テッドブロイラー(メタルマックス2)

登録日:2011/09/20(火) 08:01:56
更新日:2023/10/10 Tue 10:01:12
所要時間:約 30 分で読めます




概要

メタルマックス2』で初登場し、以降もメタルマックスシリーズで何度か登場する賞金首。
その容姿は、

      ,,、,、、,,,';i;'i,}、,、
       ヾ、'i,';||i !} 'i, ゙〃
        ゙、';|i,!  'i i"i,       、__人_从_人__/し、_人_入
         `、||i |i i l|,      、_)
          ',||i }i | ;,〃,,     _) 汚物は消毒だ~っ!!
          .}.|||| | ! l-'~、ミ    `)
         ,<.}||| il/,‐'liヾ;;ミ   '´⌒V^'^Y⌒V^V⌒W^Y⌒
        .{/゙'、}|||//  .i| };;;ミ
        Y,;-   ー、  .i|,];;彡
        iil|||||liill||||||||li!=H;;;ミミ
        {  く;ァソ  '';;,;'' ゙};;彡ミ
         ゙i [`'''~ヾ. ''~ ||^!,彡ミ   _,,__
          ゙i }~~ } ';;:;li, ゙iミミミ=三=-;;;;;;;;;''
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この人をイメージしてもらえば問題ない。
もっとも、そのカリスマは比べものにならないのだが。
賞金60000G。グラップラー四天王の一人。順当に進めていれば最後に戦う賞金首となる。
その風貌、言動、実力から四天王の中どころかメタルマックスシリーズを通しても圧倒的な人気を誇り、「ラスボスはいまいち覚えてないけどコイツは覚えてる」という人も多い。

四天王の中においても実質バイアス・グラップラー全体を指揮する立場にあるらしく(というか他の四天が指揮してる様子がない)、人間狩りなどにおいても最前線で陣頭指揮を執り、積極的に虐殺を行う。

プロローグにおいて、主人公の育ての親マリアとその仲間たちはマドの街を守るためにコイツに立ち向かうが返り討ちに遭い、マリアは主人公を庇って死亡、主人公も瀕死の重傷を負う。

この際に死亡したマリアの仲間、フェイは後にパーティーに加わる女ソルジャーの兄にあたるため、
主人公パーティーにはテッドブロイラーを仇とする人間が2人存在することになる。(2Rではその限りではない)

最終ダンジョンであるバイアス・シティにおいて、ラスボスにたどり着くためのフェイル・セイフ・ロックの一つを防衛しており、そこで因縁に終止符を打つことになる。戦車を使えない白兵戦となるとなるので苦戦すること間違いなし。
ちなみにここでコイツの目的が不死の肉体であることも判明する。
(その設定を反映してか、表示こそされていないものの内部処理ではターン毎に一定量のHPが自動回復している)

倒すとまれに「ブロイラーボンベ」という武器を落とす。火炎属性付き、ソルジャー限定だがグループ攻撃可能な最強クラスの武器である。
これで汚物を消毒してやろう。

使用技

・通常攻撃
火炎属性の単体攻撃。
ダメージ判定が2度ある。
MM2Rでは火炎放射では無く火炎弾のエフェクトに変更。

・テッド・ファイヤー
「テッド・ファイヤー!がががっ!」

全体への火炎放射。クリティカル率高し。
両手の火炎放射器だけでなく、口からも火を噴いている。よく見たら後頭部に管がくっついてるけどそういうことだった。
MM2Rでは口から火噴きはしなくなったが、指先からすんげー火炎放射のエフェクトとなっている。

・モヒカンスラッガー
「モヒカンスラッガー!ふしゅるるるっ!」

モヒカン(?)を飛ばす単体攻撃。プロテクタークラッシャー。
その威力は強烈で、プロローグでは2回放っただけで戦車一台を破壊した。MM2Rではなんと一撃でガルシア号を大破。
本当にモヒカンなんだろうか?
2Rでは原典に近いグラフィックになっている。

