デフテロス(聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話)

登録日:2011/05/05(木) 16:55:52
更新日:2023/07/23 Sun 16:29:23
所要時間:約 4 分で読めます




デフテロスとは漫画「聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話」の登場人物で、星矢本編より243年前の前聖戦における双子座の黄金聖闘士。


■プロフィール
年齢:27歳
誕生日:6月20日
血液型:AB型
身長:190cm
体重:90kg

CV:小西克幸(聖闘士星矢 ゾディアックブレイブ)


■人物
先任の双子座の黄金聖闘士であるアスプロスの弟。
普段は聖域の双児宮を留守にしてカノン島の火山で修行に明け暮れている。
名うての白銀聖闘士が裸足で逃げ出すほどの威圧感があり、その見た目通り気性が荒いが、これは自我を強める為であり本来は寡黙で冷静な性格。とはいえ聖衣噛み砕くのは流石にどうよ?
しかしそのせいでカノン島の人々から鬼と怖れられている。
アニメのサガ・カノン同様に青い長髪で、聖闘士としては珍しいガングロ。

迷信により双子は聖域の忌み子であると言われており、幼い頃は激しい差別や理不尽な暴力で虐げられていた。セージさん何してんすか?
兄であるアスプロスはそんな状況が我慢ならず、デフテロスに理不尽な差別や暴力を無くそうとする為に双子座の黄金聖闘士を目指し更に聖域の頂点である教皇を目指すと宣言し、日々研鑽を積んでいった。
そしてデフテロス自身は兄を陰ながら支える為、また有事の際に邪魔にならないようにする為に兄の後を追うように厳しい修練を己に科す。
だが日々互いを思いやり夢を目指していた二人に邪悪な神の魔の手が迫っていた…。

アスプロスが亡くなる2年前までほとんど一人であった為、黄金聖闘士の中でも特に相関が少ない人物。
時系列的には外伝で最初に知りあったのがデジェルで、アスプロスの乱の際にアスミタと面識が出来たくらい。
あとは双子座の黄金聖衣をシジフォスから受け取ったくらいか。

単独で修行をしたにも拘わらず凄まじい戦闘力であり、黄金聖衣無しでデジェルやアスミタと互角以上に渡りあっている。

名前の由来はギリシア語で「二番目(デフテロス)」を意味する。


■技

  • アナザーディメンション
双子座お馴染みの異次元技。本編では相手を異次元に飛ばす技だったが、ロストキャンバスでは移動技のように使われている。

  • ギャラクシアンエクスプロージョン
銀河の星々を砕く双子座最強技。片手使用も可能。
ただし後述の理由から基本的には使用しない。

  • マヴロスエラプションクラスト
デフテロスのオリジナル技。自我の力でマグマを操る。


■作中での活躍

・カノン島の鬼
初登場は11巻最後のカノン島。火山内部でペルセウスの楯を噛み砕いたり、修行に来たテンマと天馬星座の聖衣をマグマに突き落として「這い上がって
最終的にセブンセンシズでカノン島の火山を屈服させたテンマを認め、天馬星座の聖衣を返して姿を消す。

・天秤座と双子座
射手座のシジフォスがロストキャンバスの門を開けるという使命を全うして死んだ事を察知し、「俺たちは全うして死ぬのだ」と言ってカノン島の奥に戻る。
その後、ベヌウの輝火がカノン島に置いていった死にかけの童虎をアテナの血で救い、聖域に戻りアテナの聖衣を復活させる任務を与える。
そして自分は来るべき宿命の戦いの為に双子座の黄金聖衣を纏った。

・二人の双子座
双子座の黄金聖衣を纏った後、傷を負いながらもアテナの聖衣を復活させた童虎をアナザーディメンションで救い、輝火に聖戦の勝利宣言を告げた。
異次元空間でアテナの聖衣に関する童虎の記憶を改変し、童虎をロストキャンバスに向かわせ、自身は冥王軍にアテナの聖衣の秘密を教えた元双子座の黄金聖闘士にして教皇の座を求めて冥闘士として蘇った反逆の兄アスプロスと対峙した。
アスプロスはアナザーディメンションの異次元空間を破壊し、自らの守護する魔宮・火星に引き込まれた。

