ジャック・バウアー

登録日:2009/06/29(月) 22:38:52
更新日:2024/04/08 Mon 12:20:53
所要時間:約 9 分で読めます




「俺はジャック・バウアー。連邦捜査官だ」


24 -TWENTY FOUR-』シリーズの主人公。

役:キーファー・サザーランド
吹き替え:小山力也


【人物像】
年齢は初登場時は35歳。ファイナルシーズンでは49歳。さらにその後のリブ・アナザーデイでは53歳。
金髪碧眼の白人。髪が後退気味でやや背が低く、両腕にタトゥーを施している。
役職はシーズンによって異なり、初代はCTUロス支局のチーフ、シーズン2は休職中、シーズン3はロス支局工作部門チーフ。
シーズン4からはCTUを離れて国防総省の内勤となっており、シーズン5は日雇い労働者、シーズン6では捕虜、シーズン7では公聴会の被告、ファイナルシーズンでは隠居中と、実に多岐に渡る。
経歴も様々で、陸軍、ロス市警、CIAなどに在籍した経験を持つ。

デルタフォースやSWATに所属していた過去から戦闘技術は並外れて高い。
判断力、決断力に富み、機転も利き、知識も豊富であるなど、捜査官として非常に優秀だが、ダーティなやり方を好む面と正義感が強すぎることから内外問わず疎む者も多い。

シーズン1の頃は「ルールに縛られずに上司にも牙を剥く正義漢」といった位置付けだったが、シリーズが長期化するにつれ、ジャックの功績がふえていくことと古株の登場人物が度々死亡することから、若手の警告を聞いてくれず暴走する迷惑な大ベテランになっていった。
「オレはジャック・バウアー、指図は受けな~い♪」
そして結果は出すからタチが悪い。「オレはジャック・バウアー、そしてみんな巻き添え~♪」

基本的には物静かで優しく、時には人に厳しく接する事も出来る大人の男性といえるが、修羅場になると非常に激昂しやすくなる。ちなみに劇中では殆どが修羅場である。
「オレはジャック・バウアー、キレやすい男さ♪」
本人は「容疑者を追い詰める為にわざとこうした不安定な人格を演じている」と弁明している。

家族には妻テリーと娘キンバリー、父フィリップと弟グラハム、義妹のマリリンと甥のジョシュがいる。
特に妻と娘には無類の愛情を抱いており、妻や娘が危険に晒されていれば己の命すら擲ってまで救おうとする程。
娘も娘で異様なまでのトラブルメイカーで巻き込まれ体質というより進んで巻き込まれに行ってんじゃないかと思うほどだけど。「オレはジャック・バウアー、娘には弱いぜ~♪」

また、愛国心の塊の様な男でもあり、ひとたび自国がテロの脅威に瀕していると、自分自身がどれほどの犠牲を払おうとテロを防ごうと尽力する。
「オレはジャック・バウアー、常に大ピンチ♪」

目的のためには手段を選ばず、法よりも人命を尊重し、大勢を救う為には一人を切り捨てるといった、某正義の味方を体現するかの様な理念を持つが、少しやり過ぎ感があるので彼の行動は劇中の登場人物に限らず、視聴者からも賛否両論である。
(カーティス・マニングやライアン・シャペルが主な被害者)

冷徹なまでにその理念を貫き通し、時に味方や愛する者からも「感情が無い」、「人としての痛みを感じない」と非難されるが、涙脆い一面があるなど、人間味がない訳ではない。
「オレはジャック・バウアー、意外と泣き虫~♪」

彼を語る上で絶対に外せない要素と言えば拷問である。
拷問のスペシャリストを自負しており、少し痛め付けただけで相手が有益な情報を持っているか、またその情報を自白するかを見極める術を身に着けていて、作中では容疑者を拷問するシーンが幾度となく見られ、自身もまた何度も拷問を受けている。
「オレはジャック・バウアー、吐かねぇ野朗は♪ オレはジャック・バウアー、怒鳴るぜ、近距離で~♪」

24時間ぶっ続けで捜査に当たる人並外れた体力があり、食事や睡眠はおろか、トイレに行っている描写もない。CM中に行ってるのかも。多分。
重傷を負っても一時間しない内に何事も無かったかの様に動き回るなど、たまに人間なのか疑わしくなる所がある。
「オレはジャック・バウアー、不死身な男さ♪」
そして不幸体質なのか、必ず酷い目に遭っている。
「オレはジャック・バウアー、時々、のびちゃう~♪」


……おや? 誰か来たみたいだ。連邦捜査官とか言ってるな、ちょっと見てくる。


愛銃はUSPコンパクト。口癖は「約束する」「本当にすまないと思っている」


【劇中での活躍】

※ネタバレ注意
























  • 初代 24 -TWENTY FOUR-
+ ...
CTUロス支局は、初の黒人大統領となり得る可能性があるデイビット・パーマー上院議員が、24時間以内に暗殺される危険性を当局から警告される。
ロス支局の指揮を執るジャックは自身が最も信頼する上司から、この件に関連して内部にスパイが潜り込んでいる可能性がある事を示唆され、調査に漕ぎ出すが、テロリストに妻と娘を人質に取られ、パーマー暗殺を強要される。
何とか難を逃れつつ捜査を進めると、この暗殺計画には自身とパーマーを結ぶ接点が浮かび上がってくるのだった。
家族を助けては人質に取られを繰り返し、遂には暗殺の首謀者を倒すが、代償に妻を失う事に。


