マンモスマン

登録日:2013/08/15 Thu 00:00:23
更新日:2024/04/14 Sun 16:45:22
所要時間:約 8 分で読めます





グオーホホホ

甘い

正義超人どもはやはり甘いわーっ!!



マンモスマンとは『キン肉マン』に登場した超人。



◆プロフィール

所属:知性チーム正義超人/正義超人→完璧超人→?
出身:シベリア(初期設定ではユーラシア大陸)
年齢:不明
身長:279cm
体重:400kg
超人強度:7800万パワー
CV:佐藤正治

戦績:
対ペンチマン○
レオパルドン
対ゴーレムマン○
対キャノン・ボーラー△
対残虐チーム○(団体戦)
対キン肉マンチーム●(団体戦)
チーム・コースマス○(タッグ戦)
対ヘルズ・ベアーズ○(タッグ戦 備考:途中チーム変更)
世界五大厄●(タッグ戦 備考:試合放棄)
コーカサスマン


◆概要

約一万年前の氷河期から仲間のマンモス達と共に氷山に閉じ込められていた超人。
頭部の長い鼻「パワフル・ノーズ」と巨大な牙「ビッグ・タスク」、そして筋肉の塊のような巨体が特徴。

「知性と獣性を併せ持つ」とも謳われ、神と繋がりのある超人やオメガの民を除けば最大級の超人強度7800万パワーを持ち、圧倒的な戦闘能力を誇る。
悪魔超人完璧超人といった猛者を打ち破ってきたスグルでもその強さを一目見て危機感を抱くほど*1
その評判に能わず豪胆で暴力的な振る舞いに反して内心リーダーのフェニックスに忠実に従いながらも、
フェニックスが裏切ってくることを予期し対抗策を講じるなど確かな知性を感じさせる。
「超人破壊師(デストロイヤー)の異名を持つが、反面その強さのために普段から相手を舐めてしまい真剣勝負が出来ない等、精神面に若干のムラがありそこが弱点。1万年も寝てたからだろうか?*2


シングルマッチでの完全な敗北経験が無いことからⅡ世の時代では、
悪魔将軍キン肉マン スーパー・フェニックスと並んで「三大悪行超人」の一人として扱われており、ヘラクレスファクトリーの授業でも取り上げられている。
その強さから、ファンの間でも最強候補としてしばしば名前が挙がる。
悪魔将軍やジ・オメガマンといった強豪が、回復能力だの硬度変形能力だの変身能力だのといった数々のチート技を持っているのに対し、
マンモスマンはビッグ・タスクの特殊能力こそあるものの、ほとんどは自らの純粋なパワーとテクニックのみで勝ち進んでおり、
「単純にひたすら強い」というその在り方も評価が高い。

その強さ、秀逸なデザインから読者人気も高く、マンモスマンのキン消しはプレミアがついており、ものによっては数十万の値がつくという。*3


◆作中の活躍

○キン肉マン(無印)

【キン肉星王位争奪編】


《知性》フェニックスチームの一員として他のチームメンバーに先んじて初登場。
フェニックスに飛びかかってきたキン肉マンをぶっ飛ばしてその姿を現し「ゲーッ象の超人」と言われた。※マンモスです。←マンモスは象の一種じゃねーか


強力チームとの団体戦で先鋒として出場。
知性抜きのパワー勝負でペンチマンを倒し、レオパルドンを瞬殺、手加減しながらゴーレムマンと戦い勝利(後に言う「マンモスマンの三重殺」)。
副将のキャノンポーラー戦ではフェニックスとビックボディを戦わせるためわざと引き分けに持ち込んだ。
続く大将戦でフェニックスがビッグボディを破ったことで、知性チームは一回戦をたった二人で五人抜きするという快挙を成し遂げた。


二回戦ソルジャーチームとの試合では立方体リングでの三対三の変則マッチに参加。
バッファローマンとの野獣対決となりビッグ・タスクの破壊力でビビらせるが、超人十字架落としとバッファローBOMBによってKOされてしまう。
しかしこれも半分演技であり、首尾よくソルジャーの預言書を入手。
預言書を焼却してフェニックスの手助けをした。



そして決勝前ビッグ・タスク対策の修行中のウォーズマンを闇討ち。
回転を加えたビッグ・タスク・ドリルでウォーズマンを戦闘不能にした。ウギャアキン肉マーン!!


