シボ

登録日:2012/01/05(木) 17:24:05
更新日:2020/10/16 Fri 07:33:03
所要時間:約 5 分で読めます




弐瓶勉の漫画、BLAME!に出てくるヒロインもとい解説役。

生電社の主任科学者であり、
知的好奇心が旺盛なことを除けばなかなかの常識人。
超構造体(メガストラクチャー)、ネットスフィア、重力子放射線射出装置などのBLAME!の世界観の根本を成す事柄に興味津々で、
読む上で彼女の説明は重宝します。
だって霧亥さん無口だもの。

ネット端末遺伝子を求め生電社に来た霧亥に、
幽閉されてる上に機器に繋がれ磔になったミイラが協力を申し入れる。



うん、このミイラがシボさんね。


眼からムカデがカサカサしてたり霧亥に髪を引きちぎられたりと、最初からロクな扱いを受けてません。

探索をはじめる二人。

シボ「体がいっぱいあるよー!体がいっぱいあるよー!」

彼女は身体と人格が完全に分離されていて、データ化された人格がメインであり、様々な身体に乗り換え可能なのだ!


霧亥「記録を調べるほうが先だ」



霧亥ひどい…。




以下重大なネタバレ







シボ死亡。
死因:警備ロボのパンチによる顔面陥没。

慌てて警備ロボをひっぺがす霧亥。しかし手遅れ。シボは死に際に主電脳(=頭取)の位置を教える。ご丁寧にも経路上の警備システムをすべてハッキングで解除した上で…
その後、社員の遺伝子情報を巡り生電社の頭取(とうどり)との戦闘に臨む霧亥。
彼が窮地に陥ったその時、全身に機械とケーブルを纏った金髪長身の美女が現れる。
誰もが「あんた誰!?」と思ったであろう。

『助けに来たわよ霧亥』

警備ロボ「おまえは!シボ主任科学者!!」



なにぃぃいいい!!!?


どうやら乗り換えは間に合っていたらしい。
頭取を倒したが肝心のネット端末遺伝子は見つからず、以降シボは霧亥の旅の協力者となる。

そこで語られるシボさんの過去――

かつて彼女は合成したネット端末遺伝子を使い、ネットスフィアに接続する実験をしていた。

この時のシボは長身短髪で黒髪。やっぱり美人。


接続が開始され、実験体はネットスフィアの世界を認識。実験は成功したかに見えたが…



以下重大なネタバレ







シボ死亡。(2回目)
死因:セーフガード襲撃による爆死。正確には最初の死亡より前の出来事であるが。

その後バックアップデータから再生されたと語るシボ。
彼女の伝説はすでに始まっていたのだ。…描かれていないだけで、それ以前にも何度か死んでいる可能性があるが。

霧亥と旅を始め階層を上がった先で、東亜重工という建物の周りを探索する中、セーフガードの襲撃にあう。
瀕死の重体を負ったシボの意識は予備電子界へと飛ばされる。
そこに現れた統治局の人に言われ、襲撃を止めるためにセーフガードの運搬器にハッキングを始めるシボだが…



以下重大なネタバレ







シボ死亡。(3回目)
死因:阻止に来たセーフガードの攻撃による胴チョンパ。

ブシャアア!!

何とかセーフガードを撃退した霧亥。しかし、そこにはシボの亡骸が…
黄昏れる彼に話し掛ける人物…

(?)『酷いわ。皆先に行っちゃったのね』

振り返るとそこにはサナカンが!銃を向ける霧亥。

サナカン「待って!」

はいシボでしたー。
死に際にハッキングでサナカンを乗っ取ってたシボさん。
大きなお友達も大満足なロリ仕様となりました。
その後サナカンが復活しかけるも、東亜重工に逃げ込むことでどうにか対処。
外観も黒髪から金髪に変わり、サナカンというより文字通り「ちっちゃいシボ」に。
不慣れながらもサナカンの身体を使い、機械に接続して操ったり、翼を生やして空を飛ぶ。
食事は口からではなく触れたものを直接吸収する。

シボ「少しずつこの体の使い方が分かってきたわ」

霧亥「………」
…沈黙が意味深ですよ霧亥さん?

