ロックマンDASH 鋼の冒険心

登録日:2010/01/28 (木) 21:47:49
更新日:2024/02/11 Sun 23:23:41
所要時間:約 7 分で読めます




あなたにしか見えないものがある そらさないで
それは一体どんな形して どんな色なのか教えてほしい

1997年にロックマンシリーズ10周年記念タイトルとしてカプコンから発売されたPS用ゲーム。
N64、windows、PSP用にもそれぞれリメイクされた。
ちなみにこの前年にもシリーズ10周年記念と銘打って、ロックマンX4ロックマン8 メタルヒーローズが発売されている。DASH1と合わせて、これら3本のソフトには10周年ロゴが描かれている。


ジャンルはフリーランニングRPG。
初の3Dアクションのロックマンという事で注目された。
また、バイオハザード ディレクターズカット版の特典ディスクの体験版では「ロックマンNEO」というタイトルだった。
続編にロックマンDASH2 大いなる遺産、スピンオフ作品としてトロンにコブンがある。

挿入歌、CM歌:another sun
ED曲:あなたの風が吹くから
両曲とも歌い手は森下玲可である。
なお、N64版では容量の問題で歌は聞けなくなっている。


あらすじ

大陸のほとんどが海に沈んだ未来の地球…そこでは新たな文化が作られていた。
しかし、より便利な生活の為に各地の遺跡に潜り、忘れられた文明の様々な物を発掘する者達がいた。
人々は彼等をディグアウターと呼んだ。
そんなディグアウターの1人、バレル・キャスケットはある時、遺跡で1人の赤ん坊を発見する。
彼はその子にロック・ヴォルナットと名付け、孫娘のロール・キャスケットと共に育てる事にした。

それから14年。
彼等はディグアウターとして各地の遺跡を発掘していた。
行方不明となったロールの両親の唯一の手掛かりである、"大いなる遺産"を求めて。

ある日、ロックがディグアウトから帰還した直後、ロールの設計した飛行船“フラッター号”は、度重なるフライトによる消耗で故障を起こす。
飛行困難な状況に追い詰められたロック達は、とある島…カトルオックス島に不時着する。

飛行船の修理のため、使えそうなパーツを求めて島の遺跡に潜るロックだが、その先でロックを待つものは…。


キャラクター

ロック・ヴォルナット/一等粛清官ロックマン・トリッガー
C.V.田中真弓
主人公。14歳。
作中での呼称は青い人、青い少年、青いヤロウなど。選択肢によってはヒポポタマスとも。
赤ん坊だった頃バレルに引き取られ、キャスケット家の一員として成長。
現在はディグアウターとして各地を旅しており、ロールのサポートを受け、左手のバスターと様々な特殊武器を携えて遺跡に潜る。
何故か学んだ事のない筈の古代文字を読めたり、動物の言葉が理解できたりする。
プレイヤー次第でヒーローにも外道にもなり、町の人々からの評判が変動する。

ロール・キャスケット
C.V.よこざわけい子
ヒロイン。14歳。
ロックのガールフレンドであり、オペレーター兼メカニックとしてロックをサポートする。
修理・開発はお手の物で、飛行船を操縦したり車を運転したりする。が、改造費が法外でしばしば語り草となる
車の運転はまだ慣れていないのでたとえロックが前にいてもブレーキを踏めない。仕方ないね。

●バレル・キャスケット
C.V.緒方賢一
ロールの祖父であり、ロックとロールの保護者。
かつては「不死身のバレル」と呼ばれる程の腕利きディグアウターだったが、現在は隠居しているので活躍しない。

●データ
C.V.大谷育江
いわゆるセーブポイント。
ロックと共に遺跡でバレルに引き取られた。
見た目はまんま小さな猿。話す言葉はロックにだけ意味が伝わる。他の人には「ウキー」等まんま猿語。
ロックの行く先々で必ず先回りしている。ストーカー?
セーブや体力回復等、ロールとは別方面からロックをサポートする。
ストーリー面で空気のように見えるが実は………