決勝戦ではフェニックス・オメガマンらと共にイリミネーション・ルーレット・マッチに参加。

その圧倒的なパワーとビッグ・タスクの破壊力でロビンを追い詰めるがブルー・サンダーの助力もあって自身もダメージを負い、
預言書が燃えたことで肉体が消滅し始めてしまう。
消滅が始まったことでフェニックスに見限られてしまうが、
それに激怒し温存しておいたアイス・ロック・ジャイロ(ロビン)で逆にフェニックスとオメガマンを攻撃し知性チームを離反する。

しかし、それまでの戦いの中で真剣勝負を出来る喜びを知ったことで最期の瞬間まで戦うことを望み、
ロビンと全力で戦い続けロープワーク・タワー・ブリッジを受けて敗北。
正義超人の甘さを笑いながらも先に消滅したロビンの遺したアノアロの杖をキン肉マン達に手渡し、涙を流しながら消滅した。
尚、アニメのこの最後の戦いの回はかなり気合が入っている。

アニメ最終回では他の超人達同様キン肉マンのフェイスフラッシュで復活を遂げており、
キン肉マンの王位就任と婚約を祝っての牛丼パーティーにも参加している。

原作のその後は不明だったが…?

【超神編】

王位争奪編のキャラクターが多数再登場する本シリーズで満を持して登場、知性チームの一員として超神を迎え撃つ。
争奪戦においてはチームメイトに微妙な扱いされて喧嘩別れしたのに気の良い奴である。(改心したフェニが謝罪なりしたのだろう)
「修練」を司るコーカサスマンと対峙する。
開幕から圧倒的フィジカルに任せてパワーファイトでコーカサスマンと渡り合おうとするが……


○キン肉マンⅡ世

【究極の超人タッグ編】


タイムパラドックスガン無視の21世紀ウォーズマンに「20世紀時点での未だ見ぬ強豪超人」として目を付けられ、正史より先に登場。
ウォーズマンに発掘された後その「獣性」を抑える訓練を施され、『正義超人マンモスマン』としてクリーンファイトを行うようなった。
回想シーンでは二人で焚火を囲んでマンガ肉を食べるほほえましい(?)シーンもあった。

タッグトーナメントにはヘルズ・ベアーズNo.1マイケルに扮し参加。
正体を隠す為とはいえ、熊の着ぐるみを着て同じく着ぐるみを着たウォーズマンと無邪気にじゃれ合う様は読者をなんとも言えない気分にさせてくれる。
ちなみにマイケル時の一人称は「ぼく」。


一回戦のチーム・コースマス戦は正体を隠したまま勝利。

二回戦ヘル・イクスパンションズ戦ではネプチューンマンにその正体を見抜かれ、着ぐるみの下からその姿を現す。
ウォーズマン仕込みのタッグ技を見せるが、生来の獣性を抑えたクリーンファイトを強いられることに徐々に嫌気が差しウォーズマンを裏切りネプチューンマンに加勢
連載時「ウメーウメー」などとほざきつつ、オヤツのように蛍石をボリボリ食べる姿は到底知性があるように見えず、
(ウォーズマンの敗北が決定的になったこともあり)ウォーズマン及びマンモスマンファンの読者を絶望に追い込んだ。
ウォーズマン、セイウチンを倒しネプチューンマンと新星(ノヴァ)・ヘル・イクスパンションズを結成しトーナメントを進んだ。
世界五大厄(ファイブ・ディザスターズ)魔王サタンを召喚しようとした際には、ネプチューンマン共々嬉々として加勢している。

完璧超人としてネプチューンマンからの指導を受け、更に偵察に来たミートが持っていた超人大全をノーズフェンシングで突き刺して莫大な知識を得る。
準決勝の世界五大厄(ファイブ・ディザスターズ)戦でもその実力を発揮し互角に戦うものの、友情パワーを捨て切れていなかったネプチューンマンの矛盾する行動に失望。
世界五大厄(ファイブ・ディザスターズ)により富士山の時間が巻き戻ったことで(磁力を含んだ石をまたウメーウメーして)得たマグネット・パワーによりクロス・ボンバーを放つが
破壊対象をネプチューンマンの左腕に向けわざと誤爆。
またしてもタッグパートナーを裏切りチームを離反し、"絶対的な知性(アブソリュート・フェニックス)"なるフードの男と共にその場を去っていった…。
これにより、王位争奪編でのあの活躍を地のどん底に落とすような言動の数々から、
ファンからは「畜生マン」「お前は何の為にこのシリーズに出てきたの?」などと批判が相次いだ。