東亜重工に侵入した二人は、珪素生物と交戦する管理AI、メンサーブの転送に巻き込まれ別の世界線へと飛ばされる。
離れ離れになった霧亥は、そこで別の世界線のシボと出会う。
時空が曖昧なその世界で、霧亥と別世界線シボは本物のシボと再開。

シボ「遅かったわね霧亥。10年以上待ったわよ」

シボさん超けなげ!惚れるッ!
このときのシボは相変わらずミニサイズながら長髪に戻っており、再会までの年月を感じさせる。
本人曰く、完全に元の姿に戻すには「材料が不足している」らしい。それが何なのか詳しく聞きたいものである。

重力炉を破壊して、空間の暴走を止めた一行。
元の世界線に戻るその時…




以下重大なネタバレ







別世界線のシボ死亡。(4回目)
死因:新型珪素生物に後ろからグサリ。

一方、こっちのシボもレーザー砲台に額を撃ち抜かれ瀕死に。

セーフガードからの干渉も限界に達しついに…



以下重大なネタバレ





シボ死亡。(5回目)
死因:サナカンによる乗っ取り返し。

が、シボさんは死ぬ間際に意識を別の体に接続済み。死に慣れしてきましたね★

その体というのが、別の世界線シボである。
なんというリサイクル精神!
人にも環境にも優しいシボさんは素敵。


なんやかんやで崩壊する東亜重工から古い時代の遺伝子サンプルを手に入れた二人は旅を続けるが、
非公式超構造体で珪素生物にサンプルを奪われてしまう。

非公式超構造体ではネット端末遺伝子が無くとも、ある程度正常な遺伝子なら仮接続が可能なのだ。
珪素生物達は奪取した遺伝子サンプルを使い、ネットスフィアへの仮接続を試みていたのだった。

同じ遺伝子情報を自分に転写していたシボも、二重登録で接続するが…



以下重大なネタバレ






シボ死亡。(6回目)
死因:最上級セーフガードユニットを自身にダウンロードし、セーフガードの材料にされてしまった

データを盗んだ珪素生物が使ったのと同じ遺伝子情報を使って接続していたため、誤ってシボにもデータが転送されたものとみられる。

統治局「なんということを」

シボ「どうしても抑えることが……ネットスフィアを見たくて……」


最上級セーフガード(レベル9)。
そのデザイン、美しさ、強さは正に圧巻。機会があるならば是非見ていただきたい。
またこのレベル9といわれるセーフガードは、ドモチェフスキーの首を切断した一方、霧亥を治療している。わずかながらシボの個性を残しているようである。

レベル9には二人の女性の遺伝子から作られた胚が、人間でいう骨盤あたりに存在する球体で保存されており、珪素生物にはその希少性から、セーフガードには不正ユニットの廃棄を目的に執拗な追跡を受ける。
謎の女性と合流し、共に都市を彷徨うシボだったが、ついに珪素生物達に捕らえられてしまう。その時…

サナカン「シボ…ワタシタチノ コハ ブジヨ」

サナカンの手で救出された。しかし安堵する暇もなく、更なる刺客が差し向けられる。

レベル9を始末するために出現したセーフガード(上位駆除系)と霧亥&サナカンで戦闘。
結果…




以下重大なネタバレ







シボ死亡。(7回目)
死因:霧亥が敵の球体に重力子放射線射出を零距離発射したことによる爆発に巻き込まれた。

シボさん復活伝説の終幕である。
最期は球体だけを残し、塵となられました。
よりにもよって塵って…作者は彼女に恨みでもあるのだろうか?






シボ「どうしても抑えることが……追記・修正がしたくて……」

この項目が面白かったなら……\ポチッと/

+ タグ編集
  • タグ:
  • BLAME!
  • 弐瓶勉
  • シボ
  • ネタバレ
  • サイボーグ
  • ヒロイン
  • ロリシボ

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2020年10月16日 07:33