エンディングテーマ

登録日:2011/08/23(火) 22:50:44
更新日:2024/04/24 Wed 10:37:14
所要時間:約 10 分で読めます




エンディングテーマとは、アニメ等で一話ごとの終了時に流れ出す楽曲を指す。
正式には”副主題歌”と呼称され、ネット上では”ED”と省略する場合も多い。
男性として役立たずになる病気の略称ではないので悪しからず。
最近ではEDが存在しない作品も増えてきており、劇中の大一番で流れる挿入歌をED扱いでテロップ表示している事も。特に仮面ライダーとか。
ゲーム作品の場合はゲームエンドを迎えた過程や迎えたキャラによってEDが違う場合も。

OPに比べると落ち着いた曲調が多く、たとえ熱血系であってもOPよりはテンションが抑えられている事が殆ど。
またはポップなダンス向きなミュージックであることも多い。
更には「作品の顔」とも言うべきOPと違って制約が少ないことから、何やっても許されるとばかりに明後日の方向に突き抜けるケースも少なくない。

また、作画に関してもOPほど動かす必要がないらしく、数枚のイラストのみで構成されたものも見受けられる。
その場合、キャラクターデザインの原案に有名な漫画家やイラストレーターを起用していたら、その人物に描かせるケースも多い。

物凄く陰惨な終わり方をした回に明るい曲が流れたりすると、ミスマッチにも程があるという事態になりかねない。
一応、イントロをアカペラ調にして寂静感を醸し出す等、ちゃんと締めに合ったアレンジをつけているケースも存在するが。
「帝王トランザの栄光」の直後に“こころはタマゴ”を流されても、どう反応しろというのだ。

しかしながら物語の締めに合わせるように、激しい曲と静かな曲を使い分けたエンディングも存在する。シャドウスキル~影技~等で見られた手法だ。


キャラクターが退場する回では、例外的に特別仕様……そのキャラクターの歌であったり、追悼版として回想や名シーンが流されることも。
放送途中でEDが変更された場合、それ以前に死亡したキャラクターが幸せそうにしている姿があったりすると思わずホロリとくること請け合いである。

基本的に90年代以降、TVサイズバージョンの歌は1分30秒が恒例だが、最終回や特別な回には1分30秒の尺を大きく超過したロングバージョン、或いはフル尺で流されることがある。
オープニングと違って本編の延長として流せるため、本編のBGMとして導入してそのままシームレスにEDへと移行する演出で用いられる。




【代表的なED】

◆Get Wild(CITY HUNTER
ラストシーンに合わせ曲がフェードインしていき、
イントロが最高に盛り上がった瞬間にエンドロールに突入するという演出は、見たもののハートとテンションをがっちり掴むこと間違いなし。
後の作品のEDでもこのような演出を使った作品は数多く、ハチミツとクローバーARIAキミキス、フタコイ、劇場版名探偵コナン等が挙げられる。
これらの作品も、どれも素晴らしいEDの入りとなっている。


◆agony(神無月の巫女
たった1枚しか絵を使っていないが、本編を見たファンにとっては「この1枚が全てを表している」と納得できる白眉の完成度。
タイトルも歌詞も、もう1人の主人公・千歌音の深く切ない心情を綴っている。
動画サイト等で別作品キャラによるパロディが非常に多い。


◆It's Just Love(新機動戦記ガンダムW
ツンデレな歌として有名。
「リリーナ様に見下されたい」
「リリーナ様に足コキされたい」
という人に向けたドMホイホイでもある。


あんなに一緒だったのに機動戦士ガンダムSEED
親友同士でありながら殺し合う事を余儀なくされてしまった主人公二人の心情とマッチした歌。
曲の前奏部分を本編ラストと重ねるというGet Wildに通じる演出がガンダムシリーズで初めて取り入れられており、評価は高い。
またED絵の「登場MSが大破し擱座している」という画はSEEDシリーズのみならず、以降の作品でも度々使用されている。
総じて「平成の1stガンダム」として相応しいEDと言えよう。


