プリズマン(キン肉マン)

登録日:2013/08/19 Mon 02:21:22
更新日:2024/01/08 Mon 21:31:49
所要時間:約 6 分で読めます





レインボー・シャワーで

冥土へ行きな──っ!!


プリズマンとは『キン肉マン』に登場した超人。


◆プロフィール

CV:山口健、田中亮一
所属:知性チーム
出身:南極
年齢:不明
身長:304cm
体重:200kg
超人強度:5200万パワー

戦績
対残虐チーム○(団体戦)
対ラーメンマン△
対バイコーン○(レインボー・シャワー)


◆概要

名前の通り全身がプリズムで構成されたガラス製超人。
笑い方は「キョーキョキョキョ」

性格は粗暴で好戦的かつかなり短気。
気を昂ぶらせすぎ試合前でも相手に手をあげ、それでいて自身の不利な状況下ではかなり弱気になって取り乱してしまうなど、
酷く感情的で冷静さには乏しい、ある意味チーム内では一番「知性」とは縁遠い人物。


一方、半透明で筋肉はほとんど無さそうなのに、他の知性チームの例に漏れず超人強度がかなり高い。
一見すると脆そうなそのボディも、全体が鋭角だらけであるため普通のパンチでは殴った相手の拳がズタズタになる
更に例えボディを砕かれたとしても表層のガラス部分(贅肉)をパージすることで細身な本体になり、「プリズムカムバック」で破片を集めすぐに元の姿に戻ることができる。
ちなみに本体のままでも尖った手足でキャンバスソーサーやキャンバス手裏剣を製作できるようになる等、攻撃力はあまり低下しない。

そして最大の武器は、取り込んだ太陽から「カピラリア七光線」を抽出・照射する「レインボー・シャワー」
作中では、かつて太陽の異常によってこの光線が太陽系の惑星全域に降り注ぎ、殆どの超人を死滅させたと説明されている。
超人に対しては致命的な効果を発揮し、リングも破壊するが人間や許されざる世界樹(アンフォーギブン・ユグドラシル)(新シリーズでの設定)には遮られるので、「無生物と超人に効いて、超人以外の生物には効かない」ようだ。描写が徹底されてないので断定は出来ないが



◆作中の活躍

【キン肉星王位争奪編】

知性チームの「ミステリアス・パートナー一号」として王位争奪戦に参加。

正体を隠したまま試合を観戦していたが、関ヶ原格闘城における残虐チームとの第三試合前、我慢できなくなりフェニックスの制止も聞かず白装束を脱いでその正体を見せた。


中堅となるはずだったが試合はフェニックス・マンモスマン・プリズマン対ソルジャーバッファローマンブロッケンJr.による三対三の変則マッチとなる。
しかし、フェニックスの策略で立方体リングでの個別戦闘になり、プリズマンはブロッケンJrと対戦。
必殺を披露しレインボー・シャワーによってブロッケンを追い詰めるが、ベルリンの赤い雨で削られた自身の破片で即席ミラーを作られレインボー・シャワーを反射されてしまったうえ、ソルジャー救出の手伝いをさせられてしまう。
なんとか再び二人を分断しブロッケンと戦うが、今度はドクロの徽章を捨てて人間に戻ることでレインボー・シャワーを無効化されてしまう。

その際、あまりのしぶとさにイライラしたのか下方の城内に居るキン肉マン達の会話に突然ブチキレ、「うるさいぞおまえらーっ!!」と言いながらレインボー・シャワーを照射。
これが偶々担架で運ばれていたゼブラに当たりゼブラは一瞬で白骨化し死亡
ゼブラがお前に何をしたというのだ……

そんな騒ぎを起こしつつ、人間に戻ったためにダメージが増大し動けなくなったブロッケンをフェニックス達と共に痛めつける。
しかし徽章がひとりでに動きブロッケンの額に戻ったことで超人になったブロッケンが再起し、フロント・スープレックスの掛けられたままプリズマンと共にリングから落下。
そしてプリズマンは城の鯱に脳天を叩きつけられKOされた。