ただしマンモスマン自身も試合中は度々ネプチューンマンを救出を試みた*4ため「友情パワーを否定する」ということに対しては
マンモスマンの言動も矛盾していると言える。
もしかしたら自分の献身を拒否る頑固なオッサンの態度に鬱積が募っていったのも離反の原因かもしれない・・・

以上のようにタッグ編でも裏切りを重ねたことで読者にも「裏切りキャラ」的認識をされるようになってしまった。
といっても
  • フェニックスはマンモスマンを見捨てて殺そうとしたうえ、優勢になると手の平返しで褒め言葉を口にするなど兎に角扱いが酷い。
  • ウォーズマンは本来とは違うファイトスタイルを強要した上、暴走しそうになると攻撃して来た。
  • ネプチューンマンは大見得を切っておきながら判断ミスをしたり言動が矛盾し混乱を生んだ。
等、裏切られた方にもチームメイトとして問題が有るのは事実なので一概にマンモスマンが悪いとは言えない。
しかしながら、それでもこの展開では、かつて正々堂々とロビンマスクと戦い、
預言書の消滅により消えていったあの誇り高きマンモスマンを知る読者から見れば、
失望するしかないといっていいほど酷いものであるといっても過言ではない。

後にゆでたまごの原作担当の嶋田隆司氏も究極の超人タッグ編の反省点の一つとして、
「自分と読者のマンモスマン像がちょっとずつズレていて。そうなるとその超人の行動に共感してもらえない」と述べていた。
良く言えば理想を追い求めた結果、2度の離反という行為に出たマンモスマンと
圧倒的な強さでネプチューンマンや時間超人を叩き潰してくれるマンモスマンの姿を期待した読者とはちょっとどころか大きな開きがあったといえよう。

◆必殺技

  • ビッグ・タスク
マンモスマンの代名詞である顔から生えた二本の巨大な牙。
通常時でもかなり大きいが伸縮自在で触手のように動き獲物を刺し貫く。
ドリルのように回転することで破壊力を増す他、途中で枝分かれすることも出来る*5他、派生技も多数と高い汎用性を持つ。
新鮮な血や汗を感知して攻撃目標を自動攻撃する性質があり、マンモスマンが返り血を浴びた場合にはマンモスマン自身が攻撃対象になってしまうことも。
ちなみに昔深爪してえらい目にあったとか。

  • ビック・タスクファン
キャンバスの一部をビッグ・タスクに刺し、それを仰ぐことにより突風を起こすビック・タスクの応用技。
アニメでは未使用。

  • ブランチ・タスク
相手に受け止められたビッグ・タスクを枝分かれさせ、相手を後から貫く技。
「キン肉星王位争奪編」でも使われたが、技名は「究極の超人タッグ編」が初出。

  • ビッグタスクスープレックス
ビッグ・タスクを相手の脇腹に刺し、両腕を交差させて捕らえてそのままフロント・スープレックスの要領で場外目掛けて投げ飛ばす。
作中ではビッグ・タスクが止められたため、そこから伸びたブランチ・タスクで相手を捕えて技を発動した。

  • ショベル・スクープ
突風で落下してきた相手をショベルカーの如くキャンバスで打ち上げる豪快な技。
宙に浮いた相手を追撃し、キャンバスで打ち下ろす派生技「ショベル・ハンマー」などもある。

  • パワフル・ノーズ
頭部にある長い鼻。「ジャンボ・ノーズ」とも呼ばれる。
第三の腕というべき存在で超人一人を軽く投げ飛ばす程のパワーを持つ。
先を尖らせた鼻で相手を貫く「ノーズ・フェンシング」やシュミット式バックブリーカーを行う「パワフル・ノーズブリーカー」
鼻を振り回して凄まじい吹雪を起こす「ノーズ・ブリザード」など様々な攻撃を繰り出せる。
ちなみにノーズ・フェンシングを本に突き刺すとその本の内容が一瞬でわかる、さすが知性チーム。

