核の占い師、ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias, Core Augur

登録日:2011/06/13 Mon 11:46:35
更新日:2023/11/19 Sun 22:12:21
所要時間:約 4 分で読めます





「これは目的ではなく過程だ―――完全なファイレクシアを創るための過程なのだ。」



日曜ドラマ
ジン‐Jin
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ジン「マルモには負けない」




《核の占い師、ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias, Core Augur》とは、トレーディングカードゲーム「Magic the Gathering」の登場人物。
2011年5月13日に発売されたエキスパンション“新たなるファイレクシア”にてカード化された。


概要

カーンによってもたらされた「ぎらつく油」によって生まれた、新生ファイレクシアを率いる五人の法務官の一人。
銀色に輝く金属と刺に覆われたすさまじく猫背な男性。

青の派閥である研究機関「発展の動力源/Progress Engine」を率いる人物である。
「非ファイレクシア勢力を如何に効率よく最大限“完成”へ導くか」を至上命題とし、絶えず研究を行っている集団であり、ファイレクシア拡大のため抵抗勢力を“原材料”とみなし、様々な解剖や移植といった実験を日夜行っている。
派閥の最高位である彼もそれに違わず、土着の高等生物の都市を自らの研究室へ改造し研究に勤しんでいる。
また、MtGの舞台となる多元宇宙の存在も認知しており、それらを拡大の材料とすべく、既存の科学のみならず精神や魂といったオカルト的なありとあらゆる分野へ研究の手を広げており、彼の目論見を知らない者逹から“核の占い士”の異名で知られている。

派閥内部は研究分野が違うだけで大きな争いはないものの、緑の派閥であるヴォリンクレックスとは「進化ばかりを嘯きなにもしない連中」と対立している。

性能

核の占い師、ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias,Core Augur (8)(U)(U)
伝説のクリーチャー−ファイレクシアン・法務官
瞬速
あなたの終了ステップ開始時に、カードを7枚引く。
各対戦相手の手札の最大数は7減る。
5/4

解説

法務官サイクル最重量。
コストに対してサイズが小さいため採用するならその能力目当てになる。
自分のターンが終わるまで生き延びれば7枚ドロー、相手ターンを凌げば相手の手札が事実上0枚になるという前代未聞なこの能力は決まれば勝負も決まったも同然…
なのだが、
活躍するには色々越えなければならない問題がある。

最大の問題はとにかく重いコスト。
コスト10と重さは尋常ではなく素出しする頃にはゲームが終わっていてもおかしくない。
各種マナブーストやリアニメイトによる踏み倒しも考えられ、実際レガシーのリアニメイトでは猛威を奮っているが、当時のスタンダード環境下ではリアニメイト手段が乏しく、除去耐性の無さからマナブーストしても四肢切断が蔓延る現環境ではぽっくり逝きかねない。
くどいようだが決まれば強いことにかわりないので、色々試してみてはどうだろうか。とりあえず相手ターン終了時に出すこともできるし。

ちなみに相手のエンド時に浅すぎる墓穴や御霊の復讐といったインスタントのリアニメイトで釣ると、能力を両方使うことができる。継続的に使う能力でもないので、手札をコントロールしたいだけならこの方法の方が使いやすい。

なお、7枚ドロー能力があるが、通常はその後のクリンナップで手札を7枚になるように捨てなければならないため、7枚フルに扱うことはできない。リアニメイト等ではディスカードを利用することもできるが。


新ファイレクシアが完成してしばらくの間、ファイレクシアについて語られることは殆どなかった。
しかし、テーロス還魂記でわずかな言及があり、後にカルドハイムにてヴォリンクレックスが再登場。
他の法務官の登場も期待されていたが、満を持して……

派生カード

発展の暴君、ジン=ギタクシアス / Jin-Gitaxias, Progress Tyrant (5)(青)(青)
伝説のクリーチャー — ファイレクシアン・法務官
あなたがアーティファクトやインスタントやソーサリーである呪文を唱えるたび、その呪文をコピーする。あなたはそのコピーの新しい対象を選んでもよい。この能力は、毎ターン1回しか誘発しない。(パーマネント呪文のコピーはトークンになる。)
対戦相手がアーティファクトやインスタントやソーサリーである呪文を唱えるたび、その呪文を打ち消す。この能力は、毎ターン1回しか誘発しない。
5/5