双児宮によく似た魔宮・火星に引き込まれたデフテロスはそこで壊れた仮面を見つけ、アスプロスと過ごした幼少時代を思い出す。凶星の者として疎まれ、日向の道を行く光とも言える兄アスプロスの影として過ごした頃を。

・2年前の惨劇
昔を思い出したデフテロスの前にアスプロスは双子座の冥衣を纏って現れ、ギャラクシアンエクスプロージョンを放つ。デフテロスはそれを受け止めるが、反撃の際に2年前に受けた幻朧魔皇拳を受ける。
2年前、教皇有力候補でありながら選ばれなかったアスプロスの暴走を止めようとした際に幻朧魔皇拳を受けた。その命令で教皇セージを殺そうとするが、乙女座のアスミタの介入で精神世界にて説法を受け、揺るがない自我を求め鬼となる事を決意する。そして自らの手でアスプロスを殺し、双子座恒例の教皇殺害を止める。

・光と影の結末
再び幻朧魔皇拳を受けたが、デフテロスは強固な自我で魔拳を撥ね飛ばし、自我の力・マヴロスエラプションクラストを食らわせる。
しかし、アスプロスの放ったギャラクシアンエクスプロージョンの威力に圧倒され、逆にダメージを受ける。

デフテロスはかつて尊敬していた兄の不可侵の技だったギャラクシアンエクスプロージョンを封じていた。しかし、魔拳に染まったアスプロスを倒すべくギャラクシアンエクスプロージョンを放ち、アスプロスもギャラクシアンエクスプロージョンを放った。
魔宮を全壊させる程のギャラクシアンエクスプロージョンのぶつかり合いの末、デフテロスは命と引き換えにアスプロスにかかった魔拳の呪縛を解き、黄金聖衣を遺して消滅した。


■主な台詞

  • 「お前が本当に必要とされている人間ならば死なん 力はそうゆう人間に宿る!!」

  • 「だまれカノン島!!!」

  • 「強さとは力を屈服させることよ!!!」

  • 「時期を待っていたと言うべきかな この双子座の聖衣をまとう時を!!」

  • 「双子座と天秤座が『LC』へ向かう その時、貴様は負けるとな!!!」

  • 「お前は邁進しろアスプロス もっとお前にふさわしい高さまで」

  • 「受けろ!猛るこの星の我!!!」

  • 「だまれ・・・その面で邪悪を語るな!!!」

  • 「兄よ あんたのことを尊敬してた だがもう古い話だ」

  • 「殺意も尊敬も 良き思い出も 銀河に散れ!!!」

  • 「俺もそう思う・・・兄さん!」




■外伝におけるデフテロス

・第11章 双子座(ジェミニ)
「凶星」という闇の生を背負わされ、兄、双子座の黄金聖闘士・アスプロスに庇われながら生きてきた弟のデフテロス
しかし、曇りなき光として追従してきた兄の中に、少しづつ言い知れぬ歪みを感じ始める。
そんな中、自らにも黄金の資質が眠ることを知り・・・・・・!?
闇に生き、身に着けた光の技。
その力に行き場はあるのか!?

時系列は本編の2年前で外伝・アスプロス編の少し前。

神託を受けに行った兄・アスプロスを追ったデフテロスはデルフォイの地で惨殺された巫女(ビューティア)達とそこに佇むアスプロスを目撃する。
幼い頃の真っ直ぐだった兄を見て強くなろうと決心したデフテロスだったが、今のアスプロスの言動と行動から日に日に増す不信感を抱える。
夜の聖域で修行するデフテロスの前にデルフォイの失踪事件に当たっていた水瓶座のデジェルが現れる。事件の様子からアスプロスに疑いがかけられ、それを聞いたデフテロスはアスプロスを信じてデジェルの口を塞ぐために拳を向ける。
戦いの中でデジェルはデフテロスが巫女(ビューティア)殺しに関与していない事を確信し、正式に聖域の監視下に置くことにする。それに反対するデフテロスだが、問答する2人の前に闘技場に封じられていた古の狂戦士(バーサーカー)が復活する。