  • ゴースト・キャンバス
リングに頭から突き刺した相手の体を回転させ、そのまま首を捻じ切る残虐技。
劇中ではゴーレムマンを倒した。

  • イヤーガスト
顔の両側から巨大な両耳を出現させる技。新章では「マンモスオレイユ」とも名付けられた。
大きく仰ぐことにより相手を吹き飛ばすほか、飛行するときの滑空にも使われる。ダンボかお前は。
攻撃に転じれば両方の巨大耳で相手を挟み潰す「ブラインドアリー・イヤー」へと派生する。

  • マッキンリー雪崩落とし
空中に放り投げた相手をアルゼンチンバックブリーカーに捕らえ、横転しキャンバスに叩きつける。

  • アイス・ロック・ジャイロ
パワフル・ノーズで捕えた敵を空中で高速回転させながら振り回すことで相手の回りの空気を冷し、凍った風や水蒸気を相手の体に張り付くことで強制冷却させ、氷漬けにしてしまういまいち原理がわからない技。
かけられた相手はそのまま氷塊にされ身動きがとれなくなり、そこに攻撃を受けで粉砕されてしまう。
もしもフェニックスに裏切られた時のために隠し持っていたとっておきであり、
王位争奪編ではロビンを氷漬けにしてフェニックスとオメガマンに投げつけるという荒技に出た。
しかし直後にアノアロファイヤーで氷を溶かされて破られた上、技自体をパクられロビンの持ち技にされてしまった。
また、歴史改変された究極のタッグ編でも使用され、正史の王位争奪編より先に披露された。

  • ビッグタスク・ウィズ ノーズ・フェンシング
コーカサスマン戦で使用。
ノーズ・フェンシングと同時にビッグタスクを伸ばして、あたかも3本の牙に見立てて攻撃する。

  • マンモスジャベ
コーカサスマン戦で使用。
うつぶせに倒した相手に対し、両腕を押さえつけたままでんぐり返しの体勢に固め、体重をかけて腰や関節を極めるマンモスマンが新たに開眼した空中殺法の中のオリジナル技。

  • サンクション・ノーズ・フェンシング
コーカサスマン戦で使用。
片方の牙にパワフルノーズを巻き付けることで貫通力を高めた強化版ノーズ・フェンシング。


◆余談

回想では昔はマンモスが単に二本足で立ったような姿をしていたが、消滅時は毛皮とビッグ・タスクは残りどこまでが装飾物か意見が分かれる。

なお序盤(ジャンプコミックス1巻収録。文庫版では原住民の描写がステレオタイプすぎるからか何故か未収録)の怪獣退治編で、
南洋の島を護るマンモラーと言う原始怪獣が登場しているが、これとマンモスマンの関係は不明。
『学研の図鑑 超人』によれば「マンモスマンと遠縁ではないかと言う説がある」と書かれている。


追記・修正はビッグ・タスクを攻略してからお願いします。

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • キン肉マン
  • キン肉マンⅡ世
  • 超人
  • マンモス
  • 王位争奪編
  • 究極の超人タッグ編
  • 最強
  • 最強候補
  • 三大悪行超人
  • 正義超人
  • 完璧超人
  • 完牙 ←ウォンウォン納得いかねぇ!
  • ウォーズマンの天敵 レオパルドンの天敵
  • 究極タッグ篇不人気の元凶その三
  • 巨漢
  • 吹雪
  • 凍結
  • 毛皮
  • ウメーッウメーッ
  • 裏切り
  • 野獣
  • 超人破壊師
  • 二律背反
  • ウメーマン
  • オプティカル・ファイバー
  • 光ファイバー
  • マグネット・パワー
  • マグネットパワー
  • クロス・ボンバー
  • ビッグ・タスク
  • マイケル
  • 知性チーム
  • ヘルズ・ベアーズ
  • 新星・ヘル・イクスパンションズ
  • マンモスマン
  • 知勇兼備
  • 超人レスラー

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2024年04月14日 16:45

*1 初代の王位争奪編・Ⅱ世の究極タッグ編共に。いつものビビリ癖ではなくシリアスな表情で警戒している辺りからもそのヤバさがわかる。

*2 その強さ故に苦戦らしい苦戦をしてこなかったためか、窮地ないし不利な状況に立たされると途端にメンタルから戦い方からガタガタになる。要は「逆境」に弱い

*3 ただし、正規品ではない無版権のもの

*4 勝つためだけではなくネプチューンマンを案じているようにも見える

*5 究極の超人タッグで「ビッグ・タスク・ブランチ」と命名