称:ヒョウマゾーン)
16〜20階に出現した敵よりも攻撃力の高い敵が出現する。
特にひょうがまじんは矢や杖といったものが効かずまともにやりあうと苦戦を強いられる。

〇26~30階 (通称:ゾンビゾーン)
ゾンビ系のモンスターが多く出現する階層。
16〜25階の敵と比べ、攻撃力が低く対処もし易いため前の階層よりも突破は容易。
しかし、アイテムを投げつけられる恐れがあるので、アイテムを部屋に残さないようにする必要がある。
28階からは通路で先制攻撃を防げなくなるが、ダッシュし放題と割り切れる分精神的には楽かも。

〇31~35階 (通称:バーサーカーゾーン)
26~30階のゾンビ系の種類が少し変わるがそれよりもバーサーカーが出現することで危険性が上がる階層。
バーサーカーがレベルが上がりきる前に倒すか降りるかを迫られる。

〇36~40階 (通称:ゲーツゾーン)
プレイヤーに状態異常をかける敵の多い階層。
特にげんじゅつしはポポロだと仲間モンスターと分断される危険があり非常に厄介なモンスターである。
40階にある大部屋モンスターハウスはげんじゅつしの存在が厄介ではあるが、敵も飛ばすこともあるためガチンコ突破も意外と可能な階になっている。

〇41~45階 (通称:浮遊ゾーン)
壁が存在しない谷のフロアになっており、空を飛べる浮遊系が多く出現する。
降りた瞬間の開幕が最も怖いゾーンであり、壁のないせいでフロアの敵がこちらに一気に迫ってくる上、ポポロに限っては大目玉が部屋内にいると仲間に混乱により殴り殺される可能性が非常に高く、泣く泣く仲間を解雇するハメになる場面も多い。

〇46~50階 (通称:水ゾーン)
水中に入れるモンスターが多く出現する階層。
前の階層と比べ開幕の危険は少ないが水中に潜る敵やデビルアンカーの存在、石像多発ゾーンであるためポポロだと仲間の事故死が多く、さっさと降りたい階層。

〇51~60階 (通称:剣ゾーン)
敵の体力、攻撃力が高く痛恨やため攻撃などをしてくる敵が多い階層。
しかし、経験値の非常に高いエリミネーターが出現するため後半に備えてできるだけ粘ってレベル上げをしたい階層でもある。

〇60~65階 (通称:悪ゾーン)
51〜60階よりも更に体力、攻撃力の高い悪魔系の敵が多い階層。
前の階層と同じく経験値の高いデビルロードやフライングデビルが出現するが、トルネコの場合だと装備が整ってない場合非常に危険なため即降りが推奨される。
逆にポポロはそれらのモンスターをできるだけ仲間にしたいところ。

〇66~70階 (通称:爆ゾーン)
ポポロだと理不尽極まりない階層。
リビングハンマーやばくだん岩の自爆による仲間モンスターの爆死、ブラッドハンドによる分断、しまいに石像多発ゾーンといった恐ろしい階層。
無論即降りが推奨される階層であり、仲間モンスターを何体生き残させられるかが大事になる。
トルネコの場合も自爆ダメージが爆発よけの印がなければ非常に痛いので注意しなければならない。
70階の大部屋モンスターハウスは草の神の壺+まどわし草以外だと無傷突破は困難である。

〇71~75階 (通称:ラットゾーン)
トルネコだと装備が整っていれば怖くはないが、ポポロだと浮遊ゾーンと同じく開幕が怖い階層。
サンダーラット、プラズママウスが出現するため目潰しによる仲間の裏切り攻撃が怖い。
また石像最多発ゾーンなためそちらにも注意が必要。

〇76~80階 (通称:竜ゾーン)
ドラゴン系の敵が多く出現する階層。
通路でいきなり炎を浴びせられて体力をガリガリ削られていくため、焼き殺されないように体力を気にしながら進む必要がある階層。

〇81~99階 (通称:魔窟)
81Fの大部屋モンスターハウスから始まる魔宮といっても過言ではない最後にして最大の山場。
すべての階層の嫌な部分をすべて積み込んだような階層になっており、魔法耐性持ちのランガー、キラープラスターや圧倒的な高火力と搦め手を兼ね備えるデスマシーンで構成される魔窟三強の出現、ようじゅつしの余計な手厚いサポート等まともにやり合っても勝てない敵が多く、持てるアイテム全てを駆使して即降りしていく必要がある。
また90階以降は低確率だがフロア内で40ダメージの炎を飛ばしてくるダースドラゴンが出現するようになり、出現したら即座に対処する手段を考えないとすぐに焼き殺されてしまう。
GBA版はようじゅつしがこちらの見えない所で敵を次々とドーピングするように強化されてしまったため、ようじゅつしとの連携で毎ターン計160ダメージの炎を飛ばすオオイカリダースドラゴンが爆誕することも。

ちなみにPS2版では、
  • あめふらし
  • ミステリードール
  • フライングデビル
  • いしにんぎょう
  • ランガー
  • ダースドラゴン
の6種はここでしか出現しない。とてもハードルが高いが、ポポロでこいつら全員を仲間にすることも異世界の迷宮の最終目標の一つに挙げられるだろう。
一方GBA版は特殊モンスターハウスの導入により、あめふらしを除く5種を他のダンジョンでも仲間にすることが可能となった。唯一残されたあめふらしも、低層で出現するので仲間にするのはそこまで難しくはない。



余談

某動画では本ダンジョンをポポロでレベル99、ダースドラゴン10匹を仲間にして突破するという偉業を成し遂げた人物がいる。
また、外部サイトには異世界の迷宮単独攻略に特化したwikiがあることから、このダンジョンの根強い人気を物語っている。



追記・修正は異世界の迷宮をトルネコ、ポポロの両方でクリアしてからお願いします。

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最終更新:2024年02月23日 11:56