24 -TWENTY FOUR-

登録日:2010/08/28(土) 01:25:04
更新日:2024/02/27 Tue 20:23:51
所要時間:約 5 分で読めます





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物語はリアルタイムで進行する。



『24 -TWENTY FOUR-』はイマジンエンターテイメントが製作、FOXが放送する海外テレビドラマ。
高い人気を獲得し、FINAL SEASONの八作目までが続編として製作された。
ここではシリーズ第一作目を解説する。



【概要】
このドラマは、主人公ジャックが大統領候補暗殺を阻止する為に奮闘するアクションサスペンスである。
最大の特徴は24時間をリアルタイムで進行していく手法で、これによってテンポよく進む展開と、複雑に絡み合う背景が魅力。

しかし、1話につき1時間、全24話となっており、随所で現在の時刻を表す時計が表示されるので、残り時間でその後の展開が予想できてしまう事も。

ちなみにCM中も時計が進むので、リアルタイムで24時間と言っても実質は1話の放送分は45分ほど。


物語は二部構成で、群像劇のように様々な人物の視点で進行する。



【あらすじ】
大統領候補が今日、テロリストに暗殺されようとしている。

僕の妻子も標的で、この二つの事件には僕の仲間が関わっている。

僕は連邦捜査官、ジャック・バウアー。

今日は、人生で最も長い一日となるだろう……。



【用語】
◆COUNTER TERRORIST UNIT(テロ対策ユニット)
通称CTU。
その名の通り、テロを未然に防ぐ為に設立された連邦捜査機関。必要ならば容疑者に拷問紛いの尋問も辞さない。
よくスパイが紛れ込む。

◆ナイトフォール作戦
過去、コソボで民族虐殺を行っていたヴィクター・ドレーゼンの暗殺を目的とした作戦。
当時国防長官だったパーマーが許可し、デルタフォースに所属していたジャックが実行部隊の指揮を執った。



【登場人物】
※( )内は吹き替え版の声優
ジャック・バウアー
役:キーファ・サザーランド(小山力也
CTUロス支局チーフ。本来なら指揮する立場にある筈が、あろう事か現場で独断専行しまくり。
家族と国を守る為なら自分の命もなんのその。

◆デイビット・パーマー
役:デニス・へイスバート(福田信昭)
米史上初の黒人大統領に最も近い上院議員。高潔にして聡明な、指導者に相応しい人物だが、それ故に悩みも多い。
奥さんが諸悪の根源なのに奥さんに弱い。
初期24シリーズのもう一人の主役。

◆キンバリー・バウアー
役:エリシャ・カスバート(園崎未恵)
ジャックの娘。ジャックを超えるトラブルメーカー。親の言うことを聞かないため、何度も拉致・監禁や誘拐に遭い、脱出しても少し考えればわかるような危ない方向へ自ら進んで入り込んでいく、ある意味王者の風格。友人に誘われて男と会う為に家を抜け出し、テロリストに拉致される。
愛称はキム。

◆テリー・バウアー
役:レスリー・ホープ(土井美加)
ジャックの妻。過去、夫と別居していたが、現在は復縁。娘との仲がうまくいっていない。
いつもヒステリーにわめくため嫌いな視聴者が多い。わけもなく危ないところへと歩き回るため何度も窮地に陥り、視聴者から「またか…」と思われている。
それが災いして最後はニーナに殺される。

◆ニーナ・マイヤーズ
役:サラ・クラーク(渡辺美佐)
CTUロス支局のNo.2。
以前ジャックと付き合っていた。今はトニーと交際。
ジャックが一番に信頼を寄ているが、ジャックの女を見る目が無かった。
ドイツ関係のエージェントで、裏でパーマーとバウワーの暗殺を手助けしている。

◆トニー・アルメイダ
役:カルロス・バーナード(土田大)
CTUの分析官で、ニーナの恋人。ジャックに公私共に反感を抱いており、事あるごとに突っ掛かるが、実は一番信頼できる男。
シーズン2でチーフになるが、ジャンクからの信頼は厚い。女を見る目が無い男2.

