ガンダムデルタカイ

登録日:2013/08/16 (金) 07:58:58
更新日:2024/04/16 Tue 12:52:14
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中佐「ふ… ガンダムは すべてを求められるまま いつの時代も生まれるべくして生み出されたのだよ」


「機動戦士ガンダムUC-MSV」、「機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ」、「機動戦士ガンダム U.C.0096 ラスト・サン」に登場する機体。




ガンダムデルタカイ

型番:MSN-001X
頭頂高:19.6m
本体重量:28.0t
全備重量:68.6t
出力:3,520kW
推力 101,500kg
センサー有効半径 16,200m
装甲材質:ガンダリウム合金

ガンダムデルタカイ陸戦仕様

型番:MSN-001X[G]
本体重量:27.6t
全備重量:52.2t

武装:
ビームサーベル×2
60mmバルカン砲
ロング・メガ・バスター
プロト・フィン・ファンネル×2
シールド
メガ・マシンキャノン(オプション兵装)
ハイ・メガ・キャノン(オプション兵装)
炸裂ボルト(オプション兵装)
レールガン付きビーム・ライフル(陸戦仕様)
ビーム・マグナム(U.C.0096仕様)

パイロット:
地球連邦軍一般兵
イング・リュード
ブレイア・リュード



概要

地球連邦軍の試作MSであり、デルタプラスの運用データを基に多数の特殊装備を追加実装させ、それらの技術実証を行う目的で開発された。

MS形態とウェイブライダーに変形できる可変機において、各種兵装がどのような機能変化を示すのか、またそれに対する効果的な改良点を見出すための実験機だが、それ故攻撃能力に特化した設計がなされており、実戦にも即時投入が可能な性能を持つ。
なお、これらの追加武装はシールドにひとつだけ選択して装備される方式を採っており、それ故本機のシールドは盾ではなく、変形用サブユニット兼ウェポン・プラットフォームでしかない(とはいえシールドとしての使用は勿論可能)。

ちなみに名称の「カイ」はギリシャ文字の「Χ(カイ)」、もしくは改造の「改」であるとも言われている。あるいは、この2つの意味を掛けて名付けられたとも。



武装

ビームサーベル

連邦の機体の標準武装。シールドの裏側に設置されており、ビームキャノンにもなる。

頭部バルカン

百式やデルタプラス同様、頭部に2門設置。

ロング・メガ・バスター

フルアーマー百式改の携行武装として開発されていた大型銃。通常のビームライフルより銃身および威力ははるかに高い。デルタプラス本来の銃であったため、継続してデルタカイにも採用されたが、陸戦仕様の際にレールガン付きのビーム・ライフルに取り換えられてしまった。

メガ・マシンキャノン

大型の2連装ガトリング砲。サナリィで開発された新型対空実弾兵器であり、ウェイブライダー形態ではそのまま機首に設置される。
同時期の小型MSロトのオプション装備を転用している。

炸裂ボルト

フルアーマー百式改に採用されていた武器の発展型。
元は威力自体はあまり高くないが接近する敵に榴弾をみまうという装備だった(追加装甲のパージ用に備えられていた物という説もある)。
デルタカイでも、その衝撃力を武器に使えないかということで採用された。
基本的には相手に爆破衝撃と共に高圧電流を喰らわせる近接武器だが、ウェイブライダー形態でも飛び道具として使えるのが発展形と言えよう。
ちなみに、GジェネOWでは「爆」裂ボルトになっていた。

ハイ・メガ・キャノン

ΖΖガンダムが装備していた高出力ビーム兵器と同名の武装。ΖΖの物と比べて出力は45%に抑えられているが、その分連射が可能になっており、威力も充分高いのでむしろ使い易くなったと言える。
なお、最大出力ではサイコガンダムMk-Ⅱの頭が蒸発する。

なお、メガマシンキャノン、炸裂ボルト、ハイメガキャノンはそれぞれオプション兵装でありどれかひとつを選択する方式になっている。

プロト・フィン・ファンネル

νガンダムに搭載されたフィン・ファンネルの試作型。シルヴァ・バレト等で研究されていた物を流用したと思われる。ジェネレーターは内蔵されているがIフィールドバリア展開機能はなく、攻撃に特化している。開放型バレルから高出力のビーム散弾を放ち、ショットガンを彷彿とさせる。なお、陸戦仕様では大気圏内で使えない為か外されている。
機体に装着したままでも射撃は可能。

レールガン付きビームライフル

ロング・メガ・バスターに変わり陸戦仕様で装備される武装。陸戦用百式改からの流用品。
その名の通り、ビームライフルにレールガンが装備されている。

ビーム・マグナム

ユニコーンガンダムに採用されていた武器。
デルタプラスでは発射後に腕が故障していたが、本機では特に問題は起きなかった。

n_i_t_r_o

元々操縦難度の高いデルタガンダムの系譜である上、様々な特殊装備を搭載したために本機の操縦は極めて煩雑で、おまけにファンネルはNTか強化人間にしか扱えない…のだが、本機にはこの問題に対応するためある特殊システムが搭載されていた。それが「n_i_t_r_o(ナイトロ)」であった。

このシステム、NT等の適正が無いパイロットでもファンネルを使えるようになる他、複雑な火器管制や操縦が難なく行えるようになるという、言わば「すごい機体を誰でも簡単に扱えるよ!」…という一見素晴しいシステムのように聞こえる。