闘技場の封印はアスプロスによって解かれた物であり、神託で未来を知ったアスプロスは真実を隠蔽する為に巫女(ビューティア)を殺害し、デフテロスに狂戦士(バーサーカー)を襲わせる。
復活した狂戦士・ジャマダハルのエマは戦神アレスの炎を操り、2人に襲いかかる。デフテロスは自分の言葉を信じ、共に戦うと言ったデジェルと共に迎え撃つ。
互いに助け合い、兄弟の絆を語るエマにかつての自分達の影を見るデフテロスだったが、今では因縁めいた物しか感じないと言い、アナザーディメンションとギャラクシンアンエクスプロージョンを駆使してアレスの炎をモノとせずにエマを圧倒する。

その戦いに遅れて復活したエマの兄・ブージのコカロ。しかし、復活したコカロは生前とは別人の様に豹変しており、苦戦するエマに弱い弟はいらぬと切り捨て、エマを更に上回る力で暴れ回る。
兄を信じる弟を切り捨てたコカロに憤慨するデフテロスだが闘技場全体を火の海に変えるコカロの力の前に深手を負う。デジェルはデフテロスほどの実力者が聖域にも知られず聖衣が無い事を悔やむが、同時にこの戦闘に聖域が気付かない事にも疑問を覚える。
闘技場は既にアスプロスのアナザーディメンションによって現実世界と断絶されており、外部からは何も起きてないように見えていた。更にコカロの豹変は幻朧魔皇拳による影響だった。アスプロスの非道に双子座の聖衣はざわつき、それにアスプロスは自分はもう立ち止まれんと語り聖衣を抑えようとするが・・・

双子座の聖衣は水瓶座の聖衣の共鳴し、断絶された空間へとデフテロスを救いにやって来た

本来、自分には望めぬはずの黄金聖衣を纏い、デフテロスは反撃に出る。

これが黄金の力・・・

聖域を守る光の下に生まれた 兄のための力・・・!!


ブージを破壊し、コカロを圧倒するデフテロスだが追い込まれたコカロは魔皇拳の影響で自我を失った暴走状態となり身を滅ぼす勢いでアレスの炎を放出する。
荒れる闘技場で自我を失ったコカロにエマは生前に闘技場から抜け出し、アレスに選ばれ、その為に戦っていた事を呼びかけるが、コカロには届かず討たれそうになる。諦めたように無抵抗になるエマをデフテロスはすんでの所で助ける。
更にコカロは今何者かに操られ、人一人目の前で死なない限り正気に戻る事は無いと告げる。それを聞いて尚更自分を助ける必要はなかったとエマは言う。エマは自分が死ねばコカロは元に戻ると知り、兄のためにと甘んじてコカロの凶拳を受ける。そして自ら首をはねて絶命する。
弟の死の瞬間を見て本来の自分を取り戻したコカロは雄叫びを上げて血の涙を流す。

・・・お前の兄か・・・・・・

俺たち狂戦士(バーサーカー)の封印を解き再び現世の辛苦に落としたのは
・・・しかもこんな牢獄で実の弟と戦わせるとは・・・

我々以上の修羅よな!


・・・・・・必ず止めてみせる

・・・それはここから生きて帰れると思った上での言葉よな

・・・そうだ お前を倒して帰る・・・! 俺も俺としていられるよう・・・!


兄に頼ろうと思ったことは断じてない


お前もまた やはり修羅よな


俺は影を引き受けたのだ

だからアスプロス お前は光でいねばならない もしお前の中に闇が見えたなら

俺が それを喰らう




コカロとの撃ち合いを制したデフテロスはデジェルに聖衣の返却を頼み、自らは断絶された空間を元に戻すのに専念する。

後始末が終わった後、デフテロスは自らの進む道を見つける為に兄の帰還を待つ。


Other dream

単行本の外伝11巻に収録された5年前のデフテロスの話
牡羊座継承を終えたシオンと聖域で出会う話であり、傷を負って倒れていた所を助けられる。
聖衣の修復士から聖闘士へとなり、自らの夢を持って命を捧げ全うしようとするシオンにデフテロスは羨望の眼差しを向ける




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最終更新:2023年07月23日 16:29