地帝大怪獣 ミズノエノリュウ

登録日:2012/01/09(月) 03:46:21
更新日:2024/01/09 Tue 05:00:39
所要時間:約 6 分で読めます






『地の龍』が、怒っている……!



ミズノエノリュウとは『ウルトラマンガイア』に登場する怪獣
初登場は第11話「龍の都」。


プロフィール

別名:地帝大怪獣/漢字だと「壬龍」
身長:111メートル
体重:11万トン


特徴

鮮やかな青色をした龍で尾が8つの龍の頭になっている。
本体の額には水色の宝玉のようなものがある。
いわば龍脈の化身で、ガイアと同じく大地の力を持つ。おそらくは精神生命体のような存在らしい。


「龍の都」あらすじ


脚本:古怒田健志
監督:原田昌樹
特技監督:満留浩昌

古代の中国では、人々は本当に
「大地の下にはがいる」と信じていました。

でも、人々はそれを恐れたりせず、
自然と協調することによって
その力を自分たちの役に立ててきたんです。


ところが、近代の都市開発は
地下にまでその設備を張り巡らし
結果として、その流れを断ち切ってしまった……。


東京各地に龍の首にも似たビジョンが出現。
水道・電気・ガス・電話といった都内のライフラインが寸断されてしまう。
現場の撮影に向かったKCBの吉井玲子&井上倫文は、風水師・黒田恵と遭遇。
今回の事態は壬の方角から走る東京で一番大きな地脈・壬龍が人間のライフラインによって断ち切られ、土地の地相が失われた事にあるというのだ。

事態を重く見たXIGは陸戦のエキスパートチーム・チームハーキュリーズに出動を要請。
空の戦闘を得意とするファイターチームでは、神出鬼没の怪獣に迎撃できないと判断したためである。
今回実戦に投入されたライドメカはGBTスティンガー。
XIGファイターEXに乗った我夢のアナライズを受け、丸の内地下通路に突入するハーキュリーズ。
800mを直進する中、西へ分岐する脇道を通り抜けると地底湖を発見する。
そこで龍と遭遇したスティンガーは、我夢の指示通りにアルティメイトナパームで砲撃、グレネードミサイルで通路を断つことに成功する。
……しかし、その背後からミズノエノリュウの本体が出現。
怒りと共に衝撃波でスティンガーを弾き飛ばしエンジンを停止させ、大量の水柱と怒りを表すかのような赤い水を吹き上げながら地上に現れた。

赤い水柱を受け危機に陥るXIGファイターEX。そこで我夢はガイアに変身しミズノエノリュウに立ち向かう!
しかし複数の首による攻撃はガイアを苦戦させ、クァンタムストリームでもさしたるダメージを与えず、
続けて放とうとしたフォトンエッジの予備動作中のガイアを尾の首からの光線で攻撃し強制キャンセルさせてしまう。
額の宝玉からの神通力により空中で磔にされるガイア。
辛うじて再起動したスティンガーのグレネード弾も水のバリアで防がれ、反撃を受け完全に戦闘不能にされてしまった。


武器は……まだある!!


しかし、ハーキュリーズ最大の武器は己の肉体
シグバルカンを携えた吉田と志摩&桑原の砲撃で神通力は無効化され、ガイアも拘束が解かれ地表に落下する。
しかし、ミズノエノリュウの怒りは収まることを知らない。


地に戻って!お願い……!
あなたの想いは、ガイアに伝わったわ!


荒れ狂うミズノエノリュウは恵の説得を受け、怒りを解き輝く水の球となり地底に戻るのだった。

現状を見て困惑する千葉参謀に対し、石室コマンダーは言う。

我々は自然が本来持つ『力』というものに、
もっと敬意を払うべきなのかもしれません。

事件解決後、恵は「あの龍はどこに行ったのか」と振り返る玲子と倫文に向かい言う。

私たちが作ったこの街にも、風の流れがあります。
新しい風と水の流れが。
風水では、『人が創ったものも大地の一部』とみなします。
人が何を創っても、それは所詮地球という大きな一部に過ぎないのかも……。


ちなみにミズノエノリュウのいる地底湖には神殿のような柱と通路が確認されている。かつては人々に祀られていたのかもしれない。
それにしてもミズノエノリュウの本体に向かいつつ尾の首の追撃をかわすためとはいえ、指示した我夢も破壊したハーキュリーズもなんと罰当たりというか……。


その後の活躍

第45話「命すむ星

ラストの1シーンのみ登場。
同話でブリッツブロッツと戦って討死したティグリスはミズノエノリュウと何か関係があったのかもしれない。

第50話「地球の叫び」

地球怪獣と人類が共に戦う姿を見て、東京に出現する。

第51話(最終話)「地球はウルトラマンの星」

無尽蔵のドビシ、カイザードビシに苦戦。
光を待つ、我夢と藤宮の眼前で戦っているためミッション「ガイア」にはおそらく不参加。

根源破滅天使 ゾグ(第二形態)との戦いでは、ガイアとウルトラマンアグルが攻撃を受けた際に、
庇うようにゾグに全く怯まず挑む(ゾグの体長はミズノエノリュウの6倍もある)が波動弾の直撃を食らってしまう。
しかし、エンディングでは我夢の前に実体化せず姿を見せた。



ウルトラ怪獣擬人化計画

出典:ウルトラ怪獣擬人化計画公式HP、18年11月10日閲覧、
http://bit.ly/2PocjJf、(C)円谷プロ。

ウルトラ怪獣擬人化計画』KADOKAWA版では、可憐な美女として擬人化されている。担当したのは猫缶まっしぐら氏。
龍脈の化身だけあってとても神秘的なデザインをしているが、露出度の高い衣装を着ている。というか水着。
第三回人気投票では5位になった。

ウルトラ怪獣擬人化計画 ギャラクシー☆デイズ』にも登場。ゴモラ達が通うクラス委員長をしている。
大地を司る守護神としての役割があるが、一度の睡眠で半年ほど眠るため登校しておらず、委員長だという事を皆に忘れられている。


余談

●地球怪獣の代表といった感じのミズノエノリュウだが、もともと第11話(と第12話)は自然コントロールマシーンテンカイやら、
レザイトなど「顔の無い怪獣」が続いた事に不満を持った監督がそれぞれ番外編として製作したものとのこと。

しかし、そのミズノエノリュウが現れたことで、それまでは根源的破滅招来体によって目覚めさせられた人類殲滅の尖兵でしかなかった地球怪獣は、
自然や地球の代弁者であり、同じ星に生きる命であるという存在となった。

●地底ではなく地大怪獣である。

●龍の怪獣というのは特技監督の満留氏の案で、脚本家の古怒田氏は当初烏賊の怪獣を考えていたらしい。

●ガイアに登場した怪獣のデザインは殆どが丸山浩氏だが、ミズノエノリュウと第45話に登場した破滅魔人ブリッツブロッツの2体のみ奥山潔氏のデザインである。

●2012年の干支はみずのえたつ(壬辰)である。

●以降のウルトラシリーズでは、ウルトラマンマックス第9話「龍の恋人」に登場した伝説怪獣 ナツノメリュウが登場しているが、ミズノエノリュウとの関連性は不明。



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最終更新:2024年01月09日 05:00