グレート・ジオング

登録日:2013/08/13 Tue 23:59:25
更新日:2024/03/08 Fri 23:30:49
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グレート・ジオングとは、ゲームSDガンダムGジェネレーションシリーズ」に登場するオリジナル機体。
型番:MSN-03-2 デザインはノイエ・ジールクィン・マンサを手掛けた明貴美加氏。

【概要】

ジオン公国軍初のニュータイプ専用MSとして、また公国軍の次期主力MSかつ切り札として「ジオン」の名を冠され開発されたジオング
この機体はMAであるブラウ・ブロエルメス、試験MSであるサイコミュ試験用ザクなどの運用データを用いて制作されたが戦局の悪化によりまともに組み上げられた機体は少なく、しかも未完成という有様だった。
だがこの段階ですでにジオングの後継機案は上がっており、その計画にはとんでもないものが存在していた。


まず「ジオング」の名は変わらないが、新たに「MSN-03」の型番が付けられた機体。
この機体は有線式だったサイコミュ兵器を無線式とし、さらに頭部・胸部・腰部・両腕・両足が分離してオールレンジ攻撃をしかけるという元々ジオングに想定されていた機能を継承していた。
これだけでも十分凄まじいのだが、同時に「MSN-03」の発展案も提出されていたのである。それが「MSN-03-2 グレート・ジオング」であった。


【機体性能】

基本コンセプトとして前述した「頭部や胸部、両手足が分離してオールレンジ攻撃をしかける」というのは変わりないのだが、分離しなくてもいいんじゃないのかと思う位の重装化がなされている。
ジオングの弱点であった近接戦に弱いという点は、足をヒート系の武器を発展させたヒートクローとすることで克服。
パーフェクトジオングの時点で足で蹴られるとひとたまりもなかったが、溶断効果も備わった巨大な足で蹴られたり踏まれたりしたらまず確実に倒されるだろう。

それとオールレンジ攻撃を行う関係上ほぼ全身にメガ粒子砲が設置されており、全身からの一斉射撃はこれまた「オールレンジ攻撃要らなくね?」と思うほどの範囲をカバー。
さらに最大の特徴である両肩に設置された大型バインダーにはミノフスキークラフトを搭載している。
これが意味することは大気圏内での飛行を可能とする、つまりパーフェクトジオングでも難しかった地上での運用を難なく行えるということに他ならなかった。
また大型対艦ミサイルも内蔵しており抜け目はない。


そして極め付けのオールレンジ攻撃だが、これは「ズィーベン・アングリフ」と呼称されており、発動させると全身を分離させて攻撃を仕掛ける。
この時の各パーツには両手を除いてモノアイが設置されており命中精度の向上が図られている他、Iフィールドも搭載して防御面も安心など、
まさにジオン脅威のメカニズムを結集した究極のMSと言っても過言ではないトンデモ機体であった。


だが、そもそもジオングの時点で未完成のまま実戦投入されるなど実機を作る時間も余裕ももはや残されておらず、計画書と設計図のみの画餅に終わってしまっている。
しかしながらそのデータはアクシズ等のジオン残党に持ち出されて強力なサイコミュ兵器の開発の礎になった…とも言われている。
これが事実とすれば設計図の時点で機体性能やその他の部分は極めて優秀だったということであり、ある意味ウイングガンダムゼロと似たようなものがある。

ちなみに、もし時間や余裕があっても「こんな変態兵器を一年戦争の技術レベルで作れたのか」という疑問が生じるが、「0083」のノイエ・ジールのような件も考慮するとあながち不可能ではなかったのではという声もあるため、ジオン脅威のメカニズムは恐ろしいとしか言いようがない。


なお、「MSN-03」の型番は後にヤクト・ドーガに譲られているが、本機との関連性はないようだ。


武装

  • 脚部ヒート・クロー
両脚部先端に装備されている格闘兵装。ジオングの弱みだった近接戦や格闘戦をカバー。
ゲームではキックをかまして敵を吹き飛ばし、ライダーキックみたいな飛び蹴りで敵を粉砕している。

  • 拡散メガ粒子砲
胴体中央部に内蔵されている。

  • 大型対艦ミサイル
両肩部に搭載。ゲーム中では4発ほど射出している。

  • メガ粒子砲
両腕の指、両脚部、腰部、頭部に内蔵されている。
ゲームでは固有武装ではなく、ズィーベン・アングリフによる攻撃時に使用。

  • ズィーベン・アングリフ
全身を頭部、胸部、腰部、両腕、両脚の7つに分離させた状態で機体各所からのメガ粒子砲でオールレンジ攻撃を仕掛ける必殺技。
分離時の各パーツをよく見るとそれぞれジオンのMAに似た意匠がされており*1、「ジオン」の名を背負った機体としてふさわしいものと言える。
なお遥か数千年後の未来には「コレ」と同じく全身が分離して攻撃をするという謎のMSが現れたらしいが、「もしかしたらこの機体の影響を受けたのでは…」という確証の無い声もあるようだ。ジオンまじパネエ。
ちなみにWORLDとOVEROVERではこの機体とフィンガー系武装を持ったMFで設計を行うとその謎のMSが生産可能となる。

【ゲームでの性能】

「魂」で初登場。
その圧倒的な見た目と強さに多くのプレイヤーが度胆を抜かれた。
格闘、ミサイルビーム、覚醒と必要な物は揃っており、初期性能も凄まじいほか飛行もできるため汎用性は高い。だが移動力が遅いためパーツスロットの1つはブースター系のパーツで埋まってしまうと思われる。
また「魂」と「WARS」では大きさが2マス取ってしまうため運用上の制約があったが、「WORLD」からは1マスになったので編制しやすくなった。その代償としてHPとENが下がってしまっているので気を付けておきたい。
とはいえGジェネオリキャラを乗せれば「戦場の女神」「歴戦の勇士」で補正がかかってさらに火力が上がるため、「グレート」の名に恥じない強さを存分に堪能しよう。
「ジェネシス」ではHPがかなり高い代わりに機動がかなり低いという独特の能力値となっている。移動力ともどもOPパーツでフォローするように。また、拡散メガ粒子砲に対大型効果が付いた。


【余談】

「WARS」のア・バオア・クー戦ではシャアは原作通りジオングに乗っているにもかかわらず、敵増援で名無しのNT兵が乗ったグレート・ジオングが現れるため、この展開に驚愕した人は多かった。
シャアに乗せれば圧倒的な強さになっただろうに…。まあ、一年戦争の面でそこまで難易度が高くなっても困るが。



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最終更新:2024年03月08日 23:30

*1 胸部:アプサラスⅢ、腰部:ビグ・ザム、脚部:ビグロ