…だが、ちょっと待って欲しい。パイロットを強化させればいいじゃないという考えは、別作品とあるガンダムに搭載されたあるシステムを彷彿とさせないだろうか。

そう、このナイトロシステム、実際はパイロットの脳味噌を知らずの内に強制的に書き換えていき、機体に順応させた強化人間に変質させてしまうというとんでもない鬼畜兵器なのである。
ただ強化されるだけならまだしも、過去の強化人間たちがそうであったようにシステムの影響を受けた者の精神面に問題が起きやすいという大きな欠陥を抱えている。
その度合いも激しく、乗った時は真面目な性格だったのが、戦闘終了時には平然と暴言を吐くように…といった具合で、搭乗者の個性を180度転換させてしまうほど。
更には脳の強化人間化のためか身体能力も上がっており、パイロットが結果を出し切れなかった悔しさのあまりコクピットを殴った際、その箇所が罅割れを起こして凹み、手に血がにじむ程。脳だけで馬鹿力を出しているのであれば、肉体への負担も増していると思われる。
そして強化人間にされてしまった人間のデータは抹消され、医療施設送りにされる恐ろしいガンダム。

また、システムを起動させると各部から蒼い炎が噴出すのだが、これはパイロットを強化人間に変質させる際に生じる副産物である…らしい。なにそれ怖い。

因みにだが、似たような機能を持つ物に仮面ライダーデルタが存在し、奇しくも同じ『デルタ』である(仮面ライダーデルタも装着者の性格を豹変させる力を持つ)。

なぜこんな機体を開発したのか、それは現在ガンダムエースで連載中の漫画「アクロス・ザ・スカイ」でその一部が明かされる。

その話によれば、元々はグリプス戦役時代に開発された代物であり、サイコガンダム系列(通称:サイコタイプ)等をよどみなく使う為のシステムだった事が判明する(開発者や開発元は不明)。
だが、初期型はパイロットがシステムによって「燃え尽きる」という致命的な欠陥を抱えていた。
劇中では、この危険極まりない初期型を搭載したガブスレイサイコガンダム及びそのMk-IIが登場している。
ちなみに、デルタカイのナイトロはバージョンアップした物なのだが、U.C.0096の時点でさらに改良された新型のナイトロを搭載した機体が登場している。(劇中においてデルタカイのナイトロは旧式と呼ばれていた)

なお、このナイトロシステムが連邦軍の目に留まった背景には、ユニコーンガンダムとUC計画が深く関係している。



劇中での活躍

PS3「機動戦士ガンダムUC」のミッション「デルタカイ、胎動」にて登場。デルタプラスと模擬戦を行い、最初は乗り手の技量差から不利と思われたが、システムの恩恵か勝利。そこにジオン残党が現れるもほぼ単独で敵を殲滅。
この時、パイロットは真面目な性格だったはずが、戦闘後には上官に対し横柄な態度を取った挙句それを咎めた女性オペレーターにまで「メガ粒子のカタマリをぶちこまれたいのか?」と言い放つなど人格が豹変してしまっていた。
その後、地上に降ろされ試験が行われる。この時を描いているのが「アクロス・ザ・スカイ」である。



ガンダムデルタアンス

型式番号:MSN-001Y
ゲーム「機動戦士ガンダム U.C.ENGAGE」に登場するオリジナルMS。
デルタカイが何故ファンネルを普通のパイロットでも使えるようになっているのかが公表されないことを疑問視されたことを受けて設計された機体で、サイコミュ系のシステムが排除されている。
つまりナイトロシステムの無いデルタカイである。

背中に展開式の大型スラスターユニットが取り付けられ、その出力が必要に応じて調整できるようになっている。無論ウェイブライダー形態への変形も可能。
主兵装として引き続きロングメガバスターが採用された他、MS形態時の防御力アップを目的としてシールドにはIフィールド・ジェネレーターが搭載されている。



他媒体において

Gジェネ

「OVERWORLD」で初登場。デルタ系最強の性能を持ち、初期性能や火力はデルタガンダムとプラスを完全に置いていっている。ついでにΖ系最強だったリ・ガズィ・カスタムの立ち位置も危うくなった。
ナイトロシステムもしっかり再現されておりパイロットに覚醒値を30付ける他、性格を「強化」にする。ファンネルを使うといつもより多くMPを消費するのだが、それ以外の武器で充分戦えるためあまり気にならなかったりする。
また、性格が「強化」になるのもぶっちゃけ利点の方が多い(「強化」はテンションが強気になるのが非常に速い)のでむしろ歓迎されるという…
さらにレベルを上げればSガンダムやνガンダムに開発できるなどまさに至れり尽くせりな機体。1機か2機作れば攻略が楽になるだろう。

ガンプラ

HGUCが発売。差し替えでウェイブライダー形態への変形も再現している。
プロモーションは申し分無いものの、色分けをシールで頼っている箇所が非常に多い。
かなり貼るのが面倒な個所もあるので、素組み派の人は慎重に作業しよう。
またMS形態時の可動範囲にやや難あり。こればかりは可変MSの立体物である以上は仕方が無い部分もあるのだが。

プロトフィン・ファンネルは分離して飾る為の台座が付属している。



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最終更新:2024年04月16日 12:52