F-14 トムキャット(戦術機)

登録日:2012/11/09 Fri 23:47:10
更新日:2023/07/29 Sat 13:13:26
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「我々は敵側面を強襲、足止めを行い撤退の時間を稼ぐ。ジャップを1機でも多く逃がしてやれ!!」



「「「――ラジャー!!」」」


TSFIA“#6 Sortie at daybreak”より



F-14 トムキャット

ageのマブラヴ オルタネイティヴシリーズに登場する戦術機



【概要】

米国のグラナン社(現ノースロック・グラナン)が開発を担当し、1982年に配備が開始された、世界初の第二世代戦術機。

それまでの第一世代戦術機には不可能だった三次元機動を可能としており、配備当初は当時最強、2001年現在(作中)でも有数の性能を誇るが、F-18 ホーネット及びF-18E スーパーホーネットの登場により退役しつつある。
トムキャットは海軍向けの艦載戦術機として、専用の長射程ミサイル『AIM-54 フェニックス』の運用を前提に設計されている。
戦術機用に改修された空母より離艦、匍匐飛行により目標へ接近しフェニックスミサイルを叩き込み離脱するヒットアンドアウェイを基本戦術とする。

またコックピットは複座型が標準仕様であり、F-15 イーグルよりも大型の機体だが跳躍ユニットに採用された可変翼により運動性は高く、またそれゆえ改修の余剰性も残されている。
第一世代機からの重装甲崇拝を転換し、軽量化された複合装甲やオペレーション・バイ・ワイヤー(OBW)の採用、可変翼の導入など革新的技術の導入があり、これに飛びついた米海軍の潤沢な資金提供に裏打ちされ、1981年11月に量産1号機が納入。
そのセレモニーの際に、『海軍に於ける戦術機の父』ラスコー・ヘレンカーター提督は「F-14の登場によって、これまでの戦術機は一夜にして旧式兵器となった」と最大級の讃辞を送った。

またトータル・イクリプスの登場人物であるヴィンセント・ローウェルも本機を高く評価している。
設計は「戦術機の鬼」と呼ばれるフランク・ハイネマンと彼の弟子でその才能を高く評価していたユウヤの母親ミラ・ブリッジスの共同設計。

【AIM-54 フェニックス】

F-14を象徴する兵装。
いわゆるクラスターミサイルであり、コンテナから発射された後、GPS誘導により完全打ちっぱなしで飛行し目標上空でミサイル本体が分解、地上の広範囲に子爆弾をばらまき面制圧する。
その威力は甚大で、フェニックスを搭載したF-14一個中隊の一斉攻撃で旅団規模(3000〜5000体)のBETAを殲滅可能。
一機につき両肩に3発ずつ、計6発のフェニックスを搭載出来る。
ソ連も、MiG-25スピオトフォズ、MiG-31ブラーミャリサでフェニックスを使用している。
アメリカが、F-14を退役させ、フェニックスの生産が終了した後も、ライセンス生産している。

余談だが、現実のF-14はフェニックスをフルに搭載しての離艦は可能だが、逆に着艦は安全性の問題があったため、未使用のフェニックスを海上投棄せねばならなかった。
マブラヴ世界でもそうなのかは不明。

【第103戦術歩行戦闘隊】

海賊旗をあしらった部隊章から通称『ジョリー・ロジャース』で知られる、米海軍最精鋭部隊。

1983年の国連軍、欧州連合軍、ワルシャワ条約機構軍との合同作戦『海王星』にてミンスクハイヴのBETA間引きに参加したり、1998年の京都防衛戦にて琵琶湖に展開した第7艦隊の空母『セオドア・ルーズベルト』と共にBETAを迎撃し、帝国軍の支援に尽力した。
TV版マブラヴオルタネイティヴ トータル・イクリプス第2話で、セオドア・ルーズベルトから出撃する同機がチラッと映る。


【バリエーション】

・F-14D

最終拡張型。
レーダーや火器管制能力が強化されている。

・F-14E

D型を小改修した機体。
ジョリー・ロジャースが運用。

・F-14Ex

通称『スーパートムキャット』
イラン陸軍とノースロック・グラナンが共同開発を進める準三世代機。
近~中距離戦能力の強化が図られており、フェニックスの運用能力はオミットされた。
トータル・イクリプスにて、中東連合軍の開発試験部隊“アズライール”試験小隊の機体として登場したが、ブルーフラッグでソ連の“イーダル”試験小隊の紅の姉妹が駆るSu-37UB単騎にフルボッコに…

・F-14 AN3

通称『マインドシーカー』
ソ連のオルタネイティヴ3計画に用いられた情報収集・偵察用の改修機体、各種センサーがゴテゴテ取り付けられている。


【余談】

ソ連でも独自改造を施され運用されているが、実はハイネマンが愛弟子との技術的傑作が米軍だけで終わってしまうことを惜しみ意図的に横流ししている。
これによりソ連はSu-27などの独自の戦術機開発にこぎ着けることができた。
特にSu-27は事実上F-14の後継機と称される影響を受けており、このSu-27を元にSu-37や47といった戦術機も開発されている。
このようにソ連側に与えた影響力は大きく、F-14だけで終わらせるのを惜しんだハイネマンの考えは正しかったと言える。






「ジョリー・ロジャース1より中隊各機、野郎ども、聞こえているな!」



「ブリーフィングで伝えられたとおり、俺たちの役目は項目の追記・修正だ―各機、編集開始! Rock'n Roll!!」

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最終更新:2023年07月29日 13:13