海上自衛隊

登録日:2010/01/31(日) 18:53:56
更新日:2024/03/10 Sun 19:07:59
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海上自衛隊
(Japan Maritime Self Defence Force)
読み:かいじょうじえいたい



海上自衛隊とは日本の海に不法に侵入してくる潜水艦や軍艦やゴジラ含む怪獣を退治する日本の組織である。ちなみに、丸山シルヴィアは海上自衛隊の隊員ではない。


◆歴史


1945年敗戦にともない帝国海軍は解体。掃海の必要上、存続した掃海部隊以外事実上消滅した。
しかしいずれは軍事力を復権させることを見抜いていた米内光政元海軍大臣の遺言に従い、帝国海軍関係者らは遠大な目的のもとにアメリカ軍へ接触を行うようになり、
ついにはアーレイ・バーク提督などの米軍関係者の公然とした後援を得ることに成功し、海軍再建の密約を結んだ。
1948年に警察組織として海上保安庁が設置されていたが、「非軍事組織」として設立された組織であり、1950年の朝鮮戦争では国連軍の指揮下であった海上保安庁の日本特別掃海隊が、独断で日本に撤収するなど、米海軍からも旧海軍軍人からも信用されていなかった。
新組織検討委員会『Y委員会』では、委員会の日本側委員はほぼ全員が帝国海軍元将官や佐官級の将校で固められていた。
会議は事実上米軍と帝国海軍の会談の様相を呈した。結果、新組織は旧海軍の要求通りに設立される事になった。これが海上警備隊である。当時の人員の90%が元帝国海軍出身者であり、警備隊を経て、海上自衛隊となり、その整備拡充が行われた。
当初は海上保安庁内の外局として設置されたが、警備救難監の指揮には属さず、海保からの分離を前提とした組織編制であった。後に警備隊が保安庁に移管された際には、警備隊だけでなく掃海部隊も移管されたため、海上保安庁にしてみれば「庇を貸して母屋を取られる」結果となった。
帝国海軍での失敗から、シーレーン防衛を第一義とし、対潜・機雷掃海では世界有数の実力を有する。


◆規模・戦力

保有艦数:147隻すべて国産(内、主力艦艇は47隻)
通常潜水艦18隻(2隻は練習艦)
案外少ないと思うかもしれないが16隻はかなりの戦力であり、毎年1隻が建造され1隻が除籍されているので一番古い潜水艦でも艦齢16年である。

護衛艦


◎DDG(ミサイル護衛艦)


〇はたかぜ型×2

こんごう型(イージス艦)×4

あたご型(イージス艦)×2

〇まや型(イージス艦)×2


◎DDH(ヘリコプター搭載護衛艦)


〇しらね型×2


いずも型×2


◎DD(汎用護衛艦)


〇はつゆき型×11

〇あさぎり型×8


〇たかなみ型×5


〇あさひ型×2


◎DE(小型護衛艦)


〇あぶくま型×6

◎FFM(多機能護衛艦)


〇もがみ型×12(建造中)


潜水艦


◎SS(通常動力型潜水艦)


〇はるしお型×4

〇おやしお型×11

そうりゅう型(AIP潜水艦)×3+3隻建造中

ASU(特務挺)


〇はしだて型×1


航空機

保有数:約291機

◎固定翼哨戒機


〇P-3C×85

〇XP-1(最新・設計製造日本)×70(?)開発中


◎回転翼哨戒機


〇SH-60J/K×95


◆艦隊編成


実戦部隊を統括する自衛艦隊が存在し、指揮下に水上艦部隊の護衛艦隊、潜水艦部隊の潜水艦隊、航空機部隊の航空集団、掃海部隊の掃海隊群などを持っている。

主力となる護衛艦隊の護衛艦部隊は日本全国を機動運用される4個の護衛隊群(DDH、DDG、DDで構成)と地方配備の護衛隊(DD、DEで構成)からなる。

1個護衛隊群は従来DDH×1、DDG×2、DD×5の護衛艦8隻ヘリコプター8機の8艦8機体制で運用されて来たが、
現在ヘリコプター搭載護衛艦を中心とするDDHグループ(DDH×1、DDG×1、DD×2)と、
ミサイル護衛艦を中心とするDDGグループ(DDG×1、DD×3)に再編されより柔軟な運用がされている。