◆ジェイミー・ファレル
役:カリーナ・アロヤグ
情報解析担当。ウォルシュは信頼できると言うが、金のためテロ組織に寝返っている。

◆リチャード・ウォルシュ
役:マイケル・オニール(佐々木勝彦)
CTUロス支局の支部長であり、ジャックが最も信頼を置く人物。CTU内部にスパイがいる可能性を示唆する。

◆ジョージ・メイソン
役:サンダー・バークレー(津田英三)
ウォルシュの後任の支部長。保身に長けた皮肉屋だが、無能ではなく判断の確かな上司。
シーズン2で、ジャックを「妻の死はお前のせいではない」「娘と向き合え」と叱咤しパラシュートで脱出させる。自身は核爆弾とともに、被害が出ない砂漠に突っ込みロス市民200万の命を救った。

◆ライアン・シャペル
役:ポール・シュルツ(水野龍司)
CTU本部長。冷血漢で、上からの命令であれば部下を切り捨てる事をも厭わない。

◆シェリー・パーマー
役:ペニー・ジョンソン・ジェラルド(小宮和枝)
デイビットの妻。謀略を得意とし、目的の為なら何でもやるビッチ。
キースの罪を隠蔽するよう指示した張本人。
諸悪の根源であり、核爆弾すらアメリカに入れてしまい逮捕される。ただ、最後はデイビットのために体を張る。

◆キース・パーマー
役:ビセラス・シャノン
デイビットの息子。過去、妹をレイプした犯人を誤って死亡させ、それを隠蔽してしまった事で良心の呵責に苛まれている。

◆ニコール・パーマー
役:メガリン・エキカンウォーク(細野雅世)
デイビットの娘。レイプされた。

◆マイク・ノヴィック
役:ジュード・チコレッタ(城山堅)
デイビットの選挙参謀。

◆アーロン・ピアース
役:グレン・モーシャワー(佐々木敏)
パーマー家の護衛を担当するシークレットサービスの指揮官。

◆リック・アレン
役:ダニエル・ベス(杉山紀彰)
キムを誘拐した男。

◆アイラ・ゲインズ
役:マイケル・マッシー(中田和宏)
雇われテロリスト一味のリーダー。妻子を盾に、ジャックにパーマー殺しを強要する。

◆アンドレ・ドレーゼン
役:ジェリコ・イワノフ(谷昌樹)
暗殺計画の主犯でヴィクターの息子。

◆アレクシス・ドレーゼン
役:ミーシャ・コリンズ(檀臣幸)
アンドレイの弟。兄に荷担している。

◆ヴィクター・ドレーゼン
役:デニス・ホッパー(穣晴彦)
ナイトフォール作戦でジャックが抹殺したはずの男。



【余談】
実際にアメリカ史上初の黒人大統領となったバラク・オバマ氏は、候補だった時代に二度暗殺未遂があったらしい。
作中のデイビット・パーマーもまた、本編以前にも暗殺未遂に遭っている。


DVD最終巻には本編とは異なる結末が収録されている。
その後のシリーズには続かないが、ラストに不満を持った方は観てみるのもいいかもしれない。

主人公の日本語吹き替えを担当している小山氏はそれまでナイーブな青年役を演じることが多かったが、
本作が切っ掛けとなりジャックのような「マッチョ」な役を演じる機会が非常に増えたというついでにジャックのパロディを演じさせられることも増えた。
今では逆に、以前多かった「陰がある二枚目」よりも筋肉モリモリでパワフルなキャラクターの印象が強いという人のほうが多いかも。

ブームと同時期にフジテレビ系列で放送されたドラマライフでは本編の後に、本作DVDのプロモーションとして友近となだぎ武が演じていた「ディラン&キャサリン」とのコラボCM「24時間妄想日記」が流れていた。
内容はCM内でも銘打たれている通り、二人が24本編とは何の関係も無いネタを延々やり続けるだけというしょうもないものだったが、「ライフ」の内容があまりにも凄惨だったこともあって、その時間を癒しにしていた者も一定数存在する。


オペレーター『ドイツに関するものは全て削除。それ以外は追記・修正してください』
ニーナ「…」



 23:59:57…


 23:59:58…


 23:59:59…


00:00:00

バキューーーン!!
ニーナ『私は仕事をしただけ』

ジャック「テリー!、テリー!ああ、なんてこった、あれほどドイツビールを飲むなといったのに!!」


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最終更新:2024年02月27日 20:23