  • SEASON2
+ ...
暗殺未遂から一年半後……。
妻の死から未だ立ち直れずにいたが、大統領選を勝ち抜いたパーマーから国を救う為に力を貸して欲しいと懇願され、国内に持ち込まれた核爆弾の爆発を阻止するため復職。
市街での核爆発は阻止するが、テロに中東某国の関与を示す証拠が上がり、事態は急変。戦争の一歩手前にまで発展する。
戦争を食い止めるべく某国の関与を否定する証拠を手に入れるため奔走。
拷問により心臓に深刻なダメージを負いながらも任務を完遂する。


+ ...
半年に及ぶ潜入捜査の末、麻薬中毒に侵されながらもテロリストと繋がる麻薬王の逮捕に成功する。
しかし、麻薬王の部下が細菌兵器を使って釈放するよう国を脅迫してきた事で事態は急展開を迎える。
CTUはこれを阻止しようと動き出すが、これは実はジャック達が仕組んだ極秘作戦の一環だった。
だが、細菌兵器確保作戦は思わぬ展開を迎え、ウイルスが複数存在する可能性と、過去に死亡した筈のジャックの戦友が首謀者として捜査線上に浮上する。
一度はテロを許してしまうものの、首謀者を捕らえ、細菌兵器を全て確保。事件を解決に導く。


  • SEASON4
+ ...
ヘロイン中毒を理由にCTUを解雇され、国防総省のヘラー長官の下に身を置き、そこで知り合った長官の娘、オードリー・レインズと恋に落ちて、多少退屈ではあれども至って順風満帆の日々を過ごしていた。
しかし、CTUに連絡係として訪れた際、大規模テロの可能性を聞かされ、現場へ復帰。
重要な情報を持つ容疑者とオードリーの夫の命を天秤にかけなければならない状況で容疑者を取った事が原因となり彼女との関係が破綻。
また、テロの情報を得る為に中国大使館への秘密工作を行った際、様々な事故が重なり、自身の関与がばれてしまう。
中国から身柄引き渡しを迫られ、国の為に応じるが、引き渡しを良しとしない政権内の人物に命を狙われる羽目に。
事前に暗殺者の情報を得ると、信頼できる者の手を借りて死を偽装し、姿を眩ますのだった。


  • SEASON5
+ ...
日雇い労働者フランクとして新たな人生を生きていたが、パーマー元大統領暗殺と、自分の生存を知る人間が次々と襲われている事実を知る。
パーマー殺しの濡れ衣を着せられ、追われる立場となりながら暗殺の背後にいる人物を辿っていくと、セントックス(神経ガス)を使ったテロに遭遇。暗殺とテロには密接な繋がりがある事を掴む。
オードリーと再会し、破綻した関係を復縁し、協力する事に。
パーマー暗殺の背後にいたローガンの陰謀を暴き、彼を辞任に追い込むが、生存を中国に知られ、拉致されてしまう。


  • SEASON6
+ ...
中国によって酷い拷問を受けていたが、自分に強い恨みを抱くファイエドから、アメリカを襲う爆弾テロの首謀者の居所と引き替えに身柄を要求され、中国から帰還。ファイエドに引き渡される。
拘束された先でファイエドが実はテロの主犯であった事を知り脱走すると、勘を取り戻せないまま再び現場へと舞い戻る。
ファイエドを倒し、テロを未然に防ぐも、自分を拉致した中国工作員に死んだ筈のオードリーの身柄を使って脅迫され、ロシアの核回路基盤を要求される。
オードリーを取り戻す事には成功するが、拷問によって精神崩壊を起こした彼女の姿を見て責任を感じ、彼女の前から姿を消す。


  • SEASON7
+ ...
捜査中の度重なる違法行為を咎められ、公聴会で吊るし上げられていたが、FBIの捜査に協力する事になる。
容疑者はかつての盟友トニー・アルメイダ。
トニーから政府内の腐敗を聞き、潜入捜査に手を貸して腐敗の芽を摘むのに一役買うが、新たに複数のテロに遭遇。テロを阻止する為行動する。
生物兵器に感染し、長くても余命二日を宣告されながらも任務を遂行。トニーの真の目的を知り、彼を拘束する。
その後、病院のベッドの上で神父相手に今までの行いを懺悔しながら静かに眠りについたのだった。


  • FINAL SEASON
+ ...
捜査官を引退し、キムから一緒に暮らそうと誘われて共にLA行きの便へ乗る予定だったが、情報屋の来訪で状況が一変。
カミスタン大統領が暗殺される計画を聞かされ、これを防ぐために行動開始的にCTUに協力し計画を阻止するが、兵器級ウランが国内に持ち込まれている事を知る。
ウラン回収作戦で呼ばれたルネ・ウォーカーを心配し、強引に作戦へ加わる。
しかしウランは彼の手をすり抜け、放射能爆弾の脅威となる。
爆弾の回収には成功するが、身代わりになったハッサンを守れず、失意のまま一旦現場を離脱。
ルネと心を通わせていたが、彼女が口封じに殺害されてしまう。
この日起きた事件にロシアが絡んでいる事を掴むが、和平に干渉する虞があるとして大統領に隠蔽を命じられる。
ジャックは激怒した。
彼は陰謀に関与していた人物を殺して回るが、クロエの説得を聞き、逮捕される。
暗殺される直前、正気に戻った大統領に救われた。








【パロディ】
海外ドラマとして日本では大人気だったため、当時は日本の漫画やテレビ番組などで似たような人物がでてくることもあった。
極めつけは本家声優の小山が担当するというものも。


【余談】
ジャック役のキーファーは、後に英語版『METAL GEAR SOLID V THE PHANTOM PAIN』でヴェノム・スネーク(日本語版の中の人もかつてキーファーの吹き替えを担当していた)を演じることになる。




ジャック「おい、クロエ! 追記・修正はまだか!?」
クロエ「今やってます!」

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最終更新:2024年04月08日 12:20