◆A Rising Tide(ガン×ソード
23話のレイの後ろ姿が特に印象的なED。


◆ときめきの導火線(ふしぎ遊戯
インパクトのあるイントロから一気にEDへ突入し、次回への引きが抜群。原作を読んでいても続きが凄く気になる演出である。
因みに「ふしぎ遊戯第二部」などのOVAや同じ渡瀬悠宇氏原作のアニメ「妖しのセレス」でも同じ演出が受け継がれている。


タケシのパラダイスポケットモンスター
見ると元気になれる伝説のED。
たった6回しか使用されていないが当時の視聴者はよく覚えている。
詳しくは項目を参照。


◆The Fourth Avenue Cafe(るろうに剣心
大人の事情で、僅か4回しか使われなかった幻のED。まぁ、当時からビデオ版は全部これだったけど。
やや使い回しや背景が多いが、サビにおける剣心VS斎藤からの流れが実にいい。


◆こころはタマゴ(鳥人戦隊ジェットマン
影山ヒロノブが歌うEDテーマ。
OPが正統派ヒーローソングであるのに反して、
このままトレンディドラマの曲だと言っても言い位の曲で、戦隊シリーズの中でも異作なジェットマンらしい楽曲。
恐らく同作においての最終回での使い方が印象的なファンが多いと思うが、
実はこれは演出の段階で急遽決められた使い方だったりする。


◆空色の指先(レジェンズ~甦る竜王伝説~
本来は挿入歌だが、最終回ではEDテーマとして採用された。
ドタバタギャグとシリアスが見事に調和した本編の内容とリンクしている上、
EDへの導入にも演出が神懸っており、多くの視聴者の目から涙がリボーンした。


◆そらのおとしものシリーズ
映像としてはただパンツが飛んでたりする程度なのだが、EDソングとして80年代中心の歌謡曲を声優がカバーして歌っており概ね質が高い。


◆Don't Give up!!(超ロボット生命体 トランスフォーマー マイクロン伝説
作中のあるキャラクターの苦悩と信念が歌詞の内容とシンクロしている。
そのキャラの退場回で多くの視聴者の涙腺が崩壊し、畳み掛けるかのようにこのEDで涙も枯れ果てた。
ちなみに映像は前期からの続投で、最初期の面子の内部スキャン画像が順に流れるというシンプルなものだが、コンボイの胸部をよく見ると…?


◆サザエさん一家(サザエさん
月 曜 日 が や っ て く る


Separation蒼穹のファフナー
アニメの方は1枚の絵の部分部分をクローズアップしつつ徐々にズームアウトし、最後に絵の全体が見えるという手法を使っている。
問題は歌 詞。
普段は『遺された者の視点』で書かれた一番の歌詞が流れるが、
ファフナー乗りの誰かが死んだ/再起不能になった回は『去り逝く者の視点』で書かれた二番の歌詞が流れるという涙腺崩壊演出である。
更に第20話「燈 ともしび 火」ではピアノ伴奏verと、これまで死亡したキャラの名前が書かれた燈篭が画面奥に流れる映像という特別仕様の物もある。


みらいいろ遊戯王5D's
最初はねっとりしている等の酷評もあったが聞けば聞くほどに本編との関連がある味のある曲で是非FULLで聞くと意味がわかってくる。
そして150話の放送事故。


僕クエスト遊戯王ZEXAL
最近アニメが面白い。


Challenge the GAME(〃)
怒涛の追悼ED。 全て壊すんだ


友情物語・男子(?)バージョンいぬかみっ!
見ると腹筋崩壊する伝説のED。
本編の作画を糞にしてまで気合いを入れた公式の最大級の悪乗り。
詳しくは項目を。


◆リトルグッバイ(ゼーガペイン
映像と相まって非常に完成度の高いED。
まだ未視聴の方は是非ともお近くのレンタルビデオで借りてみてほしい。たとえ、つまらなくてもせめて6話まで我慢。
本編を観れば、その神EDと称される所以を理解することができるはずであるから。

