アッシュ/エグゼクスバイン

登録日:2013/08/11(日) 01:46:00
更新日:2024/01/03 Wed 21:46:25
所要時間:約 7 分で読めます







狩られるのは、お前の方だ! このアッシュでな!




アッシュ及びエグゼクスバインは『スーパーロボット大戦シリーズ』に登場する架空の兵器。

ヒュッケバインシリーズの一つで『第2次スーパーロボット大戦OG』にて初登場。
パイロットであるイングと同じく非常に優遇されており、ゲーム中では同作の主役機のような扱いを受けた。


全高:19.0m
重量:49.0t
動力 :プラズマ・ジェネレーター
パイロット:イーグレット・イング
戦闘曲:22nd CHILD
メカニックデザイン:カトキハジメ


概要

ガリルナガンによって大破させられたエクスバインをカーク博士とオオミヤ博士がヒュッケバインシリーズの予備パーツを使って修理・改修した機体。
予備パーツは塗装が完了していないためヒュッケバインの紺に所々赤が混じったカラーリングになっている。

正式名称はエクスバイン・H(アッシュ)
一度死んだ不死鳥が灰になってから復活する伝説にちなんだ命名で、開発者達の不死鳥と同じように凶鳥を復活させるという誓いが込められている。


エクスバイン自体の損傷度が大きく予備パーツも少なかったため修復は不完全な物になっており、頭部などの足りない部分を追加装甲「パッチ・アーマー」で補強している。
その追加装甲も満足に装着出来ていないため包帯のように全身に「CAUTION」と書かれたテープが巻かれている。
これは人体で例えると「肉が抉れているため骨がむき出しにならないようにシリコンで補強し、外れないように包帯を巻いて固定している」状態である。痛々しいにも程がある。

他のPTからパーツを流用すれば解決しそうな問題だが、これはエクスバインには元々別の改修案が用意されており、そのためのパーツが完成間近であったためその改修案に移りやすい状態で留めた結果だと思われる。
謂わば完全復活の前の応急修理なのである。

流石にこんな機体では防御力に不安が残りすぎるためか、対ビーム装備として「コーティング・クローク」というマントを装備している。
武装はエクスバインと同じくMk-Ⅲの物も使用するが、固有武装として左腕に盾として使うストライクシールドとその中に収納したT-LINKセイバーが用意された。


本編での活躍

本機はテスラ・ライヒ研究所で調整され鋼龍戦隊に届けられる予定だったが、ガリルナガンに攻撃されたイングを助けるために外部操作で戦線に投入される。
しかし、この機体にはベース機のエクスバインと同様にT-LINKシステムが搭載されており、イングが目覚めさせた念動力に呼応してしまう。

イングに呼応した本機は外部操作を振り切り、彼の下に向かうがガリルナガンの攻撃を受けてしまう。
直撃こそ避けたがこの時、バイザーに十字傷が付いている。

最終的にイングを乗せた本機はウラヌス・システムまで起動してしまうほどの強い干渉を受け、イング以外では操従出来なくなってしまう。

以降、本機はイング専用機として各戦場を転々とする。


その後、本来の改修案の準備が出来ると前準備としてトロニウム・エンジンが搭載される。
調整のために試験を行うもその最中にガイア・セイバーズとの戦闘に突入、トロニウム・エンジンによって機体がオーバーロードを起こした所をガリルナガンによって再び大破させられてしまう。

しかし……





凶鳥は二度死に、その血はエクスバイン・アッシュに受け継がれた

そしてアッシュは死を乗り越え、灰の中から甦生する……

EXエクスバイン……エグゼクスバインとしてな!





エグゼクスバイン(EX-EXbein)


形式番号:PTX-DEX
分類:スーパー・パーソナルトルーパー
全高:19.2m
重量:68.1t
動力 :プラズマ・ジェネレーター、ブラックホールエンジン、トロニウムエンジン
パイロット:イーグレット・イング
戦闘曲:LOST CHILDREN
メカニックデザイン:カトキハジメ


概要(エグゼクスバイン)

アッシュを本来のエクスバイン改修案に則って強化した機体。
開発コードは「ダブルEX」もしくは「Mk-X」

目元は再びバンプレスト型のゴーグルとなり、左手のストライクシールドは背部に移動した。
動力源としてブラックホールエンジンとトロニウムエンジンを同時に搭載し、全身に念動誘導兵器「T-LINKスライダー」を装備。
テスラ・ドライブも搭載され飛行可能。
更には凶鳥ファン涙物のアレ(下記参照)と至れり尽くせりの強化を施されている。


ヒュッケバイン009を改造したエクスバインをベースにMk-Ⅰのブラックホールエンジン、Mk-ⅡのT-LINKシステム、Mk-Ⅲのトロニウムエンジン、
系列機であるベルゲルミルを彷彿とさせる誘導兵器を搭載した「ヒュッケバインの集大成」と呼べる機体である。

名称のエグゼクスはダブルEXの他にMk-Ⅰ・Mk-Ⅱ・量産型・Mk-Ⅲ・エクスバインに続く6体目のヒュッケバイン、つまりゼクス(ドイツ語で6)としての意味も込められている。
ちなみに本機のエンジンに使われているトロニウムはシュウ・シラカワから提供された6個目のトロニウムである。