・まんたんドリンク
みんなのトラウマ。

耐熱バリアを使い、もしくは鍛えに鍛え抜いた自慢のパーティーのごり押しで戦闘を進める。
こちらの消耗は激しいもののまだ余裕があり、もう以前ほどの恐ろしさは感じない。
もうそろそろか。
そう思い始めた頃、突如としてテッドブロイラーは叫ぶ。

「まんたーんドリンクっ!」

まんたんドリンクとは本作に登場する全回復薬。そう、あっという間に振り出しである。
どこのシドー様だよ、おい。
ボスが回復するなよ(ちなみに他にもこのアイテムを使う賞金首は存在する)とか、
そもそもなんでただアイテム使うだけで叫ぶんだよとか、
もしくは単なる脱力感とか、様々な感情が胸に去来するとは思うが、「俺の闘志が大破」とか挫けてはいけない。

実はHPが半分以下になったという通知。
実際に回復しているわけではない…と思われていたが近年になって本当に回復していることが判明した。
HPは2,600なので実質的には3,900ということになる。
内部的な自動回復が毎ターン100ほどあるので、更なる高耐久を誇っている。

逆に考えよう。これが出たという事は、奴のHPを半分削った折り返し地点なのだと。
流石に二度目は無く、不死の肉体への欲望を叫びながら今度こそ憎き仇は倒れる。

ちなみにメタルマックス3では、テッド様のまんたん精神を冷血党ナンバー2と、なぜかアメーバが受け継いだ。

「「「まんたーんドリーーンク!」」」

戦闘

とにかく強く、とにかくタフ。プロテクターを破壊したのにソルジャー以外まともにダメージを与えられないなんてのはよくある話。
当然ながら持久戦となるが、前述した技の超威力の前に回復アイテムが尽きて全滅するのがオチ。

ではどうするのか。実はこの敵、無力化する方法がある。
本作には「LOVEマシン(マシーンではない)」というICチップの組み合わせで様々な効果を発揮するアイテムがあり、その中の一つに「耐熱バリア」があるのだ。これを使用すれば炎攻撃は無力化される。
テッドファイヤーのクリティカルやモヒカンスラッガーはバリアを貫通してしまうが、それでも勝ち目が見えてくるのだ。

しかし、この耐熱バリア、作中にヒントが一切無い。
しかも、耐熱バリアに必要なICチップの一つは一点物であり、間違えて捨てるとどうしようも無くなってしまう。
耐熱バリアを使わず勝利するためには少なくとも40以上のレベルが必要になる(平均的なプレイではこの時点でレベルは大体30前後)。

このあたりの事情もコイツの存在感を不動のものにしている。

ちなみにレベルが低いとクリティカルを受けやすいため、耐熱バリアがあってもテッド・ファイヤーが耐性無視のクリティカルを発動させて真っ黒焦げになるのはよくある話。周辺のザコ敵もザコとは思えないほど強く、ここまで辿り着くのも命がけ。テッド様だけでなくここ一帯がそういう場所だった。

あまりの強さに「本来戦車で戦う予定だったのが、手違いで白兵戦になった」なんて噂もまことしやかに囁かれていたが、後に関係者のツイートでこの説は否定された。
ちなみに本当に戦車に乗って挑めたら、ブルフロッグ並みのザコになってしまう。

エルニニョの町でステピチが「ミーたちの賞金が安すぎるザンス!」と怒っていたが、この人もきっと怒りたいだろう。
賞金60,000Gは作中では最高額だが、シリーズで考えればかなり低い。他シリーズを考えると20万くらいが相場である。
そして、テッド様は金額に見合わない強さなのだ。バッド・バルデスなんてあの程度で20万Gなのに…。
ちなみにステピチ&オトピチのピチピチブラザーズも賞金(8,000G)と全く釣り合わない強さで有名。
まあこの時点にもなってくると、縛りプレイでもしない限り金なんてケツ拭く紙にもなりゃしないのでどうでもいいといえばどうでもいいのだが。