★空賊
飛行船を駆り、専らお宝を強奪独占する海賊のようなもの。
今作ではボーン一家のみ登場。

トロン・ボーン
C.V.飯塚雅弓
カトルオックス島の遺跡にあると言われる宝を狙う、ボーン一家の長女にして紅一点。
メカニック担当で数々のボーンメカを手掛けた。
ロックに気があるが本人は自覚していない。今でいうツンデレ。

●ティーゼル・ボーン
C.V.玄田哲章
T・ボーンとも表記。
ボーン一家の長男にしてリーダー。29歳。
宝を取るために邪魔な青いヤロウ(=ロック)を倒そうと様々な作戦を立案するが、ことごとくロックに邪魔される。
両目が義眼となっているのが特徴。
実は少年時代は美少年だった。

●ボン・ボーン
C.V.大谷育江
ボーン一家の次男。
バブーしか喋らない。
特に何もやらないので何となく影が薄い。
他の二人と違い外見は完全にロボット。
設定では頭部がコックピットで、中にボン本人が搭乗してるらしい。

●コブン
C.V.横山智佐
ボーン一家の下っ端。可愛い。いわゆる戦闘員。
トロンが作ったメカで、全員で40体いる。
カレーが好きなおっちょこちょい。
ドラッヘを始めとする各種マシンを操縦していて、マシンを破壊すると中から出てくる。
倒しても煙を吹いて黒焦げになるだけで爆散したりせず、倒れたままでしばらくすると逃げ回る。
黒焦げ状態のコブンを蹴るとエネルギーキューブを3個まで落としてくれるので、ライフが欲しい時は蹴りまくろう。


★その他
●アイラ
C.V.大谷育江
カトルオックス島の病院に入院しているょぅι゙ょ。足が不自由な為に、車椅子生活を送っている。
サブイベントとして彼女の足を治すための医療機器を買うために、病院に設備投資をすることができる。
彼女の笑顔の為に、法外な武器の改造資金を投じた紳士も多いのではなかろうか。

●美術館館長
C.V.大谷育江
美術館の若き女館長。ノースリーブのセーターにベレー帽が魅力的なお姉様。サブイベントを進めると各所の遺跡で手に入れたアイテムを鑑定してもらえるようになる。
その上で美術館への展示を依頼される。
彼女と美術館の為に、何よりも感謝されたい(罵られたい)が為に、遺跡を隅々までディグアウトした諸兄も多いのではなかろうか。
しかしどんなにアイテムをプレゼントしても彼女は感謝の意以外に何もくれない。本当に何もくれない。なお渡すのを躊躇うと「キミって・・・しんじられないドケチね!」と言われる。

ロックマン・ジュノ
C.V.石田彰
ストーリー終盤に登場。
「メインゲート」にて封印されていた。
自らを「ロックマン」と名乗るが…
肩書きは三等司政官、つまり中間管理職にあたる。


★リーバード
遺跡を守る番人のようなもの。
ディグアウターたるロック達には天敵。
様々なタイプがあり、大型から小型、人型や獣型など様々だが、大体の機種に赤いモノアイのようなものがあるのも特徴。