神河:輝ける世界でギタクシアスも再登場。
コストが7マナと軽くなり、法務官特有の相手を妨害し、自軍に恩恵を与える能力はインスタント・ソーサリー・アーティファクトのコピーと打ち消しになった。

効果を見ると、確かに強い。
はじめのカード限定とはいえ、それ以外の条件無しでの打ち消しはテンポ・カードともに大きな妨害である。除去も囮を用意しないと通らず、それもマナを食われているので2枚目も呪文貫きなどで止められるのがオチ。
呪文コピーについてもどう使っても強く、アーティファクト・クリーチャーで盤面の展開、火力でワンパン、ドローでさらにアドバンテージ差を広げるなど、ほぼ出せば勝ちである。

……だが、ライバルがそれに輪をかけて強すぎた。
《船砕きの怪物》はジン様が失った瞬速と打ち消されない能力を持ち、呪文を唱えるたびに呪文かパーマネントをバウンスするジン様に近しい能力を持つ。
出たあとの能力はジン様の方が強いが、船砕きは妨害されずに出しやすい。
コントロールのフィニッシャーとしては妨害されにくい船砕きのほうが……という評価になってしまうのだ。
もちろん、ランプ寄りのロマンデッキのフィニッシャーとしては極めて強力なのだが。


ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias (3)(青)(青)
伝説のクリーチャー − ファイレクシアン・法務官
護法(2)
あなたがマナ総量が3以上でありクリーチャーでない呪文を唱えるたび、カード1枚を引く。
(3)(青):ジン=ギタクシアスを追放する。その後、これをオーナーのコントロール下で変身させた状態で戦場に戻す。起動はソーサリーとしてのみ行い、あなたの手札に7枚以上のカードがなければ起動できない。
5/5
大いなる合成 / The Great Synthesis〔青〕
エンチャント — 英雄譚
(この英雄譚が出た際とあなたのドロー・ステップの後に、伝承カウンター1個を加える。)
I ― あなたの手札にあるカードの枚数に等しい枚数のカードを引く。あなたが大いなる合成をコントロールし続けているかぎり、あなたの手札の上限はなくなる。
II ― ファイレクシアンでない各クリーチャーをそれぞれ、オーナーの手札に戻す。
III ― あなたの手札から望む数の呪文を、マナ・コストを支払うことなく唱えてもよい。大いなる合成を追放する。その後、それを(第1面を表にして)戦場に戻す。

「機械兵団の進軍」では他の法務官と共に両面カードとして登場。
第1面は条件付きの置きドローと護法(2)。後述の変身条件のために、ドロー呪文で効率よく引ける構築にしておきたい。
変身は4マナだが、手札7枚以上が条件と厳しめ。
必然的にドロー呪文を唱えたターンに変身するのも難しくなるため、実際に変身できるターンはかなり遅くなる。

第2面では英雄譚となり、Ⅰ章では手札の枚数分ドロー。条件の都合上、打ち消しを除去に使ったとしても10枚以上の手札となる。
その後Ⅱ章ではファイレクアン以外をバウンス。自分の生物も戻されるが、Ⅲ章の能力の都合そこまで問題にはならないだろう。
そしてⅢ章では呪文を好きな数踏み倒し、その後第1面として戦場に戻る。

サイクル共通としてオーバーキル気味ではあるのだが、特にギタクシアスの場合は各能力のために大振りにならざるを得ず、変身のしにくさが目立つ。ドロー枚数に調整の利く《銀の精査》などで手札を減らさないことを心掛けたい。


余談

イラストの見た目と公式設定となった猫背から「乙さん」「クリーチャー−法務官・スリヴァー」、
長く覚えにくい名前ゆえに「ギなんとかさん」「ギシアンさん」「ジン=キサラギさん」など色々不名誉なあだ名の多い方である。

勿論「仁=ギタクシアス」でもない。
というか医術の方向性が真逆である。

その長い名前はウィザーズ社ももて余したようで、本来「Jin-Gitaxias,The Augur of the Core」だったところを無理無理縮めて現在の形にし、それでも長かったので(7)(U)(U)(U)だったマナコストを(8)(U)(U)にしてなんとかカード名に納めたそうだ。


…だったらはじめから短い名前にすればいいのに。


-Φ- 追記・修正は、生皮を剥がされ機械の体を手に入れて「完成」した方のみお願いします。 -Φ-

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最終更新:2023年11月19日 22:12