MM2Rにおけるテッド様

出番はほぼSFC版と変わらないが、ベイ・ブリッジでのグラップラーとの戦闘イベントでカリスマ全開のポリゴンモデルで登場。存在感は寧ろ増している。
また、懸賞金は250,000Gに格上げされた。妥当な金額だろう。

さらに、2Rのグラップラー四天王戦には新曲「レッドゾーン」が用意されたが、テッド様戦のみ前奏部分を含めたフルバージョン「レッドゾーンmore」となる優遇ぶりを見せる。スタッフはテッド様の扱いをわかっていらっしゃる。

ドロップ品はオリジナルにも存在したブロイラーボンベと新武器の「モヒカッター」。
ブロイラーボンベは効果範囲が扇可変範囲とやや縮小したが相変わらずの高性能。
モヒカッターは単体攻撃武器としては最高の威力を誇り、さらにパーツ破壊効果付き。
なお、上記の二品はナースも装備可能。モヒカッターはナース最強武器なので、男ナースは当然テッド様スタイルで装備するのだろう。
…セクシーソードの方が使えるとか言わない。

MM2Rの追加行動

通常攻撃、テッドファイヤー、モヒカンスラッガー、まんたんドリンクはオリジナルから引き続き使用。
まんたんドリンクは使用回数が3回に増加し、さらにタフになった。

そして内部ジョブがナースとなったためナースの技も使用してくる。
…あのナリでナースである。繰り返す。ナースである。ナースである。
男のナースには需要がないということは作中でも言われていたことだが、はっきり言って誰得にも程がある。
一人で待ち受けているので、当然仲間を蘇生させる戦場のAEDは使ってこないが…四天王と一緒に来てたら勝ち目はなかっただろう。
おそらくベースはソルジャーで、サブジョブがナースなのかもしれない。
男ナースがハゲ頭なのは、モヒカンスラッガーを見越したものだったのだろうか。

・オーバードリップ
ナースの特技。戦闘開始時に使用。ターン終了時にHPが少回復する。
オリジナルでは表示されなかった自動回復が、特技による回復として数値が見えるようになった。

・禁断の注射器
ナースの特技。味方1体を即死させる。
10回の使用制限がある他、バリアで無効化できるため大した脅威とはならない。

・迎撃
実弾攻撃を目からビームで迎撃。精度もほぼ完璧なので実弾兵器は通用しないと思っていい。
白兵戦で一番頼りになる煙幕が効かないのがつらい。

戦闘

オリジナルよりも対策や強化手段が豊富になっているにもかかわらず強さは衰えていない…
というより 対策してようやく勝負できるスタートラインに立てる 程にまで強化されている点で原作よりも厄介になっている(上記の炎も対策なしだと継続ダメージも相まってほぼ一撃死クラスの威力)。

本作は火炎耐性防具が比較的豊富な為、テッドファイヤーはそれほど怖くなくなったが、モヒカンスラッガーは必中+クリティカル確定で即死級のダメージなんてザラ。禁断の注射器はバリアで対策出来るものの、性質上蘇生手段の少ないMMシリーズではかなり厄介なので絶対喰らわないようにしたい。まんたんドリンクの回復量が表示されるようになったのも心を折るのに一役買っている。

一方、珍しくビーム弱点な為、グロウインの目玉などが非常に有効。取ってくるのが非常に大変だが。
また、禁断の注射器は携帯バリアを使用することで防止できる。スラッガー→注射が来たら泣くしかないが。
再生カプセルやサブジョブでAEDの用意はしておこう。さあよみがえるのだ、この電撃で!!