他作品での活躍

ロックとロール、トロンとコブンはNAMCOXCAPCOMに登場。
他にも雑魚リーバードやラスボスのあの人も敵で登場。

ロック単体だとタツノコVSカプコンにも登場。

本家ロールと戦ったりする他、Wiiの新作ではXシリーズのゼロとも共闘する。

トロンはMARVELvsCAPCOM2以外にも、このロックマンDASHの外伝「トロンにコブン」で主役を張る。

MARVELvsCAPCOM3にも出演。

MARVELvsCAPCOM2では他にコブン単体で登場。

スマブラ3DS/Wii Uに参戦するロックマンの最後の切りふだで他のロックマンと共にロックバスターを放つ。



ムービーシーン

本作のメインのイベントシーンはポリゴンモデルによるリアルタイムムービー(フルボイス)によって進行する。
キャラクターの表情はテクスチャによって表現されるが、そのムービー用の表情テクスチャが膨大な枚数用意されており、声優のボイス、カメラワークやモーションづけの上手さも相まってPSのローポリゴンでありながらアニメ的表現の完成度が非常に高い。
特定の1カットのためだけに存在するテクスチャは当たり前で、ゲーム自体のボリュームもあるのによくもまあCD一枚に収められたものである。



タイアップとクラシック音楽

本編には絡まない部分ではあるが、実在商品であるオロナミンC、そして代々木アニメーション学院がゲーム内に登場する。ここで確認できる電話番号は当時の本当の番号。
これらは海外版、移植版では差し替えられている。
その他、ラスボス戦を飾る小フーガ等の古典音楽がBGMとして使用されている。



新作情報

10年ぶりの続編であるロックマンDASH3が、今春発売された次世代機・ニンテンドー3DS用ソフトとして開発を発表。
ユーザー参加型企画「DASH3 PROJECT」として開発が進められていた。

また、2011年5月末に3DS用ダウンロードコンテンツにて、体験版や設定資料などを兼ねたDASH3プロローグ(200円)が配信予定だったが……開発上の都合により延期。


そして2011年7月19日、DASH3開発中止が発表された。
業界では開発中止=終了なのでDASHシリーズは2で終了だが、ファンとしては復活が望ましい限りである。

ちなみに本作の主題歌を歌った森下玲可は中止発表後ではあるが主題歌2曲のアンサーソングを作りたいと意気込んでいた。こちらも残念な限りである。


歴代シリーズとの繋がり

ロックマンXシリーズから数千年以上の時が流れた世界だとされており、特にX5の特殊EDでは記憶を失ったエックスが「ヘブン」の建設を試みる描写がある。

一方で、ロックマンX6から繋がるロックマンゼロシリーズからZXシリーズの世界は淫帝が独自解釈の元、XとDASHの空白期間を描いた作品となっており、こちらのルートからも繋がるようだ。(元々ゼロシリーズはX5からあ続く話として企画された事もある為。)
特にこれらの作品では「なぜエックスとゼロはいなくなったのか」、「ロックマンと呼ばれる存在が複数存在するのか」、「人と機械の境界はどこでなくなったのか」が掘り下げられており、ZXAではディグアウターとイレギュラーハンターの要素が合わさったようなハンターという職業が存在している。

この為、全てのロックマンシリーズが行き着く先がDASHだとされている。

ただし、発達した技術の違いやワイリーの末路などから、エグゼから流星までのRPG世界とは一切繋がっていない事には留意されたし。(ガンダムに置き換えると、初代の系譜が宇宙世紀シリーズなら、RPG時空はビルドファイターズに近いと言えばわかりやすいだろうか?)

しかし、こちらのシリーズでは歴代キャラクターが設定を変えて登場するスターシステムの体を取っている為、DASHシリーズのキャラクターも数多く登場している。(シュー姉ちゃんやバレル大佐、グライドなど。)



権利行使資格103に基づき、該当箇所を既に編集。
ロックマン・トリッガーの名において、本項目の初期化命令無期限凍結と、追記・修正を申請する。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • ロックマンシリーズ
  • ロックマンDASH
  • Xシリーズから数千年後の世界
  • ナムカプ
  • ゲーム
  • PS
  • N64
  • PC
  • PSP
  • 3DS
  • 名作
  • ラピュタ
  • パズーとシータ
  • DASH3製作中止
  • アフターアポカリプス
  • 文明崩壊後の世界
  • カプコン
  • CAPCOM
  • NINTENDO64
  • ニンテンドー64
  • ニンテンドウ64

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年02月11日 23:23