……が試合終了直後、フェニックスやマンモスマンらと共に何事も無かったかのように姿を見せる。ブロッケンの方は死んだのに…


その後、キン肉マンチームとの決勝では次鋒として登場。
試合前にはキン肉マン達を罠から庇い死亡したアシュラマンの遺品であるコスチュームをわざわざ拾ってきて、レインボー・シャワーでズタボロにするという陰湿な真似をしている。

ラーメンマンとの次鋒戦は、リングに巨大なジャングルジムを設置し場外には巨大な釘板を敷き詰めた「ジャングル・ビッグ・ジム摩天楼デスマッチ」。
上部に設置した回転ゴンドラによる蹴り・血風観覧車やパイプに紛れ込ませたプリズムによるレインボー・シャワーの反射等どう見ても自分に有利なフィールドを活かしたせこい戦法を使う。
だが、釘板をジャングルジム内部に設置し忘れる等のミスもやらかしており反撃も受けてしまい一進一退となる。

それでもレインボー・シャワーの圧倒的優位性を持っていたが、ラーメンマンの決死の攻撃でレインボー・シャワーを封じられ、更に驚異のゆで理論ピラミッド・パワーによってレインボー・シャワーの毒素を除去した上自身に返されたことで一気に形勢は不利に。

い…いやだーっこんなみじめな死に方はーーっ!!」とヘタレ全開な台詞を吐きみっともなく取り乱すものの、フェニックスが仕掛けたジャングルジムの倒壊によってラーメンマンを針板に落とし逆転勝利のチャンスを見出す。
だが、これもラーメンマンには通じず、逆にカウンターで九龍城落地を掛けられてしまい釘板に再び脳天を叩きつけられ、プリズマンのボディを完全に粉砕。

ラーメンマンも力尽きたことで試合自体は両者ノックアウトとなったが、事実上の敗北を喫した。


アニメ最終回では彼もキン肉マンのフェイス・フラッシュで復活している。

【超神編(仮題)】


フェニックスの求めに応じてエジプトのスフィンクス像前に現れたプリズマンは、【超神】の二番手である【憤怒の神】バイコーンと対戦。
強靭な角による攻撃が特徴だが、それ以上に超神の特性であるカピラリア光線を防ぐバリアと超人強度9999万パワーに苦しめられる展開に。

自分を応援するジェロニモに悪態をつきながらも反撃もできず四苦八苦する。
だが、「愚者超人」を侮り力の差を見せつけようとするバイコーンの隙を突きダメージを与えたことで背中のバリアの層の一部が薄くなり、そこを重点的に攻め狙う。

しかし、それでもバイコーンの優位は揺るがず、各技を耐えながらも劣勢が続くプリズマン。
バイコーンが攻撃しようとした瞬間を見て、プリズムシュピーゲルクラッシュを食らわしたものの、彼の頑強な角や頭部にダメージを与えるには至らず、むしろプリズマンがこのままでは危ないというものだった。

しかし、それこそプリズマン捨て身のフェイクであり、真の狙いは背中に直接張り付くこと。
密着状態でゼロ距離のレインボーシャワーを浴びせることで彼を消滅させた。

「超神とて無敵ではない」と見事自らの勝利を持って証明したプリズマンだったが、彼はもう限界であった。

試合後、彼を応援したジェロニモにいきなりレインボー・シャワーを浴びせ、元人間であるためかジェロニモにはカピラリア七光線が効かないという事実が判明。
死の間際、プリズマンはカピラリアの欠片を彼に託していった。


◆必殺技

  • レインボー・シャワー
プリズマンの代名詞たる美しい虹色のビーム。
クロスした両腕や胴体から直に出したりと発射方法は色々。
ブロッケンJr.も見惚れる美しさだが、その実態は日光を体内に取り込みその中から「カピラリア七光線」という超人にとって猛毒となる光を抽出・熱線に変換して放つ技。
超人が浴びると致命傷となり、前述の通りゼブラは一瞬の内に肉体を骨だけにされてしまった。
ただしプリズマン自身も例外ではなく何らかの方法で跳ね返された場合大きなダメージを受ける。まぁダメージだけで済んでいるあたり少しは耐性があるのかもしれないが。