なお2Rではバグ技を利用すれば戦車を持ち込んで戦える。
…が、実弾単発迎撃100%でほとんどの主砲を無力化し、セメント弾も撃ち落とし、モヒカンスラッガーであっさりパーツを破壊してくる。
別に戦車で乗り込んでも楽に勝てるわけじゃないという鬼畜ぶりで、流石はテッド様という威風堂々たる姿を垣間見れる。

稼ぎ無しで進めた場合の到達レベルは50~60前後のため、そのままでは対策を万全にしても苦戦必至。どうしても勝てない場合はキラ化したタワーを解体してレベルをあげよう。
結果的に新規プレイヤーにも圧倒的なトラウマを刻み、原作経験者にもかつての恐怖を呼び起こさせることに成功している。

ゴッド・ブロイラー

普通に戦っても強いテッド様だが、2Rでは「2周目以降選択可能な上位難易度」と「LOVEマシンによるキラ化(敵が強くなる代わりに獲得経験値やアイテムドロップ率アップ)」が追加されたことで、より強くなったテッド様と戦えるようになった。
とりわけ最高難易度「ゴッド」のテッド様をキラ化した通称「ゴッド・ブロイラー」は、RPG最強の裏ボスとして君臨している。

HPは圧巻の600万(基本値4万×難易度補正(ゴッドで10倍)×キラ化補正(「最高にキラキラさせる」で15倍)。まんたんドリンク?もちろん使いますよ!
モヒカンスラッガーは防御を固めても数千ダメージ、無策だと万越えのオーバーキル。
レベルカンストならこちら側の与ダメは数万程まで上がるので、モヒカンスラッガーの被ダメをこまめに回復しつつ地道に攻撃していけば何とか勝てなくはない。

…キラ化1回目までなら。
そう、キラ化はあと2回実行可能なのである。

2回目のキラ化でHPは9000万に膨れ上がり、まんたんドリンクの回復分も含めれば約2億2500万ものHPを削り取らねばならない。
しかも本作には「キラ化してから255ターン経過すると戦闘がフリーズしてしまう」という不具合があるため、「実機&人力での撃破は不可能では?」という見方が強い。
一応、まんたんドリンクの使用回数はキラ化しても回復しないので、まんたんドリンクを使い切らせてからキラ化×2回の9000万を削り切ることは理論上可能とされているが…

MM4におけるテッド様

DLコンテンツにて参戦。
声優は杉田智和。
実弾迎撃にオーバードリップ、満タンドリンク×3回に禁断の注射器等も健在である。

今回は戦える場所が場所であるため、今回は戦車で戦闘が可能。
しかし……当然テッド様は甘くなかった。
モヒカンスラッガーにシャーシ大破が付与されているのである。
生半可な装備では瞬く間に戦車から引き摺り下ろされ、真っ黒焦げにされてしまうだろう。
だが幸いなことに、今作のモヒカンスラッガーは迎撃可能攻撃である。
運転レベルの高いキャラでパーティを組み、全員に迎撃装備さえ整えれば苦戦こそするものの勝てるだろう。

装備・レベル・スキルが揃えば従来通り白兵戦でも十分いける。
DLCと十分な育成があれば暗黒舞踏でテッド様をボコボコにするマリアが見れたりする。

メタルサーガ 旋律の連鎖におけるテッド様

道中ボス兼ラスボスとして、更に配下の四天王を引き連れる等大幅に存在感が増している。
…が語尾が「ががが~」ではなく「ブロロ~」等何か違う様な気配も漂わせている。クローンだろうか?
今作ではイベント上仲間に頼ることが殆ど出来ない上に2で用いられていた対策が尽く削除、弱体化され、オマケに最終戦は戦車戦前提の強さ満タンドリンクを2回使用と言う凶悪な設定になっており、能力や難易度に関してはまさにテッド様と呼べる存在である。
ちなみに賞金は20万G。

名言集


「ふしゅるるる……」

「邪魔する奴は殺す!このテッドブロイラー様が丸焼きにしてくれるわ!がががーーっ!」

「邪魔はさせんぞ!我らに逆らう愚かな人間どもめ!炎に包まれて死ぬがいい!」

「このテッドブロイラー様が遺伝子のカケラまで焼き尽くしてやるがががーっ!」

「まんたーんドリンクっ!」

「がはは!逃げろ逃げろ!」
「早く追記修正しないとまっくろこげだががーーっ!」

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最終更新:2023年10月10日 10:01