4個の護衛隊群をローテーションで運用する事により整備や訓練中の艦があっても最低1個の護衛隊群を有事に即応できるようにしている。

対潜水艦戦能力や掃海(機雷や不発弾の処理)能力は世界有数といわれる。


◆海外派遣

テロ特措法で護衛艦と補給艦をインド洋に派遣して多国籍軍から高い評価を得ている。

湾岸戦争後にペルシャ湾での掃海作業は国際的に評価されている。

現在はソマリア近海にて船舶の護衛をしている。


◆気風

陸海空それぞれの気風を表す四字熟語では、「伝統墨守、唯我独尊」と称される。*1

旧海軍の後身を自任するだけあって、良き伝統も悪しき伝統もまとめて受け継いでしまっている部分があり、艦によっては陰湿なシゴキやイジメも横行していると言われる。
これは、船という閉鎖された空間で、長期にわたって過ごさなければならないという環境も影響している。

航海中(だいたい2~3週間)は休日はないが、上陸するとその分まとめて休みがもらえる。
また、船に乗っている人は手当がつく上に、航海中は金を使う場面が全くないので、嫌でも金が溜まる。その溜まり方は陸海空のうち最高。
とにかく貯金したい人は海自に入って艦艇勤務を希望、しよう!(勧誘)

艦は狭いので運動できるスペースに乏しく、運動不足に陥りやすい。
そのくせ食事のカロリーは自衛官基準なので、意識してトレーニングしておかないとあっという間に太ってしまう。
狭い艦内でデブは危険なので、一定期間、基準体重を上回ると、自己管理能力なしと見なされて陸上勤務に回される。
艦艇勤務が嫌になったら、高カロリー品を食って太ってみるのも一つの手。まあ、普通に陸上勤務を志望した方が早いけど。


◆その他のエピソード

よく海上保安庁と混同される。そしてかつては派閥争いが日常茶飯事と言われるほどに仲が悪かった。
現在は人員の世代交代が進んだ他、工作船事件の発生により共同訓練が行われるなどの積極的な交流が進んでいる。

何を狂ったかスゴい電波なCMを作った事がある。

\カイジョージエータイ!/


1996年の合同演習(リムパック)で護衛艦ゆうぎりが、コースを外れたアメリカ海軍のA-6攻撃機をファランクス20mm機関砲で撃墜した(パイロットは無事)。

全自衛隊の中で一番最初に「特別警備隊」という特殊部隊を創設した。
なお同名の部隊が海上保安庁にも存在する。
(海保のものは特殊部隊ではなく、警察の機動隊に相当する。余談だが海保にも警察庁のSATに相当する対テロ特殊部隊特殊警備隊通称SSTが存在する)

陸海航空の三自衛隊の中でも群を抜くカレー好き
どれくらい好きかというと海上自衛隊のホームページにある料理レシピのページのカテゴリーに「カレー」が独立して存在し、カレーのレシピが2週間連続で更新され、非常食としてレトルトカレーが用意されるほど。護衛艦の艦長同士は自身の艦のカレーが美味いという話題をしてはいけない暗黙の了解もあるらしい。

また各護衛艦ごとにスパイスが異なり甲乙つけがたいらしい。一度、あるイベントで観客達にランキング形式でカレーの評価をしてもらったところ、ランキング下位の艦艇の隊員達の士気が激減したことも。以降ランキング評価は行わなくなったという……
また昔カレーが嫌いな艦隊司令が着任した際、「俺カレー嫌いだから絶対出すなよ(要約)」的な事を言った翌日、
その艦隊司令の部屋のドアノブに斧が突き刺さっていたという都市伝説がある。

むしろ本当に都市伝説だよな。実話じゃないよな。

カレーばかりがクローズアップされるが、それ以外の料理も非常にレベルが高い。食事を作る給養員は一流料亭の板前レベルの訓練を受けるという。特務艦はしだてに配属される給養員はその性質上特に腕のいい人間を選抜するため、全給養員の究極の目標なんだとか。

追記・編集ヲ求ム

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最終更新:2024年03月10日 19:07

*1 ちなみに陸自は「用意周到、動脈硬化」。空自は「勇猛果敢、支離滅裂」