使用するには太陽光を必要とするが、逆にいえばそれさえあれば使い放題。
つまり日中の野外などでは太陽が出ている限りこの殺人光線をいくらでも撃ち続けられる
しかも屋内や日没後でも予め体内に太陽エネルギーを備蓄しておくことである程度使えるようである。

総合すると連射可能な致死性の飛び道具という、レスリングにおいてはとんでもないチート技である。
しかし超人以外の生物、つまり人間などには毒性を発揮しないという特性がありブロッケンはこれを利用し自分が一時的に人間になることでこれを無効化した。
……しかし毒性を抜きにした純粋な熱線としての威力自体数秒の照射でもコーナーポストは飴細工のように溶け落ち、立方体リングにさえも大穴を開けるほど
人間になったブロッケンが何故数分単位で耐えられたのかは不明。まぁゆでだし

  • クリスタル・コンパス
贅肉を取り去った本体時に使用。
尖った手足をコンパスのように使いキャンバスを切り抜き敵に投げつける。
円形のキャンバスを飛ばす「キャンバス・ソーサー」、縁をギザギザにした形で切り抜いたキャンバスを飛ばす「キャンバス手裏剣」等がある。

  • プリズムシュピーゲルクラッシュ
バイコーン戦で使用。
空中で相手をダブルアームスープレックスのような体勢に捕らえ、落下し相手の後頭部を自身のボディに叩きつける。
硬度を誇るプリズマンのボディあってこその技だが、本編ではレインボー・シャワーのための布石としての使用だった。

◆オマケ、カピラリア七光線について

【王位争奪編】ではプリズマンの能力の説明に使われただけのカピラリア七光線だが、
後に新シリーズ【完璧超人始祖編】において、この光線について新設定が明かされている。

曰く、この光線は太陽の異常によって発生したのではなく、超人の神々が下した「裁き」だったとのこと。
神々が超人という生命体を創り出した当初、彼らは地上で協力し合い平和に暮らしていた。
だが、文化が成熟するにつれ能力による格差や差別が生まれ、遂には悲惨な戦争が繰り広げられる絶望の世界に変貌してしまう。
その惨状を嘆いた調和の神をはじめとする神々は自らの愚行の責任を取るとして、カピラリア七光線で超人達を絶滅させることを決定。
先述の奇妙な性質も「他の生物に危害を与えず超人だけを絶滅させ(仮に超人が防具を使っても諸共に焼け)る光線」と神々が意図して作ったためとも考えられる。
しかし、この時ある一人の慈悲深い神は「見所のある優れた超人は生き残らせるべき」であるとして異を唱える。
彼に選ばれて救われた超人達が、後の「完璧超人」の源流となった存在である。

プリズマンがカピラリア七光線を使用できるのは、知性の神がカピラリア光線発生装置のパーツの一つから創り出した超人だからである。
ロクな戦闘経験がない素人超人である以上、作中でのオトボケ、ヘタレぶりは無理もないところかもしれない。

…もっと言うとミートくんが氷で作った特訓用プリズマン人形が
本物と寸分違わず作っているため太陽光を当てると威力は劣るがカピラリア光線を出せる
太陽光からカピラリア光線を生み出すこと自体は人工的にできるようだ。


そして、【超神編(仮題)】では上記の出生のヒミツが語られた。
この章では自分を応援するジェロニモに対し「ジェロニモ如き」「超人もどき」などと悪態をつく面が目立ったが、それは神の手により作られた超人である自分に対し神の手により人間から超人となったジェロニモにある種の親近感を覚えていたからなのかもしれない。

上記のとおり、最期は自らのピースをジェロニモに与え、期待の言葉をかけ死んでいった。

彼の闘志はジェロニモに引き継がれ、後のジェロニモの活躍の大きな助けとなった。



追記・修正はレインボー・シャワーを受けてからお願いします。


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最終更新:2024年01月08日 21:31