劇中での話し合いを見るに普段はトロニウムエンジンを動かし、必要な場面でブラックホールエンジンを動かす事で高出力を保ってるようだが、イングの戦闘台詞に出力関連の物が無いためどのようにエンジンを使用してるかは不明。
加えて、アッシュ…というか大元であるカッパバインことヒュッケバイン009の頃から搭載されているプラズマ・ジェネレーターも起動こそしていないが搭載されたままになっている。不安定極まりない2つの動力炉を積んでいることへの備えなのだろうか?
そのため、本機は全て稼働しているわけではないが系統の異なる動力炉を3つ搭載しているということになる。しかし、どいつもこいつも出力調整がピーキーな代物のため整備が複雑という整備士泣かせな機体になってしまったとも言える。

ところで、名前と世代とトロニウム、3つの要素に6が入っている、即ち獣の数字666となっているのは偶然なのだろうか。


劇中での活躍(エグゼクスバイン)

敵に追い詰められたイングが念動力を発現し、輸送中だったアッシュの強化パーツを操作。
戦場まで引き寄せ、アッシュに装着させる事で完成させた。

本来ならパーツ装着によって機体の動き方や武器の出力、関節への負荷がガラリと変わる上に、
新しい武器を使うためのデータを機体に入力する必要があるため入念な調整が必要なのだが、イングが現場で全部済ませた。
これは、これまでの戦いの経過やヒュッケバイン破壊事件の影響を受け、パーツの規格を極限まで単純化することでスピーディーな組み上げを可能としていたのが理由。
…ではあるが、それを差し引いてもこれは明らかに異常な事態であり、イングの正体に関する伏線となっている。

その戦闘力は凄まじく、アッシュでは苦戦一方だったキャニス・アルタルフやガリルナガンを圧倒している。


□武装

■アッシュ固有

  • 頭部バルカン砲
頭部に搭載されているバルカンで攻撃する。運動性能ダウンの効果が付く。
エグゼクスバインになると頭部がゴーグル上のパーツでおおわれるのでその関係か、使用できなくなっている。
その割には後期に生産されたエクスバインにはしっかりと頭部バルカン砲が使える…なぜだ?

■アッシュ、エグゼクスバイン共通

  • ロシュセイバー
  • フォトン・ライフルS
ヒュッケバインシリーズの基本装備。
フォトン・ライフルSは↓のT-LINKスライダーと似た性能なので外したくなるかもしれないが、本機はF属性付きの固有武装を持たないため、マキシマムブレイクに参加できなくなる可能性もあるので注意。

  • グラビトン・ライフル
Mk-Ⅲの武装。今回はいちいち転送されず、アームラックに懸架されている。
イング曰くUHBM(ユーバム)だがどういう意味かは不明。

  • T-LINKセイバー
専用の西洋剣型武装。攻撃する際には刀身に念動フィールドを帯びさせる。
アッシュの場合ではこれが最強武装であり、言わずもがな格闘。ステータスを振る際には注意を。
アッシュの場合は滅多切りだが、エグゼクスバインになってから攻撃パターンが変更され、Mk-ⅢのGソード・ダイバーを思わせるような方法になっている。

  • ストライクシールド
T-LINKセイバーの鞘。
R-3の物と同じく攻撃に使用する事も出来るが、収納したセイバーを紛失する可能性があるため基本的には使わない。


■エグゼクスバイン固有

・T-LINKスライダー
全身に搭載されている念動誘導兵器。要はファンネル
オールレンジ攻撃による射撃だけでなく直接ぶつけたり、プロペラ状に変形して敵を切り刻む事も可能。
上記のT-LINKセイバー使用時でも腕の2本を使う他、下記の必殺技でも多数使用する。

  • T-LINKレボリューター
全スライダー、パージ!オープン・ブレード!行けっ!
ローリング・フォーメーション!
フルシュート!!

T-LINKスライダーの攻撃パターンの一つ。
装備されているスライダーをすべて使用し、敵機に全方位射撃をしかけ、ビームで敵を切り刻む。
ベルゲルミルが使用したシックス・スレイブを髣髴とさせる。

  • ブラックホール・バスターキャノン
T-LINK、フルコンタクト!オープン・ブレード!行けっ!
サターン・フォーメーション!来い、ブラックホール・バスターキャノン!
ヒュッケバインから受け継いだ力を見せてやる!

超重獄に…堕ちろぉぉぉ!!

初代ヒュッケバインの武装を改修したエグゼクスバイン最強の武器。
T-LINKスライダーから念動フィールドを発生させ、土星を模したフィールドで敵を閉じ込めた後に念動力で呼び寄せたブラックホールキャノンからマイクロブラックホールを発射。発射されたエネルギーから発生する重力圏はその中心にいる敵を圧殺する。
イング曰く「超重獄」イングの全裸が見れるよ!
事実、この攻撃を受けたエグレッタのキャニス・アルタルフはマシンセルによる超再生能力ですら修復しきれないダメージを受けて消滅した。
この武器を使用する際のイングの台詞は凶鳥の血脈が続いてる事を示唆しているため、凶鳥ファンから熱い人気のある武装である。


ムーン・デュエラーズでは


第2次OGに引き続きエグゼクスバインが登場。
封印戦争終結後にT-LINKシステムを修復したのか、イング以外のパイロットも使用可能な汎用機となった。
ただし、グラビトン・ライフルを除く固有武装は全て念動力が必要なので注意しよう。






追記・修正はこの機体の名前を噛まずに言えてからお願いします。

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最終更新:2024年01月03日 21:46