最終話に近づくにつれEDの入り方に鳥肌が立つ。


◆僕じゃない(革命機ヴァルヴレイヴ
もう一人の主人公・エルエルフの心情に寄り添ったED。毎話の引きが非常に秀逸。
エリート軍人のエルエルフは人外の主人公に体を乗っ取られ、自軍に殺戮を働き、裏切り者扱いされる。
主人公がラブコメをやっている背後で、理不尽にも彼の罪をおっかぶって連行されるエルエルフの姿で本編第2話は幕を閉じる。
その直後に流れるEDの「僕じゃない 僕じゃない」というサビ、現れては消える裏切った仲間達の顔には笑いを禁じ得ず、ネタとしても評価が高い。


◆おどるポンポコリン(ちびまる子ちゃん
すっかりOP曲として定着した大人気曲であるが、実は元々はED曲。
ちびまる子ちゃんの初代EDテーマであり、初代OPは「ゆめいっぱい」。むしろこのOPの方がEDっぽかったり。
この「おどるポンポコリン」をはじめとして、ちびまる子ちゃんのOP・EDテーマ曲の大半は原作者のさくらももこが作詞を担当している。


◆INDETERMINATE UNIVERSE(ケムリクサ
伏線とギミックが満載されたED
登場キャラのシルエットが消える若しくは増える順番がそのキャラの登場・退場と対応している、なんてのは序ノ口。第10話で更なる真意が明かされる。
歌詞自体も本編世界に準じた些か陰鬱なものだが、それが誰の歌なのかも第10話で明かされる事になる。
更に最終話専用ED絵では、画面右側に洞窟の出口のようなものが見えて来るという演出を入れつつ、画面左側にも一瞬特殊演出が入るという、
よく見ないと気付けない凝ったギミックが入っている。


◆Roundabout(ジョジョの奇妙な冒険 Part1 ファントムブラッドジョジョの奇妙な冒険 Part2 戦闘潮流
フルで8分半もあるため適当な所で区切っているが、時々普段とは別の部分からスタートする事もある。
前奏をラストと被せるというシティーハンター以来の演出に加え、ジョジョお決まりの⇐To be continuedで締め、という独特の演出も入っている。
これが海外ファンのハートに刺さったのか、大事故になりそうな場面の寸前にこの曲と「⇐To be continued」を差し込むというネタがSNSで大流行する事となった。


◆ニ中のファンタジー ~体育を休む女の子編~(クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶアッパレ!戦国大合戦
曲自体はアース・ウインド&ファイヤーのパロディであり、またタイトルの通り歌詞の内容は中学生が体育の時間で良い所を見せようとして空回りするという、
戦国時代にタイムスリップした野原一家が合戦に巻き込まれたり当時の武将と姫の身分差の恋という本編の内容とはほとんど関係無い
このため、ダンスマンの独特の歌い方と相俟って『内容と全く関係ない歌詞、そしてそれが全然聞き取れない歌手のせいで余韻が台無し』という反対意見と、
『お互いの想いがすれ違ってしまっている少年少女の心情が本編と重なり、本編と直接は関係ないのに何故かマッチして聞こえて感動する』と、
クレしん劇場版EDの中でも賛否両論が激しい曲となっている。


コネクト魔法少女まどか☆マギカ第10話)
本来はOP曲だが第10話ではEDとして流れる。
元々本編の陰惨な展開と雰囲気に反したポップな曲調と画がギャップと話題を生んでいたが、
第10話にてある主要登場人物の過去が明かされた事で歌詞の真の意味が判明し、改めて大きな反響を巻き起こす事になる。






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最終更新:2024年04月24日 10:37